2006年07月21日

横尾忠則 パリ絵画個展と22面体ジャケット

横尾忠則ポスタア芸術パリのカルティエ現代美術財団で横尾忠則の個展が5月末まで開催されていた。グラフィック作品の個展は過去にあったが、ヨーロッパで絵画の個展を開くのは初めて。すでにヨーロッパで評価の高そうな感じがするが、批評とかを見ると、パリの人々は横尾忠則の独特の色使い(特に赤)に衝撃を受けていた。確かに、テーマといい、図柄といい、色調といい、これでもかというくらい、ヨーロッパの人たちに受けそうな気がする。フランス人の解説によると、「昇る太陽と北斎の波を背景に、芸者や金髪のピンナップガールやバロック絵画の小さな天使たちが交錯する、ポップなイメージのクリエーター」。日本では80年代にさんざんもてはやされていたが、横尾の作品群に初めて接したヨーロッパの人々にはきっと新鮮に映ったことだろう。気の利いた友人から横尾のイラストのポストカードをよくもらったが、昔の作品を改めて見るとやはり面白い。

ロータスの伝説(紙ジャケット仕様) (22面体ジャケット仕様)ところで、最近、横尾忠則がジャケットのデザインを手がけたサンタナの「ロータスの伝説」のCDが紙ジャケット仕様で復刻した。サンタナ絶頂期(1974年)の日本でのライブ盤(3枚組み)で、何とジャケットが22面体で構成されている。この22面体ジャケットはギネス級に大きく展開できるが、畳めばもちろんCDジャケットの大きさに戻る。美術評論家(いつのまにか多摩美の先生)の椹木野衣によれば、そこに風呂敷や折り紙に通じる和の精神が見出されるという。美術館で作品と距離をおいて鑑賞するのとは違う、22面体という法外で精巧な複製物を自分の手で触れながら楽しむというポップな体験が用意されているのだ。サンタナの音楽も、横尾忠則のグローバルなスタイルとも重なり合う。サンタナも息の長いアーチストだしね。

ちょっと高いマニア価格ですが、限定版なのでお早めに。

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Excerpt: 横尾忠則横尾忠則(よこおただのり、1936年6月27日 - )は、兵庫県西脇市生まれの美術家。グラフィックデザインやイラストレーションから経歴をスタートした。後に絵..
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