■フランスでは1月6日のエピフィニー(イエスの誕生を東方の三博士が祝福した日。公現節。)をお祝いするときに、ガレット・デ・ロワというお菓子を食べます。サクサクとしたパイ生地にアーモンドクリームがたっぷり入った焼き菓子ですが、フェーブと呼ばれる小さな陶器の人形がひとつだけ隠されており、切り分けた中からフェーブが出てきた人は紙製の王冠をかぶって「その日1日王様になれる」という特典?付のお菓子です。友人の話によると、南仏のほうではパイ生地がブリオッシュ生地だったり、中のクリームがオレンジ風味だったりと地方によっても違いのある伝統菓子のようです。昔は乾燥させたそら豆(fève)を隠して入れていたというフェーブですが、とてもたくさん種類があって毎年色々なデザインのものが売られていて、コレクターも多いとか。(作り方はコチラ)
「フランスでエコ奨励金と公害課徴金」
■フランス政府は2008年1月1日から、車両の二酸化炭素(CO2)排出量に応じた奨励金・課徴金制度を導入する。これは、走行1kmあたりのC02排出量を基準にランク付けを行なうもの。
■環境改善への特効薬の意味から「エコ・パスティーユ」(環境トローチ)と名づけられた政策の一環だ。CO2排出量の少ない新車を購入するユーザーには、政府による200 - 1000ユーロの購入奨励金が適用される。
■対して、CO2排出量が基準値以上のモデルを購入する場合、200ユーロから最高2600ユーロの課徴金が車両価格に上乗せされる。フランスにおける現行市販車のうち、25 - 30%がこの課徴金の対象となる見込みだ。
■国内3ブランドは小型車中心のため、奨励金対象となる車が多く有利である。たとえばプジョーは、全ラインナップの7割が奨励金対象となる。そのため各社とも、2007年に回復した国内販売に弾みをつけるとして期待している。フィアット系各ブランドや日本車にとっても、追い風になるとみられている。
■いっぽうでSUVや大型高級車を多く据えるメーカーにとって今回の制度は深刻だ。たとえばブガッティ『ヴェイロン』は、課徴金の最高額である2600ユーロが適用される。そのためドイツ自動車工業会からは早くも「国内メーカーの保護貿易主義だ」と反発の声が上がっている。
(12月30日、レスポンス)
「CO2が経済を回す、CO2本位制?」
■二酸化炭素に値段がつき、株のように取引される。京都議定書の約束が始まった。欧州で取引初日となった2日の初値は1トン当たり22・5ユーロ。約3700円。08年12月物から12年12月物まである。ロンドンにある排出権ブローカーのディーリングルームにはネットや電話で千トン単位で注文が入る。1日で数百万トンが売買され、数億ユーロが動く。
暖かな冬は電力消費が抑えられるので排出権の値は下がる。EUが排出規制の強化策を打ち出すと需要増加を見込んで価格が上昇するという具合。
■このブローカーが扱うのはEUが05年1月に始めた取引制度に基づく排出権。EU域内の工場や事業所約1万1千を対象にC02の排出の上限を割り当て、その枠を超えた場合は1トン当たり100ユーロの罰金が08年から科せられる。排出枠より多い会社は罰金を避けるために他から排出権を買い、逆に排出を枠内以下に抑えれれば、余った分を売ることができる。
■市場原理を温室ガスにいかそうという考え方は97年に採択した京都議定書で盛り込まれた。この考えを自域内に持ち込み、世界に先駆けて市場を作ったのがEU。ロンドンなど、EU内各地に取引所がある。ヘッジファンドやオイルマネー。排出権の取引市場には世界の資金が流れ込み、ディーラーやブローカーが金融工学を駆使して運用する。EU市場での価格は当初の3倍に膨れ上がっている。
■地球環境に与える負荷がCO2価格に反映され、金融、企業、政策を動かす。それがまた価格に跳ね返る。経済が環境を軸に回り始めた。金本位制ならぬ、CO2本位制の経済だ。ジャパンマネーの行方も注目されている。約束期間の5年間で日本の排出権需要が10億トンに達する可能性もあるという。
(朝日新聞朝刊、1月3日)
「ブット氏の過去」
■朝日新聞の「私の視点」でタリク・アリという歴史家・作家(パキスタン出身、ロンドン在住)が「ベジナル・ブット氏の暗殺は許し難い。だが、彼女が民主主義の救世主になりえたとはとても思えない」と、暗殺されたブット氏に対するシンパシーが高まる中で、冷静な視点を示している。かつてブット氏が2回目に首相の座に着いたとき、彼女と夫の政治的腐敗は最悪で、パキスタンがアフガニスタンに介入し、タリバーン政権樹立に動いたのは彼女が首相のときだった。ブット氏の意志で19歳の息子がパキスタン人民党を率いるというが、政党の私物化も甚だしい、と手厳しい。パキスタンのエリートは盲目的にアメリカに依存し続けている。冷戦期にはソ連への対抗策からイスラム過激派を支援し、今はそれと戦うアメリカを手伝う。ブット氏が今回帰国したのは、アメリカがどうしても非軍人の政治家を必要としたからだ。彼女の過去を隠蔽して政界に復帰させようとした。しかし、パキスタンの人々は彼女がブッシュ大統領の手駒だと感じ取っていた。パキスタンに過激派は少ないが、大半の人々はイラクやアフガニスタンのアメリカのやり方に反発している。軍政と、それに対抗する腐敗したエリートたちの政党。つまりは貧しい人々には関係のない権力闘争にすぎないというわけだ。これがパキスタンの悲しい現実なのだ。現状から抜け出すには社会改革が急務で、腐敗したエリートが着服した金をちゃんと社会の再建に使わなければならない。貧しい人々が望むのは子供の教育だ。それがあれば過激派に取り込まれることもないだろう。アメリカを初め、国際社会はパキスタンを戦略的、軍事的視点からしか見ていない。それが悲劇を招いていると。
(朝日新聞朝刊、1月3日)
「パリダカ、初の中止 モーリタニアの治安悪化で」
■5日、ポルトガル・リスボンをスタートする予定だったダカール・ラリー(通称パリダカ)は途中通過するアフリカ北西部のモーリタニアの治安悪化などを理由に、前日の4日になって大会の中止が急遽(きゅうきょ)、決まった。大会主催者が発表した。同ラリーは今回が30回の記念大会の予定だった。大会の全面中止は1979年のパリダカ開始以来、初めて。
■モーリタニアでは先月24日、武装集団がフランス人観光客らを襲撃、4人が死亡、1人負傷の事件が起きた。モーリタニア当局によると、犯人は国際テロ組織アルカイダの一派とみられ、現在も逃走中。仏外務省は今月3日、フランス人の同国訪問を控えるよう強く警告していた。また、大会本部ではこの事件を受け、大会を予定通り行うか中止かについてフランス、モーリタニア両国と協議していた。
■世界で最も過酷なモータースポーツといわれるパリダカの行程は5日にリスボンを出発し、サハラ砂漠を通過、20日にセネガルのダカールにゴールする9273キロ。今大会は、8連覇を目指す三菱自動車勢とフォルクスワーゲン(VW)勢を中心とする争いとみられ、日本からは過去2度優勝の増岡浩、篠塚建次郎、片山右京の各選手らが参戦する予定で、既にリスボン入りしていた。
★8連覇を目指す三菱自動車は来年のレースからディーゼル車を使用するため、パジェロで走るのは今年が最後だった。増岡選手は「パジェロ最後の優勝ドライバーになりたかった。有終の美を飾りたかった。残念でなりません」とコメントしているが、04年、モロッコ・モーリタニア国境で、優勝を争っていた増岡選手が武装強盗団に銃を突きつけられる事件が起きている。
(1月5日、産経新聞)
「カフェ、レストラン、ホテル すべて禁煙!」
■フランスでは1日から全国のカフェやレストラン、ホテルなど約20万カ所で禁煙となった。駅など公共の場では2006年11月15日の政令で07年2月1日から禁煙となったが、カフェなどでは禁煙席と喫煙席を分けるなどして全面禁煙は約1年間延期された。仏政府はカフェなどの禁煙実施に当たり、初日の1日は「せめて新年だけは」との親心からお目こぼしをしたが、2日からは違反者には68ユーロ(約1万1000円)の罰金が科せられる。
■フランスでは年間約7万1000人が喫煙が原因で死亡しているが、保健省は全面禁煙で死者を削減できると期待。一方、ディスコやカジノでは、禁煙先進国のアイルランドやイタリアで同業者の年商が減少しているとの報告があるため、懸念を深めている。
(1月4日、産経新聞)
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小さな田舎町で質素に暮らす少女が、華やかな上流社会へ強い憧れを持ち、あふれんばかりの思いを書き綴り、小説家として人気を博す。名声と豪邸での贅沢な暮らし、名家に生まれた画家との結婚…。フランソワ・オゾン監督の『エンジェル』で、自らの文才で道を切り開き、少女時代から見続けた夢を現実のものにしたヒロインを演じたのは『ダンシング・ハバナ』や『タロットカード殺人事件』に出演し、舞台でも活躍するロモーラ・ガライ。オゾン監督の新たなミューズとなった彼女は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)のワールド・ツアーの合間を縫って来日した。オゾンにとって、これが初めての英語作品。
フランスの国鉄などで今月13日から続いていた公共交通機関の年金改革反対ストは、24日までに収束した。ただし、年金改革の交渉はまだ妥結しておらず、政府は交渉期限を「今後1カ月以内」と設定した。焦点だった年金受給資格について、労組側は現行の「勤続37.5年」を一般企業並みの「勤続40年」に繰り延べる政府案に合意する一方、年金の受け取りが遅れる分、退職前の給与を引き上げるよう求めている。
