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★FRENCH BLOOM NET は「フランス」の情報化のプロジェクトです。具体的には、フランス語を学ぶ人やフランスに関心のある人のために、フランス関連情報を記事にして、カテゴリー別に蓄積しています。週末には「週刊フランス情報」と題して1週間のフランス関連ニュースをピックアップしています。この他にもサイトを運営しています。 □精鋭ライターによる投稿サイト:FRENCH BLOOM NET □仏検&フランス語学習サイト:FRENCH BLOOM CAFE □音楽専用サイト:FRENCH BLOOM MUSIC □インスタントストア:FRENCH BLOOM STORE ★当方、大学でフランス語を教えているメンバーを中心としたグループです。詳細やお問い合わせに関しては「ABOUT & PROFILE」をご覧ください。
■France2 フランスの家賃が下がっている模様。フランス全体で1.4%の下げ。過去17年で最大の下げ率。マルセイユで5.2%、パリでも1.8%の下げ。形態としてはstudio=ワンルームが下がっている。失業者が増えていて、家賃を下げないと借りてもらえないようだ。借りるなら今? ■フランス極右のルペン党首「流入する難民の99%が男性」 難民認定に反対(Huffpost):「政治難民は絶対的に少数」「迫害から逃げているわけではなく、明らかに経済的理由から」と主張。 ■フランス中銀総裁人事、ピケティ氏ら140人が反対(WSJ):ビルロワドガロー氏は総資産で国内上場銀行1位のBNPパリバで最高執行責任者を務めた経歴があり「深刻な利益相反」が生じると批判。本人はBNPパリバとの関係を完全に断ち切ったと ■三国さんにフランス勲章、日本人シェフで初(日経):フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を授与された。フランス大使館によると、同勲章を日本人の料理人が受章したのは初めて。 ■今週末のフランスは32回目の文化遺産の日(Journées du patrimoine)(culturebox):今年見るべき10の文化遺産
JAPON ■New generation of Japanese anti-war protesters challenge Abe(Gardian):It was clear that the voice cutting through the night air in Japan’s political nerve centre did not belong to a veteran of the country’s anti-war movement... ■Le Japon va fermer 26 facs de sciences humaines et sociales, pas assez ≪ utiles ≫(le monde):Vingt-six universités japonaises ont annoncé vouloir fermer leurs facultés de sciences humaines et sociales, ou du moins diminuer leur activité. ...leur demandant ≪ d’abolir ou de convertir ces départements pour favoriser des disciplines qui servent mieux les besoins de la société ≫.
■JDD恒例の人気のあるフランス人(leJDD.fr):1位はジャンジャック・ゴールドマン、2位はオマール・シーと不動。6位ジャン・レノ、8位ソフィー・マルソー、9位ジャンポール・ベルモンド、あたりが日本でも知れているところか。 ■憲法会議、法律止めた…「抜け道」採択後(毎日):フランス政府が放射性廃棄物最終処分場の建設を推進するため、基本計画法の修正案を別の法案の中に盛り込んで法制化したところ、違憲審査などを行う憲法会議からストップをかけられた。 ■「ハリー・ポッター」の球技「クィディッチ」の第1回欧州大会が開催(wired):「J・K・ローリングはきっと、魔法使いの奇妙なスポーツであるクィディッチを考案したとき、人間がこれに取り組もうとするとはまったく考えていなかっただろう」。ハリポタ発祥の地、英国がフランスに負けたらしい。★…しかし飛ばない箒でやって楽しいのだろうか。ところで著者のローリングはフランス語ができたので話の中にフランス語がよく出てくる。例えば、Voldemort(ボルデモート)はvol de mort (=flight of death)から来ている。 ■なぜ今パリでイチゴ栽培が広がっているのか?(マイナビ):パリ市とパリ経済開発局による都市緑化政策「革新的な緑化プロジェクト」の中で、無土壌の「パリイチゴ栽培プロジェクト」が進められている。ギャラリー・ラファイエットのオスマン店でも。
ART ■フランス発、人気雑誌モデル出身の芸術家『ニキ・ド・サンファル展』(T-SITE):六本木の国立新美術館で9月18日からスタート。ニューヨークで結婚・出産してパリに移住するも、重度の精神疾患で入院。やがて治療のために絵を描きはじめる。 ■「マグリット展」(京都市美術館):京都でマグリット展やっているとは知らなかった。20世紀に活躍したベルギーのシュルレアリスト&国民的画家。13年ぶりの大回顧展だそうです。⇒は本展の公式図録。 ■「大津絵」紹介、仏で出版 クリストフ・マルケさん(毎日):大津絵は江戸時代初期、大津市付近で誕生し、東海道を行き来する人々に土産物として好まれた。当時は『江戸の錦絵、京都の大津絵』として全国的に知られていた。
ロマン・ガリ(Romain Gary)という作家は、日本では残念ながらほとんど紹介されてこなかった(1980年前後に、後述のアジャール名義の小説が数冊翻訳されたが、とっくに絶版になっている)が、没後34年経った現在でも、フランス人によく読まれている。とりわけ『夜明けの約束 La promesse de l’aube 』(1961)は、母子家庭に育った自分の半生を、強烈な母親の肖像とともに、ユーモラスに、ときに苦く語り、一大ベストセラーとなった。映画や舞台にもなり、14カ国語に訳されたそうだが、日本語版はない(じつはこれを訳して世に出したいというのが、僕の積年の野望である)。「たとえ母親でも、誰か一人だけをあれほどまでに愛するということは許されないのではないか」と言うほどの激しい愛情は、決して無償の愛ではなかった。その強烈な個性は、母親を追慕しがちな優しい日本の小説には見当たらないものである。
さて、ロマン・ガリというと、枕詞のように付いて回るのが、ドゴール主義者、ゴンクール賞、ジーン・セバーグである。空軍パイロットだったガリは、ドゴールの呼びかけに応じてナチスと戦い、勲章を受けた。その功績から外交官のキャリアを得て、最後はロサンジェルス総領事にまでなった。また、『空の根っこLes racines du ciel』(1956)でゴンクール賞を受賞し、さらにエミール・アジャール(Emile Ajar)名義で書いた『これからの人生 La vie devant soi 』(1975)で二度目のゴンクール賞を受賞した。これは一人一回という賞の原則が裏切られた事件として、文学史上有名である。1963年から1970年にかけては、ジーン・セバーグと結婚していた。ちなみに最初の妻レスリー・ブランチ(小説家)もイギリス人だった。ロシア人の母とともにポーランドで幼少期を過ごしたロマン・ガリは、14歳のときにフランスに移住した。その結果、ロシア語・ポーランド語・フランス語・英語に堪能だった(英語では6冊の小説を執筆している)。1980年にピストル自殺。遺書には「ジーン・セバーグとは何の関係もない」、「いっぱい楽しんだ。さようなら、ありがとう」と記されていた。
こうした派手な経歴と、誇張を含んだ虚言の数々で、生前は批評家たちの反感を買った。だが、いまロマン・ガリを読む人は、たぶんこうしたスキャンダルは忘れて、単純に興味深い小説家として接することができるだろう。ロマン・ガリの主題は、一言で言うと、絶対的な価値を追求する者への同情と疑義である。理想がなければ人は生きていけないが、絶対化された理想は、他人に対しては暴力的になり、自分に対しては絶望を植えつける。デビュー作『ヨーロッパの教育 Education européenne 』(1945)では、ポーランドで反ナチスのレジスタンス運動に従事する若者たちを主人公にして、その献身的な態度の美しさと、その先にある凄惨な殺戮の実態とを対比させた。『空の根っこ』では、フランス領チャドを舞台に、象の保護のためにテロ行為に手を染める一人のフランス人を狂言回しに、理想に生きることの意味を問うた。『星を食らう人々 Les mangeurs d’étoiles 』(1966)では、大道芸に熱狂する南米の独裁者を描き、不可能性が麻薬のように人を魅了する恐ろしさを喚起した。
ART ■仏アルビで草間彌生展、水玉のオブッセッション(culturebox):草間さんは86歳。ファンの撮影にも気軽にこたえていらっしゃるようだ。ところでアルビと言えば、中世の異端宗派として知られるカタリ派の別名、アルビジョワ派で知られている。 ■ゴッホがオーヴェル=シュル=オワーズで亡くなって125年(動画 culturebox):ゴッホ目当てに村には年間20万人が訪れる。記念の年である今年はゴッホの人生において重要だった場所で美術展が開催。★…一度行きましたが良い所。 ■Un été d'expositions à Paris=今年の夏のパリの美術展(culturebox):Le design italien au Musée d'Orsay, la peinture congolaise à la Fondation Cartier, l'architecture humaine de Lucien et Simone Kroll à la Cité de l'architecture, exposition en plein air à Versailles avec Anish Kapoor ou voyage en pays inca au Quai Branly, un petit panorama des expositions à voir cet été à Paris.
■定年退職前の厳しくも優しいロペス先生のもとで、勉強したり遊んだりする13人の子供たちの姿を追った、心温まるドキュメンタリー映画。Etre et Avoir―タイトルにもなっているこの二つの動詞から見ても、フランス人にとってのフランス語の始まりも、日本人がフランス語を始めるときと全く同じなんだな、と分かります。フランス語をやっている人なら、まるで自分も小学生になったような気分になり、子供たちと一緒に「うぃぃ〜!」「ぼんじゅ〜る、むっしゅ〜」と言ってしまいそう。