2015年11月26日

ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』

ジェニファー・L・スコットの『フランス人は10着しか服を持たない』という本が、2015年度上半期1位のベストセラーを記録した。フランス関連では、異例の売れ行きとさえ言える。学生が貸してくれたので、僕もようやく読んでみた。内容は、2001年1月から半年間、パリのフランス貴族の家にホームステイしたカリフォルニアガールのカルチャーショックを綴ったブログの書籍化である。もとがブログだから、と言うと失礼だけど、ざっと読み飛ばせる内容だ。そのうえ、各章に1ページの「まとめ」まで付いていて、要点を取り違える心配はない。

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質Lessons from Madame Chic: 20 Stylish Secrets I Learned While Living in Paris (English Edition)

原題は Lessons from Madame Chic. 20 stylish secrets I learned while living in Paris. マダム・シックとは、ホームステイ先のマダムに付けられたあだ名で、もう一人、マダム・ボヘミエンヌというカジュアル系人物もちらっと登場する。邦題は、服は各シーズンに気に入ったものを10着持てばよい、というマダムの教えに由来する。だから、全部で10着しか持たないのではなく、ワードローブには10着しか掛けない方がかっこいい、というニュアンスだ。その点、邦題は、やや誇張広告ぎみではある。ちなみに僕は、「フランス人はケチだから、10着の服を着回している」という、どちらかといえば、ネガティブな話かと思って読み始めたのだが、これは僕の先入観の方に問題があったのだろう。ごめんなさい、フランス人。

本書のメッセージはシンプルで、量より質が大事、ということに尽きる。間食せずに、食事を楽しむ。良品を普段使いする。部屋は散らかさない。近年のフランス映画を少しでも見ていれば、この貴族的なフランス人イメージが、平均的フランス人にあてはまるわけがないことくらい、すぐ分かるだろう。しかし、フランス人といえば、ワイングラスをかちんと当てて「トレビアーン」とか言っている感じ、というステレオタイプがあいかわらず存在しているのも、まぎれもない事実だ。これを、平均的アメリカ人は、チップスとジャンクフードしか食べず、普段はジャージーを着て、部屋は散らかり放題、というもうひとつのステレオタイプと対比させることで、質のフランスvs量のアメリカという本書の構図が、よりはっきりしてくるだろう。

質の向上は、物質的な側面だけでなく、人間においても求められる。新聞購読や「インディペンデント系の外国映画」や旅行を勧めるのは、そのためである。ここでも、平均的アメリカ人は、ネットの芸能ニュースしか読まず、ハリウッド映画を見て、パスポートなんて一生取得しない、というステレオタイプがあってこそ、わざわざ主張する意味が出てくる。

さらには、人間性向上の一環として、「ミステリアスな雰囲気を漂わせる」ことが推奨される。「初めて会った人に私生活のことをあれこれ話さないこと。それよりもアートや哲学やいま開催中のイベントなどについて話そう。興味深い話をして、どんな人なのだろう、とみんなに思わせるように」と、ジェニファーさんは提案している。あれ、こういうのを、スノビズムと言うのでは? いろんなことに興味をもって、自分の意見をもつことは大事だが、「あの人すごい」と思われたい、という動機でいいのか? そういうゲーム的なアプローチでも、いつか本物になるかもしれないという意味だろうか。

さて、不思議なのは、なぜこの本が日本でベストセラーになっているのか、というところだ。この本を手に取る人は、断捨離ブームの流れで、シンプルな生活のヒントを、フランス人に求めるのかもしれない。フランス人はおしゃれというイメージがあるが、10着の服しか持たないって? だったら、たとえ10着でも、「清貧」ではなく、なにかエレガントで知的な暮らしを提案してくれるはず、と読者は期待するのかもしれない。そのあたりは、正直なところ、僕にはよく分からない。

ただ、僕が思うのは、本書の面白さのひとつは、「日本人がパリでシンプルライフを発見した」というありがちなストーリーから少しずれている点にあるのではないか、ということだ(まあ、そういう本もよく売れていますが)。読者は、日本以上に大量消費社会であるアメリカから来た著者がパリの貴族邸であわてふためている場面では、「いや、ジェニファー、それはないだろ!」と突っ込みを入れつつも、「やっぱり人生はクオリティで勝負だよね」という結論部分では共感する、という読み方をしているのではないだろうか。

フランス人は人生を楽しむ達人である、というイメージは、かくしてアメリカ経由で、さらに強固なものになっていく。しかも、人生の楽しみは、恋と美食だけでなく、ファッションからアートまで、知的な楽しみも含む。フランスという文化アイコンの幅の広さと、その機能性の高さを、あらためて再確認できる本である。


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タグ:フランス人
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2015年11月10日

週刊フランス情報 2 - 8 NOVEMBRE

中国、仏アレバに出資 原発市場を共同開拓(日経):習近平国家主席は北京を訪問中のオランド大統領と会談。英独などと同様に、フランスも「中国頼み」を強めている。中国が周辺国と摩擦を生んでいる海洋進出や人権問題について目立つ批判を封印。
フランス、IS掃討で原子力空母を派遣(AFP):フランス大統領府は、イラクとシリアでの「イスラム国(IS)」掃討作戦の応援として、原子力空母「シャルル・ドゴール」を中東に派遣すると発表。
仏が政府主導の日産・ルノー完全合併を模索、ゴーン氏は一蹴(ロイター):マクロン仏産業相が日産自動車・仏ルノー連合のゴーンCEOに対し、仏政府の求める条件で両社を完全合併させるよう圧力をかけていることが、関係筋の話で分かった。
オペラ座付近が「スターウォーズ」仕様に フランス(朝日):百貨店「ギャラリー・ラファイエット」前で、クリスマス商戦を前に、ショーウィンドーを「スターウォーズ」をテーマにしたクリスマス仕様に変えることに合わせたイベント。
安倍政権の日本vs.イスラーム政権のフランス(日経ビジネス):斉藤美奈子『ニッポン沈没』/ミシェル・ウェルベック『服従』
「ケーキみたいにおいしい」フランスパン、パン職人フィリップ・ビゴさん(産経):フランスパンを日本に普及させるために来日し、今年で50周年を迎えた。1947年に兵庫県芦屋市のドンク芦屋店を譲り受けて独立し、「ビゴの店」をオープン。
パリのオペラ座(ガルニエ)のボックス席の改修に対し、美術アカデミーが計画の放棄を要求(culturebox):オペラ座は1861年から1875年にかけて造られた第二帝政期の歴史的な建築。座席の確保のために工事が行われる。

EUROPE
2017年までにEUに難民300万人流入、成長押し上げ見込む=欧州委(ロイター):難民が社会の中で労働力として融合するならば、EUの経済成長を押し上げ、長期的には加盟国の財政状態の改善につながるかもしれないとしている。
授業料の撤廃求めるデモで逮捕者、英ロンドン(AFP):4日、学生たちの授業料の撤廃=無償化を求める大規模なデモがあり、一部が政府建物への侵入を試みるなどして逮捕された。⇒学生都市ランキング、パリが3年連続1位(AFP):去年12月の記事。2015年版「QS世界学生都市(QS Best Student Cities)ランキング」でパリが1位。授業料の安さが、パリの生活面でのコストの高さを相殺。
仏財政赤字、期限の2017年もEU規律達成できない見通し=欧州委(ロイター):財政赤字は15年に国内総生産(GDP)比3.8%となる見通し。金融危機時の07―11年の平均5%から低下しつつある。

太陽がいっぱい 最新デジタル・リマスター版 (Blu-ray)愛して飲んで歌って [DVD]華氏451 [DVD]

CINEMA
Alain Delon a 80 ans(culturebox):アラン・ドロンが80歳。France3でドキュメンタリーを放送。
アラン・レネ監督『愛して飲んで歌って』(amazon):Aimer, Boire et Chanter!『夜と霧』『二十四時間の情事』『去年マリエンバートで』『恋するシャンソン』で知られるフランスの巨匠の最後の作品。11月4日発売。
40年前のSF映画が描いた近未来への警鐘 (東洋経済):レイ・ブラッドベリ原作、仏監督トリュフォー監督が撮った『華氏451』。彼はSFが大嫌いだと公言。SF的な要素がほとんど排除され、書物に対する限りなき慈しみにあふれた人間ドラマに。

魔法使いの弟子ドゥルーズ他者のための一者: レヴィナスと意義 (叢書・ウニベルシタス)

LIVRES
夜長にフランス文学 大人になるための教科書(読売):フランス文学 ― この言葉を思い浮かべるとき、なぜか胸の奥が小さくうずきます。^_^;
『魔法使いの弟子』ジョルジュ・バタイユ著酒井健 (訳) 11/15発売
『ドゥルーズ』河出書房新社編集部:没後20年を迎える哲学者の新たな姿。宇野邦一×鵜飼哲、小泉義之×千葉雅也、江川隆男×堀千晶、檜垣立哉、廣瀬純他。10/24発売。
『他者のための一者: レヴィナスと意義』ディディエ・フランク (叢書ウニベルシタス):10/26発売。

Interstellaires -Ltd-Paris

MUSIQUE
ジュリエット・グレコが盗まれたゲンスブールの絵を返してくれるように訴える(culturebox):歌手になる前は画家だったセルジュ・ゲンスブールが60年代初めに彼が描いた最後の絵をグレコに贈った。二人は "La Javanaise" で63年にコラボ。
Mylène Farmer sort un nouvel album : "Interstellaires"(culturebox):ミレーヌ・ファルメールが新しいアルバムを発表。ex-Police のスティングとのコラボ曲 stolen car を含む。★…ファルメールは東欧やロシアなどの非フランス語圏でも人気だが、日本ではいまいち知名度が低い。
ZAZ 2015 来日公演特設サイト - H.I.P.:11月16日17日に東京公演、19日20日に大阪公演。★…公演に行くという仏語クラスの女の子に教えてもらいました。

EXPOSITIONS
デュシャン賞受賞の仏作家L・グラッソ展、神秘と科学の繋がり描く(CINRA):『ローラン・グラッソ展「Soleil Noir」』が、11月11日から東京・銀座メゾンエルメス フォーラムで開催。
世界との間にそびえ立つ「壁」。日本の「現代アート」事情レポ(CINRA) 海外での日本人の活躍が目立つ昨今、欧米を中心とした海外のシーンで大きなインパクトのある活動を行えるアーティストがごくわずかという日本のアートをめぐる状況。

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2015年11月03日

週刊フランス情報 26 OCTOBRE - 1 NOVEMBRE

フランスはユーロ圏にとってお荷物なのか 構造改革の次第では沈滞脱出貢献も(東洋経済):かつてフランス経済は、ドイツとほぼ拮抗していたが、この10年間に大きく水をあけられ、1人当たりGDP(国内総生産)は約10%低い。経済規模はドイツの約4分の3だ。現時点でフランス経済の好転を確信している人は、まずいない。しかし幸いなことに、フランスは見掛けほどフランス的ではない。確かに週35時間労働制はあるが、ほとんどの労働者の1週間当たり労働時間は、実際39時間に近いだろう。…一方で潜在性が高い技術系の小規模企業の育成を仏が重視し始めた。
カルロス・ゴーン「最大のピンチ」!日産がフランス政府の管轄下に置かれるってホント!?(現代ビジネス):ルノーの筆頭株主であるフランス政府がルノーへの出資比率を引き上げ、経営の重要事項について拒否権を握ろうとしており、そうなればルノーの持ち分法適用会社である日産までもフランス政府の管轄下に入ってしまいかねない…
7人を安楽死させた元医師、自殺図る(AFP):安楽死が違法とされているフランスで行われた裁判は感情的な対立で注目を集めた。控訴院で同被告は苦しんでいる患者を「解放するために」薬物を投与したのであって「殺す」ためではなかったと語った。

海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)ミシュランガイド京都・大阪 2016ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX deux

CINEMA
≪ Notre petite sœur ≫(lemonde):是枝監督の「海街diary」はフランスで≪ Notre petite sœur ≫(私たちの妹)というタイトルで10月28日から公開。吉田秋生の原作。
Il y a 40 ans, Pasolini était assassiné (Culturebox):1975 年11月1日から2日にかけての夜、ローマの近くの浜辺でパゾリーニが殺されて40年…イタリアでそれを記念するイベントや出版が相次ぐ。
La folie James Bond à Paris !(culturebox) Les James Bond girls Léa Seydoux et Monica Bellucci...
ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 DVD BOX deux (amazon):ゴダールの“政治の時代”の日本未リリースだった『ブリティッシュ・サウンズ』『プラウダ』『イタリアにおける闘争』等収録。10月30日発売。

GOURMET
「ボージョレ・ヌーボー」初荷、羽田に到着 11月19日解禁(AFP)
従業員と消費者の健康を守り、子孫にきれいな土壌を残す――ワイン大国フランスのオルタナティブなワイン造り(alterna):ビオワインと言えば小さな生産元が拘りで造るイメージだが、最近は、ボルドー最高級ワインのシャトーも取り組んでいる。
和菓子:パリに溶け込む老舗・虎屋 顧客の8割フランス人(朝日):1980年に開店したパリ店が、パリっ子の間で、憩いの場「サロン・ド・テ(喫茶)」としてすっかり定着。
ミシュランガイドに掲載!『会津屋』のたこ焼きがマジでうますぎる件について(ロケットニュース24):ミシュラン”は10月20日、『ミシュランガイド京都・大阪2016』の内容を発表。そこで関西の粉もんが「ビブグルマン」に選ばれた。

100語でわかるロマン主義 (文庫クセジュ)ブルデュー 闘う知識人 (講談社選書メチエ)ロラン・バルト -言語を愛し恐れつづけた批評家 (中公新書)

LIVRES
『100語でわかるロマン主義』ブリュノ・ヴィアール著(文庫クセジュ):文学・絵画・音楽における一大運動であると同時に、歴史学・社会思想の領域でも新たな模索の潮流だったロマン主義を詳説。
『ブルデュー 闘う知識人』加藤 晴久著 (講談社選書メチエ):文化資本・ハビトゥスなどの社会学概念は21世紀の社会を分析するのにも有効な武器となる。9/11発売。
『ロラン・バルト - 言語を愛し恐れつづけた批評家』石川 美子著(中公新書)「テクスト」「エクリチュール」などバルトが新たに定義し生み出した概念は、二十世紀の文学・思想シーンを次々と塗り替えた。デビュー以来、文学言語のみならず、モードから写真、日本論に至るまで華麗な批評活動を展開。生誕100年。9/24発売。
FIGAROjapon(フィガロジャポン)2015年12月号:特集「パリジェンヌ白書。」

ART
動画:天才が与えた多大な影響を知る「ピカソ・マニア」展(AFP):現在パリのグランパレ(Grand Palais)で開催中。
JRの映像作品展、若者の暴動や移民をテーマにした3作品(CINRA):11月8日からワタリウム美術館。パリとニューヨークを拠点に活動。弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を世界各地で撮影し、巨大な写真を建物の外壁や通りに貼る活動を展開
オープン前日に600万アクセスで話題を呼んだテーマパーク「ディズマランド」の新しいアートとは?(newsphere):開園前から秒速で更新されるSNS、会場内外で巻き起こる議論やエピソード。プール跡地を再利用。拡張するアート体験とは。

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2015年11月01日

黒沢清、あるいは撮り続ける意思―2015年カンヌ映画祭「ある視点」部門で監督賞―

いまや日本を代表する映画監督のひとり、黒沢清(1955-)が2015年のカンヌ映画祭「ある視点」部門において、最新作『岸辺の旅』により監督賞を受賞した。黒沢はフランスの観客との相性が非常によく、映画ファンの間では日本以上に彼の名声は高い。カンヌでは『回路』(2000)がすでに2001年にコンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞しているし、『アカルイミライ』(2003)もコンペティション部門に正式出品され、2008年には『トウキョウソナタ』が「ある視点」部門の審査員賞を受賞するなど、もはや常連といってもいいほどの存在感を示している。また、日本ではテレビドラマとして製作された『贖罪』がフランスでは2013年に2部作の映画として劇場公開され、話題を集めていた。

神戸市に生まれた黒沢は、灘区にあるカトリック系の名門高校、六甲学院に進学(大森一樹もこの高校の出身)、その後、立教大学へと進む。ここで、黒沢は自主映画サークル「パロディアス・ユニティ」に属する一方、ひとりの教師と決定的な出会いをする。映画論の講義を担当していた蓮實重彦である(蓮實は1968年4月から1970年3月まで立教大学一般教育部の専任教員を務め、同年4月に東大に転出した後も立教で映画論講義を続行する)。「映画を観る」という体験を根底から覆すことになった蓮實の授業がもたらす強烈なインパクトについて、黒沢は自らの著書でたびたび語っている。この蓮實ゼミナールからは他に、塩田明彦(1961-)や青山真治(1964-)のような世界的に活躍する映画監督が多数誕生したことはいまやよく知られた事実であろう。

その後、長谷川和彦ら当時の若手映画監督たちが発起人となった映画製作会社ディレクターズ・カンパニーの立ち上げに最年少メンバーとして参加。しかし、ここで『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985)、『スウィートホーム』(1989)の2作を撮っていたころは、黒沢にとっては試練の時代であった。「自分の思い通りに作品を撮らせてもらえない」という監督の悩みはいつの時代にもあるものだが、『スウィートホーム』ではそれが決定的な所にまで行ってしまう。この作品の実質的なプロデューサーであった伊丹十三(1933-1997)との確執は当時話題になった。裁判沙汰にまで行くこのトラブルを乗り越えたあたりから、黒沢は独自の世界を切り開き、真の才能を開花させることになる。

1997年製作のホラー映画『Cure』はカルト的な人気を呼び起こし、主演の役所広司の演技にも高い評価が集まった。役所の信頼を得た黒沢は、奇妙な男とその周りの人間との葛藤を描いた『ニンゲン合格』(1999)においても西島秀俊と共に役所を主演に据える。その後も、不思議な一本の木を巡る哲学的な物語『カリスマ』(2000)、「もうひとりの自分」に苦しめられる人間を描く『ドッペルゲンガー』(2003)、『叫』(2006)と三作に亘って役所を主演に起用。独自のサイコ・サスペンスを続々と世に送り届ける。この「黒沢=役所コンビ」作品と平行しつつ、『アカルイミライ』(2003)などの話題作を製作していく。この、休む間もなく自らの本能のおもむくままに作品を撮り続ける黒沢の姿には、かつて、個性的なB級映画を職人的に撮り続けて来た何人かのアメリカ映画作家たちの姿が重なってくる(ロバート・オルドリッチ、サム・ペキンパー、etc….)。


いわゆる「恐怖映画」に深く影響された黒沢であるが、その作品は、巷にあふれるホラー映画やスプラッタ系の作品とは一線を画している。彼の映画の画面が血しぶきや切り落とされた肉体などの具体的なイメージに満たされることはまずない。彼は事物によって人を恐怖に陥れるのではない。黒沢が描こうとするのは、人間が恐怖という体験に直面する際の「緊張感」と「寄る辺なさ」、「逃れがたさ」であり、また、そのような恐怖に直面する前の状態がはらむ「切迫感」である。「何かが起こるのかもしれない」、「何かが起こっているのかもしれない」という予感と感覚に登場人物たちは常に苛まれ、苦悩する。そのような底知れぬ恐怖の状態を抜け出たのかどうか分からぬまま、映画はいつの間にか終わる、という展開が彼の映画のひとつのパターンである。

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そのような作風を堅持していた黒沢に変化の兆しがはっきりと現れたのは、2013年公開の『完全なる首長竜の日』であった。綾瀬はるかと佐藤健という当代きっての人気俳優を主演に据えたこの映画をひとことでまとめれば、SF・サイコ・アクションということになろう。自殺未遂を起こして昏睡状態に陥った恋人(綾瀬)の意識下に潜入した主人公(佐藤)が、その世界の中で恋人の意識を何とかして正常な状態に戻して救い出そうと苦闘する…という物語はクリストファー・ノーランの『インセプション』(2010)に似ており、また、CGを使って首長竜を映像化する辺りは近年ますます流行しているハリウッド映画の規定路線を踏襲しているようにも見える。だが、そのような物語・映像の変化は大きな問題ではない。

この映画での大きな変化は、黒沢が「愛の物語」というテーマを前面に押し出してきた点である。蓮實重彦も「黒沢清はラブシーンを絶対撮ることが出来ないと思っていたが、この映画で見事に覆された」と雑誌で語っており、黒沢自身もフランスのラジオ局 France Culture のインタビューにおいて、「愛そのものよりも、愛することの苦しさに魅かれる」と率直に語り、自分自身でも新境地に達したことを認めていたようだった。今回、カンヌで受賞した『岸辺の旅』は、湯本香樹実の小説の映画化であり、死んだはずの夫(浅野忠信)と旅を続ける妻(深津絵里)との心の交流を描く作品だという。ということは、恐らく、この新たな路線が進められているのだと思う。黒沢がどのように夫婦の姿を映像化しているのか、10月の日本公開が待ち望まれてならない。


不知火検校

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『永遠のピアノ』―奇跡の中国人ピアニストの自叙伝

バッハの『ゴルトベルク変奏曲』といえば、数々の名だたるピアニストが卓抜した演奏を披露してきたバロック音楽の傑作中の傑作として知られている。とりわけグレン・グールドの名演が知られているが、本来の楽器チェンバロで演奏したグスタフ・レオンハルトの味わい深い名演も捨てがたい。そして、パリ在住の中国人ピアニスト、シュ・シャオメイもまた、この曲の演奏史に必ず名前を残すことになるピアニストであろう。一体、なぜ中国人女性がこれほどの演奏をすることができるのか?その謎を解くには、このたび翻訳刊行された彼女の自叙伝『永遠のピアノ』を読まなければならない。

永遠のピアノ〜毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ ある女性の壮絶な運命〜シュ・シャオメイは中国の上海の裕福な家庭に生まれ、幼いころからピアノの才能を開花させる。しかし、彼女が北京中央音楽院に在学中に文化大革命が起こり、状況は一変する。ブルジョワゆえに出自が「不良」とされた彼女は、侮蔑の言葉を投げかけられるだけならばまだしも、ピアノ演奏という彼女にとって生きるに等しい行為が当局によって禁じられたあげく、「再教育」の名のもとに5年に亘って収容所での生活を余儀なくされる。文革の嵐が吹き荒れるなかを過ごさねばならない部分の記述は凄まじく、彼女の周囲の多くの者が希望を失い、自殺を強いられ、精神的な廃人になるまでが悲壮なタッチで描かれる。

我々もそのような場面を映画では観たことがある。ベルナルド・ベルトルッチの『ラストエンペラー』で、清朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀が政権崩壊後に自己批判を強要される場面だ。あの映画のなかで、溥儀に自己批判を強要していた政府の役人が、文化大革命では自己批判させられる側になっていた。あれは元皇帝の身の上話と思っていたが、『永遠のピアノ』を読めば、そのような状況が日曜茶飯事であったことが改めて理解される。「他の者の欠点を見つけて批判を続けなければ、自分が生きて行くことが出来ない」という世界。この無間地獄のような状況がいつまで続くのか、と読む者は誰もが戦慄させられるであろう。しかし、これはSFでも何でもなく、数十年前に起こった紛れもない事実なのだ。

しかし、この本の著者は希望を捨てることはなかった。何度も脱走を繰り返し、家族に会うことを果敢に試みるばかりか、演奏することを許されていないピアノを住居の近くにまで運び込むことに成功する。そして、革命の終盤になり、あまりにも過酷であった状況が徐々に崩れて行き、自由への萌芽が人々のあいだに少しずつ吹き出していく様は、まるでカミュの『ペスト』の最後の場面を読んでいるかのような気分に読者に誘う。限界状況、狂気的な世界をようやく逃れたシュ・シャオメイが、彼女の唯一の希望であるピアノを弾くために自由な土地を求めて、アメリカへ、そしてフランスへと渡っていく姿を、読者は彼女と同じ気持ちになって読み進めていくことになるだろう。

シュ・シャオメイの弾くバッハがこれだけ人を惹きつけるのは、彼女に本来の才能が備わっているのはもちろんのこと、過酷な体験の積み重ねから醸成された「生への希望」がそこに紛れもなく感じ取れるからだろう。彼女が奏でるピアノの音色は、アメリカやフランスの名門音楽学校を卒業し、世界的音楽コンクールを制覇したエリートが技巧をひけらかすために演奏するような音楽の「対極」にあるものだ。音楽はそれが音楽であるということを忘れさせるかのような空前絶後の境地にまで達しており、聴く者の心の奥底にいつのまにか忍び込み、深さと優しさを刻みつけて行く。およそ、この水準で演奏を続けるピアニストというのは、現在、他にはいないのではないだろうか。

2007年にロベール・ラフォン社から出版されたこの本は、フランス語で執筆されたその年の最も優れた音楽関連書に贈られる「グランプリ・デ・ミューズ」を受賞したという。大抵の場合このような賞に大きな意味はないが、『永遠のピアノ』を読んでみればその受賞は当然と誰もが思うだろう。ショッキングな内容を抜きにしても、常に自省し続ける稀有なる演奏家の自叙伝として、類書と比べても相当な高い水準に到達していることは明らかだ。しばしば著者によって引用される老子の言葉は、この奇跡的な自叙伝をいっそう味わい深いものにしている。

最後にこの本が日本語で読めることに感謝を述べたい。翻訳に携わった面々の努力は並大抵のものではないだろう。著者の感情の機微を見事に再現した翻訳は、信じられないほど読みやすい。一読する価値はある高い水準の翻訳書であることは間違いない(日本語監修:槌賀七代、訳:大湾宗定、後藤直樹、坂口勝弘、釣馨、芸術新聞社刊、2015年)。

不知火検校


解説(by superlight)

『永遠のピアノ』の背景を解説−−文化大革命の時代とは?

@そもそも文化大革命とは?
1960年中頃〜1970年中頃の中国国内の政治、文化、権力闘争。名目上は、毛沢東Aが独自の共産主義思想を貫徹させるためになされたといわれるが、実質的には自らの内政の失敗(「大躍進政策」など)で失った権力の座をとりもどすための政治闘争。学生を中心とした「紅衛兵」と呼ばれる若者を全国レベルで扇動し、中国の伝統文化や西洋文化などの排斥を目論むB。この混乱のさなかに乗じて、毛沢東は政敵の排除に成功。中国政府の公式発表では死者数は40万人といわれているものの、内外の研究者の主張によるとその数は数千万人規模までばらつきがあり、さらに毛沢東への評価も共産党政権下で明確に定まっているとはいいがたく、全貌はいまだ不明な点が多い。

Aでは、毛沢東って?
現代中国において、総人口14億ともいわれる自国の礎を築いた国父と位置づけられており、毀誉褒貶が渦巻く人物であるものの、20世紀世界に多大な影響を与えた政治家、思想家といわれている。第二次大戦で日本が敗戦して中国大陸から撤退した後、蒋介石率いる国民党との内戦に勝利して、中華人民共和国を建国。当時の中国人民の大多数を占めた「農民」の立場を重視した独自の政治思想により、一時期までは国内からも大きく評価され、現在においても国内外でその思想を高く評価する人々が存在する。けれどもその一方で、建国して間もなく、独裁者的な顔を見せはじめ、大躍進政策や文化大革命によって中国全土を大混乱に陥れることになる。現在の中国共産党は、自らの正統性の機微に触れる問題であるため(すくなくとも国父である毛沢東を否定することは、自らの政権基盤がゆらぐことになりかねない)、彼の功績を「七分功、三分過(7割の功績があり、3割の失敗があった)」としているが、これからも国内外の議論の対象となる20世紀の重要人物であることは間違いない。

Bどうして中国の伝統文化や西洋文化を排斥したのか?
一般的に共産主義Cにおいては、過去の文化や経済システム、伝統を全否定するわけではないものの、自らの目指す理想に合致しない「過去のしがらみ」を極力排除しようとする傾向が見受けられる。文化大革命では、「革命的ではない」という理由で体制側が旧来的な人間関係――家族関係や学校の師弟関係まで否定しようとし、それと格闘するシャオメイの苦悩が随所に描かれている。

C共産主義って?
19世紀後半におもにK・マルクスが体系化した理論に基づいた政治、思想、経済理論。資本(資産、財産)を共有化することによって、平等な理想的社会を目指そうとした。旧ソ連、中国、北朝鮮、キューバなどが、この理論に基づいて国家運営を試みたが、いずれも崩壊するかなんらかの軌道修正を迫られていて、現時点でこの制度を取り入れて持続的に成功した事例はないといわれる。「資本(資産、財産)を共有化する」という理想が逆説的にも諸刃の刃となり、「どれだけがんばっても、労働の成果が自分自身のものにならない」=「私有財産の保有になんらかの制限がかかる」ため、共同体間の各個人の労働意欲が減退するのが原因といわれることがおおい。

Dでは現代の中国は?
毛沢東の死後、1980年ころになって中国政府は大幅な路線変更を試みる。あらたな指導者となったケ小平は経済の「改革開放路線」に乗り出す。「資本(資産、財産)を共有化する」という共産主義の理念をある程度緩和し、さらには政府(党)を直接批判することにつながらなければある一定の言論の自由も認められるようになった。そして、近年日本を追い抜き世界第2位の経済大国の地位を占めるようになる。ところが、1989年に起きた天安門事件(民主化を求める知識人や学生への政権による弾圧)をはじめとして、ウイグル・チベットへの弾圧、格差に不満を抱く民衆への締め付け、共産党員・官僚の腐敗など、いまだ国内に大きな矛盾を抱えたままであることにはかわりない。

まとめ―
中国という国は非常に長い歴史があるといわれますが、「中華人民共和国」すなわち中国共産党が率いる現政治体制が確立したのは1949年のこと。現体制下においては70年弱ほどの歴史しかありません。2015年現在の中東情勢やウクライナ問題をみればわかるように、「国づくり」とは一般的な日本人が考える以上にさまざまな困難がともないます。中国建国後、立て続けに中国国民を襲った大躍進政策や文化大革命も、こうした大きな視点で考えてみれば、どの国や地域においてもいつでも同じことが起こるかもしれない悲しい出来事としてとらえられることもできるでしょう。

そんな激動の時代に生きたシャオメイさんは、時代の一証人としてもがき苦しみつつも同時に屈することなく自らの人生に立ち向かいます。自らのアイデンティティの拠りどころである中国の伝統文化(芸術、哲学、生活様式)を大切にしつつ、同時に西洋発祥のクラシック音楽に魅了された、素朴で実直な飾らない女性。国や宗教、郷里・家族といった枠組みが大切なことはいうまでもありませんが、一人の人間が生きるということはどういうことなのかを考えさせてくれるならば、そういった枠組みを超えて耳を傾けたくなるのではないでしょうか?



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2015年10月27日

週刊フランス情報 19 - 25 OCTOBRE

魔法のケーキ: 焼くと3つの“層”ができる、不思議でおいしいお菓子中国が英原発に巨額投資へ、習主席「共に黄金時代開く」(ロイター) 原子力発電で中国最大手の国営企業、中国広核集団がフランス電力公社(EDF)が手がける英南西部のヒンクリー・ポイント原発プロジェクトに60億ポンド(90億ドル)を投資。
【FIFA汚職】ブラッター、プラティニ氏「5年間の活動停止処分も」独紙報道(産経):プラティニ氏、金銭授受認める=「個人同士のやりとり」―仏紙(時事) http://bit.ly/1MyyXAT
フランスの労働のタブーに触れたダイムラー(FinancialTimes-JB):週35時間労働、従業員が延長を支持しても労組が阻止。自社の運命を自ら決め、仏の画一的な労働法体系から逸脱する自由を企業にもっと与えることで労働市 場改革を目指すオランド大統領が直面する困難を浮き彫りに。
【日本上陸】フランスで大人気「魔法のケーキ」は異次元のおいしさ (週刊女性PRIME):Le gateau magique =魔法のケーキ。料理研究家、ユエ=ゴメスさんがフランスの郷土菓子をアレンジして考案し、去年レシピ集を刊行。日本でも関連本が発売。
A Dark Vision From French Intellectuals(NYTimes):From front pages to television talk shows, a few philosopher-pundits have taken center stage, defending their dark vision of a France in danger of losing its identity, sovereignty, culture − in short, its soul.★…ニューヨークタイムスによると、フランス人はアイデンティティと主権と文化を、つまり魂を失う危機にあると。

ART
日仏会館にて「カフェトーク:フランスと極東〜20世紀初頭のエトランゼ画家たち」が開催:講師は作家のにむらじゅんこさん、司会は弊社ふらんす編集長です。11/11(水)18時より。 …

ジャン・ジョレス 1859‐1914 正義と平和を求めたフランスの社会主義者「フランスかぶれ」の誕生 〔「明星」の時代 1900-1927〕ふらんす 2015年 11 月号 [雑誌]

LIVRES
新刊『ジャン・ジョレス 1859‐1914 正義と平和を求めたフランスの社会主義者』ヴァンサン・デュクレール著:ドレフェスを擁護し、第一次大戦開戦阻止のために奔走するなかで暗殺された「フランス史の巨人」その生涯と死後の運命を描く。10月15日発売。
「フランスかぶれ」の誕生 〔「明星」の時代 1900-1927〕 山田登世子著:「フランス憧憬」が育んだ近代日本文学の系譜。明治から大正 して昭和に向けて、文語から口語へと日本の文学が移りゆくなか、フランスから脈々と注ぎこまれた都市的詩情とは何だったのか。その媒体となった画文交響の雑誌「明星」と、キーパーソンとしての“編集者"与謝野鉄幹、そして、上田敏、石川啄木、北原白秋、永井荷風、大杉栄、堀口大學らの「明星」をとりまく綺羅星のごとき群像を通じて描く。10月23日発売。★…近年の「フランスかぶれ」特集はもっぱらBRUTUSがやっています。
Le musée Rimbaud(ランボー記念館)が全面改装で再開館(culturebox):場所は北フランスのシャルルヴィル。ランボーはそこで1854年10月20日に生まれた。
『ふらんす』2015年 11 月号 [白水社の雑誌] :今月のフレンチブルームとムートンの連載のテーマは、読者からの要望が多かったフランス語の子供の歌 comptines です。子供をフランス語化するのに格好の教材です。

DANCE
Sylvie Guillem reçoit le Praemium Imperialeet veut sauver la planète(culturebox):シルヴィ・ギエムが日本発の何の賞をもらったのかと思ったら、高松宮殿下記念世界文化賞でした。今年いっぱいで引退でしたね。sauver la planète って何かと思ったら彼女はシーシェパードなどの動物保護の活動に熱心で、賞金もそこに流れるとか。

VOYAGE
パリ旅行で恋人ゲット?市民から8つのアドバイス(CNN):パリで恋人を探す場合、デートをする必要がないことを押さえておこう。そんな暇はないからだ。もし誰かが見つめて笑いかけてきたら、大チャンス到来の合図だ。家で最後の一杯を飲もうと誘われた時は注意が必要。「最後の一杯」の意味はパリでは一つしかない。だから「ありがとう、のどが渇いていたんだ」などと間抜けな返事をしてはいけない。(…)もちろんパリにも地下鉄がある。料金はわずか1.7ユーロ(約230円)。汗とニンニクと玉ネギと小便のにおいがするだろう。最高にロマンチックだ。気分良く「メトロ」に乗ったとしても、降りる頃には殺意を抱いているかもしれない。
増加する若者の国外移住、フランス(AFP):仏の若者を世界の探検に駆り立てているのは「より開かれた世界、語学力の向上(=つまり英語ができるようになった)、広がった留学の選択肢」だという。息が詰まりそうな税金と行政地獄から逃亡?
日本の駅弁、パリに進出 フランス国鉄駅に期間限定で売店オープン(ITMedia):パリ・リヨン駅では、ご当地食材の「シャロレー牛」をすき焼き風に味付けし、フランス料理の前菜・主菜・主食・デザートを表現した和風弁当。

EUROPE
独立問題に揺れる「カタルーニャ」スペイン経済の“尻拭い”州民に不満(THEPAGE):スペイン経済の原動力となっているカタルーニャ州が、結果的に欧州債務危機後のスペイン全体の面倒を見ているという意識が住民の間で高まっている。

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2015年10月19日

週刊フランス情報 12 - 18 OCTOBRE

パリを掃除する日本人団体グリーンバード フランス人の反応は?(excite):『清掃員の仕事を奪うのでは?』『税金を払っているのだから街の清掃は自分がするべき仕事ではない』という意見もあるでしょうが、実際、清掃員の数は街の汚さに対して足りておらず、仕事を奪うほどのことではありません。そもそもこの活動の目的は清掃そのものではなく、清掃を通してポイ捨てや、環境への意識を高めることが目標です」
ロゴ酷似フランス眼鏡メーカーがおしゃれな反転攻勢(日刊スポーツ):「&TOKYO」が店のロゴと似ていると指摘されたリヨンの眼鏡メーカー「Plug&see」。「日仏友好の名において、弊社のロゴを東京都に譲渡する用意でおります」とした上で、今回の件を受けて同社のロゴマークを替えることや、「場合によっては弊社の東京進出のために」、金銭的な援助を受けられるよう、呼び掛けている。
ごみに埋まるナポレオン生誕地、分別が課題 仏コルシカ島(AFP) 豊かな自然と景観から「地中海の宝石」と呼ばれるコルシカ島でごみ問題が深刻化。基本的な原因は、ごみが分別されず、再生されているのは約20%。
日仏協力で世界へ?仏政府、日本の仏スタートアップを積極支援へ フレンチ・テックレポート(newspehre):フランス政府は今年、1月29日にハイテク産業企業を認定する「フレンチ・テック」マーク制度の新たな振興策を発表した。フランス政府が積極的に、自国の起業家とコミュニケーションを取ろうとした試みである。★…フランスは親方「三色旗」で、ベンチャーが育たないと言われていましたが。
パリで話題のアートなパッケージのチョコレート(casabrutus):誕生からわずか半年でコアなパリジャンの間で評判に。話題の板チョコ《レ・ショコラ・デ・フランセ》とは!?

ゴヤ I スペイン・光と影 (集英社文庫)キネマ旬報 2015年 11/1 号 [雑誌]フランス産エリートはなぜ凄いのか (中公新書ラクレ)

ART
フランスの国立美術館の新しいサイト "Images d'Art" が始まる(culturebox):フランスの美術館に展示されている約50万の作品の写真がアップ!le nouveau site internet "Images d'Art" vise à permettre au grand public de découvrir, collectionner et partager gratuitement les photographies de quelque 500.000 oeuvres présentées dans les musées français. サイトはこちら⇒ http://art.rmngp.fr/fr
スペイン王家が蒐集した多彩作品が集う『プラド美術館展』(CINRA):三菱一号館美術館の開館5周年を記念して開催される同展は、歴代のスペイン王家のコレクションを展示するスペイン・マドリードのプラド美術館で2013年に開催された『Captive Beauty. Fra Angelico to Fortuny』展を再構成した展覧会。歴代スペイン王の美術への情熱と嗜好が反映された作品群を展示する。★…美術館に行く前に予習として、ちょっと古いが堀田善衛の『ゴヤ』文庫版全4巻、などいかが。

CINEMA
出来上がりました!『キネマ旬報11月上旬号』。表紙は皆さん分かりますか?「汚れた血」のジュリエット・ビノシュです!(キネマ旬報):特集内容は<女優、映画の恋人>。発売は10月20日。お楽しみに!
ハリウッド女優ら、賃金格差やセクハラは「もうたくさん」(AFP):カンヌ映画祭でも年々同じ声が強くなっている。⇒FBN:映画における「不平等 –女性の年と言われた今年のカンヌ映画祭」 http://bit.ly/1Ud5nVG

LIVRES
Michel Houellebecq, Casually Provocative(NewYorkTimes) “Submission,” is Islamophobic,or at least critical of Islam…
新刊『フランス産エリートはなぜ凄いのか』 (中公新書ラクレ) 橘木俊詔著(amazon):フランスが哲学を重視する理由、原発大国を作った理工系の実力など…
どこでも、だれでも「書店をつくれる世界」にするしかない(wired):現実世界で本と出合う機会が減少。1999〜2014年の間に8353軒の書店が店じまい。本という粗利の薄い商材を、カフェやイベントで補っていくというモデルが最近のトレンド。

MUSIQUE
EXPOSITION UNIVERSELLE"Exposition universelle", le nouvel album d'Orwell(culturebox) Orwell の新しいアルバム「万博」!お薦めの仏グループ。

WORLD
2万人殺しても2万人増えるISISに米軍は打つ手なし(newsweek):何度空爆しても戦況は変わらず、ISISの支配地域も一向に狭まっていないようだ。イラクとシリアには絶えず新兵が流入、ISISは2万〜3万人の規模を保つ。
“6歳児が1人で電車通学!?” 海外が「尋常でない独立性」と驚く理由とは?(newsphere):昨年日本人が殺人や暴力などの凶悪犯罪の犠牲になった確率は前年よりさらに低下した1.4%で、OECD平均の4.0%を大幅に下回るが…
PLAYBOYは「ヌード」ではなく「ブランド」を選んだ(wired):主な収益源は、雑誌の売り上げではなく、ロゴマークのライセンス使用料。それ以上に重要なのはヌードが今日のソーシャルメディア・プラットフォーム上で勝負できないこと。

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2015年10月14日

週刊フランス情報 5 - 11 OCTOBRE

フランス、幸せのメソッド [DVD]エールフランス従業員、幹部を「リンチ同然」に リストラ案に反発(AFP):航空大手エールフランスKLMの人事担当マネージャーが、2900人の削減計画に抗議する従業員らにシャツを破られるなど、「リンチされそうに」なる騒ぎがあった。エールフランスKLM傘下の航空会社エールフランスの幹部が、労働時間の延長を含む会社側の提案をパイロットらが拒否したことに対し、大規模なリストラを含む再建案を発表したことをきっかけに。★…セドリック・クラピッシュの『フランス、幸せのメソッド』のラストを思い出す。
エールフランス労使紛争、仏首相が経営陣を支持(WSJ):バルス首相は、パイロットらに経費削減計画を受け入れるよう呼び掛けた。
女性活用アピールがかえって女性差別に、仏国営テレビCM放映中止(AFP):CMでは女性の有能さを強調するのに、家事の担い手が不在となり荒れ放題に荒れた家の中を見せるという手法を取ってしまったため、盛大な自殺点を献上する羽目となった。
南仏洪水、捜索続く 環境問題で「決断を」仏大統領呼び掛け(AFP):今回の災害を環境問題の教訓とすべきだと指摘し、「大災害はこれまでも常に発生していたが、頻度や激甚化が高まっている」と述べ、環境問題で「決断を下す」必要があると強調。
フランスの企業・KALAIN社が「人のにおい」や「体臭」を再現する技術を開発し、記憶とともににおいも永遠のものにする「思い出の香水」を製品化(Record China):夫を亡くした母が夫の使っていた枕のにおいをかいで思い出に浸っているのを見て、この香水の開発を思い立ったという。

ふらんす 2015年 10 月号 [雑誌]地図と領土 (ちくま文庫)プラットフォーム (河出文庫)

LIVRES
『ふらんす』2015年10月号(白水社):フレンチブルームとムートンの連載 ’Dessine-moi un mouton’!「子供に学ぶ仏語学習のヒント」の第3弾!
新刊:ヴォルテール著『カンディード 』(光文社古典新訳文庫):斉藤悦則訳、18世紀フランス文学の古典の新訳。10月8日発売。
ミシェル ウエルベック『地図と領土』 (ちくま文庫) 『プラットフォーム』(河出文庫):2冊文庫化。新刊の『服従』も

ART
パリで富山の伝統行事、夜通しの芸術祭「ニュイ・ブランシュ」(AFP):サンマルタン運河では、富山県に伝わる、かつて立山への登山が許されなかった女性たちがふもとの橋を渡って極楽往生を願う伝統儀式「布橋灌頂会」が再現。白装束に目隠し姿。★…幻想的な絵とは言え、ある意味セクシストな前近代的な風習。パリの人々の眼にはどう映ったのか?
明治産業革命、フランス人が撮った(朝日):明治の産業革命の現場を仏人の目で捉えた多数の写真が、パリの仏国立ギメ東洋美術館に収蔵。調査が進められている。西洋人には珍しい生活風俗だけでなく、近代日本の産業活動を生々しく伝える貴重な資料。

CINEMA
深津絵里、浅野忠信が主演『岸辺の旅』がフランスで好調な動員(ぴあ):カンヌで「ある視点」部門で監督賞。黒沢監督がパリで舞台あいさつを行った際の映像が公開。
“普通っぽい”歌姫がとってもキュート!フランスで記録的大ヒットの映画『エール!』(ガジェット通信):2014年12月17日にフランスで公開されるやいなや、4週連続1位を獲得、12週連続でトップ10入りを果たし驚異的な大ヒットを記録、750万人が笑って涙した作品。10月31日公開。

JAPON
大学進学率の男女差が物語る日本の「ジェンダー意識」(newsweek):知事の「コサイン発言」を裏付ける、全国最低の鹿児島の女子進学率

VOYAGE
新「サンダーバード」が代わり映えしない理由 車両デザインに透ける、JR西日本の北陸戦略(東洋経済) 高岡を起点に山側に路線が延びる城端線と、海側に路線が延びる氷見線を走る「ベル・モンターニュ・エ・メール(仏語、略して、べるもんた)」

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2015年10月04日

週刊フランス情報 SEPTEMBRE 24 - OCTOBRE 4

仏首相、日本の常任理事国入り支持 安倍氏と京都で夕食(日経-共同):安倍晋三首相は3日夕、京都市に新幹線で入り、来日中のフランスのバルス首相と京都迎賓館で夕食を共にしながら意見交換した。バルス氏は国連安全保障理事会改革を通じた日本の常任理事国入りに支持を表明。
Paris ouvert à l’entrée de Mitsubishi dans la division réacteurs d’Areva(LeMonde):フランスではこれが前面に。仏バルス首相は銀閣の見学に来たわけではなく、三菱重工の、アレバの原子炉部門への資本参加の橋渡しに。
パリでは初めての「車なしの日」を実施(朝日):現パリ市長のアンヌ・イダルゴ氏は12月に開催されるCOP21を視野に、改めて皆でパリの大気汚染について考える「車なしの日」を実施。週末に開催の現代アートの祭典、ニュイ・ブランシュの予告も。ライターは中村江里子氏
たばこのポイ捨てに「ノン」、パリで10月から罰金9000円(ロイター) :パリ市は「(吸い殻は)美観を損ねるだけでなく、土壌や水を汚染する危険のある毒素を含んでおり、重大な公害物質だ」と警告。
フランスにデジタル産業の集積地が現れた 北部の都市リールで進む地域活性化(東洋経済):ベルギーとの国境に近いリールは第4の都市。人口は約23万人。YKKなど日本企業の進出も多く、日本人向けの補習校もある。
ディーゼルエンジン技術の衰退に拍車?フランス2メーカーにも影響必至(sankeibiz):VW問題でディーゼルエンジン技術の衰退に拍車。仏のプジョーシトロエングループやルノーもディーゼル車への依存度が高く、欧州販売の60%を占める。
フランス、ロシアへの引渡し困難となったミストラル級強襲揚陸艦のエジプト売却が決定(businessnewsline):ロシアによるクリミア併合を受けたEUによる対露経済制裁措置の発令を受けて、引渡しができない状態に陥っていた。
優しくないと難民が避ける国、フランス(AFP):フランスは私の未来に良いと思わない。何より居住許可が出にくいことで有名。ほとんどの難民は片言の英語しか話さないが、仏の公的な文書は仏語で書かれ、役人たちも英語を話そうという努力がない。

今日もパリの猫は考え中~黒猫エドガーの400日~「ベルサイユのばら」で学ぶフランス語

LIVRES
新刊「ベルサイユのばら」で学ぶフランス語(amazon):10月20日発売。「さあ、あなたもオスカルと一緒に初級フランス語を学んでみませんか?」(笑)
新刊『今日もパリの猫は考え中~黒猫エドガーの400日~』プイエ+ジュファ著(amazon):エドガーはパリ生まれの6ヶ月の黒猫。とある家族にもらわれてきた。愛に満ちた優しい家族なのだがエドガーはその家族を「アホ家族」と呼ぶことにした…

ART
Nuit Blanche 2015 (culturebox):今週末は現代アートの祭典、ニュイ・ブランシュ。15のイベントをセレクト。今年は12月にパリ開催のCOP 21を見据え、気候変動をテーマにしたものが多い。京都でも同時開催。
レンブラントの2つの絵を共同購入することをフランスとオランダが合意(culturebox):ロスチャイルド家が売りに出していた2つの絵を1億6千万€で共同購入。2つの絵はルーブル美術館とアムステルダム国立美術館に交互に展示される。
バンクシーの陰気なテーマパーク「ディズマランド」フランス北部に移転(Fashionsnap):カレーはアフリカや中東から移民らが殺到していると報じられているエリア。難民キャンプにシェルターを設営するため同パークの資材や備品を輸送中。

ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 Blu-ray BOX deuxフランス語 de リサとガスパール [DVD]

CINEMA
ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 DVD BOX deux (amazon):ゴダールの“政治の時代”の日本未リリースだった『ブリティッシュ・サウンズ』『プラウダ』『イタリアにおける闘争』『ジェーンへの手紙』収録。
フランス語 de リサとガスパール [DVD]:「リサとガスパール」のアニメシリーズをフランス語バージョンでDVD化。…TF1のビデオアーカイブにアップされていたが地域限定で見れず。

MUSIQUE
フランスの定額制音楽配信 Deezer、年内にIPOへ(musicman-net):フランスを拠点に世界182カ国にサービスを展開するDeezerは、2010年の開始以来、有料会員630万人、アクティブユーザー1,600万人を獲得。

MODE
パリコレ開催中、エッフェル塔もライトアップで美しく(AFP):スローガンであるイベント名「ラ・モード・エーム・パリ(ファッションはパリを愛している、La Mode Aime Paris)」も描かれる。
JPゴルチエ氏監修の服販売へ セブン&アイ衣料品テコ入れ(朝日):ジャンポール・ゴルチエ氏が監修した婦人服をイトーヨーカドーとそごう・西武で売り出す。「ユニクロ」など専門店に押されて不振が続く総合スーパーの衣料品販売をテコ入れ。…ユニクロに対抗でゴルチエとコラボってちょっと違和感。

VOYAGE
The ten Paris streets you just have to walk down 〜パリで歩くべき10の通り(the local.fr):Cour du Commerce-Saint-André がいちばん馴染があるかな。紅茶専門店があり、奥の方にカフェ・プロコプがある。

WORLD
SEALDsを海外はどう報じたか?ファッショナブル、極端に礼儀正しい、西洋の影響…(newsphere):日本各地で安保法制法案可決に反対するデモが行われており、多くの若者たちを動員した「SEALDs」は国内外で注目された。1970年代の安保闘争の挫折以降、若者たちによる大規模な政治活動はなりをひそめていたこともあり、日本国内でも大きく取り上げられていたが、欧米のメディアはSEALDsをどのような集団として報道したのだろうか。
スペイン カタルーニャ州議会選 独立派が勝利宣言(NHK):バルセロナを中心とするカタルーニャ州。カタルーニャ州のマス首相は「今回の結果で独立に向けた準備を続ける力を与えられた」と。
移民の死「怖くて仕事できない」、英仏海峡鉄道の運転士ら悲鳴(AFP):渡英を試みる移民を死なせてしまう恐れと不安から、もはやこれ以上は勤務を続行できないと訴える公開書簡を送り、当局に対策を求めた。この5か月間に移民13人が命を落とした。

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2015年09月22日

週刊フランス情報 7 - 20 SEPTEMBRE

■France2 フランスの家賃が下がっている模様。フランス全体で1.4%の下げ。過去17年で最大の下げ率。マルセイユで5.2%、パリでも1.8%の下げ。形態としてはstudio=ワンルームが下がっている。失業者が増えていて、家賃を下げないと借りてもらえないようだ。借りるなら今?
フランス極右のルペン党首「流入する難民の99%が男性」 難民認定に反対(Huffpost):「政治難民は絶対的に少数」「迫害から逃げているわけではなく、明らかに経済的理由から」と主張。
フランス中銀総裁人事、ピケティ氏ら140人が反対(WSJ):ビルロワドガロー氏は総資産で国内上場銀行1位のBNPパリバで最高執行責任者を務めた経歴があり「深刻な利益相反」が生じると批判。本人はBNPパリバとの関係を完全に断ち切ったと
三国さんにフランス勲章、日本人シェフで初(日経):フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を授与された。フランス大使館によると、同勲章を日本人の料理人が受章したのは初めて。
今週末のフランスは32回目の文化遺産の日(Journées du patrimoine)(culturebox):今年見るべき10の文化遺産

JAPON
New generation of Japanese anti-war protesters challenge Abe(Gardian):It was clear that the voice cutting through the night air in Japan’s political nerve centre did not belong to a veteran of the country’s anti-war movement...
Le Japon va fermer 26 facs de sciences humaines et sociales, pas assez ≪ utiles ≫(le monde):Vingt-six universités japonaises ont annoncé vouloir fermer leurs facultés de sciences humaines et sociales, ou du moins diminuer leur activité. ...leur demandant ≪ d’abolir ou de convertir ces départements pour favoriser des disciplines qui servent mieux les besoins de la société ≫.

服従美術手帖 2015年 10月号愛して飲んで歌って [DVD]

ART
ソフィ・カルが視覚や認識問う大規模展、新生・豊田市美の初展示(CINRA):カルは自身や他者の個人的な体験を主題に、写真と言葉を組み合わせた物語性のある作品を発表しているフランス出身の現代美術家。豊田市美術館はリニューアルオープン。
夜の京都40会場が舞台、パリ発のアート祭『ニュイ・ブランシュ Nuit Blanche =白夜』(CINRA):同イベントは、フランス・パリで毎秋開催されている一夜限りのアートイベントを姉妹都市である京都市内の複数会場を舞台に行う。
インテリア畳《美草》で「メゾン・エ・オブジェ・パリ」に初出展、欧州での市場開拓を開始したセキスイ(punta):今年で20年目を迎える欧州最大インテリア・デザインの総合見本市「メゾン・エ・オブジェ」。年々参加する日本企業も増加。
iPhoneともつながる!フランス発“アナログ”スマートウォッチ「Activité Pop」を使ってみた!(GP):スマートウォッチといっても、見た目は普通のアナログ腕時計にしか見えません。でも、歩数やランニングの距離、消費カロリーなどの活動量をしっかり計測し、それをBluetoothで連携したスマホに記録できます。
『美術手帖』で女子のための春画特集、蜷川実花×壇蜜のコラボも(CINRA):9月19日から東京・江戸川橋の永青文庫で開催される『春画展』にあわせて展開される同特集。春画にまつわる基礎知識を師岡とおるのイラストと共に紹介するほか、蜷川実花と壇蜜によるフォトセッションが掲載される。また辛酸なめ子、峰なゆか、ろくでなし子による「オトナ女子の春画講座」では、春画に見られる「笑い」の要素について3人が独自の発想で語り合う。

CINEMA
仏映画『バードピープル』(公式サイト):『第67回カンヌ国際映画祭』「ある視点」部門にノミネート。オゾン監督『彼は秘密の女ともだち』のアナイス・ドゥームスティエ主演。9月26日から。
フランス 18歳以下の青少年に成人向け映画解禁を検討(新華網):ギャスパー・ノエ監督の「LOVE」のラブシーンが物議。監督によると性的芸術を探る映画でポルノとは関係がない。ペルラン文化大臣は芸術支持と青少年鑑賞禁止のジレンマに。
Cédric Klapisch tourne "Le vin et le vent" en Bourgogne(culturebox):クラピッシュ監督が次の作品「ワインと風」をブルゴーニュのワイン畑で撮影中。
マチュー・カソヴィッツがBBCの連続ドラマでナポレオン役(culturebox):原作はトルストイの『戦争と平和』
新作DVD:アラン・レネ監督『愛して飲んで歌って』(amazon):『夜と霧』(55)『二十四時間の情事』(59)『去年マリエンバートで』(61)『恋するシャンソン』(97)知られるフランスの巨匠の最後の作品。11月4日発売。

今日もパリの猫は考え中~黒猫エドガーの400日~フランス反骨変人列伝 (集英社新書)フランス革命夜話 (中公文庫)

LIVRES
2022年、フランスにイスラーム政権誕生… 世界を揺るがす衝撃の予言書ミシェル・ウエルベックの『服従』が遂に日本上陸(マイナビ):シャルリー・エブドのテロ当日に発売された、 世界を揺るがす衝撃のベストセラー、日本上陸。…解説が佐藤優、高橋源一郎や東浩紀も称賛。
辰野隆『フランス革命夜話』(中公文庫):中公文庫で復刻。kindle版も。東大仏文学科の教授として多くの後進を育てる。三好達治も指導のもとボードレールで卒論を書く。梶井基次郎も聴講。
安達正勝『フランス反骨変人列伝』(集英社):フランスの歴史を注意深くひもとくと、正史にはめったに登場しない魅力的な奇人・変人に出会うことが出来る。国王、国家、法制度等への反逆であったり、その逆に忠誠であったりと、その逸脱した人生は様々だが、彼らに共通しているのは、自分自身の生き方に徹した反骨の精神である。そして、世間に逆らって自分を貫いた人間たちには、どこかしら時代を超えた普遍性が感じられる。★…安達先生のフランスの歴史シリーズ。もう10年以上もお会いしていないがお元気かな。ご本人も反骨って感じの方でした。
新刊『今日もパリの猫は考え中~黒猫エドガーの400日~』フレデリック・プイエ+ シュジ―・ジュファ著(amazon):エドガーはパリ生まれの6ヶ月の黒猫(シャノアール)。とある家族にもらわれてきた。愛に満ちた優しい家族なのだが、エドガーはその家族を「アホ家族」と呼ぶことにした。その日から、猫と猫好きの攻防戦が始まる。猫好きはあくまで愛を注ぎ、猫は愛を仇で返す……。

MODE
カーラ・ブルーニがフォードのCMでサッカーのコーチ役に(NYTimes):CMはこちら⇒ http://bit.ly/1OhbGIn あなたが見たことのないカーラ・ブルーニ。
J・バーキンさん、エルメスへの名前使用中止要請を取り下げ(AFP):エルメスは提携(飼育)施設におけるワニの倫理的な扱いを改めて確約。

WORLD
男女別トイレを段階的廃止、米サンフランシスコの小学校(AFP):一方、ミズーリ州ヒルズボロでは、トランスジェンダーの生徒が女子用のトイレや更衣室を使ったことに抗議して生徒約150人が授業をボイコットする騒ぎが。
スイスに向かう「自殺旅行者」、「死ぬ権利」認められるべきか?(newsphere):08年から12年の間でスイスに年間150人から200人の suicide tourist が海外から訪れている。一方日本では「尊厳死」と「安楽死」の区別さえできず。
死を民主化せよ:コロンビア大学院建築学部「デスラボ」の挑戦(wired):人口がより集中し無宗教の人々が増えている今、都市においていかに「死」を組み込むかはアーバンプランニングにおける重要な課題。…遺骨を身につけたり、死がタブー化されない時代。
大統領選の結果もグーグル次第―「検索アルゴリズム」がもつ影響力(wired):「あなたの1票が、この国の未来を変える」。その1票がグーグルの検索結果の影響を受けているとしたら、グーグルは予期せず国の将来を変えてしまうのか。

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