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セレクトショップでおなじみのフランスのデザイナー、イザベル・マラン。アメリカでも、あこがれの French Girls のリアルクローズ、としてクリスティン・ダンスト、レイチェル・ビルソン(ドラマ「The O.C.」に出てるヒト)とハリウッドにもファンを獲得。トレンドを追わず本当に気に入った服しか着ないといわれるファッションモデル達のお気に入りとして、遅ればせながら注目を浴びつつあるマランを、アメリカの雑誌「W」2月号が取り上げています。
また、歯に絹着せぬ物言いで有名だった母方の祖母の血を受け継いだのか(Merdeという言葉を人前で口にしたフランス初の社交界のマダムとして有名)、言動も大胆不敵、過激になってゆきます。シャネルのシンプルなスーツを制服のように身にまとい、きわどい会話を楽しみ(晩餐の席で大人のおもちゃの話を公然と口にしたといいます)、美男にはとことん甘く、女達にはとてつもなく厳しい。これがマリー=ロールのスタイルでした。晩年、ルイ・マル(Louis Malle)と恋人関係にあった話題の女優、ジャンヌ・モローがナポレオン家の末裔と連れ立って歩くのを観て、こんなことをいったそうです。”Elle va de mal en pire”(「彼女はひどくなる一方だね」・・・マル(mal=Malle)と皇帝(empire=en pire)をひっかけたマリー=ロール流の皮肉です)。遠い先祖であるマルキ・ド・サドの事を誇りにし、シュールレアリストの友人達に、『ソドムの120日』を音読させては楽しんだそうです。
ママのベンチャー企業として立ち上げられたばかりの“C DE C”は、販売経路もウェブサイトと委託した個人によるトランクショーに限定されるなど、ブランドが世界のママたちの間に浸透していくにはまだまだ時間がかかりそうですが、コレクションはますます充実していく模様。ニットのデザインを叔父さんに、従姉であるヴィクトワール・ド・カステラーヌ(ディオールのアクセサリーデザイナー)におもちゃのアクセサリーのデザインを任せることも検討中だとか。今後の展開に目が離せません。
数日前のことですが、BNF(フランス国立図書館)のロビーで「Vogue en beauté, 1920-2007」というBNF主催の写真展(6月12日〜9月2日)のヴェルニサージュ(オープニングパーティ)が準備中でした。ショッキングピンクと濃紺の組み合わせでテーブルや花やグラスがセッティングされていて、スタッフのコスチュームもこの色でデザインされたものだったのですが、さすがファッション関係の展覧会、その華やかさとこれから向かう図書館の閲覧室という地味な空間のギャップに目がくらみました。ちなみに翌日には夢の跡形も無くパーティ会場は消えていました・・・。
通りすがりに展示をちら見してきましたが、リバイバル効果か、モードの初期写真は現在のものと比べても区別がつかないくらい、完成度も高いですね。ちなみに、シュルレアリスム写真家として有名なマン・レイ Man Ray も、1920年代には「ヴォーグ」誌のために写真を撮ったりしていました。実は、同じ写真が商業写真とはちがう文脈でシュルレアリスムの機関誌で使われていたりしてなかなか興味ぶかいのです。
ところで、コントワーとコラボしている気になるバンドは RHESUS(レジュス)。サイトの最初のページから流れてくるのも、このバンドの SAD DISCO という曲。バンドの名を広く知らしめたメロディーとハーモニーの美しい曲。RHESUS はすべて英語で歌っているようだ。よく見たら、コントワーのサイトでアルバムがそのまま聴けるではないか。
バンドの名前の rhésus は「アカゲザル(動物)」もしくは「血液のRh(リーサス)因子」を意味する。レジュスは2001年にグルノーブルで結成されたバンド。ギター&ボーカルのオレリアンがドラムのシモンが最初に出会い、そしてベースのローラと出会った。最初のシングルを出した後、雑誌 Les Inrock が主催する「CEUX QU’IL FAUT DECOUVRIR」(=発掘しなければならないヤツら)というコンクールに出てレジュスは広く知られるようになった。2005年10月にファースト・アルバム SAD DISCO が発表され、フランスのロックシーンを刷新するアルバムとして雑誌やラジオの満場一致で迎えられた。このトリオ編成のバンドは激しい、ロックンロールなライブが評判で、フランスや国外で行われた何百回ものライブがそれを証明している。今年の4月に2枚目のアルバムが出る。AUTOUR DE LUCIE 以来の、注目のオルタナ系のバンドだ。日本盤はまだ出ていない(FRENCH BLOOM NETというレーベルでも立ち上げて、フランスのバンドの発掘でもしようかな)。
8月27日付けのYAHOO!ニュース(ファッションサイト) にフランスのブランド「COMPTOIR DES COTONNIERS」が日本で新しいショップをオープンさせることが報じられていた。内容は以下の通り。
「デイリーに着られるコレクションブランド」としてフランスで大人気の「COMPTOIR DES COTONNIERS(コントワー・デ・コトニエ)」。母と娘の間柄で感じる暖かさをコンセプトに、ナチュラルな素材を使ったエイジレスな魅力を感じさせるスタイルを展開しています。この秋、青山の路面店をはじめニューショップが続々オープン!8月31日(木)の池袋東武を皮切りに、9月2日(土)名古屋松坂屋、9月7日(木)青山に路面店、9月28日(木)には町田モディに新しいショップがオープンします。ベーシックなデザインに程よくトレンドをプラスしたコレクションは今すぐワードローブに加えたいものばかり。新ショップに足を運んで、パリのエスプリを堪能してみては(…)
□Silent Poets / For Issey Miyake 2001 Sring&Summer Collection Red Eyes Tribe □竹村延和 / Milano for Issey Miyake Men By Naoki Takizawa □Michiharu Simoda(Silent Poets)/Soundtrack For Hotel id+ (この中の曲がIt’s my style“barefoot”に収録。シップスやビームス、HAKKAといった人気セレクト・ショップのスタッフたちが、それぞれ選曲したコンピ)
■定年退職前の厳しくも優しいロペス先生のもとで、勉強したり遊んだりする13人の子供たちの姿を追った、心温まるドキュメンタリー映画。Etre et Avoir―タイトルにもなっているこの二つの動詞から見ても、フランス人にとってのフランス語の始まりも、日本人がフランス語を始めるときと全く同じなんだな、と分かります。フランス語をやっている人なら、まるで自分も小学生になったような気分になり、子供たちと一緒に「うぃぃ〜!」「ぼんじゅ〜る、むっしゅ〜」と言ってしまいそう。