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聖職者であった父方の祖父の兄Paul Esquirol(1867~1925)は、南フランスAveyron県のLicou村から、海を渡り1906年にサスカチュワン州の、この辺りに自らの教会を開いた。フランスから運ばれた教会の鐘は現存する。Paulの二人の弟、Martin(Trudyの祖父:1872~1935)とHenri(1887~1967)は、翌年Paulを頼って入植し、それぞれ道路工事や賄いに従事しながら、土地を買い、納屋代わりの小屋を建て、石ころだらけで頑強な雑草のはびこる土地を牛馬で延々と耕し、僅かづつ麦を植えた。フランスから妻を迎え、農場には乳牛、鶏、豚を飼った。冬の嵐、積雪には、人も家畜も薪ストーブで耐えた。入植当時はフランス系同士で助け合い、やがて、イギリス系の親切な入植者からは英語を習得した。Trudyの祖父母Martin & Maria Esquirolが、雨風に強い、ペンキで塗られた、家具もある、虫よけの網戸もある住宅を建て、自動車を手に入れたのは、1928年頃である。Henriの末娘(Trudyの叔母)のEmilienne(1928~)が、一家のことを書いている。
語学研修でニュージーランドに行った時、通っていた大学にアカロア出身のフランス語の先生がいました。彼女は授業でフランス語と一緒に、フランスのお菓子の作り方を教えてくれました。その中の Le pavlova というメレンゲでできた大きなケーキの作り方を紹介します。これは、ニュージーランド風にアレンジされたフランスのお菓子のようで、特別な時に食べられるのだそうです。
<材料> 3 blancs d’oeufs 卵 3個 225 g de sucre 砂糖 225グラム 1 petite cuillère de vanille バニラ 小さじ1杯 1 petite cuillère de vinagre ワインビネガー 小さじ1杯 crème(fouettée et sucrée) ホイップクリーム
@Bats en neige très ferme les blancs d’oeuf. Ajoute peu et peu le sucre puis la vanille et le vinaigre. 卵の白身をしっかりと泡立てる。少しずつ砂糖を加え、その後、バニラとビネガーを加える。
AMets cette meringue sur une tole beurrée et farinée et laissez cuire pour une heure au four a 100℃ バターを塗った鉄板の上にこのメレンゲを置き、小麦粉を振り、100℃で1時間オーブンで焼く。
BSers le gâteau garni de crème fouettee et de fruits (kiwi ou fraises, par exemple) ケーキをオーブンから出し、ホイップクリームとフルーツ(キウィやイチゴなど)で飾り付けをしてできあがり。
フランス語のsouper(夜食)が英語のsupper(夜食)の語源であるように、かつてフランスでは、具沢山のスープとフスマ入りのパン(全粒粉のパン)が、仕事の後の遅い食事であった。この本には穀類、野菜、根菜、豆類に、塩蔵の鱈や焼いた肉の残りを入れたスープなどが紹介されている。そして、田舎風のパンには、イチジク、アンズなどのドライフルーツや木の実を入れたものなどがある。バター、クリームなど乳製品を使ったソースのかかった料理は、今のフランス料理でもよく見られる(写真1)。焼き菓子の項には、ガレット(クレープの原型)、タルト、ビスケットなどがある。乳製品、りんごなどの材料は、移民の人々の出身地、フランス北部のノルマンディー地方の特産物である。さらに、牛や豚の脳みそが、懐かしい祖国フランスのチーズの味に似て代用品にしていたゆえか、日本の鯛の兜煮、マグロの兜焼きにあたるような、tête fromagée(豚の頭肉のゼリー寄せ)、tête de veau(子牛の頭の焼き物)がある。他には新鮮な内臓を固めて作る黒いboudin(ソーセージ)など。開拓農民の暮らしを支えてきた食生活がわかる。
作業場の端では、このメープルシロップを、さらに別の電気鍋で111〜117℃に上昇するまで、かき混ぜないで煮詰めている。そして、きれいな雪を固めて敷いた台(仏語:Palette)に窪みをつけて、この濃いメープルシロップを落とす。鼈甲飴のようなトフィー(仏語:Bonbon au caramel dur)である。ガイドブックで見たのは、観光客が横に並び、アイスキャンデーの棒状のもので巻き取っている写真だった。ここでは、ご飯しゃもじ大のサイズ。わんこそばのように次々に落としてもらい、豪快に巻き取って口に運ぶ。皆の幸せな笑い声が森に響く。
お腹が満たされると、アイヌの楽器ムックリに似た口琴、縦笛、ミニのシンバル、蛙の形の打楽器が取り出され、即興の合奏。楽器を手にしない人は踊る。友人達は、腰にサッシュを巻いていたり、帽子を被っていたり、どこか民族衣装っぽい格好に見える。長い冬を抜けて、春を迎える祭事を心から楽しんでいる、ケベックのフランス系の人達。彼らケベコワの合言葉 ”Joie de vivre”(生きる喜び…人生を楽しく!)は、ここにも健在である。
北米最大のフランス語圏であるカナダのケベック州は、世界のメープルシロップ(仏語:Sirop d’érable)の80%を出荷している。州都ケベックシティ(正式名はケベックであるが州の名前との混同を避ける意味で、こう呼ばれることが多い。)周辺は、サトウカエデの豊かな森が広がり、「砂糖小屋」(仏語:Cabine à sucre)と呼ばれるメープルシロップの作業所が点在している。マイナス35℃という厳しい寒さを越して色鮮やかなカエデなどの紅葉の雄大な景色は、ケベックの秋の風物詩で日本人観光客もツアーに多く訪れる。先ごろ3月末から2週間この地に滞在した私は、プレシスビルにある砂糖小屋に遠足に出かけた。
■定年退職前の厳しくも優しいロペス先生のもとで、勉強したり遊んだりする13人の子供たちの姿を追った、心温まるドキュメンタリー映画。Etre et Avoir―タイトルにもなっているこの二つの動詞から見ても、フランス人にとってのフランス語の始まりも、日本人がフランス語を始めるときと全く同じなんだな、と分かります。フランス語をやっている人なら、まるで自分も小学生になったような気分になり、子供たちと一緒に「うぃぃ〜!」「ぼんじゅ〜る、むっしゅ〜」と言ってしまいそう。