2015年05月27日

週刊フランス情報 18 - 24 MAI カンヌ映画祭の受賞結果

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"2015 Cannes Film Festival poster
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カンヌ2015:セシル・ドゥ・フランスがプレゼンターのパルム・ドールは、ジャック・オーディアール(Dheepan)が受賞。やっぱりカンヌに強いこの監督!ついに最高賞を受賞しました。おめでとうございます。
カンヌ2015:「ある視点」部門の各賞が発表され、最高賞は Grimur Hakonarson の les Béliers が受賞。黒沢清の『岸辺の旅』も監督賞を受賞した。上映後の拍手が暖かかったという黒沢監督の弁が証明されましたね!
カンヌ2015:ヴァレリア・ゴリノがプレゼンターの監督賞は、ホウ・シャオシェン(The Assassin 黒衣の刺客)が受賞。
カンヌ2015:レティシア・カスタがプレゼンターの審査員賞は、ヨルゴス・ランティモス(The Lobster)が受賞。ヤッター!
カンヌ2015 : 今年のクィア・パルムはトッド・ヘインズの Carol に決定。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラという美しい二人のロマンスの受賞、これは文句ないでしょう。
カンヌ2015:アニエス・ヴァルダ監督に名誉賞が授与。プレゼンターはジェーン・バーキン。素敵なひととき。
カンヌ2015:ジョン・C・ライリーが盛り上げるカメラ・ドール(新人賞)は、コロンビア映画 La Tierra y la sombra に決定。
カンヌ2015 : パルム・ドールのほか、各賞が発表された。ナンニ・モレッティのMia Madreはエキュメニック賞、ステファン・ブリゼのLa Loi du Marchéはその特別賞を受賞。
カンヌ2015:ラースロー・ネメスのSaul Fiaはフィプレシ(国際批評家連盟)賞、フランソワ=シャレ賞も受賞。サウンドトラック賞(っていうのもあるんだ)はホウ・シャオシェンの『黒衣の刺客』を担当した Lim Giong が受賞。
カンヌ2015:その他、監督週間で、アルノー・デプレシャンの Trois Souvenir de ma jeunesse がSACD賞を受賞。マチュー・アマルリック演ずる主人公が青春時代の恋愛を回想する物語。う〜ん甘酸っぱい。
カンヌ2015 : 今年のパルム・ドッグはミゲル・ゴメス監督の Mille et une Nuits に出演したLucky君に決定。モフモフ系で愛らしい。
(reported by exquise)

EUROPE
フランスの景気回復は本物、中期見通し懸念=IMF(ロイター):IMFは高水準の構造的失業や、過去最大の公的支出など経済の根本問題に引き続き取り組むことが必要と声明。
動画:アイルランドで同性婚合法化、国民投票では世界初(AFP):アイルランドは23日、国民投票の結果で同性婚が合法化される世界初の国家となり、首都ダブリン(Dublin)では同性婚の支持者たちが歓声を上げた。
移民の福祉利用制限が絶対的に必要、EUとの再交渉で=英首相(ロイター):アイルランドは23日、国民投票の結果で同性婚が合法化される世界初の国家となり、首都ダブリン(Dublin)では同性婚の支持者たちが歓声を上げた。

MUSIC
3つのジムノペディ~サティ・ピアノ作品集エリック・サティの新たな一面に迫る展覧会、自筆楽譜や肖像画も展示(CINRA):ジャン・コクトーやパブロ・ピカソとも交流があったエリック・サティは、彼らと共同で舞台『パラード』を制作したことなどで知られ、1925年に逝去したフランスの作曲家。同展では、サティが生きた時代の文化や、交流を持っていた芸術家、サティに影響を受けた芸術家たちの作品や資料などを5つの章に分けて紹介し、サティの新たな一面に迫るという。
Juice=Juice『Ça va ? Ça va ?(サヴァサヴァ)』(via youtube):ハロプロ系女性アイドルグループ、オリコン1位。シルヴィ・バルタン風?歌詞の中には「さよならを教えて」という一節。
30歳を超えると、新しい音楽を聞かなくなっちゃう?「昔の音楽は良かった病」になる(naver):★… 思春期は個人のアイデンティティを形成する脳の発達段階にあたり、そのせいで私たちは思春期に聴いた音楽を一生聴き続ける、と何かで読んだ事がある

CINEMA
カンヌ映画祭、「女性の年」アピールに女性映画人がブーイング(AFP):女性たちは、恩着せがましいと抵抗感をあらわに。「今年は『女性の年』だそうだけれど、1年限りの瞬間的ブームで終わらないことを願う」とブランシェットは記者会見でコメント。
「ハイヒール大論争」女優ら激怒、カンヌ映画祭、フラット靴入場拒否巡り(BJ):「ハイヒールを脱ごう」と呼びかけたり、平らな靴を履いてレッドカーペットを闊歩したり、「女性は正装でハイヒール」という時代錯誤のドレスコードに抗議する事態に。
ナタリー・ポートマン&リリー・ローズ・デップ、フランス映画の姉妹役で共演(アメーバ):ポートマンと、ジョニー・デップとバネッサ・パラディの愛娘が、新作映画「プラネタリウム」で共演。1930年代の仏パリが舞台で、セリフはフランス語。
カンヌ映画祭のソフィー・マルソー Après sa culotte, Sophie Marceau montre son téton(closer):★…カンヌのお下品なニュース。この仏語ニュースの中の表現、Sophie Marceau était sur son 31. 'etre sur son 31' (=mettre ses plus beaux vetements)、彼女の最も美しい服を着ている、の意。なぜ31なのかは謎だ。
Lorsque l'amour sera mort フランスの交通事故を無くすための啓蒙CM(via youtube) これまでは事故の悲惨さを強調するものが多かったが、これは不在によって残酷さを浮かび上がらせる。

ART
Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art日本初の春画展開催へ=春信や歌麿、北斎も−東京(時事):春画だけを集めた展覧会は海外での例はあるものの、日本国内では初めて。★…宇多田ヒカルさんがロンドンで春画展を見て、なぜ日本でやらないのかとツィートされていたが、それに呼応したのかな。

BOOKS
なぜわたしたちは読む力を失ったのか?本はデジタルの悪影響から脳を救えるのか?(midium):昨年、私は4冊しか本を読まなかった…。こんなに少なかった理由は、あなたが昨年あまり読書できなかった理由と同じではないかと思う。近頃の私は、単語、文、段落に集中できなくなってきている。…

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2015年05月18日

週刊フランス情報 11 - 17 MAI カンヌ映画祭特集

フランスでは所得税増加だが、払っているのは富裕層(France2):所得税は2012年に655億ユーロ、13年が725億€、14年が754億€と増え続けている。低所得者層への課税が減り、今や半分が 所得税を払っていない。誰が払っているかというと、中間層、さらに最も裕福な10%の層は2013年で全体の67%!を払っている。★…日本はどう?
土曜日は11回目の美術館の夜 'la Nuit des musées' フランス全体で1270の美術館で開催(culturebox):夜中まで開いていて、しかも無料。様々なイベントが開催される。写真はパリのギュスターブ・モロー美術館。
エッフェル塔がエコリーダーに!再生可能エネルギーを導入、さらに自然エネルギーで自家発電中(PUNTA):地上約300mにあるエッフェル塔の3階は障害物が近くに無く、吹き抜ける風は相当強い。これを利用した2機の発電風車が2月から稼働中。
「不倫って言葉は存在しないの」― やはりフランス人は異次元の存在なのか? 究極のフランス本を検証(ダヴィンチ):「普段は失笑を禁じ得ないフランス本だが、心が弱っているときには大いなるパワーをくれるのだ」
エルメスの実験室 'petit h' が見せる、無限の創造性(casabrutus):'petit h' は、アーティスト、デザイナー、異なる素材、異なるメチエ(部門)の職人の技が出会い、独創性あふれるオブジェが生まれる再創造の実験室。

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CINEMA - exquiseさんのカンヌ特集
■カンヌ2015:カンヌの開会式を鑑賞。今回の司会のランベール・ウィルソンのフランス語も、非常に聞きやすい。女優をはじめ、女性のシネアストたちへのオマージュが散りばめられた舞台でした。俳優や女優の目立つ審査員の中で「初めての2人の(ホテルの部屋も、パンの量も2倍と茶化されていた)」審査委員長、コーエン兄弟の相変わらずの地味さよ‥(でもそれがいいのです)。そしてロッシ・デ・パルマのカッコよさよ!
カンヌ2015:オープニングを飾ったエマニュエル・ベルコの La Tête Hauteは少年の更生問題を扱った作品。カトリーヌ・ドヌーヴ、ブノワ・マジメルなど著名な俳優が出演する中、話題を呼んでいるのが主役を演じた若きロッド・パラド。…
カンヌ2015吉田秋生の漫画を映画化した是枝裕和監督の『海街diary』は、若手から実力派までの女優を揃え、日本でもヒットしそう。プレスからはこれまで通りの監督の繊細さが評価される一方で甘すぎるのでは、という声も。 …
カンヌ2015 : アニエス・ヴァルダ監督に今年栄誉賞が授与されることが決定。私はこの監督の『落穂拾い』というドキュメンタリーがとても好きです。une Palme d’honneur pour Agnès Varda …
カンヌ2015マッテオ・ガローネの Il Racconto de Racconti は、17世紀の童話から着想を得たグロテスクなファンタジー。サルマ・ハエック、ヴァンサン・カッセルが出演。映像美は見る価値がありそう。 …
カンヌ2015:ギリシャの Yorgos Lanthimos 監督が手がけた The Lobster はコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリーが出演するシュールで難解なブラックコメディ。これは‥すごく見たいぞ。ジョン・C・ライリーはもともと好きな俳優さんだが、今回マッテオ・ガローネ作品にも出演していたし、野心的な映画にいろいろ出ているのが嬉しい。The Lobster にはほかにもレア・セドゥーやベン・ウィショーも出演。ウィショー君がライリーさんを罵倒する一場面を観たが、ちょっと笑えます。 …
カンヌ2015:ハンガリー出身の László Nemes 監督の Saul Fia は、ナチスの補佐を強要されたユダヤ囚人を描く恐怖に満ちた作品。初の長編作品ながら、ぼかしを効果的に使い、成熟が感じられる映画のようだ。 …
カンヌ2015ガス・ヴァン・サントがマシュー・マコノヒーと渡辺謙を迎えて、富士山の樹海を舞台に描いたThe Sea of Trees。ダークなラビリンスを彷徨う2人の姿が魅力的だが、プレスの評判は芳しくないものが多い‥むむむ。
カンヌ2015ナンニ・モレッティが、映画撮影中の女性監督とその家族関係を描いた Mia Madre は、自伝的要素が強い作品のようで、その細やかな表現がプレスにも概ね好評だ。全体のスパイスとなっているジョン・タトゥーロが見もの。 …

WORLD
ルクセンブルクのベッテル首相が男性パートナーと同性婚 EU現職首脳で初(huffpost):人口56万2000人のルクセンブルクは大多数がカトリックで、EU内でもかなり保守的な国として知られているが、1月に同性婚が法的に認められた。
The Hamburger Worth Traveling to Japan-The town in the mountains sees an influx of foreingers(東洋経済) 英語での飛騨高山の紹介。高山が外国人観光客に人気なんだそうだ。
アメリカンドリームを打ち砕く債務の遺物 急増する学生ローン債務、デフォルトや延滞も問題に(FinancialTimes):学生ローン債務の爆発的な増加は、何十年も続く賃金伸び悩みの副産物。教育費は加速度的に高騰したが、所得は増加せず。
英総選挙の世論調査、あまりの外し振りに非難轟々 投票結果に影響か 野党が批判(newspehere):「SNPを嫌う有権者が、保守党と労働党の支持率拮抗のニュースを受けて、保守党に流れた」「世論調査の不正確さによって労働党が殺された」


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2015年05月16日

若者言葉はどこでも同じ?

先日、最近の新語がニュースで取り上げられていた。「ディスる」(非難する)や「コクる」(告白する)などの造語や、「詰まる」(終わる、ダメになる)などの新用法が紹介されていた。僕自身は使わないものの、だいたいは意味が分かって、ほっとした。若者相手の商売だから、見当もつかないというのは、ちょっと淋しい。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014092502000163.html

言うまでもなく、現代フランス語も造語または新用法にあふれている。とくに英語からの借用語は増大の一途をたどっていて、je like (= j’aime)とか、Tu t’enjailles ?(= tu t’amuses ? <enjoyの変形)とか、動詞にも波及している。

ちょうどフランスの本屋で、レジカウンターに置かれていた無料の小冊子を入手したので、それを参照しながら、いくつか紹介してみよう。題して、「それほど若くない人に説明する若者言葉」、著者はAch!lle Talonとなっている。アシール・タロンとは、Greg作によるバンド・デシネの人気シリーズの主人公だ。

http://www.izneo.com/achille-talon-impetueuses-tribulations-d-langage-jeunes-explique-aux-moins-jeunes--A14324

1 bête:普通は「愚か」を意味するが、若者言葉では「欲しくなる」という意味。日本語の「やばい」に似てる?
用例 : Il a un bête de moto !「あいつ、やばい自転車に乗ってるな!」

2 genre:「たとえば」。副詞的に用いる。
用例 : T’es foncedé, t’as pris quoi, genre de la weed ?「ラリってんのか、何吸ったんだ、ハッパか何かか?」(foncedéはdéfonceの反転語[verlan])

3 prendre cher:「身体的、心理的に苦しむ」。
用例 : Wah j’ai pris trop cher au contrôle, j’me suis fait tricard quand j’ai essayé de tricher !「試験きつすぎた、カンニングしようとしたら、(見つかって)追い出された!」

4 test:何かを理解したり実行したりするのに十分な能力がないこと。
用例 : Tu peux pas test, boloss !「おれにかなうと思うな、あほが!」

いやはや、訳が古臭くて申し訳ない。僕は現代日本語に通じていないので、ぴったりくる表現が分からない。それにしても、こういうのを見聞きすると、僕が教え、かつ使っているようなフランス語は、文化的な奥行きを欠いた標準語であることを痛感させられる。それが外国語というものの姿なのだろう。

ただ、新しい表現を創り出す母体が若者である、ということだけは、日本とフランスに共通している。ネットスラングにしても、おそらく40代以上の人間による発案はごく少ないのではないか、という気がする。道具が変わっても、人間の創造性に関する法則に、さほど変化はない。ということは、僕もそろそろ創造性が枯渇する頃か? Ma mère !


bird dog

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2015年05月14日

週刊フランス情報 4 - 10 MAI

フランス:国民戦線、ルペン前党首を資格停止(毎日):ジャンマリ氏はナチス・ドイツのユダヤ人虐殺について「ささいなこと」と主張、人種差別的な党のイメージからの脱却を図る娘のマリーヌ・ルペン党首と対立していた。
加と仏、テロ対策で情報当局の権限強化 人権侵害の懸念も(AFP):カナダ議会は6日、情報当局の権限を大幅に拡大・強化し、同国史上初めて国外での情報活動を認めることなどを定めた対テロ法案を可決。一方、フランスでも5日、国民を対象とした広範な情報収集活動の権限を当局に認める法案が圧倒的多数で可決。
2050年、世界共通語はフランス語になる?フランスの投資銀行ナティクシスが予測!(Tabizine):第2言語としては英語が最大の共通語になることには同意しますが、フランス語は急成長しているグルーバルな言語。その他中国語などは、西洋人にとっては学ぶハードルが高すぎて、あまり広く使われる言語とはならないでしょう。その代わり、フランス語は経済発展の著しいアフリカでとても大きな力を持つようになるはずです。☆…この話題が日常化してきました。
Want To Know The Language Of The Future? The Data Suggests It Could Be...French (Forbes)
英総選挙、与党の経済政策に支持「EU離脱論」は火種(日経):保守党はまさかの単独過半数。決め手となったのは、キャメロン政権の経済運営の成功。EUに残留するかどうかを問う国民投票を行うと公約。

CINEMA
グザヴィエ・ドランの新作にフランスの演技派結集!(シネマトゥデイ):新作『It’s Only the End of the World』に、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、ギャスパー・ウリエルが出演。
フランス映画祭2015ラインナップ発表 オゾン、アサイヤス新作など12作品(映画.com):ゲストは団長のエマニュエル・ドゥボス、フランソワ・オゾン監督、「ボヴァリー夫人とパン屋」のアンヌ・フォンテーヌ監督ら13人が来日予定。

GOURMET
山下公園でベルギービールの祭典「ベルギービールウィークエンド」(ヨコハマ経済新聞):5月21日から4日間、ベルギーの文化やライフスタイルを体験できるイベント「ベルギーウィークエンド2015」が開催。
フランス人の心を鷲掴み、日本人経営の隠れ家「VINGT VINS D'ART」(PUNTA):パリ4区にあり、4月初めに開店3周年。「チャーシュー丼」も人気。

フィログラフィックス  哲学をデザインするジャスト・キッズ

BOOKS
パティ・スミス『ジャスト・キッズ』続編10月刊行(webdice):新たな著書『M Train(原題)』。…パティ・スミスが大ファンだと公言する村上春樹が、特設サイト「村上さんのところ」で、彼女と対面した際のエピソードを明かしている。

MUSIC
半世紀で最高の「音楽革命」、ヒップホップをデータ検証(AFP):1964年の革命では複数のスタイルが一斉に花開いた。ソウル、ロック、ドゥーワップなどだ。また、1983年にはニュー・ウェーブ、ディスコ、ハードロックが続々と出現。
鉄道の車中で聴くべき音楽は、これだ!「歌鉄」ミュージシャンが厳選(東洋経済):ダフトパンクもいいけど、まさにフランスの車窓を流れる風景をVCにしたケミカルブラザーズの「STAR GUITAR」も⇒ http://bit.ly/1DRXVX9

ART
ラスコー洞窟壁画を原寸大で再現、パリで展示会開催へ(AFP):パリ・ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場で8月30日まで開催される同展では、縮尺模型が展示されるほか、通り抜けることができる原寸大の洞窟が再現。
ジェニス・カレーラス著『フィログラフィックス 哲学をデザインする』(amazon):複雑で難解な95の「哲学」を、シンプルな形と鮮やかな色で提案する「実験的なグラフィック」集=フィログラフィックス。1つの哲学を見開きの構成で、左ページには言葉の定義/解説を、右ページでは少ない色や形でその表現の仕方を提案。世界を動かし続ける大きなアイデア、さまざまな「ism」/主義・主張・論理の本質を捉えて伝える、デザインと哲学の世界を融合した1冊。

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2015年05月06日

浅野素女著 『同性婚、あなたは賛成?反対?−フランスのメディアから考える』

『フランス家族事情―男と女と子どもの風景』など、浅野素女氏はフランスの家族の変容をテーマにした著書で知られるが、本書では「すべての人に開かれた結婚 mariage pour tous」をめぐる議論がフランスを分断するまでに至った背景を、保守・革新・中道を問わないフランスのジャーナリズムを丹念に追うことで、解明しようとしている。

同性婚、あなたは賛成?反対? フランスのメディアから考えるそもそも、結婚の枠を同性同士のふたりに広げることは、オランド大統領の公約のひとつだった。2012年の秋に、この法案が形になって以来、フランスはまっぷたつに割れ、賛成派と反対派が交互に数十万人規模のデモを繰り広げ、フランス議会は議員たちが乱闘寸前に なるまで過熱した。忘れていけないのは、まさに国を二分する騒動が、政教分離の原則を推進し、私生活に関する問題に寛容な態度を示すフランスで起こったことだ。

両者の主張を単純化して言えば、反対派は、家族が父、母、子供という生物学的に自然なモデルになるべく近い形であって欲しいと願う人たち。一方、賛成派は、たとえ生物学的なつながりから切断されようとも、自らの欲望に準じた新しい家族形態を生み出すためには、人工生殖技術の活用も容認されると考える人たちであった。

フランスでは事実婚・パクスなどの選択肢が用意されているのに、ゲイ・レ ズビアンたちがあえて制度としての結婚にこだわるのは、彼らの社会的な権利を認めて欲しいと願うからだ。賛成派は「家族願望」を持つ人たちが、彼らの切実な望みを実現し、国家から法的保護と権利を与えられるべきと考える。社会全体の意志の問題として考えるなら、社会の構成員である国民の意思は最大限に社会の制度に反映されなければならないのだ。私たちはそこに民主主義を徹底的に機能させることの執念を垣間見ずにはいられない。

フランスで同性親家庭の権利を主張する土壌を準備したのは、離婚や再婚が珍しいものでなくなり、血縁を超えたさまざまな家族形態(複合家族と呼ばれる)が出現し、血縁が家族の必要条件でなくなったことだ。またフランス人たちは「標準的な家族」という外見的な形式よりも、どんな形であれ、本人たちが幸せになれる関係を築こうと内実を重視する人々である。また「男と女」を生物的性差ではなく、文化的、社会的につくられたものと考えるジェンダー教育が浸透したこと も大きい。

結婚するということは、何よりも子供の誕生を視野に入れ、親子関係を確立することだ。それゆえ同性婚は、子供を持つ権利はどこまで拡大できるのか、という問いを投げかけた。とはいえ、人工生殖技術の発達なくしては、同性婚によって子供をもうけるという選択肢は切り開かれなかった。本来、医学的な理由で子供を持てない男女のカップルのための技術が、単独で子供を作るために利用されるようになり、さらに新たな欲望を喚 起している。フランスでは不妊治療のために限定されているが、ベルギーやデンマークに行けば、無名提供の精子を使って人工的に子供を作ることが可能なのだ。

事実、年齢的に妊娠の限界を感じたフランスの女性が近隣国に渡って精子提供を受け、とりあえず適齢期中に子供を作っておく「妊娠ツアー」も増えている。子供は今しか産めないが、パートナー探しは後からでもできるというわけだ。また以前読んだ、精子提供によって子供をもうける「選択的シングルマザー」の記事も衝撃的だった。この場合、父親の存在が問題にすらなっていない。男は要らない。まさに種に過ぎないのだ。

「受胎行為は、濃密な身体性と関係性を伴う行為であったが、いまや身体の外で知覚され、思考され得るものとなった。そのため、男女のカップルと同性のカップルは同じ地平で捉えられるようになった」(p.151)

一 方で、元首相で社会党第一書記でもあったリオネル・ジョスパン氏の妻である、哲学者のシルヴィアンヌ・アガサンスキーは、左派でありながら「子どもを持つ 権利」は時に「子どもの権利」と矛盾することを指摘した。同性婚の問題は、権利云々ではなく、共同体が共同体として生命を継承する人間社会の規範に関わることであり、彼女は「少数派の権利要求に反対したというよりも、この社会規範が覆されることに抵抗」したのだった。

当時の世論調査では、フランス人の過半数が同性婚を支持しているが、同性愛者カップルによる養子縁組の権利については、反対派がわずかながら半数を上回っていたことが繰り返し示されていた。ここに問題の核心があるのだろう。つまり同性婚は認めるが、養子縁組はやりすぎというわけだ。養子をとって育てたい、家族を 作りたいという同性カップルの願いの果てには、人工生殖と代理母の合法化がある。しかし政府は同性婚の先にある人工生殖の議論では右往左往し、国民の合意が醸成されていないとして、結局法案には盛り込まなかった。

しかし、そういう先走った議論に全くリアリティを持てない「普通の」人々もいる。私たち日本人にしても大半は同性婚に関しては想像も及ばないというのが本音だろう。本書で引用されていた社会学者の発言が印象深かった。彼によれば、同性婚の議論において、一部のフランス人たちは、自分たちが全く無視されていると感じ、そのうんざりした気持ちの表明として反対のデモに加わったのだという。

その多くは地方の中流階級の人たちだ。自分たちの価値観こそがフランスの中心的な価値観だと思い込んでいる、社会党の市長をトップに持つパリの「進歩的な」人々に対して違和感と反発を感じたのだ。もちろん民主主義を徹底することは立派なことだが、オランド政権が全く切り込めていない、もっと切羽詰まった問題(経済とか雇用とか)があるだろう、と言いたいのだ。近年の極右政党、国民戦線の躍進ぶりを見ても、フランスにおいてこの分断が意外に根が深いのかもしれない。


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2015年05月04日

週刊フランス情報 27 AVRIL - 3 MAI

フランス国民戦線「父娘戦争」(Huffpost):父が高級路線を、娘がカジュアル路線を目指したどこかの家具会社の「骨肉の争い」と重なる。右翼の伝統に固執した「高級路線」の父親が、大衆に訴える「カジュアル路線」の娘に鉄槌を下された構図。
フランス:放射性廃棄物、再処理工場拡張へ 日本も搬出(毎日):一方、仏政府はビュールで計画中の最終処分場(地下約500メートル)に国内の高&中レベルの放射性廃棄物を搬入予定だが、地元住民の反対運動が起き、操業開始のメドはたっていない。
ワイン用ブドウの栽培、中国がフランス抜いて2位に(AFP):1位はスペイン。生産量に関しては、フランスが昨年47億リットルで首位を守った。消費量に関しては、世界全体の13%に相当する310万リットルが消費された米国が1位。

ART
ブランド名を書き換えてホームレスのためのキャンペーン(culturebox):Yve Saint Laurent(イヴ・サン=ローラン)を Yve Sans Logement(家のないイヴ)に、Christian Dior(クリスチャン・ディオール)を、Christian Dehors(外にいるクリスチャン)…日本でやるとバッシングされそうな、格差社会をあぶりだすユーモア。ぜひ写真をご覧ください。

Vanessa ParadisLove SongsDivinidylle

CINEMA
ジョニー・デップの美人娘、モデルデビュー!母親似のキュートなルックスで注目(シネマトゥデイ):ジョニー・デップの娘リリー・ローズ(15)がオーストラリアの「Oyster」誌でモデルデビューを果たしたことがわかった。母親はジョニーの元恋人でフランス人歌手・女優のヴァネッサ・パラディ。先日、ニューヨークで行われたシャネルのファッションショーにヴァネッサと共に出席し、その美貌が注目の的となった。
フランスで4週連続興行成績第1位!『ボヴァリー夫人とパン屋』ユーモラスで官能的な予告解禁(Timewarp):パン屋を営む文学好きのマルタンが大好きなフローベールの傑作小説『ボヴァリー夫人』と、偶然にも同じ名前を持つボヴァリー夫人が隣に引っ越してきたことで、マルタンにとって退屈だった日常が刺激的なものへと変わって行く様をちょっぴりユーモラスに、そして官能的に描いている。
岩井俊二監督作「花とアリス殺人事件」が世界的なアニメ映画祭(=アヌシー国際アニメーション映画祭)にノミネート(ナタリー):実写版で主演を務めた蒼井優と鈴木杏が、アニメ版でも同じ主人公たちの声を演じている。

GOURMET
19世紀のシャンパン、糖分含有量は3倍 沈没船から発見(AFP):低温かつ暗い海底が理想的な貯蔵環境に。コルクにあった刻印から有名メーカー「ヴーヴ・クリコ」のものと判明。現代の味覚からすると非常に甘いが、当時はそれが標準だった。

WORLD
日本は25位!世界でもっとも「よい国」の条件が、深かった…(TABILABO):政策アドバイザーのサイモン・アンホルト氏は、この問題を解決するための新たな指標として「善良国家指数」、つまり世界でもっとも「善良」な国はどこなのか?ということを発表。彼のスピーチを簡単にまとめると、1.グローバル化が進み、各国で起きたことが世界に影響を及ぼすようになった今ですら、政府は自国のことしか考えていない。2.イメージの良い国を示す「国家ブランド指数」では、権力や財力は関係しなかった。上位の国は世界に貢献をしている国なのだ。3.政治や企業、世界について考えるとき、善良な選択であるかどうかを常に考えよう。それが、世界的な問題を解決することに繋がる。
サイバー攻撃で「核の大惨事」の恐れも、米露の元軍指揮官ら警告(AFP) :「約1800個もの核弾頭を搭載したミサイル数百発が瞬時に発射可能な状態にある」「冷戦時代から続いている態勢で、時代遅れのものになった現在でも完全に機能」。映画『ターミネーター』シリーズのテーマのひとつだが、現代人の潜在的な恐怖のひとつ。
光熱費が高いなら自分で!自分を守る欧州流「パッシブハウス」(PUNTA):欧州のエネルギー料金は高い。それでも、環境を守るぞと本気で決めてしまった欧州市民。答えのひとつが『パッシブハウス』。「外からエネルギーを買わなくてすむ家」。
全校生徒6人、神奈川の小学校に米紙が注目した理由:日本の3つの課題が浮き彫りに?(newsphere):人口問題に打開策なし? | 少子化は子供の社会性に影響 | 統合に反対も、進まぬIT活用。


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2015年04月30日

週刊フランス情報 20 -26 AVRIL

教会襲撃計画、24歳学生拘束=シリア過激派から指示−パリ郊外でも女性殺害か(時事) :イスラム過激主義者とみられる学生シドアメド・グラム容疑者を拘束。容疑者がアルジェリア国籍で、シリアのイスラム過激派から指示を受けていたと明らかに。
フランスはかつてないテロの脅威に直面、首相が警告(WSJ):当局はここ数カ月に複数のテロ計画を阻止しており、19日には教会への攻撃を計画していたとみられる男を拘束。
第一次世界大戦中のフランス軍とワインの微妙な関係(Huffpost):第一次世界大戦中にフランス軍は、毎日兵士1人につき750mlのワインを無料で支給。第一次世界大戦は悲惨極まる塹壕戦で知られるが、死の恐怖を酔いで紛らせていた。



CINEMA
『星の王子様』の予告編がネットで公開(culturebox):アメリカ人監督のアニメ作品で、サンテグジュペリの作品に忠実ではなく、創作が入っている。カンヌ映画祭でもコンペティション外で選ばれている。王子様とキツネのシルエットがよい感じ。"Dessine-moi un mouton.""Je ne suis pas apprivoise.""L'essentiel, c'est invisible pour les yeux." など、名台詞はきちんと押さえていますね。
『カンヌ国際映画祭』史上最年少のグザヴィエ・ドランら審査員7人発表(CINRA):同映画祭の審査員長を務めるのはコーエン兄弟。なお、審査員長を2人で務めるのは同映画祭史上初。また、今回明らかになった審査員には、ロッシ・デ・パルマ、ソフィー・マルソー、シエナ・ミラー、ロキア・トラオレ、ギレルモ・デル・トロ、ジェイク・ギレンホールらに加え、史上最年少審査員となる26歳のグザヴィエ・ドランが名を連ねている。最高賞にあたるパルムドールをはじめとするコンペティション部門の各賞が彼らによって決定され、5月24日の授賞式で発表される。
『パパ、遺伝子組み換えってなぁに?』監督が遺伝子組み換えを巡るアメリカの現状語る(webdice) :「知る権利を持つ市民よりも企業が上に立つ構造がGMO表示の問題なんだ」。日本公開にあたり来日したジェレミー・セイファート監督に、アメリカでの上映時のエピソードや、現在の全米各州の遺伝子組み換え食品の表示を巡る市民運動について聞いた。

無意味の祝祭フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質21世紀の資本

BOOKS
フランスマダム本が人気 魅力的生き方に憧れ(読売) ;「フランスのマダムに学ぶ」。そんな趣向の本が今、人気を集めている。先頭を走る『フランス人は10着しか服を持たない』は、16刷54万1000部の大ヒット。アメリカ以上に売れたようだ。
フランス人が繰り返しブームを起こす「格差論争」の正体(日経ビジネス):ピケティが尊敬するブローデルもフランスでは当初さほど注目されなかったが、米国で英語版が出て、大ブレイクした。
『無意味の祝祭』ミラン・クンデラ (著) 西永良成(訳)(amazon):無意味は人生の本質だと叫び、冗談の黄昏の時代を嘆く登場人物を中心に、現代の歴史や社会を徹底的に笑いのめす。仏で数十万部突破。

ART
ドラクロワとルドンの『ライオン狩り』も来日、仏ボルドーの美術と文化を紐解く展覧会(CINRA):6月23日から東京・上野の国立西洋美術館で開催。同展はボルドーワインなどで知られるフランス・ボルドー市の全面協力のもとで開催され、ボルドー市とワイン産業の関わりや、約200点を超える美術作品や歴史資料から、同市の美術と文化の展開を紐解いていく。

CAFE
猫カフェ『Kopjes』アムステルダムにオープン!ロンドン、パリ、ベルリン、そしてNYに続いて(PUNTA):ネコにとって『重労働』にならないよう、配慮。ネコ(動物)行動学の専門家がカフェには常時待機し、精神面でのケアに徹底。

MUSIC
詩人の魂〜ベスト・オブ・ジュリエット・グレコジュリエット・グレコが「ありがとう」を言うための最後のツアー(culturebox) :御年88歳。ジャック・ブレル、セルジュ・ゲンスブール、レオ・フェレで聴衆を魅了。

MODE
「シャネルN°5」に危機?原料の花の栽培が衰退 コモロ(AFP):コモロ(アフリカ沖インド洋)のイランイラン(Ylang ylang)という花の精油が「シャネルN°5」の原料。「N°5」の特徴は「非常に抽象的」な香りにあるという。

JAPAN
あの「京都人」が、ここまでパンを愛する理由 消費量は日本1位!古都は和に飽きている?(東洋経済):パンの消費量は京都が1位で、神戸が2位。新しもの好きの京都人は神戸でパン作りを学び、京都に持ち帰って市内にたくさん店を開店。
読書会のすゝめ:「読書会」という"異種格闘技"が有益なワケ あなたのキャリアの突破口になる(東洋経済):読書会のファシリテーターを養成する講座もあるらしい。読書会を主催することで結果としてリーダーシップが磨かれる。
日本が外国人労働者に見捨てられる日(diamond):賃金格差が縮まり、日本のブランド力も下がり、劣悪な環境を我慢してでも日本で働く魅力がなくなっている。


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2015年04月20日

週刊フランス情報 6 - 19 AVRIL

フランス:極右政党でお家騒動…父娘が反目(毎日):「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首(46)と父で党創設者のジャンマリ・ルペン前党首(86)の確執が表面化…大塚家具みたいだな。その後、前党首ジャンマリ・ルペン氏の代わりに孫娘が地域選出馬することに。
バチカン:同性愛者のフランス次期大使…信任困った?(毎日):同性婚や離婚はカトリック教会でタブーとされるが、ローマ法王フランシスコは「慈悲深い対応が必要」と寛容な姿勢。ただ、教義に厳格な保守派との根強い対立がある。
フランスでイスラム関連書籍の売れ行き好調、その理由は(時事):「(イスラム教について)フランス人はもっと知りたがっている。メディアから得られる答えでは、これまでのように満足しなくなっている」
五輪=パリ市議会、2024年夏季大会招致を支持(ロイター):フランスのオランド大統領は同大会招致への支持をすでに表明。ボストン、ハンブルクとローマがすでに2024年大会招致への立候補を表明。
フランス国鉄がディスコ!?4000uのホームで踊ろう!(culturebox):フランスの北の玄関、パリ北駅。1846年開業のこの駅は、歴史的建造物にも登録されている威厳ある駅。開業以来初めて、深夜の駅ディスコが実現。7月11日午後11時半から翌朝5時まで。
人種差別対策130億円かけネット監視機関創設(毎日):新たなネット監視機関を創設するとともに、学校現場で移民やユダヤ人迫害の歴史関連施設の見学などを義務化。



MODE
フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質『なぜフランス人は服を10着しか持たないのか?』(logumi):本当の自分らしさをもたらす、小さなクローゼットのつくりかた。ベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』の著者、Jennifer L. Scott(ジェニファー・L・スコット)氏はフランス留学時、「服を10着しか持たない」という文化に衝撃を受けます。“上質なものを少しだけ持つ”という価値観が、彼女のその後の人生にどのような影響をもたらしたのか?TEDのプレゼンあり(↑↑)。
フランス、「痩せすぎ」モデルを禁止する法案可決(AFP):パリのモデル事務所は声をそろえて反対を叫んでいる。
ユニクロに新コレクション「カリーヌ・ロワトフェルド」- 元フランス「VOGUE」編集長を起用(fashionpress):ユニクロ(UNIQLO)が、雑誌「CR Fashion Book」の発起人・編集長を務めるカリーヌ・ロワトフェルドとコラボ。新コレクション「カリーヌ・ロワトフェルド」を2015年10月下旬に発売予定。

GOURMET
レモンジーナ、売れ過ぎで販売一時休止(sankeibiz):フランスの国民的炭酸の第二弾。サントリー食品「レモンジーナ」販売一時休止、年間目標を2日で出荷。飢餓商法の疑いも。

「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか? 海外で成功するローカライズ・マーケティングの秘訣永遠のピアノ〜毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命〜おなら大全

BOOKS
三田村蕗子著『「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか? 海外で成功するローカライズ・マーケティングの秘訣』(amazon) 世界最高レベルを誇る「スナック菓子」に海外市場攻略のヒントあり。ポッキーの仏名は Mikado。
シュ・シャオメイ著『永遠のピアノ〜毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命〜』(amazon):ピアニスト。中国・上海生まれ。幼少の頃より母からピアノの手ほどきを受け、8歳になるとラジオやテレビで演奏を披露するほどの腕前となった。北京中央音楽学院。在学中に文化大革命が起こり勉学を中断、5年間、内モンゴルの再教育収容所での生活を強いられた。その後、北京へ戻り北京中央音楽学院に再入学。1980年にアメリカに渡り84年にはパリに移住、後に定住を決意する。
フランス人は「おならネタ」が好き「自由放屁(ほうひ)協会」(マイナビスチューデント):以前、『おなら大全』という本がフランスで激賞され、ラブレー賞(笑)を受賞したという話がありました。
『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 ホテル編』(amazon):星空観測をするために作られた、ベッドの上に窓があるホテルやキリンと一緒に朝食を食べられる動物園ホテルなど。24日発売。日本編も。

死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 ホテル編死ぬまでに行きたい!  世界の絶景 日本編

ART
フランスの芸術8世紀分が詰まった世界遺産のお城はここ!フォンテーヌブロー宮殿(PUNTA):フォンテーヌブロー宮殿は約8世紀分の歴史と芸術が凝縮された『フランスの歴史ダイジェスト版』の城。パリのリヨン駅から電車で45分。
世界最古の洞窟壁画の複製初公開(NHK):今からおよそ3万6000年前に描かれたとされ、「世界で最も古い時代の絵画」としてユネスコの世界遺産に登録された、フランス南東部にある壁画の複製が完成し、初めて公開。

CINEMA
高畑勲監督に仏芸術文化勲章「特別な国…本当にうれしい」(スポニチ) … 「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」などがフランスでも支持されているほか、詩人ジャック・プレベールの「ことばたち」を日本で初めて完訳した業績も評価。
マネのミューズ・画家モリゾの生涯とは、ゴダールやカラックス作に携わる女性監督新作(CINRA):『画家モリゾ、マネの描いた美女』6月公開。マネの「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」は日本に来たオルセー展のポスターになっていた。
カンヌ映画祭、「コンペティション部門」作品発表(AFP):最高賞パルムドール(Palme d'Or)を競う作品17本のリストを公開。日本からは是枝裕和監督の『海街diary』。

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2015年04月12日

FBNナビ2015:FREMCH BLOOM NET のお薦め記事

フランス語を始める人たちへのアドバイスになるような記事や、アンケートで学生さんたちに人気のあった記事をピックアップしました。
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2014年-2015年の人気記事
□Et Après?−「テロ事件」後のフランス版ELLE誌より
http://www.frenchbloom.net/type/politics/3814/
□ニューヨークでフランス語教育熱が高まる
http://www.frenchbloom.net/type/politics/3804/
□フランスの「アンダーグラウンド」ポップのショーケース、ラ・スーテレーヌ (La Souterraine)
http://www.frenchbloom.net/type/music/3778/
□マイエ家のクリスマス(ポワトゥー=シャラントゥ、フランス)
http://www.frenchbloom.net/type/life/3747/
□アフリカとフランス ‐ 軍事介入、自動車、言語&メディア戦略
http://www.frenchbloom.net/type/politics/3558/
□2013年も’1.99’ とフランスは高い出生率を維持
http://www.frenchbloom.net/type/politics/3444/
□フランスで無銭乗車をしたら
http://www.frenchbloom.net/type/life/34339/
□「街角のフランス語を探せ!」〜その1:旧居留地&南京町編
http://www.frenchbloom.net/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/3130/
□「街角のフランス語を探せ!」〜その2:栄町通り&トアロード編
http://www.frenchbloom.net/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/3144/
□「街角のフランス語を探せ!」〜金沢篇
http://www.frenchbloom.net/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/3165/
□藤野敦子著 『不思議フランス』 – 同時に日本の不思議を問う
http://www.frenchbloom.net/type/books/3598/
□『お菓子でたどるフランス史』
http://www.frenchbloom.net/type/books/3122/
□浅野素女著 『同性婚、あなたは賛成?反対?−フランスのメディアから考える』
http://www.frenchbloom.net/type/books/3392/
□あまりフランスっぽくない二人組 −ダフト・パンクがグラミー賞を制覇
http://www.frenchbloom.net/type/music/2527/
□「ちょこっと」ではない努力も必要!:『ちょこっとわがままフランス語』
http://www.frenchbloom.net/type/books/2517/

☆外部リンク
□『なぜフランス人は服を10着しか持たないのか?』本当の自分らしさをもたらす、小さなクローゼットのつくりかた(logumi) http://bit.ly/1EoymCl
□『「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか? 海外で成功するローカライズ・マーケティングの秘訣』(東洋経済)http://to yokeizai.net/articles/-/64687
□日本の大学入試はフランスに170年遅れている!(daimond) http://bit.ly/1xbzRSo
□罰金や投獄も…フランスで”痩せすぎ”スーパーモデルの刑罰制定へ(iroiro) http://bit.ly/1EYylG2
□なぜフランスでは消防士がモテるのか? - びっくりフランス事情(マイナビ) http://bit.ly/1BguKza
□パリとデータマインド、ホログラム化するぼくら(wired) http://bit.ly/1GoCYqD

パスポート仏和・和仏小辞典 第2版ディコ仏和辞典【CD-Extra付】プチ・ロワイヤル仏和辞典 第4版

フランス語辞書(紙の辞書、電子辞書、アプリ)について詳しく知りたい人はこちら!
フランス語辞書事情(ALLABOUT)
進化し続ける辞典!初心者必携フランス語辞書(ALLABOUT)

フランス語を学ぶということ
□「これ、どう訳しますか?」
http://www.frenchbloom.net/type/tips/3616/
□「フランス語は役に立つのか?―労働経済学の視点から」
http://www.frenchbloom.net/type/politics/3110/
□「フランス語を話せれば」
http://cyberbloom.seesaa.net/article/27923622.html
□「メトロの中の日本語」
http://cyberbloom.seesaa.net/article/23335530.html
□「パリのカフェ的コミュニケーション」
http://cyberbloom.seesaa.net/article/29258434.html
□「アウェイで戦うために」
http://cyberbloom.seesaa.net/article/19644800.html
□How to fake French(フランス人のフリをするには), または民族ジョークについて
http://www.frenchbloom.net/2012/01/25/888

仏検5級スピード合格仏検4級スピード合格仏検3級スピード合格

2013年以前の人気記事
□お菓子のレシピ〜ピティヴィエ (Pithiviers)
http://www.frenchbloom.net/type/recipe/2254/
□フランスで日本酒ブーム!?
http://www.frenchbloom.net/type/recipe/2222/
□真の「作家」の去り方―宮崎駿『風立ちぬ』を観て
http://www.frenchbloom.net/type/movie/2205/
□『お父さん、フランス外人部隊に入隊します』
http://www.frenchbloom.net/type/books/2176/
□フランスの大学入試=バカロレア始まる:この哲学の問題、解けますか?
http://www.frenchbloom.net/type/politics/2058/
□フランスは昔から農業大国だったわけではない
http://frenchbloom.seesaa.net/article/185195725.html
□フランス産業界の半分が日本に依存
http://frenchbloom.seesaa.net/article/194431242.html
□村上隆のヴェルサイユ展
http://frenchbloom.seesaa.net/article/162465828.html
□ヴェルサイユ宮殿の現在
http://frenchbloom.seesaa.net/article/168758160.html
□松井大輔のフランス語
http://frenchbloom.seesaa.net/article/157143847.html
□フランスには「トイレの神様」はいない
http://frenchbloom.seesaa.net/article/147300796.html
□夏時間または失われた1時間のこと
http://frenchbloom.seesaa.net/article/185312539.html
□レストランとは何か
http://frenchbloom.seesaa.net/article/164996233.html
□「ジャジーなハスキーヴォイス求む」――ZAZ(ザーズ)
http://frenchbloom.seesaa.net/article/155340252.html

増補改訂版 新・リュミエール―フランス文法参考書プチット・リュミエール―フランス文法参考書気持ちが伝わる!  フランス語リアルフレーズBOOK (リアルフレーズBOOKシリーズ)

□「フランス文化の死」(仏文化復活のカギは?)
http://frenchbloom.seesaa.net/article/73039018.html
□「お笑い日本の実態」または「どうせ分からないフランス語」
http://cyberbloom.seesaa.net/article/130230741.html
□「WiiにOui - フランス老人ホームのレクリエーション」
http://frenchbloom.seesaa.net/article/110983393.html
□「フランス語の野球用語 - Je suis 'troisieme-but' ?」
http://frenchbloom.seesaa.net/article/63304121.html
□「自転車でパリは美しくなる」(パリのレンタル自転車システム)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/46632579.html
□「豪華絢爛、エリゼ宮」(大統領官邸、1年に1度無料公開の日のレポート)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/116296253.html
□「ナポレオンとワインの意外な関係」(ナポレオンの影で暗躍したロスチャイルド)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/80215229.html
□「モントリオールのベーグル」(北米のパリ、モントリオール、発祥はポーランド)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/91386164.html
□「メープルシロップの里をたずねて」(メープル・バターがおいしそう)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/85122899.html
□「セーヌ河のアメリ」(パリの無重力地帯)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/28201582.html
□「ホテル&カフェ・コスト」(ブランシェなパリを演出、沢尻エリカも働きたいと発言)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/26158582.html
□「シャテルドン」(ルイ14世が愛飲したミネラルウォーター)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/13983895.html
□「エレーヌ・グリモー」(狼と育った異色の仏ピアニスト)
http://cyberbloom.seesaa.net/article/108102599.html
□ヴェリブの次はオートリブ―車をめぐるフランスのエコな動向
http://www.frenchbloom.net/2011/10/15/539
□J’irai dormir chez vous ―フランス版「田舎に泊まろう」
http://www.frenchbloom.net/2012/02/02/924


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2015年04月02日

トリュフォー没後30年特集A―J=P・レオー、あるいは引き裂かれた人生―

トリュフォー映画と言えば、俳優ジャン=ピエール・レオーのことがすぐに思い出される。自伝的シリーズでトリュフォーの分身ともいえる主人公アントワーヌ・ドワネルを演じたこの俳優を見たことがないフランス映画ファンはいないはずだ。しかし、彼に対する反応は様々であろう。強烈にドワネルの人生に肩入れしてレオーを愛する人もいれば、ドワネルの優柔不断さをレオーのそれと同一視して、どうしても好きになれないという感想を抱く人もいる。確かにレオー自身の生の在り方も複雑で、苦労の連続であったことが様々な証言から明らかになりつつある。



しかし、さまざまな考えがあっても、「ドワネルもの」がトリュフォー映画の中心部であったことに異論を唱える者はいないであろう。両親の愛に恵まれず、少年鑑別所に入れられるもののそこを脱走する、という話はトリュフォー自身が経験したものであり、デビュー作『大人は判ってくれない』(1959)で鮮やかに再現されている。それ以降、『逃げ去る恋』(1979)までの5作品で、実に20年間にわたり、トリュフォーは自己の少年時代・青年自身をこのドワネルという人物に仮託しながら、もう一度、自分自身の生を「フィルムの中で生き直そう」としたのである。そこには、彼自身の「在り得たかもしれないもう一つの生」が描き出されていたといっても過言ではない。

レオーはドワネルを演じることで映画界にその名を刻んだが、しかし、多くの点で困ることがあった。実際の彼がドワネルのような問題児ではないかと思い、映画会社が彼を別の作品に使うのを拒んだというのだ。だが、現実はむしろその逆で、レオーはドワネル以上にエキセントリックな性格であった為、様々な場面で問題を起こしたらしい。保護者同然であったトリュフォーはしばしばレオーの私生活上の問題の後始末をしなければならなかったようである。とはいえ、彼にとってレオーはまさに息子も同然であり、かつて恩師アンドレ・バザンが自分に与えてくれた愛情をレオーに返す、というような気持ちもトリュフォーにはあったのではないだろうか。

しかし、レオーの人生が複雑になるのは、ゴダールとの関係があったからである。レオーはトリュフォーの作品のみならず、当時はトリュフォーの「盟友」であったゴダールの作品にも出演していた。『男性・女性』(1966)、『メイド・イン・USA』(1967)、『中国女』(1967)などの作品で、ゴダール作品の常連でもあったレオーだが、1968年の「5月革命」を契機にその運命は大きく変わる。映画の在り方をめぐって、トリュフォーとゴダールが決裂したのである。あくまで過激路線を突き進もうとするゴダールに対し、自分が信じる精度の高い映画を撮ろうとするトリュフォーとの間に、もはや妥協点が見いだせなくなっていた。

映画製作の内幕を見事の描き、世界的に高く評価されたトリュフォーの作品『アメリカの夜』(1973)にこんなシーンがあった。恋人に捨てられて落ち込む中途半端な役者アルフォンス(レオー)に対して、フェラン監督(トリュフォー)は以下のように語りかける。「君や私のような者は映画のなかにしか生きられない。私達は映画という夜行列車に乗っているようなものだ。」『アメリカの夜』の中では終盤を飾る感動的な会話のひとつなのだが、このシーンにゴダールは激怒する。彼にはこんな甘ったるい台詞は許せないし、こんな映画は何一つ映画の真実を捉えていないというのだ。以下、ゴダールの手紙。

「昨日、きみの新作『アメリカの夜』を見たよ。きみは嘘つきだ。しかし、誰もそうは言わないだろうから。わたしははっきり、きみは嘘つきだと言ってやろう。これは「ファシスト」よばわりするような単なる悪口ではない。批評だ。批評精神の欠如への批評だ。(…)「映画は夜行列車に乗っているようなものだ」って?いったい誰がどんな列車の何等室に乗っているというんだ。運転しているのは誰なんだ。」(山田宏一『トリュフォーの手紙』、平凡社、2012年、324頁)

この部分はまだましな方で、この後、延々と罵詈雑言の数々が続く。挙句の果てに、自分の映画に金を出せと言って手紙を締めくくるのである。このゴダールの悪意丸出しの手紙に対して、トリュフォーは真摯に、しかしゴダール以上に長大で過激な批判の手紙をゴダールに対して送りつける。その手紙は、いかにかつてのトリュフォーが鋭利な批評家であったのかを彷彿とさせるほど見事に書かれており、有無を言わせぬ内容である。しかし、これを契機に二人は完全に決裂する。それと同時に、レオーもまた二人のあいだで引き裂かれるような形になってしまう。実際、レオーは二人のあいだを右往左往する立場を強いられたようである(実は上記の絶交書簡はレオーの手を通して行きかったのだという!)。

この引き裂かれたレオーの在り方がハイライトになっているドキュメンタリー映画が、『二人のヌーヴェルヴァーグ―ゴダールとトリュフォー―』(2010)という作品である。浩瀚なトリュフォーの伝記(邦訳『フランソワ・トリュフォー』、原書房、2006)をセルジュ・トゥヴィアナと共同執筆した映画学者アントワーヌ・ド・ベックによる実証的な脚本であり、フランス映画史に関心がある者は見逃してはならない一本である。その映画のなかでも印象的に捉えられているトリュフォーとゴダールの冷却関係は、結局、1984年のトリュフォーの急逝の為、解決せぬまま突然終止符を打たれることになる。ゴダールは葬儀にも姿を見せることはなく、そこにはやつれはてたレオーの姿があるばかりだった…。

しかしながら、レオーの人生はそれだけでは済まない。彼はまた『出発』(J・スコリモフスキー、1967)、『ラストタンゴ・イン・パリ』(B・ベルトルッチ、1972)、『ママと娼婦』(J・ユスターシュ、1973)、『コントラクト・キラー』(A・カウリスマキ、1990)、『イルマ・ヴェップ』(O・アサイヤス、1996)など、映画史を彩る名だたる巨匠たちの数々の作品に出演し続けて来た俳優なのだ。これらの作品に触れることなく、ヨーロッパ映画の歴史を語ることは不可能だろう。人生を引き裂かれながらも、あるいはそれ故に、他の人間には表現できないほど強烈な姿をレオーはフィルムに刻み続けて来たのではないだろうか。そして、レオーは70歳になる今もまた(1944年生まれ)、映画に出続けているのだ。


不知火検校


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