2008年05月05日

週刊フランス情報 28 AVRIL - 5 MAI ミシュランで高尾山人気

ミシュラン本3つ星効果、高尾山大ブームで110万人
michelinjapon01.jpg■高尾山(東京都八王子市)登山が今ブームになっている。都心から1時間程度で到着できる「手軽さ」。それに、ミシュランの旅行ガイドで最高ランクの「3つ星」を獲得したことが大きく影響したとみられ、若いカップル、外国人の観光客の姿も目立つようになった。2007年は年間を通じてお客が増えた、という。高尾山の玄関口となる京王電鉄の「高尾山口駅」の2007年度の利用客数が前年度比約12%増の110万人に達した。07年のゴールデンウィークの利用客も9万6000人に達し、06年の8万8000人から大幅に増えている。
■京王電鉄の広報担当者は「ミシュラン効果があったと思っている」といい、ミシュランの旅行ガイドで、富士山と同じ最高ランクの「3つ星」を獲得したことが大きく影響したとみられる。高尾山のケーブルカーや二人乗り観光リフトを運営する高尾登山鉄道でも「07年は年間を通じて利用客が増えた」と話している。08年のゴールデンウィークはいわゆる「飛び石」の休日が多く、例年に比べて連休が少ないが、07年と同程度の客数が見込まれるという。
■ミシュランは07年4月に日本についての旅行ガイド「MICHELIN Voyger Pratique Japon(ミシュラン・ボワヤージュ・プラティック・ジャポン)」を発売した。高尾山は東京都心からのアクセスの良さや自然の豊かさが評価され、富士山や日光、京都と同じ最高の「3つ星」にランクされた。フランス語で書かれた書籍であるにもかかわらず、「ブーム」に火をつける絶大な効果を発揮した。
(5月2日、J-CAST)
□日本のアマゾンでは買えないみたいだが、アマゾン・フランスでは中身が一部見れる。コチラをクリック。
★高尾山は、標高599mの小さな山だが、1300種の植物、5000種の昆虫、130種の野鳥が暮らす「東京の最後の楽園」と言われている。これらの豊かな種類の生物を育んでいるのは高尾山の豊かな水脈である。その高尾山のお腹に大きな穴が開けられようとしている。国交省が進めている圏央道高尾山トンネル工事だ。トンネルを掘ると高尾山の水脈を破壊してしまうのは必至で、すでに1つの沢を枯らせている。その中で、ツリーハウス作りなど自然と人間の共存を考えながら高尾山の自然を守る環境 NGO「虔十の会」(名称は宮沢賢治の作品に由来)が反対運動を続けている。
★ミシュランは高尾山を「大都市付近にこれほど自然豊かな山が存在していることはパリでは信じがたい」と、三ツ星に認定した。地域住民や生態系を無視したトンネル工事はいかにも国交省がやりそうなことだが、これほど外国からの評価も高い貴重な観光資源を破壊するなんて自殺行為(もちろん観光も常に自然破壊と裏腹だが、自然と人間の関係を考える重要な機会でもある)。いつまで国交省は道路建設という名の日本=自然破壊を続けるつもりなのだろう。日本人はミシュランにのせられやすいようだが、ミシュランの評価が何を意味しているかも一緒に考えた方がよい。
□虔十の会 http://takao-kenju.sakura.ne.jp/

長沙など5都市で反仏デモ=カルフール、依然標的−中国
■新華社電によると、中国湖南省長沙、福建省福州、遼寧省瀋陽、北京、重慶の5都市で1日、仏大手スーパー、カルフールを標的としたデモが発生した。メーデー3連休に入る同日は、以前から携帯電話のメールなどでカルフールに対する不買運動が呼び掛けられていた。各地で先月相次いだ北京五輪の聖火リレー妨害などに抗議する反仏デモは、中仏両国の関係修復の動きを受け、沈静化の傾向も見られたが、高ぶる愛国感情を完全に抑え込むのは難しそうだ。長沙では、大学生ら数百人が「チベット独立反対」「頑張れ!五輪」「愛国」などと書かれた横断幕を掲げ、スローガンを叫んだ。店舗入り口で約200人が来店者に不買を促そうとし、警察が入り口を閉鎖したという。
■一方、北京では大学生の多いエリアの店舗で、2人が「カルフールをボイコットせよ」などと叫ぶ騒ぎが発生。2人は警察に連行されたが、別の若者が横断幕を引き継ぐなど抗議を続け、店舗前には数百人が集まった。
(5月1日、時事通信)

愛国とは何か、中国人の冷静な考察
■最近、マイクロソフトのメッセンジャーを使って、愛国心を表現する動きが始まっている。メッセンジャーで自分の名前の後に、「ハート」と「china」を付け足して愛国を表現するというものだ。統計によると、この動きはすでに200万人以上に広がっており、その数は増え続けているという。この愛国表現は、国際的なチベット独立運動とオリンピック妨害行為に対して生まれたものであり、カルフール不買運動に見られるように、愛国心あふれる人々による行動は過熱している感も否めない。カルフール不買運動は波紋を広げているが、外交部の姜瑜報道官は「不買運動は中国人民の意見と感情が反映された行為であり、その発生には当然原因がある。フランスはなぜこのようなことになったのか深く考え、反省するべきである」と発言した。
■しかし、私は中国人民は法に基づいて、合理的な方法をもってフランスに訴えていくべきだと信じている。確かにフランスは反省するべきであるが、中国人民は反省する必要がないというのか。なぜあれほど多くのフランス人がダライ・ラマを支持しているのか、なぜ3000人もの警察官を動員しても五輪聖火を守ることができなかったのか、なぜ西側の高等教育を受けた人々がダライ・ラマを支持するのかを考えるべきではないだろうか。
■オリンピック関連のPRにおいて、またしても中国は西側メディアに対して無知をさらけ出してしまった。最近の西側メディアに見られる態度は、中国に対する積年の怒りが爆発したものであり、新型肺炎SARS隠蔽問題に代表されるように、中国政府は西側メディアの信頼を得ていない。SARS発生当時、政府は北京での発生はないと発表していた。しかし、結局はごまかしきれなくなり、衛生部の部長に責任を転嫁し、首を切ったのだ。また、中国の怒りの矛先はCNNにも向けられている。確かにCNN発言は許容できるものではないが、過去50年間に中国で発生した「反右派」や「文化大革命」などの大事件に関して、中国政府は謝罪や反省の意を表したことは一切ない。時間が経てば忘れるだろうというやり方は、西側からは強盗や暴徒と同様と見られるのである。中国が民主的で自由公正の国になれば、何もしなくても自然と尊敬を集めることができるだろう。理由もなく我々を目の敵とする人などいないのだから。
(中国情報局、5月1日)

「愛国主義の暴走は愚民化教育のツケ」
■北京五輪の聖火リレーを追って、中国人留学生らが世界各地で誇示した「赤い愛国主義」は、これにくみしなかった米デューク大学1年の中国人女子学生、王千源さん(20)に脅迫、嫌がらせという牙をむき出しにした。中国で高校を終えて渡米するわずか1年前まで、江沢民政権時代に始まる「愛国主義教育」をたたき込まれた王さんが、同世代の留学生らを民族意識の暴走に駆り立てる「愚民化教育」の構図について語った。(続きはタイトルをクリック)
(5月4日、産経新聞)
★いかにも産経が出しそうな記事だが、愛国主義と愚民化教育、人の振り見てわが振り直せとはまさにこのこと。こういうのを出す以上は、ちゃんと自己批判もできているのでしょう。

PTSDに苦しむイラク・アフガニスタン帰還兵
■イラクやアフガニスタンから帰還した米兵の大半が、「見えない傷」とも言うべき精神疾患を訴えている。だが、不名誉な烙印を押されることやキャリアに傷が付くことを恐れて、病院には行っていない。こうした調査結果が30日公表された。調査は、米国精神医学会の委託を受けた世論調査会社ハリスインタラクティブが、イラクまたはアフガニスタンからの帰還兵347人とその配偶者を対象に行った。
■それによると、10人中6人が戦場での「不快な経験」によるストレスを今も引きずっていると答えたが、そのうち精神科に行ったと答えた人はわずか10%だった。なぜ精神科に行かないのかとの問いには、60%が「キャリアに響くから」、53%が「周りにバカにされそうな気がするから」と答えた。また、3分の2が「心の病について家族や友人に話したことはない」と回答。「眠れない」「憂うつ」と答えた人は半数、「何をやっても興味がわかない」と答えた人は3分の1にのぼった。「戦争中、心の病への警告サインには気づかなかった」と答えた人は65%で、「気づいていた」の35%を2倍近く上回った。また、配偶者に対する調査では、約3分の2が、パートナーが戦場に行き1人で家庭を切り盛りすることにストレスを感じていたと答えた。
■NGO「RAND」は4月初め、イラクやアフガニスタンから帰還した米兵160万人のうち、約5人に1人がうつ病またはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいるとの報告を出している。
(5月2日、AFP)
★巨大な軍隊を抱える社会のリスクがここにある。人を殺す訓練を受け、それが日常化している現場から平穏な社会に復帰したときのギャップは想像を絶する。そういう心の傷は自分で抱え込むしかなく、ときには平穏な社会に対する攻撃性として現れる。彼らを戦場に送った国は何の責任もとってくれない。帰還兵の社会不適応や犯罪はアメリカの深刻な問題になっている。日本で頻繁に起こる米兵の犯罪もそのバリエーションと言える。

18年ぶりの快挙!伊勢谷と木村佳乃の出演作カンヌでオープニングに!
■5月14日から25日まで開催される第61回カンヌ国際映画祭のオープニング作品が、伊勢谷友介と木村佳乃が出演する映画『ブラインドネス』に決定したことが明らかとなった。日本人が監督、またはキャストとして参加する作品がオープニングに選ばれるのは黒澤明監督の映画『』以来、18年ぶりの快挙となった。
■オープニング作品は、毎年世界中から注目を浴びる話題作が並ぶ映画祭の顔とも呼べるセレモニーで、2007年にはノラ・ジョーンズ初主演で話題となった映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』、2006年には世界的大ヒットを記録した映画『ダ・ヴィンチ・コード』などが上映され話題となった。
■『ブラインドネス』は、ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説「白の闇」を映画『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス監督が豪華キャストで映像化。突然視覚を失う原因不明の奇病がまん延し、秩序が崩壊した世界を舞台にしたスリラー作品だ。
(5月1日、シネマトゥディ)

グルノーブル、昇格に向け一歩前進=フランス2部
■フランス・リーグ2第35節、グルノーブル対アジャクシオ戦が28日に行われ、グルノーブルが0−0の引き分けに甘んじながらも、リーグ1昇格圏内の3位を死守した。伊藤翔が所属し、日本人の会長を持つクラブ、グルノーブルは、46年ぶりの1部昇格に着実に近づきつつある。
(4月29日、スポーツナビ)



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2008年05月03日

週刊フランス情報 28 AVRIL - 5 MAI GW真っ只中 

ゴールデンウィーク真っ只中
★日本はゴールデンウィーク真っ只中だが、フランスはどうなのかというと、日本と同じように5月は最も休みの多い月だ。それは「メーデー」の5月1日から始まる。その日はほとんどのフランス人が休むが、もし雇用主がその日に働かせるとすれば、2倍の給料を払わなければならない!次の休日の5月8日は「1945年の戦勝記念日」。1日と8日は常に同じ曜日になるわけだが、もしそれが火曜になったら、月曜も休みになって連休になる(こういう休日に挟まれた平日を休みにした連休を pont =橋という)。木曜になった場合も同様に、金曜が休みになり、日曜まで4連休になる。今年はこれに該当するではないか!
★メーデーと戦勝記念日は日が固定されているが、5月にはさらに日が動く2つの休日がある。それは「主の昇天の祭日 Ascension 」「五旬節 Pentecôte 」。前者は常に木曜日で、後者は前者の10日後の日曜日と定められている。また「五旬節」翌日の月曜日も休み。
★もし、5月1日が木曜日で、「主の昇天の祭日」が15日になった場合、月曜日1回、木曜日3回、金曜日3回、土曜日5回、日曜日4回が休みになる。31日のうち15日しか働かなくてもよい計算になる。日本ではゴールデンウィーク=黄金週間だが、フランスでは5月を「黄金月間」と呼ぶにふさわしい。

「蟹工船」再脚光!格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍
蟹工船・党生活者 (新潮文庫)■プロレタリア文学を代表する小林多喜二(1903~1933)の「蟹工船(かにこうせん)・党生活者」(新潮文庫)が、今年に入って“古典”としては異例の2万7000部を増刷、例年の5倍の勢いで売れている。過酷な労働の現場を描く昭和初期の名作が、「ワーキングプア」が社会問題となる平成の若者を中心に読まれている。「蟹工船」は世界大恐慌のきっかけとなったニューヨーク株式市場の大暴落「暗黒の木曜日」が起きた1929年(昭和4年)に発表された小説。オホーツク海でカニをとり、缶詰に加工する船を舞台に、非人間的な労働を強いられる人々の暗たんたる生活と闘争をリアルに描いている。
■文庫は1953年に初版が刊行され、今年に入って110万部を突破。丸善丸の内本店など大手書店では「現代の『ワーキングプア』にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の『格差社会』に大復活!!」などと書かれた店頭広告を立て、平積みしている。
(5月2日、読売新聞)
★「蟹工船」ブームの火付け役はどうやら雨宮処凛らしい。「プレカリアート運動のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる現在最も注目を集める人物のひとりだ。「マガジン9条」の連載で「プレカリアートとプロレタリア文学」という記事を書いている。「蟹工船」の時代と今の若者の置かれた現状がリアルに結び付けられている。最近、小説的な言葉の力がなくなっているように見えるが(少なくともスノッブな文学的身振りは全く力がなくなった)、こういう現実において強力な共感の媒体となりうることを再認識させられる。
□「プレカリアートとプロレタリア文学」(雨宮処凛)

若者の海外旅行離れ「深刻」、「お金ないから」に「休み取れない」
■海外旅行に出かける若者の数が激減している。海外旅行が昔ほど特別でなくなっていることのほかに、「お金がない」「休みが取れない」といった事情もある。危機感を抱いた旅行業界では、日本旅行業協会が海外旅行のキャンペーンに乗り出しているが、「若者の経済事情からすれば、そもそも旅行業界で
何とかできる問題なのか」といった声もある。
■法務省の出入国管理統計によると、2007年の海外旅行者(出国者数)は前年比1.4%減の1730万人。03年以来、4年ぶりに減少に転じた。しかし、旅行業界でもっと深刻に受け止めているのが若者の「海外旅行離れ」。同統計によると、20〜29歳の海外旅行者数は1996年の463万人から、2006年には298万人にまで減少。10年間で35%近い「激減」で、若者の「海外離れ」が深刻になっているのである。しかし、1996年を境に20代若者の海外旅行者が減少し続けているのは事実で、「正規雇用者より年収が低い非正規雇用者が1990年後半から増加したことと関係が深いと考えられる」(同社)といった指摘もある。(…)
■「彼らにとって海外旅行が魅力的でなくなってきているというのは原因のひとつとして考えられます。あとは、景気や雇用の問題ですね。非正規雇用の若者が増えてきているという事情もあり、お金がない、休みが取れない、となってくると当然余暇に使うお金が少なくなってくるのでしょう」と説明するのは、日本旅行業協会の広報担当者だ。しかし、若者の「海外旅行離れ」の背景に雇用や経済的事情があるとなると、「旅行業界でどうにかできる問題なのかといった面もある」(同担当者)のも確かなようだ。
(4月30日、J-CAST)
★「かわいい子には旅をさせよ」という言葉があるように、若い人ほど海外経験を積んでもらいたいと思うが、大学などでは交換留学制度が充実してきて、多くの学生が利用しているようだ。最近フランスのテレビで知ったのだが、海外の有機農業を手伝いながら言葉を学ぶという世界的なネットワークもあるようで(テレビで見たのは、アメリカの若者たちがフランスの有機ワインの収穫を手伝っていた)、あまりお金をかけないでできる海外体験は探せばいろいろあるようだ。お金をかけない分、快適さは減るかもしれないが、逆にそういう経験=苦労はお金を出してもなかなか買えないのではないだろうか。

【動画】08年春夏トレンド:ナチュラル&エスニック(en français)
08年春夏の注目ワードは自然を感じさせるナチュラルでエスニックなスタイル。各メゾンがエキゾチックなアイテムうを発表している。軽やかなチュニックドレスやアニマル柄、鮮やかな羽根やビーズ刺繍。都会のジャングルをエレガントに回遊する女性のためのワードローブだ。
(4月23日、AFP)

なぜハイヒールは生まれ、女性の靴となったのか?
■なぜ女性はハイヒールを履くのだろう? 確かにカツーンカツーンとヒールで地面を鳴らしながら歩く女性はカッコいい。しかし、あんな安定性の悪い靴を履いて平気なのかとも思う。ためしにハイヒールを履いて歩いてみたところ、指は痛いし筋肉痛になるし、まともに歩けたものではない。こうまでして女性を魅了するハイヒールとはなんなのだ。そもそもどうして生まれたのか?
■紀元前400年代のアテネにおいて、すでに背を高くみせるための靴としてハイヒールは存在していた。その後、ながらく歴史の表舞台から姿を消すが、16世紀のフランスでハイヒールは復活する。西洋史に詳しい作家の桐生操さんはこう語る。「時の王妃カトリーヌ・ド・メディシスは背が低く、アンリ2世に嫁ぐ際にハイヒールを持参しました。これがセンセーションを巻き起こし、貴族階級のステイタスシンボルになったんです。17世紀に入ると、ハイヒールの別の側面がクローズアップされてきます。当時のヨーロッパは下水がなく、道路は糞尿とゴミでまみれていました(★この状況は18世紀に書かれたメルシエの「十八世紀パリ生活誌―タブロー・ド・パリ」に詳しい)。ハイヒールは汚物で服の裾を汚さないための必需品でもあったんですね(笑)」う〜む。衝撃の事実である。ハイヒールにそんな用途があったとは。なお、17世紀はルイ14世が愛用したこともあり、男もハイヒールを履いていたとか。だが、のんきにシャレこんでいたべルサイユ文化の終焉とともに、ハイヒールは女性の靴となった。「ハイヒールを履くと、胸がはってお腹もひっこみ、ヒップもつき出ます。つま先をのばした状態が、性的オルガスムスのポーズを連想させるので、セクシーだと感じるのだという説もあります(笑)。ハイヒールが女性を象徴する靴になったのも、無理からぬことかもしれませんね」(同)
■そういえばハイヒールを履いた時、お尻がプリプリして官能的な気分になった気もする(笑)。たとえ歩きにくくとも、飽くなき美の追求のために、今日も女性はハイヒールを履くのである。
(4月29日、R25編集部)

今週のipod
"Sexy Boy"
Franz Ferdinand
in Walk Away(2005)
Walk AwayシングルのB面に収録されたこの曲は、フランスの2人組 Air がめずらしくフランス語で歌っている曲のカヴァーである。テクノ系のこの曲をハードなロックに置き換える発想が新鮮で、かつアレックスの低い声が英語なまりのフランス語で「ジェ・ルギャルデ」だの「ケルケ・ショーズ」だのとささやくとき、その発音の間違え自体も含めてひどくセクシーに聴こえる。フランツはセルジュ・ゲンズブールのトリビュート・アルバムでも "Sorry Angel" をカヴァーしているし、フランスの曲がよく似合うバンドだ。(exquise)
★原曲の Air の Sexy Boy は、パリのアニエス・べーで買い物をしたときに、ソノシート(懐かしい響き!)をもらった。コラボか何かをしてたのだろう。Air の名を知ったのはそのときが初めてで、どんな音なのか聴きたくてたまらなかったが、プレーヤーがなく再生できなかった。しかたなく、ソノシートは部屋の壁に飾って、CDを別途購入した。
Sexy Boy / Air(from Youtube)
Sexy Boy / Air(貴重なライブ映像)
Moon Safari / Air(album)




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2008年04月27日

週刊フランス情報 21 - 27 AVRIL 松井、今季初の2ゴール

仏大統領、就任1年を総括
■フランスのサルコジ大統領は24日夜、昨年5月の就任から1年を総括する会見を行い、「チベットで起きていることに衝撃を受けた。そのことを中国の国家主席に伝えた」と述べ、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と中国当局の対話の「条件創設」に努力する方針を確認した。大統領はまた、「中国をのけ者にすることを望まない」と言明するとともに、国連常任理事国である中国の国際的役割に一定の評価を与えた。
(4月26日、産経新聞)
★その会見がコチラ(↓タイトルをクリック)
Nicolas Sarkozy : l'interview en intégralité
Retrouvez l'ensemble de l'intervention du chef de l'Etat, interviewé jeudi soir à l'Elysée.

不買運動はスーパーだけでない、鍵は航空・原子力部門に
■2008年4月24日、香港の地元紙「明報」はフランス政府の対中外交政策に関する独自の見解を伝えている。パリでの聖火リレーが妨害に遭ったことで、フランスに対する国民感情は悪化。今や中国全土で仏製商品の不買運動や仏系スーパー「カルフール」に対する抗議行動が発生している。先に3人もの特使を相次いで中国に派遣したサルコジ仏大統領は対中関係を重視しているとの見方が有力だが、「明報」紙は中国政府が握っているフランス向けの巨額の発注書が目当てだと説明。その証拠に事態を改善しようと最初に特使を送ったのは中国側だったことを指摘し、23日に北京を訪れたジャン=ピエール・ラファラン前首相がサルコジ大統領の北京五輪開幕式参加は微妙と伝えたことも明らかにしている。
■中国は現在2400億元(約3兆3600億円)にのぼるフランス向け注文書を握っているため、本当に愛国精神を発揮し不買運動を行うのならば「カルフール」相手ではなく、中国民航局や航空会社、鉄道局や原子力発電部門にフランスが売り込んでいる技術や製品の購入拒否を要求する旨の手紙を書くべきだとしている。
(4月27日、Record China)
★そういえば、フランスは原発を中国に売り込んだばかり。確かに巨額の注文書がものを言うかもしれない。フランスは足元を見られているのか。さすがに経済的な勢いのある国は違う。しかし中国経済とて磐石ではない。上海の株価指数が暴落し、2.5兆ドルの時価が消えた。1990年開設以来の初めての大暴落で、昨年10月から半値近くまで落ちている。中国財務局は株式売買に関する税金を下げることに決め、株価指数も先週3000ptをつけたあと反発の動きを見せているが、中国の個人投資家の多くは損切りを余儀なくされたか、含み損を抱えていることだろう。チベット問題による愛国主義の高まりは、この大きな損失から目をそらせるためという話も聞こえてくる。
上海総合 SSE Composite Index (Shanghai)

拉致、フランスで異例の報道=「悪夢」と反響呼ぶ
■北朝鮮にフランス人女性3人が拉致されていたとの情報が最近、仏紙フィガロに異例の大きな扱いで掲載された。拉致事件はフランスではほとんど知られておらず、「悪夢のような話」と読者から驚きの声が上がっている。
■記事を書いたのはフランソワ・オテール記者。拉致問題への国際世論喚起を目指す日本政府の招きで3月末に訪日し、拉致被害者支援団体「救う会」の西岡力常任副会長らに取材。「アジアの富豪の息子」と称する男にパリで誘惑され、中国経由で平壌へ連れ去られた女性を含め、1970年代末に北朝鮮がスパイにフランス語を教えさせる狙いで拉致したフランス人女性が3人いると19〜20日付の同紙で2面ぶち抜きで伝えた。同紙(電子版)の読者欄には「なぜ日本だけが真実を知るために戦っているのか」「仏政府も事実の解明を進めてほしい」といった声が相次いで寄せられた。24日には一部メディアが仏外務省に確認を求めるなど反響を呼んでいる。 
(4月25日、時事通信)

NATO復帰遅れ、背景に米との確執
■サルコジ仏大統領が表明している北大西洋条約機構(NATO)軍事機構への完全復帰が遅れている。当初は今月初めの首脳会議で復帰するのが目標だったが、来年にずれ込む情勢だ。背景には、欧州の防衛で主導権を取りたい仏と、NATOを主導する米国との確執があるとみられる。サルコジ大統領は昨年、「近く欧州防衛で強力な主導権を取り、フランスがNATOに完全復帰するようにする」と発言。モラン国防相も「08年3月の国防白書で詳細を明示する」と表明した。
■しかし、国防白書の発行は延期され続け、大統領も「08年末の決定」を表明、実際には来春のNATO首脳会議で正式復帰となる見通しが強い。仏は米国に頼らない独自路線を求め、ドゴール政権時代の66年にNATO軍事機構から脱退し、核戦力強化を進めた。その後、95年に軍事委員会などに部分復帰した。サルコジ大統領はシラク前政権と異なる親米路線を打ち出し、NATO完全復帰を表明した。しかし、具体的交渉が始まるとシラク時代と同様、米仏主導権争いが再発した。
■米紙によると、サルコジ大統領は、完全復帰の条件として、独立した欧州防衛能力NATO内での仏の主導的地位を要求している。さらに仏側は「欧州連合(EU)軍をNATOから独立させ仏軍が主導する」構想を抱き、米側は「両軍併立はあり得ず、あくまでNATO主導」と主張し、対立しているとされる。仏側には完全復帰を機に仏製兵器・軍需物資の調達増を図ろうとする経済的意図も見え隠れする。
(4月24日、毎日新聞)

松井、今季初の2ゴール=フランス・サッカー
■サッカーのフランス1部リーグで、MF松井大輔が所属するルマンは26日、ホームでランスと対戦し、先発出場した松井は今季初の2ゴールをマークする活躍で、3−2の勝利に貢献した。松井は前半20分に先制点、同25分には2点目を決め、後半42分までプレーした。スイス1部リーグで、DF中田浩二のバーゼルはアウェーでアーラウと2−2で引き分けた。故障中の中田は欠場した。
■オーストリア1部リーグで、DF宮本恒靖のザルツブルクは敵地での今季最終戦でアルタッハと1−1で引き分けた。ザルツブルクは首位ラピッド・ウィーンと勝ち点差6の2位で2連覇を逃した。宮本は1月に左足に重傷を負い、復帰できなかった。スペイン2部リーグで、ラスパルマスのFW福田健二はアウェーのコルドバ戦を欠場した。ラスパルマスは1−0で勝った。 
(4月27日、時事通信)
松井の1点目のゴールシーン(これかな?)。見事なボレーシュート。



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週刊フランス情報 21 - 27 AVRIL 神戸市立博物館で「ルーブル美術館展」

神戸市立博物館で「ルーブル美術館展」
louvrekobe01.jpg■日仏交流150周年にあたる2008年、「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」が4月26日から神戸市立博物館で開催される。18世紀のフランス宮廷では、歴代で最も洗練された文化が花開く。ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール侯爵夫人やルイ16世の王妃マリー=アントワネットなど、美を愛する女性たちが宮廷やサロンを彩り、ロココや新古典主義などの芸術様式が展開。王侯貴族たちが特別に注文した装身具や調度品には、高価な材料と高い技術が惜しみなく用いられており、フランスの美術工芸は、ここにひとつの頂点を極めた。
■宮廷で使われた品々の多くは、フランス革命によって失われましたが、ルーヴル美術館の美術工芸部門には、革命期の動乱をくぐり抜けた貴重なコレクションが残されている。本展では、その中から選りすぐった絵画および美術工芸の名品約140点を展示し、華麗な宮廷美術の粋を紹介している。ポンパドゥール侯爵夫人好みの繊細な金銀細工、王妃マリー=アントワネットの趣味があらわれたシリンダーデスク(書き物机)や旅行用の携行品入れなど、多くが日本初公開。
神戸市立博物館「ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美」

GWは「ラ・フォル・ジュルネ」
■「ラ・フォル・ジュルネ la folle journée 」はフランス北西部の港町ナントで、1995年に誕生したクラシック音楽祭。クラシック音楽の常識を覆すユニークなコンセプトに貫かれ、「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」のネーミングそのまま、ヨーロッパの数ある音楽祭の中でもっともエキサイティングな展開を見せている。
■毎年テーマとなる作曲家またはジャンルを設定し、会場となるナント市のコンベンションセンター「シテ・デ・コングレ」では、朝から晩まで9つの会場で同時併行的に45分間のコンサートが、5日間で約300公演繰り広げられる。演奏者は、旬の若手やビッグネームがずらりと並び、しかも、アーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタン氏の「一流の演奏を低料金で提供することによって、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」という考えに基づき、入場料は5〜22EURO(700円〜3,000円)という驚きの低価格に抑えられている。来場者の6割はクラシックコンサート初体験者で、またキッズプログラムも充実し子供たちも多数参加している。2000年からポルトガル・リスボン、2002年からはスペイン・ビルバオでも開催され、いずれも大成功を収めている。2005年からは、東京国際フォーラムで開催され、クラシック音楽界にセンセーションを巻き起こしている。
■今回のテーマはこの2月にフランス、ナント市で開催された本家ラ・フォル・ジュルネと同じ「シューベルトとウィーン」。
ラ・フォル・ジュルネ LA FOLLE JOURNEE

この人に聞きたい:フランス人大学院生、マルコ・ソッティーレさん
■約22万人の外国人が暮らす愛知県。90年の入国管理法改正で自由な就労が認められた3世までの日系人やその家族の人口は増え続け、今では県内の人口の約3%を占める。だが教育や労働の現場には課題が横たわる。在日外国人社会を同じ外国人の視点から研究するフランス人の大学院生、マルコ・ソッティーレさん(28)に聞いた。(全文はタイトルをクリック)
(4月21日、毎日新聞)
★地域によってはこういう、ある意味フランス的な状況がある。愛知県はトヨタのお膝元で、工場労働者が多い。外国人の多い地域は隣の静岡県(ヤマハのある浜松など)に連なっている。

決定版「おいしいパンの教科書」(BRUTUS 2008年 5/1号)
BRUTUS (ブルータス) 2008年 5/1号 [雑誌]★小麦が高騰し、スーパーではバターが品薄状態。パンには激しい逆風が吹いてますが、今月のブルータスの特集はパン。けっこう楽しめました。日本のパンの新時代を切り開いたというブランジュリー「シニフィアン・シニフィエ」(ブランジェは言語学者?)。「パリで食べるべき12軒のブランジュリー」には、定番のポワラーヌやポールも。パンの歴史家であり、パンの批評の第一人者、カプラン教授。1962年に渡仏して以来パンの虜になった教授が語る「おいしいパンとは」。パリのパンの格付け本の著者が日本のパンのレベルを試す。世界トップレベルのパンや日本全国のお取り寄せブランジュリーも。パンとワインの相性診断(マリアージュ)、そして「パンと芸術」にはフェルメール、ダヴィンチからメイプルソープ、ダリまで登場。
ちょっと立ち読みできます。
シニフィアン・シニフィエ 公式サイト
ポワラーヌ 公式サイト

今週の1品
「有機シリアル・メイプルグラノラ」
gerard01.jpg★今週は本で映画でも音楽でもなく、シリアルの紹介。そんじょそこらのシリアルではない。「フランスから届いたジェラルドさんの有機シリアル」だ。比較的オーガニック(フランス語ではビオ bio)製品が充実している近くのスーパーで、手っ取り早い子供の朝食にと購入した。シリアルなんて特別美味しいと思ったことはないが、これは美味しい。そのままでも十分食べられる。
★ところで、ジェラルドさんとは何者なのか。説明によると「1990年より有機農法にのっとったシリアル製品開発に従事。今では、フランス全土の有機食品専門店、高級スーパーなどにてリーダー的地位を確立。その製品の品質の良さと美味しさには定評がある」。原材料はすべて有機と銘打ってある。これにイチゴやバナナをあわせ、ミルクとハチミツをかけて食べると絶品。私と息子の朝のプチ・ブームになっている。すでに「メイプル・グラノラ」と「ナチュラル・クランチ(チョコ風味)」を試したが、個人的には後者に軍配。独特の食感も魅力だ。明日の朝は「ハニーコーン」を試す予定。(その後、ジェラルドさんについて検索してみた。日本語のサイトの情報でブルターニュのレンヌで農場を営んでいることまでわかったが、フランス語での情報は出てこなかった)



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2008年04月23日

週刊フランス情報 14 - 20 AVRIL エメ・セゼール死去

文学運動「ネグリチュード」の詩人、エメ・セゼール氏が死去
帰郷ノート/植民地主義論 (平凡社ライブラリー)■カリブ海のフランス海外県マルティニク島出身の詩人で、仏語圏の黒人文学運動「ネグリチュード」を唱道したエメ・セゼール(Aime Cesaire)氏が17日、同島中心都市のフォールドフランス(Fort-de-France)で亡くなった。94歳だった。
■セゼール氏は「帰郷ノート(Cahier d'un retour au pays natal)」でデビュー。同じく詩人のレオポール・セダール・サンゴール(Leopold Sedar Senghor、セネガルの初代大統領)といった黒人文学者らとともに「黒人であることを肯定し、それを誇りとすること」を示す「ネグリチュード(黒人性)」という語を創出し同じ名称の運動をけん引、作品と政治活動を通じ植民地主義に立ち向かった。戯曲では「クリストフ王の悲劇(The Tragedy of King Christophe)」、シェークスピアの原作を黒人劇へ翻案した「テンペスト(Tempest)」が知られている。
■1945年から2001年の56年間にわたり、フォールドフランス市長も務めた。9日に心臓障害のため入院して以降、健康状態が見守られていた。
(4月18日 、AFP)

巨匠リヴェット×文豪バルザック「ランジェ公爵夫人」
lahache01.jpg■フランス、ヌーヴェルヴァーグの旗手の1人だった巨匠ジャック・リヴェット監督の新作『ランジェ公爵夫人』が、好調な成績となっている。今月5日から東京・神保町の岩波ホールで公開され、11日までの1週間で動員約4000人、興収531万円を記録。上映期間は、6月13日までの10週間。最終的には興収4000万円前後が見込まれるという。
■ちなみに同館の前番組で、好調に推移した『胡同(フートン)の理髪師』が、2月9日から4月4日までの8週間で3470万円を記録している。最近、都内のミニシアターで、3000万円を超えるのがかなり難しくなっているなか、4000万円近くが見込まれる成績は大健闘だ。
■客層は30〜50代の女性と、同館の固定客ともいえるもう少し年配の男女。今回、バルザックの原作ということもあり、文学ファンやフランス文化に関心を持つ知的な女性層が目立つ。同館に初めて来た観客も結構多いという。
■岩波ホールは、ほとんどの上映作品で安定した成績を記録することで知られる。現在、都内で唯一といっていいほど恒常的な単館上映を守っていること、固定客が他館とは比較にならないくらい多いことなどが大きな要因だろう。本物の映画文化が味わえるミニシアター。こうした姿勢を、現在に至るも崩していない上映の節度が、根強い支持を受けている理由だとみられる。
(4月16日、VARIETY)
★映画の原題は ‘Ne touchez pas la hache’ で、邦題はバルザックの原作 ‘La Duchesse de Langeais’ から取られているようだ。リヴェットと言えば、これもバルザックが原作の「美しき諍い女」が有名。

「譜めくりの女」ドゥニ・デルクール監督
■2006年のカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で公式上映され絶賛を浴びた『譜めくりの女』。ピアニストになりたいとコンセルヴァトワールの試験を受けた少女・メラニーだったが、審査員である女性ピアニスト・アリアーヌのせいで試験に失敗してしまい、ピアニストになる夢を封印してしまう。数年後、成長したメラニーはアリアーヌと再会するが…。メラニーの複雑な心理描写にクラシック音楽の構成を取り入れた緻密な作品と高い評価を得た本作の監督、ドゥニ・デルクール監督に話を聞いた。
■「何か復讐劇みたいなものをやってみたいと思っていたことは確かです。それにクラシック音楽を絡めてみたかった。実はこの脚本は日本で執筆したんですよ。日本の環境に囲まれて、日本のいろいろなものが影響していると思います」。
■デルクール監督は2005年にフランス外務省の招聘で研究者として京都に半年間滞在した経験を持つ。
「私自身、すごく日本に対して共感を持っているんです。日本人ってアメリカナイズされていると思われていますが、実のところ、ヨーロッパに近いんじゃないかと思うんです。日本滞在中に日本人のメンタリティも、ある程度理解したと思っているんですが、アメリカ的ではないですね。例えばハリウッド映画などは白黒ハッキリした勧善懲悪みたいな世界なんだけど、日本やヨーロッパの映画はもうちょっとニュアンスがあると思います。(全文はタイトルをクリック)
(4月17日、cinemacafe.net)




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2008年04月21日

週刊フランス情報 14 - 20 AVRIL バイオ燃料生産は「人道に対する罪」

バイオ燃料生産は「人道に対する罪」、国連報告官
economist0401.jpg■「バイオ燃料の大量生産は、世界の食糧価格を破壊する『人道に対する罪』である」。国連の「食糧を守る権利」に関する特別報告官ジャン・ジグレール氏が14日、ドイツのラジオ番組で発言した。独バイエルン放送のラジオ番組に出演したジグレール氏は、「今日のバイオ燃料生産は人道に対する罪だ」と述べた。耕地をバイオ燃料用の穀物生産に使用することで、食糧生産のための耕地が減少してしまうとの指摘は、多くの専門家らが警告している。
■また、番組内でジグレール氏は国際通貨基金 IMF に対し、農業の助成政策支援を見直し、債務削減を目的とした計画のみに限定した支援を止めるべきだと要請した。ジグレール氏は過去に欧州連合 EUについても、ダンピングによりアフリカの農業に打撃を与えていると非難している。「EUは欧州の余剰農作物のアフリカへの輸出を助成している。アフリカではそうした余剰作物が、EU圏内の生産価格の半分あるいは3分の1程度で取り引きされており、これがアフリカの農業を壊滅に追いやっている。さらに国際市場における農産物への投機を止めなければならない」
■フランスの中道左派系新聞「リベラシオン」のインタビューでも、ジグレール氏は世界は「非常に長い暴動の時代に向かいつつある」と述べ、そうした衝突や紛争は食糧不足と食糧価格の高騰に起因すると警告した。ドイツの消費者保護団体「フードウオッチ Foodwatch」の代表は独国営テレビ ZDF に出演し、工業先進国の貿易政策に「致命的」と鋭い批判を向けた。「われわれには異なるエネルギー政策が必要」だと激しく非難する。「飢えている他の人たちの犠牲の上に自分たちのタンク(車のガソリンタンク)を満たすことは間違ったことだ」。
(4月16日、AFP)
★激しく同意。「世界のパンかご」と言われてきた、アメリカの穀倉地帯が「世界のエネルギー源」に転換中だ。食料経済とエネルギー経済は別のものだったが、両者が統合されてしまった。石油価格の高騰につられて、アメリカの穀倉地帯ではエタノール工場が雨後のたけのこのように建設されている。そちらの方がもうかるからだ。最悪なことに、世界の穀物在庫が歴史的に低い水準にある中で、エタノール生産の急速な拡大が始まった。いったん、トウモロコシの価格がはねあがったら、すぐに他の穀物に飛び火する構造がある。まさにその連鎖が進行している。
★フランスのニュース(TF1)でもアフリカや中東の食料輸入国で小麦の高騰による暴動が起こっていることを連日伝えている。ハイチでは土にスパイスを混ぜたガレットを食べていると、またインドが米の輸出を禁止したというニュースも。

食料価格高騰に直面するフィリピン、政府が輸入米を直接販売
■フィリピン国家食糧庁は16日、マニラ首都圏で、ベトナムから輸入した政府米を1キロ当たり18.25ペソ(約44.67円)の安い価格で直接販売した。警備のため軍が動員された。政府は食料価格高騰による暴動を避けるため、コメを不正に備蓄している業者への取り締まりを強化する一方、米国にコメ支援を求めるなどの働きかけを行っている。
■国連世界食糧計画 WFPは、世界的な食料価格の高騰で、内乱が長引くミンダナオ島での配給量を削減せざるを得ない可能性があると指摘。配給を受ける約100万人のうち、10年に及ぶ内戦のため避難生活を余儀なくされている女性や子どもへの影響が最も懸念されるとしている。
■世界銀行は、食料価格が過去3年間で2倍に上昇したことで、発展途上国では1億人がさらなる貧困に苦しむことになると警告。先進国に対しこの問題への取り組みを訴えている。
(4月17日、AFP)
★日本で「減反」が始まったのが1971年。あえて作らない米は年間400万トンに及び、日本の消費量の約半分。アジアで米をめぐって取り付け騒ぎが起こっているのに、日本では税金を注いで米の生産を減らしている。奇妙な話だ。輸出するには生産性が低い(つまりコストがかかりすぎ)ので価格競争に弱い。極めて自給率が低い麦や大豆に転換しようにも、コメ至上主義政策で、それらは安楽死させられてしまっている。
★経済的に縮小していく日本に売らないという国も出ている(それにもかかわらず日本は品質に関して注文がうるさいと評判も悪い)。伸びる中国に売りたいというわけだ。穀物は金を出しても買えないという状況なのに、日本の農政は世界に逆行している。
★農水省は「農産物関税をすべてなくすと農業生産額が4割減り、375万人が失業し、その結果、水田がなくなり、日本が日本でなくなる」と言っている。そう言うならば、すでに日本は日本でなくなっている。田舎ほど公共事業でズタズタにされ(日本が日本でなくなっているのは愛国心とか郷土愛とか言っている張本人たちの仕業としか思えない)、農業従事者の高齢化も進み、65歳以上は20年で30%から60%にまで上昇している。「となりのトトロ」のような里山の風景は記憶からさえも消えかかっている。
★各国がEPA(経済連携協定)を結び、相互に市場を開いているのに、日本は農業保護の一言で身動きがとれない。族議員、省庁、業界団体、変わらない政官民の鉄の三角形。彼らが既得権益にしがみつくことで、日本は農業の長期的な展望を失う。鎖国化、ガラパゴス化しているのは道路や医療だけではない。それは長期的な食の確保を危うくするだけでなく、外交戦略の妨げにさえなる。
★小麦の値段が上がれば、いやでも日本人は米食に戻らざるをえなくなるだろう(これから先も米が確保できればの話だが)。自給率が崩れ、減反が進んだ原因は、日本の伝統食から離れ、食が欧米化していったことも大きいのだから。また飽食に慣れ、大量の食料廃棄に無感覚になっている日本人も食について考える機会になるかもしれない。
★農業政策の転換と言うと、農業を大規模化して、コストを下げるという議論になりがちだが、それには農薬の大量散布や遺伝子組み換え作物の問題がつきまとう。実際、穀物の値段があがると、農薬会社の株価が上がる(モンサントみたいな会社が日本にないと嘆く輩も多い)。そういう企業には全く都合の良い状況で、これをビジネスチャンスにする動きもあるだろうが、一方で、有機農業を実践している良心的な小規模農家と消費者を結ぶネットワークを作ったり、支援したりする方向も忘れてはいけない。むしろこちらの方が重要で、こういう分野でこそインターネットが活きるはずだ。私は小規模な生協に加入しているが、生産者との交流があったり、農業体験ができたり、農業をすごく身近に感じられる。こういうネットワークを束ねることが食のセーフティーネットになるはずだし、日本の食文化を守ることになる。
□日本の減反や農政の話は日本経済新聞朝刊(4月18日)参照。
□トップの写真のエコノミスト「日本が飢え死にする」特集も参照。いつも煽るような記事が多いですが。



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2008年04月19日

週刊フランス情報 14 - 20 AVRIL 中国でフランス製品ボイコット


中国メディア、国民に冷静な対応を呼びかける
■パリで発生した聖火リレーへの妨害行為に対し、中国国内では一部のインターネット利用者がフランス製品、特にフランスのスーパーマーケット「カルフール」の商品をボイコットするよう呼びかけている。これに対し、中国の多くの新聞は記事を掲載、挑発行為や友好的でない発言には冷静に対応するよう国民に呼びかけた。
■17日付の新聞『新京報』は、「国家の尊厳を守るための方法として、ボイコットが一番良いとは思えない。大事なことは中国を分裂させようという発言に反論し、真相を知らない外国の友人を説得して、中国がオリンピックを開催しようという思いや実力を示すことだ」と述べている。また、同日の『中国青年報』は、「ボイコットは理性的な行為ではない。中国人は自信を持って外国人と交流し、中国の発展を西側諸国に伝えるべきだ」と指摘している。
■パリでの聖火リレーで妨害にあった体の不自由なスポーツ選手金晶さんはこのほど、「パリでのことは忘れられない。しかし、カルフールやフランス製品へのボイコットには賛成できない。自分たちの気持ちを表すには他の方法がある」と語った。
(4月18日、サーチナ・中国情報局)
□サーチナ searchina はこういうメディア
★記事にある「パリでの聖火リレーで妨害にあった体の不自由なスポーツ選手金晶さん」は中国のテレビに出演し、スター扱い。なぜか最後にダンサーとワルツを踊っている(笑)。(それを紹介しているフランス語のニュースはコチラ)

ルイ・ヴィトン、ダライ・ラマへの援助を否定!
■2008年4月17日、大株主であるLVMH(ルイ・ヴィトン、モエ・ヘネシー)グループがダライ・ラマに資金援助をしていたとの報道から、中国国内で激しい不買運動が広がった仏系スーパー・カルフール。この件に関し、ルイ・ヴィトン本社が特別声明を発表。報道を完全否定した。「中国新聞網」が伝えた。
■最近、一部メディアがLVMHグループとダライ・ラマ14世との関係を報道。中国では同グループの関連商品をはじめ、同グループが大株主となっている仏系スーパーのカルフールまでもが不買運動の対象になってしまった。これについてルイ・ヴィトン本社は「我々は一貫して中国の国家主権と統一を尊重し支持してきた」と言明。さらに「会社であろうと株主個人であろうと、我々は中国政府および中国人民の利益に背くいかなる組織や行為も支持はしない」と強調した。同時に、最近インターネット上や一部メディアに見られるルイ・ヴィトンに関する事実に反した発言や報道については強く抗議するとしている。
(4月18日、Record China)
carrefour01.jpg★フランスはしばしば不買運動の対象になってきた。1995年から翌年にかけて行われた南太平洋上での核実験の際には日本でも不買運動が起こった。フランスがイラク戦争に反対したときも、アメリカでボルドーワインが割られ、フレンチ・フライ(フライド・ポテト)がボイコットされた。つい最近まで、米下院の食堂のメニューの中の、フレンチポテトがフリーダムポテト、フレンチトーストがフリーダムトーストになっていた。
★「カルフール」(Carrefour)は交差点の意味。2004年現在で、アメリカのウォルマートに次ぐ世界第2位の総合小売業で、フランス及びヨーロッパ最大の小売店。世界で初めてスーパーマーケットと百貨店を結合したハイパーマーケット(フランス語では hypermarché イペールマルシェ)の概念を導入した。記事にあるようにLVMH(ルイ・ヴィトン)グループが大株主になっているようです。カールフールは日本にも2000年に現地法人のカルフール・ジャパン株式会社を設立し出店したが、業績の悪化を理由に、2005年にイオンに売却してしまった。日本のカールフールは名前だけで、中身はイオン(写真は日本のカールフール)。

仏「カルフール」に中国反発 不買運動ネットや携帯通じ広がる
■北京五輪の聖火リレーをめぐるトラブルが続くなか、今度は中国でフランス製品の不買運動が広がっている。パリで聖火リレーが妨害を受けたことや、サルコジ大統領が、開会式不参加を事実上表明したことがナショナリズムを刺激したものとみられ、運動を呼びかけるウェブサイトには「中国を侮辱することはできない!」といった文面が踊っている。同様の呼びかけはケータイメールでも行われており、チェーンメール化が進んでいる。
■2008年4月7日にパリで行われた聖火リレーは、出発直後から妨害行為が多発。トーチの火を消して、バスに乗り込んで火を運ぶなどを余儀なくされた。さらに翌4月8日には、サルコジ大統領が開会式への出席の条件として「中国とダライ・ラマ14世との対話再開」を挙げた。大統領は07年11月に訪中した際、開会式への出席を約束しており、事実上約束を反故にした形だ。
■これらが中国のナショナリズムを刺激。2008年4月15日ごろから、フランス製品の不買運動が表面化した。矛先を向けられたのは、フランスの小売り大手「カルフール」。同社は中国で122店舗を展開し、約4万人の中国人従業員が働いている。不買運動は、キャンペーンのために立ち上げられたウェブサイトやケータイメールを使って行われており、「カルフールの親会社が、ダライラマに金銭的援助をしている」などと同社を非難。5月1日から、オリンピックまでの約3ヶ月間不買運動をするように呼びかけている。
■例えば、キャンペーンサイト「anti-jialefu.cn」(「jialefu」は「カルフール」を中国語読みしたもの)では、このように呼びかけている。「フランス政府とフランス人は、五輪トーチの真剣な精神を無視した。我々は、再びカルフールに行って買い物をしないように、買い物は別のスーパーでするように呼びかけます。中国を侮辱することはできない!」。一方のカルフール側は「『中国の政治や国際関係に、カルフールが何らかの役割を果たしているのではないか』という、中国国内のインターネット上で出回っている情報は間違っており、根拠なきものだ」との否定コメントを発表するも、騒動は収まりそうもない。
■中国政府側も、外務省の姜瑜報道官が、4月15日の記者会見で「フランス側が中国国民の声に耳を傾けるよう希望している」と述べるにとどまり、特に不買運動に歯止めをかけようとする発言はなかった。北京在住のジャーナリストがJ-CASTニュースに明らかにしたところによると、08年4月16日午後の時点で、横断幕を準備した一団が目撃されているが、警察とのにらみ合いの様な状態が続いており、まだ実際のデモ活動が行われるには至っていないという。さらに、不買運動を呼びかけるケータイメールには、そのほとんどに「このメールを他の人に転送してください」との文言が含まれており、急速にチェーンメール化が進んでいるという。実際の不買運動が始まるまでには、あと2週間あるが、今後の運動の広がりに関心が集まりそうだ。なお、現時点では、日本製品に対する不買運動は起こっていないという。
(4月16日、J-CAST ニュース)

一部西側メディア、ダライ・ラマの本質を明るみに
■一部の西側世界のメディアがダライ・ラマの本質をあばく文章を掲載した。ドイツの週刊誌「シュテルン」は記事の中で、「西側世界の人々は、ダライ・ラマのことを穏やかで、非暴力的な人だという先入観を持っている。ラサ暴動の事実もこの先入観を揺るがすことはなかった。しかし、ダライ・ラマが統治していたチベットでは、95%は農奴であり、ほとんどのチベット人は教育を受ける資格がなかった。したがってダライ・ラマが中国政府に対して『文化を消滅させた』と非難することは、無責任なやり方だ」としている。
■スウェーデンのストックホルム国際平和研究所の専門家はこのほどマスコミに、「ダライ・ラマの講演内容を分析した結果、70%はうまいスローガンで、30%が現在のチベットに対する心配である。しかし、チベットのここ数年の発展、特に、農奴制時代のチベットとの比較については、ほとんど触れていない」と述べた。
■シンガポールの新聞「聯合早報」は16日、文章を発表し「ほとんどのチベット人は、自分の生活を独立勢力に妨害されたくないと思っている」と指摘している。このほか、アメリカの新聞「クリスチャン・サイエンス・モニター」は15日、ダライ・ラマが計画している訪米について、米中関係に影響を与えるとして憂慮を示す文章を発表した。
(4月18日、サーチナ・中国情報局)



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2008年04月14日

週刊フランス情報 7 - 13 AVRIL 後編

「聖火リレーの混乱は中国側組織委の責任」、仏内相
■フランスのミシェル・アリヨマリ内相は9日、パリジャン紙とのインタビューで、パリでの北京五輪の聖火リレーが大混乱になったのは中国側の組織委員会の責任で、仏警察当局は技術的な支援をしただけだと語った。アリヨマリ内相は、「五輪の規約では、聖火を守るのは常に開催国の責任」とし、「パリでのリレー中も聖火に関する決定を行ったのは中国側で、バスへの避難についても中国側が決定した」と強調した。パリで7日に行われた聖火リレーでは、チベット暴動をめぐる中国政府の対応に抗議する人権擁護団体などによる妨害行為のため、聖火が5回消されるなど、走者はバスへの避難を余儀なくされた。内相によると、仏警察当局は聖火リレー中、通常の治安業務を担当していたが、走者を取り囲んで伴走する警護隊については中国側の責任だという。
■聖火リレーの走者を務めた柔道の元世界王者ダビッド・ドゥイエ氏はラジオ・テレビ・ルクセンブルクに対し、中国側の警護隊を「ロボット」「攻撃犬」と呼んで非難、「かれらは押したり、中国語で文句を言ったり侮辱したりする」と語った。
■英メディアは、2012年に開催されるロンドン五輪の組織委員会のセバスチャン・コー会長が、中国側の警護隊を「チンピラ」と述べたと報じた。コー氏は、パリに先立ち6日に行われたロンドンでの聖火リレーについて、中国側の警護隊が「わたしを3回もルートから押し出そうとした」と明かし、仏の聖火リレー主催者は「警護隊を排除するべきだ」、「かれらはひどい。英語を話さなかったし、かれらはチンピラじゃないか」と訴えた。
■また、同じく走者を務めた英女性タレントのコニー・ハクさんは、タイムズ紙に対し、中国側の警護隊と英警官隊の間で「小競り合い」があったことを明らかにし、「かれらはまるでロボットのようで、『走れ』とか『止まれ』とか怒鳴って命令した。私は『かれらは一体誰なの』と思ったわ」と語った。
(4月10日 、AFP)
執拗に聖火ランナーにつきまとう中国人警護隊(青い服)。聖火を消され、あきれ果てた表情のダヴィッド・ドゥイエ。【動画from youtube】

聖火リレー妨害の瞬間、写真を大量配信
中国新聞社(中新社)は13日になり、フランスのパリで7日に発生した北京五輪の聖火リレーへの妨害行為の写真記事を8本配信した。妨害活動に遭遇したのは車椅子フェンシングの金晶選手。中国新聞社は「少数のチベット独立分子が聖火リレーの破壊を企図。暴徒は車椅子の金晶さんの腕をつかもうとしたが、金さんは全身を使って聖火を守った」と伝えた。
(4月14日、サーチナ・中国情報局)

仏大統領、「ダライ・ラマと中国の対話期待」
■フランスのサルコジ大統領は8日、北京五輪開会式への出席問題に関し、「中国政府とダライ・ラマ14世の対話再開を考慮してフランスが出席する条件について決定する」と述べた。7日の聖火リレーが抗議デモで「大失敗」(仏紙フィガロ)に終わったとの見方を考慮しての発言とみられる。クシュネル外相も同日、デモは「大統領の仕事を複雑にした」と述べ、デモの影響を認めた。 大統領は「まだ時間がある」と述べ、8月8日の開会式前に中国政府の対話開始に強い期待感を寄せた。
(4月9日、産経新聞)

67%が不参加求める 五輪開会式で仏世論調査
■11日付のフランス紙フィガロ掲載の世論調査によると、チベット情勢が悪化した場合、フランスは北京五輪の開会式に高官らを参加させるべきではないとの回答が67%に達した。 7日に行われたパリでの聖火リレーへの抗議行動を正当な行為だと認める回答も61%に上った。一方、抗議行動に対して中国側が経済分野で報復措置を取ることを懸念する声は37%にとどまった。
■フランスのサルコジ大統領は中国政府に対し、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話を要請。「対話の様子を見ながら開会式に参加するかどうかを決めたい」との立場を示している。世論調査は9、10の両日、市民約1100人を対象に行われた。
(4月9日、共同通信)

サルコジ政権に初の不信任案
■フランスの国民議会(下院=議席数577)は8日、社会党が提出したサルコジ政権の「太平洋主義(親米主義)」に対する不信任案を審議後、採決を行い、与党右派・国民運動連合(UMP)の反対票288票、社会党ら野党および右派の「主権主義者」の賛成票227で否決された。不信任案は昨年5月にサルコジ政権が誕生して以来、初めてだった。
(4月9日、産経新聞)

仏フィヨン首相が訪日へ
■フランスのフィヨン首相が11日から2日間の日程で日本を公式訪問する。仏外務省が正式に発表した。科学先端技術における日仏のパートナーシップを再確認するための日仏共同声明が発表されるほか、首相の訪日をきっかけに日仏交流150周年の行事が本格的にスタートする。首相は天皇、皇后両陛下に謁見するほか、福田康夫首相と首脳会談を行う。
(4月10日、産経新聞)

日仏、原子力の協力強化に合意
■福田首相は11日、フランスのフィヨン首相と首相官邸で会談し、高速増殖炉「もんじゅ」を利用した技術開発など原子力分野の協力強化で合意した。北海道洞爺湖サミット議長国として、サミット時に欧州連合(EU)議長国を務めるフランスと連携を深めることも確認した。
■原発を新しく導入する国に対し、技術面や法整備などの面でも支援する計画を合意文書に盛り込んだ。地球温暖化や石油価格高騰で原子力の平和利用への関心が高まるなかで、この分野の先進国同士が協力して存在感を示す狙いがある。フィヨン氏は会談後、報道陣に「洞爺湖サミットは、先進国がいかにして二酸化炭素を減らしながら成長を続けるかという模範を新興国に示す機会だ」と述べた。
(4月11日、asahi.com)
★日仏の危険な関係。地球に優しいとか、平和利用とかいうと聞こえはいいが、フランスとは違って日本は国土が狭く、しかも地震国なのだ。そこに原発が集中していることのリスクは計り知れない。柏崎刈羽原発事故の際のいいかげんな対応、情報の隠蔽体質、度重なる発表数値の訂正(実際に放出された放射線量が、公表した数値の1億倍だったと今さら発表、4月9日、毎日新聞)。事故のたびに「想定外」「安全に万全を期す」「環境への影響はない」の繰り返し。信用できるわけがない。柏崎刈羽原発事故のルポルタージュ「原発崩壊―誰も想定したくないその日」には身の毛がよだった。
★先日、東芝がアメリカで原発を4基受注したニュースがあった。アメリカでは1979年のスリーマイル島の原発事故以来、原発新設を見合わせてきたが、ブッシュ政権が建設再開に方針変換し、今後30基以上の原発建設が見込まれている。東芝のライバルである三菱重工業は11日、仏国営原子力企業のアレバ(Areva)と原子燃料事業で協力することで覚書(MOU)を交わしたと発表している。

Pour la première fois, le Musée de l'Homme a dévoilé à une télévision une partie de sa collection de momies, qui comprend notamment 65 corps entiers.
★パリの人類博物館で世界各地から集められたミイラが公開されている。中には画家のムンクが「叫び」を書く際にインスパイアされたというペルーのミイラもある。最近、兵庫県立美術館で「ムンク展」があったばかりだが、「叫び」というと必ず現代人の不安を表現したとか解説がつく。しかし、画家の関心は純粋に造形的なものだったのかもしれない(つまりミイラの形が面白いから真似てみた)。ある意味、通説をひっくりかえすような面白いニュースだ(もしかしたら専門家のあいだでは定説なのかな)。ムンクはフランス語ではムンチとなる。ニュースの最初に出てくるのが「叫び」のミイラ。(動画ニュースはタイトルをクリック)

ルマン松井、来季はサンテティエンヌへ完全移籍!
■フランス1部リーグで活躍するMF松井大輔=ルマン=が来季から同1部のサンテティエンヌに完全移籍することが12日、明らかになった。今季限りでルマンとの契約が切れるため移籍金は派生しない。3年契約で年俸は1億円(金額は推定)。近日中に正式発表される。1979年から82年までフランスの「将軍」と呼ばれたミシェル・プラティニ(現欧州サッカー連盟会長)も所属したクラブで、松井はさらなる飛躍を目指すことになる。
(4月13日、スポーツ報知)



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2008年04月12日

週刊フランス情報 7 - 13 AVRIL 前編

ドキュメンタリー映画『プルミエール 私たちの出産』
■世界5大陸、10カ国の出産を描いたフランスのドキュメンタリー映画『プルミエール 私たちの出産』の公開を控え、妊娠している女性を招いたマタニティ試写会が10日(木)、東京・渋谷のSHIBUYA BOXXで行われた。トークショーのゲストとして招かれたタレントの千秋は、4歳になる女の子の母。妊娠中、自分が本当に親になれるのか自問自答していたと明かした。それでも、「産まれてきた娘の顔を見た瞬間、不思議なくらい自然な気持ちでママになれると確信した」と1児の母の表情で語った。
■本作は、エミー賞受賞歴を誇るドキュメンタリー界の旗手、ジル・ド・メストルが監督を務める。120人もの妊婦の中から選ばれた文化も国籍も異なる20〜40代の女性たちを主演に、2006年3月29日、皆既日食の日に母になるまでを完全密着で追いかけた出産ドキュメンタリー。
(4月10日、VARIETY)
□公式サイト http://premiere-movie.com/

41年ぶりに記録更新!フランス映画史上最大のヒットとなったコメディ映画
■暗くて寒い北フランスを舞台に繰り広げられるハートウォーミングなコメディ「Bienvenue chez les Ch'tis(シュティの地へようこそ、の意)」が、フランス映画史上最大のヒットを記録したことが分かった。7日、製作会社のパテが明らかにした。
■2月27日の公開以降、同作はこれまでに1740万5000人を動員。フランス映画としては、過去にコメディ映画「大進撃」(66)が樹立した1726万7000人の動員記録を41年ぶりに塗りかえることになった。今後、アメリカ映画「タイタニック」の持つ動員の歴代最高記録2000万人を超えられるかどうかに注目が集まっている。
■総製作費1100万ユーロ(約17億7000万円)でコメディアンのダニー・ブーンが監督した「Bienvenue chez les Ch'tis」は、フランス南部から北部の田舎町に飛ばされた郵便局員を主人公にしたコメディ。シュティとは北部に住む人々の俗称だが、貧しくて後進的で粗野だと馬鹿にされることの多い同地を魅力的に描き出した本作は、シュティの間でも大人気となっている。報道によれば、サルコジ仏大統領もエリゼ宮での特別上映会を依頼したとのことだ。
(4月7日、ロイター)
予告編(フランス語)

葉山エレーヌがミニスカ姿で「ファクトリー・ガール」のプロモーション
■1960年代、アンディ・ウォーホルによりポップ・アート旋風が巻き起こっていた時代。その美貌と圧倒的な存在感で時代のミューズとなったイーディ・セジウィックの28年という儚い人生を描いた『ファクトリー・ガール』。ファッション・リーダーとしても名高い女優シエナ・ミラーがイーディを演じている。4月19日(土)の公開に先駆けて、4月9日(水)、試写会が開催。上映前には、サプライズファッションショーが行われ、本作のタイアップブランド「DEUXIEME CLASSE」がイーディをイメージしたファッションが披露された。ゲストモデルとして、朝の情報番組「スッキリ!!」でおなじみの日本テレビアナウンサー・葉山エレーヌ(日本人とフランス人ハーフ)が登場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。
(4月10日、シネマトゥデイ)
□公式サイト http://www.factorygirl.jp/
DEUXIEME CLASSE

仏ファッション業界、「やせ過ぎモデル問題」対策に向け団結
■仏ファッション業界が9日、健康的な身体のイメージを雑誌や広告、ファッションショーを通じて推進し、拒食症をなくすよう取り組むと憲章に署名した。ロズリーヌ・バシュロ(Roselyne Bachelot)保健・青年・スポーツ相を交えた1年間上にわたる話し合いにより、ファッションブランド、広告業界、メディア業界などが署名。強制力はないが、「特に青少年にとって、極端なやせ型の宣伝に繋がりかねないイメージを使わない」などと定めている。議会でも、やせ過ぎ体系を推進するようなイメージの取り締まりについて、来週から審議に入る。
■06年に拒食症によりブラジル出身のモデルが死去した一件を機に、青少年への影響を持つ「やせ過ぎモデル問題」への議論が加熱。ファッション産業が盛んな欧米の各国で話し合いがもたれた。イタリアでは、07年2月に拒食症問題への対応策を発表。16歳以下のモデルの出場を禁止し、ショーに出演するモデルの健康診断書提出を義務付けた。スペインでも、一定のBMI値に満たないモデルの出場を禁止している
(4月10日、AFP)

日本のバラエティ番組が世界でひっぱりだこ
■ここ近年、日本のバラエティ番組は海外で大変人気が高い。4月7日から11日まで、フランスのカンヌで開催されている国際テレビ番組・デジタルコンテンツの見本市MIP TV Featuring MILIAで、日本のテレビ局が自社の番組を海外向けにお披露目している。「日本のテレビ番組やそのリメイク権が今海外で爆発的に売れています」と、TBSのコンテンツ事業局の杉山真喜人氏は語る。日本の番組やそのリメイク番組で成功した海外のテレビ局は多く、その数が年々増えている。そのため、今年のMIPでは日本が名誉国として賞された…。(続きはタイトルをクリック)
(4月9日、VARIETY)

「ユニクロ」のグローバル旗艦店、オープンへ
■カジュアル衣料専門店チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、2009年秋にパリに世界3番目のグローバル旗艦店をオープンすると発表した。同社は2007年12月、パリ西郊のビジネス街ラ・デファンス(La Defense)のショッピングモール、レ・キャトル・タン(Les Quatre Temps)内にフランス1号店を開設。今月14日からは老舗百貨店ギャラリー・ラファイエット内に約1カ月の期間限定でショップを設ける。これら2店舗で培った経験と市場調査の成果を旗艦店の運営に生かす方針だ。
■新たな旗艦店はパリの中心部、オペラ座近くのスクリーブ(Scribe)通りに位置し、売場面積は2,150平方メートルと欧州最大級となる。なお2006年11月にはニューヨーク、2007年11月にはロンドンにグローバル旗艦店を出店している。
(4月10日、NNA)

【動画】パティ・スミスの個展、パリ・カルティエ財団現代美術館で開催
★先週紹介した、パティ・スミスの個展の様子が動画で紹介されている。

今週の1本
「歌え!ジャニス★ジョプリンのように Janis et John」
□現在、GYAOで無料配信中(すぐに見たい人はコチラをクリック)
グレイテスト・ヒッツ★死にたくなるほど退屈な日々を送る主婦ブリジット。ある日、夫パブロが保険金詐欺を働きその穴を埋めるため、さらなる詐欺を計画する。昔ジャニス・ジョプリンとジョン・レノンの幻を見て以来、彼らの崇拝者となったパブロの従弟レオンの遺産を狙うというのだ。パブロは妻のブリジットをジャニスに、雇った役者をレノンに扮装させジャニスとレノンの専門レコード店を営むレオンと接触を図る。はじめは嫌がっていたブリジットだったが、ジャニスの格好を真似、彼女の歌を歌い始めてからというもの、彼女の生活は光り輝いていく。
★ロックは日常から解放してくれる、自由と情熱の象徴なのだ。というすっかり忘れていたことを思い出させてくれる。最近は音楽が巧妙に日常と消費のサイクルの組み込まれてしまっているから。英米系の音楽であるロックに対するこういう思い入れはフランス人も日本人も共感できるし、共有もできる。考えてみればこの事実もスゴイことだ。私も昔のように変な格好をしたい衝動に駆られた(笑)。ハジケちゃっているのは明らかにブリジットの方で、女性の方が見ていて解放感があるでしょうね。
★ブリジット役、マリー・トランティニャンは事故死により、この作品が遺作となった。03年夏、母ナディーヌ監督のテレビ映画撮影のためリトアニアに滞在中、恋人のロックグループ、ノワール・デジールのリーダー、ベルトラン・カンタとの激しい諍いから、突き倒され、頭を打って、意識不明の重体になる。6日後の8月1日死去。41歳だった。マリーはジャニスにしてはちょっと線が細すぎるかな。ジャニスは若いのにすでにオバちゃんのような風格があった。
★高級車の所有者、キャノン氏を演じるジャン=ルイ・トランティニャンはマリーの父親。アヌク・エメと共演した「男と女」(1966)で有名だ。最近、不知火検校さんがメインブログのエントリー「ジャン=ルイ・トランティニャンを忘れたくない〜懐かしの70年代の名優たち(7)」で紹介してくれた。
Marie Trintignant chante Kozmic Blues(from Youtube)

歌え!ジャニス★ジョプリンのように~ジャニス&ジョン~
エイベックス・トラックス (2005-02-09)
売り上げランキング: 3654
おすすめ度の平均: 4.5
5 T'en veueueux ??
4 内なるジャニス・ジョプリンを呼び起こせ


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2008年04月06日

週刊フランス情報 31 MARS - 6 AVRIL

北京五輪の出席条件、「ダライ・ラマと対話を」
■フランスのヤド外務・人権担当相は5日付のルモンド紙に対し、サルコジ大統領が北京五輪の開会式に出席する条件として、中国政府とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話開始など三つを挙げた。他の2条件は、チベット住民への暴力的弾圧の停止と政治犯釈放。ヤド氏は「3条件は不可欠だ」と強調し、中国側が応じない場合は開会式をボイコットするとしている。
■ヤド氏は「中国は人権を尊重しないままでは決して大国になれない」と指摘。具体的な条件を挙げて中国側に人権問題で圧力をかける狙いがあるが、中国側がこれらの条件を受け入れることはありえないとみられる。サルコジ大統領は開会式出席について「すべての選択肢は残されている」と態度を保留していた。大統領は7〜12月に欧州連合(EU)の議長となるため、正式決定は加盟国と協議した上で公表するとしている。
(4月5日、毎日新聞)

フランス選手団は五輪期間中「人権尊重」バッチを着用へ
■フランスの五輪選手が北京五輪で「人権尊重」を訴える独自のバッジを着けることを決めた。アトランタ、シドニー両五輪の柔道で金メダリストとなり、仏オリンピック委員会のアスリーツ委員長を務めるダビド・ドイエ氏は4日、会見し、五輪のマークとともに「より良い世界へ」と書かれた丸形のバッジを披露。「いかなる国でも人権を尊重するために」フランスの五輪選手が同日からバッジを着用し、北京五輪開催中も着用を続行することを決めたと述べた。ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長に着用許可を要請するという。
■パリ市は7日に聖火を迎え、エッフェル塔からスタートして市内28キロをスポーツ選手や知名人ら80人が聖火を掲げて走るが、全員がこのバッジを着ける予定だ。また聖火が立ち寄るパリ市庁舎には「パリは世界中の人権を守る」の横断幕が掲げられる。
(4月5日、産経新聞)

仏大統領、NATO軍事機構へ完全復帰の意向表明
■サルコジ仏大統領は3日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、フランスのNATO統合軍事機構への完全復帰を目指す意向を表明した。米主導のNATOから一定の距離を置く伝統的なフランスの外交・軍事政策を転換するものとして、注目される。サルコジ大統領は同日の会議で、フランスが今年後半、欧州連合(EU)の議長国を務める間に、EUの安全保障面の統合を進めると説明。その後にNATO軍事機構復帰を決定する方針を示唆した。
■フランスは、ドゴール政権下の1966年、NATO統合軍事機構から脱退し、政治機構のみにとどまった。軍事的に米国の指導下に入らず独自に国益を追求するのが狙いだった。冷戦終結後は、NATOとの協力関係を深めてきたが、完全復帰は果たしていない。サルコジ大統領は昨年5月の就任以降、イラク戦争で冷却化した米仏関係の改善に積極的に取り組み、今回のNATO首脳会議では、米国の要望に応える形で、アフガニスタンへの仏軍増派を発表していた。
(4月4日、読売新聞)

『裁かるゝジャンヌ』の最後の特集上映
■デンマーク出身の巨匠として知られるカール・ドライヤー監督の代表作5本が、4月19日から26日まで、東京・神田駿河台のアテネ・フランセ文化センターで上映される。この5作品の日本での上映権利が4月末で切れることから、今回が日本での最終上映となる。
上映作品は、フランスで製作した『裁かるゝジャンヌ』(1927)をはじめ、『吸血鬼』(30〜31)、『怒りの日』(43)、『奇跡』(54)、『ゲアトルーズ』(64)。連日、3作品ずつ上映される(20日は休み、21日のみ2作品)。
■『裁かるゝジャンヌ』は、ジャンヌ・ダルクの物語を古文書から紡ぎだし、本物の裁判記録をあたって演出。世界映画史の金字塔とされる無声映画の傑作だ。19日午後2時からの上映は、無声映画伴奏者・柳下美恵のピアノ伴奏付き上映となる。ジャン=リュック・ゴダール監督が『女と男のいる舗道』のなかで、同作のシーンを流したのは、あまりに有名。
(3月31日、VARIETY)

裁かるゝジャンヌ クリティカル・エディション 女と男のいる舗道

ベルギーのフランドル地方、携帯電話でのフランス語使用不可に?
■ベルギー北部オランダ語圏のフランドル(Flanders)地方では、携帯電話でフランス語を話すことが法律で禁止されると、RTLテレビが1日に報じた。RTLテレビによると、ブリュッセル郊外のメイズ(Meise)ではすでにそうした禁止令が試験的に導入されており、フランス語を使用した場合は通訳が会話に割り込み、オランダ語に翻訳されるという。
■もちろんこれらはすべて、エイプリルフールの冗談報道だ。
(4月2日、AFP)
★エイプリル・フール(フランス語では4月の魚 poisson d’avril )の冗談報道は他にもある。イギリスのタブロイド紙「ザ・サン」も悪乗りして、スイスのラボでサルコジ大統領が身長を高くする処置を受け、1年で12センチ大きくなったと書いている。サルコジ大統領はカルシウムを注射されながら、数時間、身長を伸ばすためのベッドに縛り付けられていた(笑)。先の公式訪問の際に、カーラ夫人との身長差が変わっていたことを強調している。ガーディアン紙も、フランス人の洗練されたファションにこじつけて、ブラウン首相がカーラ夫人にイギリス人にファションの講義をしてほしいと頼んだと報じている。

パティ・スミスの個展、パリ・カルティエ財団現代美術館で開催
Horses■パリのカルティエ財団現代美術館(Fondation Cartier)で3月28日から6月22日まで、ミュージシャン/詩人パティ・スミス(Patti Smith)の個展「Patti Smith, Land 250」が開かれている。
■写真やドローイング、フィルムなどのアート作品は、“パンク界のゴッドマザー”と称されるスミスの新たな一面を見せてくれる。「1967年からドローイングやペインティング、写真、詩の執筆をはじめた」とスミス。「私はロックという表現を通じて、人権や反戦についての意見を述べています。しかし、アートの分野では、政治的なものでなく、より自分の心の世界を表現しているのです」「自分の世界が持つ多様性をお見せすることは、私と人々の対話の始まりだといえます」。
■タイトルの「Land 250」は、スミスが夫と兄弟を亡くした1995年から使用しているビンテージのポラロイドカメラの名前に由来している。「その時私は疲れ切っていて、とても自分を表現できるような状態ではなかった。そこで、シンプルで手っ取り早いポラロイドを手にしたのです。(ポラロイドは)困難な時期に、自信を取り戻す助けとなってくれました」小さなポラロイドには、墓石や彫刻、曇り空、風の強い日の通りが写し出されている。他にも、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)のベッドや、ヘルマン・ヘッセ(Herman Hesse)のタイプライター、アルチュール・ランボオ(Arthur Rimbaud)のカトラリー、スミスの友人であり写真家の故ロバート・メイプルソープ(Robert Mapplethorpe)のスリッパなどがある。
■作品に登場する墓地について「とても美しい場所。悲しいなんて思わない。(墓地は)休憩場所であり、生について思いを巡らすための合流点と言える」とスミス。しかし、他のミュージシャンや芸術家のように死に魅了されることはなかった。「若いときに、生きると決めた。(若くして亡くなった)ジム・モリソンたちには生き方でなく作品に惹かれている。仕事をするには、健康でなくてはいけない」
(4月1日、AFP)
★パティ・スミスはニューヨーク・パンクの代表的なアーティスト。1曲挙げるとすれば、「ビコーズ・ザ・ナイト」かな。
Patti Smith / Because the Night
パリ・カルティエ財団現代美術館

ピエール・ポーランの「権力のデザイン」展
■パリのギャルリー・デ・ゴブランでピエール・ポーランの「権力のデザイン Design au pouvoir 」展が行われている。ピエール・ポーランは70年代にポンピドゥー大統領夫妻のエリゼ宮のアパルトマンの、80年代にはミッテラン大統領の執務室の家具のデザインを依頼された。(画像はタイトルをクリック)
Galerie des gobelins

今週の1冊
憧れのボルドーへ もっと知ると、ワインはもっと美味しい! (AERA Mook AERA TRAVELLER)

朝日新聞社
売り上げランキング: 5489
おすすめ度の平均: 4.5
4 ボルドーへ行ってみたくなります
5 ワインを知らない人でも楽しめる!!


今週のiPod
"Everything is everything"
Phoenix
in Alphabetica (1991)
Alphabetical■バンド名、アルバムタイトル、そして歌詞もみんな英語ですが、フランスはヴェルサイユ出身のバンドです。そうなると Tahiti 80 (関係ないけど、本国では「タヒチ・エイティー」というより「タイチ・カトルヴァン」と呼ばれているそうな)が連想されてきますが、音も Tahiti 80 をさらにほんわかとポップにした感じで、とても聴きやすいです。このアルバムはとりわけエレクトロ・ポップ寄りの音で、ちょっと懐かしい感じのメロディーやぽわんとした電子音が春らしく思えます。(exquise)
Phoenix / Everything is everything



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