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Si je veux être jolie, c'est pour moi. Quand je les(=hijjab) porte, j'ai un sentiment d'avoir une foi, une identité. Je me sens bien, et je pense que c’est ça, la beauté…
Tu as été admise bien sûr. T'as quitté Boston pour démenager à Paris. Un petit apartement dans la rue de la faubourg de Saint Denis. Je t'ai montré mon quartier, mon bar, mon école. Je t'ai présenté à mes amis, aux parents. Tu m'écoutais les texts que tu répétais, tes chants, tes espoirs, tes désirs, ta musique…
同作品の NY 編も興味深い。マイホームのあるダウンタウンに帰ろうとしてタクシーを拾おうとするが、ことごとく乗車拒否される黒人の男、ヨーヨー。乗車拒否の理由は、行き先が黒人の多く住むブルックリンだからだ。ようやく捕まえたタクシーは旧東ドイツのドレスデンからニューヨークに着たばかりのヘルムートが運転している。ヘルムートの英語はタクシーの運転と同様におぼつかなく、すぐにドイツ語が混ざってしまう。またヨーヨーが連発する、cool、fresh などの今風の言い方を理解できないでいる。ドイツ語/英語/黒人の話すスラングという多言語的状況が引き起こすディスコミュニケーションが微笑ましい。
豊かな金髪を結い上げ「ルーベンスの絵から抜け出たような」はちきれんばかりの女性美を体現していたGolden Marie としてのシニョレは歳月を経て失われました。しかし、時を刻み変容したシニョレでなければ、平穏な人生を捨て敢えて活動を選んだ、きびしさを抱いた中年女性を造形することはできなかった。過去のイメージを遠くはなれて手にした「美しさ」に、この映画を通じてぜひ触れて頂ければと思います。
舞台はパリのある有名レストラン。その名も Au Petit Marguery (映画の原タイトル)。フランス国内はもとより、外国からも食べに大勢の客がやってくる。名物は magret de canard (鴨の胸肉)。しかし、レストランは今夜限りで店を閉めてしまう。その最後の晩餐に常連客たちが名残を惜しむために集まってくる。
Le Linguiste: Eh, bien…je prendrais un autre chateaubriand s’il vous plaît. Joséphine: Un autre? Le Linguiste: Il m’est déjà arrivé de nombreuses reprises de manger du chateaubriand. Celui-ci sera nécessairement un autre, n’est-ce pas? Joséphine: Certes… Le Linguiste: Il n’y a qu’enfant, jadis, que j’eusse pu prononcer: “je prendrais un chateaubriand”. La premiere fois. Par la suite, euh, tous les autres sont , d’autres chateaubriands.
※AUTREの使い方を厳密に説明している。例えば、コーヒーの1杯目は un café だが、おかわりは un autre café となる。しかし、厳密には、生まれて初めて飲んだカフェだけが、un café と言え、それ以降飲むカフェはすべて un autre café となるわけだ。
こっそり部屋でマリファナを吸ったり、クラブではダフト・パンクで踊り、夜明けの近い広場でボブ・マーリーの「No Woman No Cry」を歌う。あんなふうに多国籍の共同生活を一度やってみたいとか、私たちと全然変わらないんだとか、素直に思わせてくれるシーンの数々。結局国籍なんて大した問題ではない。男女のいざこざ、個人的な趣向(レズビアンも登場)の方がはるかに問題を複雑にしているのだ。
冒頭のシーンに解説が要るかもしれない。グザビエが父親の友人、ぺラン氏と会った巨大な建物は、ベルシーにあるフランスの財務省。フランスの中央集権的縦割り行政を体現するかのような建築構造だ。グザビエは ENA (多くの政治家を輩出する超エリート校)出身の父親のコネで、たった1年の留学を条件に官僚としての就職をほぼ確約された。そして何かにつけて Ta gueule! とか言って母親に当り散らす、マザコンのボンボンなのだ。映画の最後で新しい旅立ちを宣言したグザビエ君だが、それほど人生は甘くないようだ。続きは続編「ロシアン・ドールズ」にて。
後半になると、ヴァルモンの口からこの言葉が何度も吐かれる(動揺した時のヴァルモン=マルコヴィッチの半開きの口が印象的だ。これは英語の台詞だが、フランス語の原作では、"C'est plus fort que moi" となっている。直訳すると、「それは私よりも強い」。恋愛は自分自身を圧倒するような幸福の強烈な感情をもたらす。そして激しい執着心によって自分を相手に縛りつける。明晰さや自由の側に感情の強度は存在しない。恋愛がもたらす至福のときも、それが裏切られたときの絶望の淵も、自分のコントロールを超えた向こうにあるのだ。
□H STORY 「M/OTHER」の諏訪敦彦監督が、ベアトリス・ダル(「ベティ・ブルー」)を主演に迎え「二十四時間の情事」のリメイクを試みた。40年前に書かれた脚本通りに演じることに違和感を覚えるベアトリスは、監督と意思の疎通が図れず次第に追い込まれていく。今や小説家として有名な町田康の好演も光る。
□PLUIE D'ETE A HIROSHIMA(ヒロシマの夏の雨) 去年の5月渡部篤郎が2人芝居「ヒロシマ、モナムール」(「ヒロシマの夏の雨」)の日本人建築士の役でフランスの舞台に立った。マルグリット・デュラスの小説を舞台化したもので、広島に反戦映画のロケに来たフランス人女優との情交を描いている。渡部にとって演劇もフランス語も初挑戦だった。10月からはパリの国立ナンテール・アマンディエ劇場で5週間の公演をこなした。演出家に「東洋の男性特有の色気と声のよさ」を買われ、ブルターニュ地方の都市での初演では「大まかだがわかりやすいフランス語が、彼をはかなげに見せて感動的」と評された。
■定年退職前の厳しくも優しいロペス先生のもとで、勉強したり遊んだりする13人の子供たちの姿を追った、心温まるドキュメンタリー映画。Etre et Avoir―タイトルにもなっているこの二つの動詞から見ても、フランス人にとってのフランス語の始まりも、日本人がフランス語を始めるときと全く同じなんだな、と分かります。フランス語をやっている人なら、まるで自分も小学生になったような気分になり、子供たちと一緒に「うぃぃ〜!」「ぼんじゅ〜る、むっしゅ〜」と言ってしまいそう。