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Les raisons du cafouillage de Paris Parcours changé en cours de route, drapeaux tibétains arrachés : après le passage chaotique de la flamme olympique à Paris, place à la recherche des responsabilités. 「パリの大混乱の理由」(TF1-VIDEOS JOURNAUX TELEVISESより) ★かいつまんで内容を紹介すると…(適当に補足も) ★聖火リレーの舞台となったパリでは、ロンドンに引き続き大混乱が起こったが、その際の中国当局の役割が問題になっている。中国当局の人間が聖火リレーに同行していて、聖火を消せなど、フランス側の運営や警備に口を挟み、トラブルになっていたようだ。 ★指示はフランスの中国大使館から出ていて、テレビにも無線を持った男が映っているが、パリの警察に「あいつらは中国人じゃない、チベット人だ、逮捕しろ」と叫んでいる。聖火リレーは中止されたが、それを決めたのは中国当局。パリ市役所でのセレモニーもキャンセルした。このやり方が正しいか、間違っているかはともかくとして、この決定をし、責任を取ったのは、中国当局であることは事実。 ★あちこちでチベットの旗や抗議の横断幕が押収されたが、パリの警察によると、それを持った人々が聖火リレーの行程を邪魔するときのみ、押収されるべきだが、そうではない場合にも旗や横断幕の押収があちこちで起こり、それは問題だと。旗や横断幕を使ってデモをすることは基本的に正当な権利だということだろう。ロイターは仏当局がそれを禁止していたと書いているが、TF1のインタビューを受けた仏警察の担当者はそうは言ってなかった。 ★聖火リレーランナーのひとり、有名な柔道家、ダヴィッド・ドゥイエ氏が途中で中国人スタッフに火を消された。一体何を恐がっているんだ、そんなことをやる理由がわからないと怒っていた。アスリートたちへの冒涜だと。 ★北京ではちょうどオリンピックの会合が持たれていた。フランスのオリンピック委員会会長の発言。中国側はアジアの哲学を理解してくれてと言ったが、自分たちの言い分ばかり主張するのではなくて、西洋の哲学(つまりは人権)も理解して欲しい。アジアの哲学って一体? ★アメリカやブエノスアイレスではさらに警備を強化しようとしているようだ。パリで起こったことは今後も世界各地で起こるだろう。もちろん、長野も例外ではない。中国のテレビでは「聖火が美しいパリの街に到着し、シャンゼリゼ大通りを駆け抜けました。パリの人々に熱烈に歓迎されながら」と報道していた。
バレンタイン・デーにまつわる音楽と言えば、やはり思い出すのは「マイ・ファニー・バレンタイン My Funny Valentine」。ロジャーズ&ハートによるミュージカル、「ベイブス・イン・アームズ Babes in Arms」(1937年)の中で歌われていた曲だが、それがジャズのスタンダード・ナンバーになり、すでに600人ものアーティストによって歌われ(あるいは演奏され)、1300ものアルバムに収められているという。
★フランスのヒットチャートを見ると、ファタル・バズーカFatal Bazooka の"Fous ta cagoule" (2週トップ)と"Mauvaise foi nocturne" (6週トップ)、カミニKaminiの"Marly-Gomont" (7週トップ)、ヤニク・ノアYannick Noah の"Aux Arbres Citoyens" (1週トップ)などがヒット。ファタル・バズーカとカミニはラップのグループ。カミニは同曲のVCがネット上でブームになった。ヤニク・ノアは1983年の全仏オープン男子シングルス優勝者。テニス選手引退後、歌手になったが小さいころからジミ・ヘンドリックスに憧れ、音楽の道も選択にあったようだ。 ★フランスでもクリスティーナ・アギレラの"Hurt" 、ブリトニー・スピアーズの"Gimme more"は大ヒット。
★今年はミッシェル・ポルナレフの復活が話題になった。7月14日の革命記念日にシャン・ド・マルスでポルナレフの無料コンサートが行われた。 ★今年1月に、カーラ・ブルーニ(現在、サルコジ大統領の新しい恋人)が「ノー・プロミセズ No promises」を発表。英語で歌い、歌詞はアイルランドの詩人ウィリアム・イエーツや米詩人エミリー・ディキンソンの作品から引用しているが、前作「風のうわさ Quelqu’un m’a dit 」ほどのヒットにはなっていない。8月にヴァネッサ・パラディが「Divinidylle」を発表、相方、ジョニー・デップが描いたジャケットの絵が話題になった。 ★カネボウのシャンプー、SALA の音楽に使われたダフネが日本で注目された。SALAと言えば以前、フランスのロックバンド、Pleymo の曲が使われ、CM制作者はフランスの音を意識して使っているのかも。
★タイム誌が投げかけた「フランス文化の死」論議で、誰もフランスのグループだと知らなくて聴いていると言われたジャスティス Justice 。Xavier de Rosney(グザヴィエ・ドゥ・ロズネ)と Gaspard Auge(ギャスパール・オジェ)によるエレクトロ・デュオ。ジャスティスはロック・シーンとクラブ・シーンを繋ぐ架け橋的な存在として、ヨーロッパ全土で圧倒的な支持を得ている。リミキサーとしても、フランツ・フェルディナンドからブリトニー・スピアーズ、ファットボーイ・スリムまで、ジャンルを超えた幅広い層のビッグ・ネーム達から引っ張りだこ状態。そして今年は"D.A.N.C.E"が、MTVヨーロピアン・ミュージック・アウォーズ(2007年11月1日、昨年もビデオ“We Are Your Friends”で同賞を2年連続で受賞、)でビデオ・オブ・ジ・イヤーを獲得した。ビデオの監督は75Prod’Jonas & François、ビデオ中のイラストレーションはSo Meが手がけている。またジャスティスは同賞のベスト・フレンチ・アクトも獲得。彼らのデビュー・アルバム "†" はフランス国内で既に100,000枚の売上を記録し、世界では250,000枚以上のセールスを上げている。来年1月の来日公演も決定!(大阪BIG CAT:2008/1/23、東京STUDIO COAST:2008/1/24)。
★7月には、前アメリカ副大統領のアル・ゴア氏が呼びかけた地球環境保護コンサート、「ライブ・アース」( Live Earth)が世界9都市で同時開催された。地球温暖化の危機に対して関心を促すグローバルなイベントで、ポリス(ニューヨーク)、マドンナ(ロンドン)、レニー・クラヴィッツ(リオデジャネイロ)などが出演。日本では京都の東寺などで開催され、再結成されたYMO(Yellow Magic Orchestra)が登場した。ゴア氏は今年のノーベル平和賞も受賞(ゴアは原子力発電の利権と関わっていて、彼の地球温暖化の主張には「不都合な真実」が隠れているのではないかと個人的には疑念を持っている)。 ★12月10日、ロンドンでレッド・ツェッペリンの27年ぶりの再結成チャリティーコンサートが行われた。沢尻エリカもコンサートにかけつけたと報じられていたが、大ファンなんだそうだ。ドラムのジョン・ボーナムは1980年にすでに亡くなっていて代わりを息子が務めた。 ★ポルナレフ、ライブアースのポリス、YMO、そしてレッド・ツェッペリン。再結成(復帰)の話題ばかり。音楽シーン自体が行き詰まり、新しいものが出てこない証拠なんだろうか。再結成バンドって全く興味がないなあ。70年代の終わりごろだったか、渋谷陽一がラジオ番組で、○十年後のレッド・ツェッペリンという話をしていて、よぼよぼのジミー・ペイジが、中身をくりぬいて軽量化したダブルネックギターで登場するとか、ふざけて話していたが(リスナーのハガキを紹介したのかもしれない)、何だかそれが現実になったようなトホホ感があった。ちゃんとダブルネックで「天国への階段」を弾いてたけどね。私も中学生のとき「天国への階段」弾きたさにギターを買い一生懸命コピーしたくちです。とはいえ、ツェッペリンを久しぶりに聴きたくなり、早速、iPodに Achilles Last Stand, The Song Remains The Same, The Rain Song , Battle Of Evermore などを入れたが、やはり色褪せない名曲ばかり。ツェッペリンはハードロックというよりは、ケルトを初めとする様々な音楽を取り込んだ実験色の強い音楽。安易に様式化していった他のハードロックバンドと一線を画すところだろう。若い人も沢尻エリカにならってぜひ聴いてみてください。
ホテルのマダムと「ホテルの値段あがりましたねー」、「何でも上がっているわよ Du tout !」って話をしていたら、新聞(パリジャン)にちょうど Le prix des chambres d’hotel s’envlole(=ホテルの値段が跳ね上がる)!という記事がありました。ザーッと紹介してみると、今年は平均でホテルの値段が4.4%上昇。パリには観光客が大挙して押し寄せ、需給が逼迫。ホテル経営者はホクホク。特に外国人観光客が増えていて、とりわけアメリカとアジアの観光客が戻ってきている。去年、フランスは世界で最も旅行したい国に選ばれ、観光大国の健在ぶりを示した。これまで911のテロがあり、イラク戦争があり、SARSの流行があり、海外旅行にはしばしば致命的な逆風が吹いたが、ようやく去年はそれ以前のレベルに戻った。今年はラグビーの世界選手権が追い風になって、さらなる躍進の年になった…
ギロチンはフランス革命期に考案された処刑道具で、ルイ16世やマリー・アントワネットがギロチンにそれによって処刑されたことは歴史の有名なエピソードである。当時はフランス革命後の恐怖政治により、毎日何百人もの人が処刑されていた。貴族は断首、平民は絞首刑と区別されていて、断首の場合、首切り役人が熟練していないと、何度も切り付けて受刑者に多大な苦痛を与えることが多かった。そこで、国民議会議員(内科医でもあった)のジョゼフ・ギヨタン(Joseph-Ignace Guillotin)が、受刑者に無駄な苦痛を与えず、しかも身分に関係せず同じ方法が適用できる機械装置によって「人道的な」処刑を行うよう議会で提案した(現在、日本は絞首刑を採用しているが、執行の際の刑務官の精神的負担が問題になっている)。そのギヨタンから名前をとった「ギヨティーヌ(Guillotine)」という呼び名が定着し、ギロチンはその英語読みである。正式には「Bois de Justice(正義の柱)」と呼ばれる。
なんでまたNYと聞かれると困るのだが今年はなんとなくNYと決めていた。先月の韓国旅行で痛めた腰には辛い13時間近い空の旅から解放されて降り立った其処はあの John. F. Kennedy 国際空港―のはずなのだが・・・しょぼい。すっきり快適な関空や、パリはシャルル・ド・ゴール空港の威容を勝手に想像していた身にとっては「これってほんまに国際空港???」と言いたくなるような確実なしょぼさである。トイレにいたっては荷物用のフックはもちろんのこと、鍵まで壊れているものまで。
■定年退職前の厳しくも優しいロペス先生のもとで、勉強したり遊んだりする13人の子供たちの姿を追った、心温まるドキュメンタリー映画。Etre et Avoir―タイトルにもなっているこの二つの動詞から見ても、フランス人にとってのフランス語の始まりも、日本人がフランス語を始めるときと全く同じなんだな、と分かります。フランス語をやっている人なら、まるで自分も小学生になったような気分になり、子供たちと一緒に「うぃぃ〜!」「ぼんじゅ〜る、むっしゅ〜」と言ってしまいそう。