2013年06月03日

週刊フランス情報 27 MAI - 2 JUIN

大学で英語による授業を拡大する法案、フランスで激論
■自国文化を強力に保護してきたフランスで論争を呼んでいる、大学で英語による授業を増やそうという法案の審議が始まった。下院で5月22日に審議が始まったこの法案は広範囲にわたる高等教育改革の一環。英語以外の外国語による講義も導入して、フランスの大学の留学生率を現在の12%から2020年には15%に増やすことを目指している。フランス語の保護にかけてきた長年の努力が水泡に帰すという批判がある一方で、フランスも不況に突入しつつあり、国外で働くことを考える人も多い今、フランスの若者も英語を使えたほうが良いという賛成派もいる
■ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ高等教育・研究相は、エリートを養成するフランスの高等機関グランゼコールの各校ではすでに広く英語やその他の言語を使用している点を指摘し、この議論は 「あきれるほど偽善的」だと憤っている。フィオラゾ氏は、フランスにおける教育は一部例外を除きフランス語だけで行うと定めた1994年のいわゆる「ツー ボン法」 は、グランゼコールではしばしば破られているが、そのことに何の異論も生じていないと述べた。
■フランス語の保存と純化を目的とし、大きな影響力を持つ国立学術団体アカデミー・フランセーズ(1635年創設)も法案に反対している。フランス文化圏で尊敬を集めているジャーナリストのベルナール・ピヴォ氏は、人々が誇らしげに「モリエール(17世紀の仏劇作家)の言葉」と呼ぶフランス語にとって、この法案は弔いの鐘になりかねないと危機感をあらわにしている。「わが国の大学に英語の導入を許し、(英語で)科学や現代世界を教えれば、フランス語は破壊され、貧しいものになってしまうだろう。フランス語がありきたりな言語か、あるいは最悪の場合は死語になってしまうかもしれない」と。
■5月22日に発表された世論調査では、フランスの科学者の大多数が現在、研究や教育を英語で行っているとの結果が出た。2007〜09年の間に研究機関の所長約2000人、研究者約9000人を対象に調査を行ったフランソワ・エラン氏は「現在交わされている議論は現実をまったく考慮していない」と批判する。「現実には、フランス語は国際的な科学の全域ですでに周縁へ追いやられている」
(6月2日、AFP)
★フランスの国民議会(下院)は29日、例外的にしか認められていない大学などでの英語による授業を拡大する法案を可決した。上院を経て近く成立する。自国語保護に熱心なフランスも、外国人留学生数の減少など国際競争の現実を前に対応を迫られた格好だ。

フランステレコム、社名を「オレンジ」に変更:正式な社名からフランスとテレコムという2つの単語を排除するには6年もかかった。これは同社がどれほどフランスの伝統、国内の従業員、フランス政府に配慮してきたかを物語っている(WSJ) http://on.wsj.com/13nNcni
フランスで初の同性婚、機動隊が警備固める中で挙式:厳戒な警備にもかかわらず、カップルが式場内に入場しようとしていたところ、敷地内に発煙筒が投げ込まれた。また式の終了後にも、爆発物を仕掛けたとする匿名の電話が市役所にあり、一時職員が退避。★…公式には世俗的な共和国であるフランスだが、人口の圧倒的多数がカトリック教徒で、同性カップルによる養子縁組と同性婚の合法化は、国を深く二分。パリでは同性婚反対デモが続き、警官隊と衝突して96人が逮捕されている。警察発表は15万人、主催者側は100万人と発表。http://bit.ly/18xoPcs
シャンパーニュ名称論争でフランスが勝利:中国が「シャンパン(シャンパーニュ)」という名称の利用を仏シャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインだけに限定することに同意。★…世界では当たり前のことじゃなかったのね。http://bit.ly/12m0uVV
人種差別的落書き追放アプリ:フランスで人種差別的な落書きの撲滅を支援するスマートフォン(多機能携帯電話)向けアプリを、人権団体がリリースする。このアプリは「反人種差別・反ユダヤ差別国際連盟(LICRA)」が提供するもので、差別的な落書きを見つけたユーザーがその写真を撮影し、位置情報と共にLICRAへ送信できる。LICRAでは地元当局と協力し、そうした落書きを敏速に消去する。http://bit.ly/16kcsRf
ついに瓶入りの「オランジーナ」5/28に発売!:今はフランスのカフェで親しまれている「バルビーボトル」を模したペットボトルだが、ついに本家の瓶入りが発売。 http://bit.ly/Z9N1wi
フランスが文化保護のためにタブレットやスマートフォンへの課税を検討:従来のチャンネルから得られる収入は減少しても、ルーヴル美術館の従業員への給料は支払う必要がある。どうすればデジタル化の進んだ現在の状況から文化保護のための資金を確保するか、国が知恵を絞る。http://bit.ly/17lBhMK
大脱獄の大物ギャングを再逮捕:フランス ファイド受刑者は看守ら5人を銃で脅し、5カ所のドアを爆破するなどして逃走。インターポールも行方を追っていた。90年代アクション映画をまねた服装で装甲車を狙うなど欧州各地で派手な犯罪を繰り返した。http://bit.ly/11xz8ud
仏兵士刺傷事件、「過激なイスラム教」信奉者を拘束:仏パリでパトロール中だった兵士が何者かに刃物で襲われ負傷した事件で、警察は29日、「過激なイスラム教」の信奉者とされる22歳の男を拘束した。http://bit.ly/ZdVI8B
溶鉱炉を救え、鉄鋼王ミタル氏と闘う労働者ゲーム:いかにもフランスらしいゲームだなあ(笑)http://bit.ly/115maii

CINEMA
Blue Angelカンヌのパルムドールは ’La Vie d'Adèle’:先週の日曜に閉幕したカンヌ映画祭のパルム・ドールはチュニジア系フランス人のアブデラティフ・ケシッシュ監督の ’La Vie d'Adèle’(=アデルの人生)。原作となった Julie Maroh のコミック 'Blue is the warmest color' (写真)は2011年のアングレーム国際漫画祭で読者賞を受賞している。http://bit.ly/13X4UfV
レア・セドゥに注目:いきなりパルムドール受賞作の主演女優になってしまったレア・セドゥ。プラダCMでの大プッシュ正解。これからも注目⇒FBN記事「プラダの香水 CANDY L’EAU でフランス語!」http://bit.ly/10ZhMVj
『そして父になる』、カンヌ映画祭審査員賞を受賞!:是枝裕和監督は日本人では26年ぶりの快挙になる。主演の福山雅治のイケメンぶりはカンヌでも注目を浴び、「デヴィッド・ボウイに似ている」(笑)と書いたフランスのメディアも。http://bit.ly/Z8XTKI
「女になりたい男」のラブストーリー『わたしはロランス』:監督は弱冠23歳の新鋭、グザヴィエ・ドラン。彼は最近仏バンド、アンドシーヌの「カレッジ・ボーイ」のクリップも制作。同性愛の少年が学校で壮絶なハラスメント=イジメに合うシーンが物議を醸した。http://bit.ly/12jEQBE

MUSIC
Random Access MemoriesダフトパンクのRAMが仏で売上1位:ダフトパンクの新しいアルバム、"Random Access Memories" (略してRAMと言う)が仏で売上1位、米でも英でも売り上げチャートを駆け上がっている。ストリーミングの Spotify では前代未聞の記録。次はリミックスアルバムを出すようだ。http://bit.ly/1aD5GCv

ART
エルンスト展がスイスで:スイスのバイエラー財団美術館 Fondation Beyeler でシュルレアリスムの巨匠のひとり、マックス・エルンストの美術展。これは見たいね。http://bit.ly/ZdUKcw

BOOKS
父子の冒険小説がベストセラー:1年前に伊で発売された、父と17歳の自閉症の息子の冒険を描いた小説が未だに売れ続け、仏でもベストセラー。ハーレーダヴィッドソンに乗って、マイアミから伝説のルート66でロスへ。その後パナマ、コスタリカ経由でブラジルへ。3万8千キロの旅を描く。邦訳が待たれる。http://bit.ly/140hSwX

VOYAGE
欧州市民、夏休みは「旅行なし」:フランスでは欧州金融危機が発生して以来初めて旅行者数が大きく落ち込んだ。緊縮財政が影を落とす。フランスでは62%が旅行計画を立てていると答えたものの、前年比では8%減少し、2005年以来の最低水準。バカンスの国の終焉か。 http://bit.ly/1383zW1
終末は庭園で散歩!:今週末フランス各地で「庭園」をテーマにした展示が行われた。ガラス張りのグラン・パレは大きな温室に変わった。チュイルリー公園でもイベントが。http://bit.ly/11dWu31

NHK ラジオ まいにちフランス語 2013年 06月号 [雑誌]今週のNHK「まいにちフランス語-応用編」(國枝孝弘先生 @TakaKunieda)
[第15課] 今日のディアローグのタイトルは Bison futé voit rouge. 辞書を調べると bison はバイソン。futé は抜け目ない。?と思いますが実は bison futé は渋滞予測システムの事です。http://www.bison-fute.equipement.gouv.fr/diri/Accueil.do
[第16課] <si+現在、未来>は、未来=r+avoir の現在です。条件法<si+半過去、条件法>は条件 法=r+avoir の半過去形で、同じ形を踏襲しています。これを複合形(=助動詞+過去分詞)にすれば条件法過去。つまり3つの si を用いた構文は同一構造です。


★commented by cyberbloom

人気ブログランキングへ
↑ライターたちの励みになりますので、ぜひ1票=クリックお願いします!
FBN-banner03.jpg
↑精鋭ライターによる投稿ブログ、こちらも読んでね!
posted by cyberbloom at 00:07 | パリ ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。