学校ではクラスで記念写真を撮る機会が少なくない。入学式、学校行事、卒業式…。
そんな風景を思い起こすことはあっても、写真撮影そのものの思い出とか記憶はあまりない。
写真撮影は、あまりにもあっさり通り過ぎていく。
Nicolas たちの学校で記念写真のエピソード。写真一枚撮るのに、まぁ、大変。
Nicolas の目線で進むので、Nicolas がどんなキャラなのか解りにくいけど、たぶん、普通の子。
というか、他の面々(les copains)が「濃い」のである。
Geoffroy: 欲しい物は何でも買ってくれる超お金持ちのパパがいる。
Agnan: クラスのトップ。先生のお気に入りだけど皆からはあまり好かれていないようだ。
Eudes: とても強い。(人に)げんこつしたくて仕方がない。
Alceste: ぽっちゃりしていて、いつも何か食べている。
Rufus: (本文では)バッグを被って「お化けだぞ」と叫んでいる。
la Maîtresse: 担任の先生。優しくてみんな大好き。でも怒ると怖い。
たった一枚の写真を撮るのに、みんなが好き勝手に何かするので、なかなか写真が撮れません。Geoffroy はおもちゃの火星人ヘルメットを被ってきて、どうしてもこの格好じゃなきゃ嫌だとダダをこね、Eudes は Agnan の鼻っ柱に一発お見舞いしたくて仕方がない。Alceste はタルティーヌをシャツに落っことし、そのジャムでシャツを汚す…。
最前列は地面に座り、二列目はそのまま立つ。三列目は椅子を並べてひな壇をつくり、その上に乗る。背の高い子だけだといっているのに、皆最後列の椅子(chaise)に乗りたがったり、カメラマンにカメラについて蘊蓄を垂れたり、列は乱すわ、ケンカは始めるわ、温厚なカメラマンも我慢の限界!?
こんな面々で、今時の感覚で言うところの「学級崩壊!?」かと思いきや、先生も負けていない。ことあるごとに叱り、動詞の活用だの、書き取りだの罰を与えるけれど、最後は「おとなしくできたら罰はナシにしてあげる!」と巧みにアメとムチを使い分ける。「先生を悲しませたくない」と頑張るくらいに皆の信頼も厚い。
さて、「Un souvenir qu'on va chérir」な記念写真の出来映えは…?
児童向けとはいえ、なかなか読み進まず、たった数ページ読むのに時間がかかりすぎました。
ドタバタで「悪ガキ」ばっかりだけど、どこか微笑ましいです。子どもって、やっぱりやんちゃだよなぁ…。
□本のタイトルが「Le petit Nicolas」(プチ・ニコラ)。和訳のものに「プチ・ニコラ」(偕成社)「わんぱくニコラ」(文春文庫:絶版)があります。その中のエピソードの一つが、この「Un souvenir qu'on va cherir」というお話です。
□Sempé-Goscinny は作者で、サンペが絵担当、ゴシニがお話担当。
□公式サイト http://www.petitnicolas.com/
フランス語とドイツ語が選べます。トップページでニコラが走っているのがかわいい。
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フランスのエスプリと子供の本質
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「ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し・・」と謳ったのは詩人の萩原朔太郎です。この「旅上」という詩が収められた『純情小曲集』が発表されたのは1925年(大正14年)のことですが、当時は今と違ってヨーロッパへ行くのは物理的にも経済的にも大変な時代でした。しかし幸運にも憧れの洋行を実現した日本人たちもいたわけで、ろくなガイドブックもなく、言葉もおぼつかないなかでも、刺激的な滞在を送り、興味深い記録を残している者も少なくありません。今回は森鴎外の長女で稀代の文章家である森茉莉についてご紹介しましょう。




フランスに住み始めて6ヶ月。でもフランス語は上達せず、語学学校に通うのもやめてしまった。会話の内容はなんとか理解できるけれど、きちんとわかっているのか心もとない。でも、「何とおっしゃいました?」を連発するのはきまりが悪い。だからついついあの魔法の決まり文句、“D’accord.(=わかりました)”が口を付いてしまう…。“D’accord.”と言ってしまったばかりに我が身に降りかかった思いがけない体験を在フランスのアメリカ人作家、デビッド・セダリス David Sedaris はエッセイ”In The Waiting Room”に綴っています。

ミニュイ社 Les Éditions de Minuit は、かつてアラン・ロブ=グリエやミシェル・ビュトールといった「ヌーヴォー・ロマン」の作家たちや、『ゴドーを待ちながら』のサミュエル・ベケット、また最近では日本でもおなじみのジャン=フィリップ・トゥーサンやジャン・エシュノーズなどの、ユニークな作家の作品を世に送り出してきた出版社です。白地に青い星印のシンプルで美しいその装丁の本は、モード写真の小道具としてたまに登場していますから、書店ならずとも、雑誌で目にした人も多いかもしれません。
夏休みも半ばが過ぎようとしていますが、時間の余裕があるこのときに、何かフランスの小説を読んでみませんか? 今回の夏休みの期間には、フランスの「今」を感じる現代小説をいくつかご紹介する予定です。まずはユベール・マンガレリの『おわりの雪』を取り上げたいと思います。この小説は FBN が CYBER FRENCH CAFE という名で始動したとき、最初のエントリーで扱ったものですが、依然方々で高い評価を得ており、書店のフランス文学コーナーで目立つ場所に置かれていることが多いので、再度ご紹介しましょう。
今週発売の
で、こんなにもみんなに読まれているのなら、「村上春樹で学ぶフランス語」なんてのはどうだと思いつき、思いつきでこの記事を書き始めたものの、肝心の本が見つからない。やっとのことで見つけた断片で、今回はお茶を濁して、春樹文学の名台詞たちをフランス語で味わうのはまた今度、ということで... La Fin des divagations 。代わりに、ちょっと長いですが、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』からの引用で締めましょう。
長編書簡体小説
初めて














