2008年05月03日

週刊フランス情報 28 AVRIL - 5 MAI GW真っ只中 

ゴールデンウィーク真っ只中
★日本はゴールデンウィーク真っ只中だが、フランスはどうなのかというと、日本と同じように5月は最も休みの多い月だ。それは「メーデー」の5月1日から始まる。その日はほとんどのフランス人が休むが、もし雇用主がその日に働かせるとすれば、2倍の給料を払わなければならない!次の休日の5月8日は「1945年の戦勝記念日」。1日と8日は常に同じ曜日になるわけだが、もしそれが火曜になったら、月曜も休みになって連休になる(こういう休日に挟まれた平日を休みにした連休を pont =橋という)。木曜になった場合も同様に、金曜が休みになり、日曜まで4連休になる。今年はこれに該当するではないか!
★メーデーと戦勝記念日は日が固定されているが、5月にはさらに日が動く2つの休日がある。それは「主の昇天の祭日 Ascension 」「五旬節 Pentecôte 」。前者は常に木曜日で、後者は前者の10日後の日曜日と定められている。また「五旬節」翌日の月曜日も休み。
★もし、5月1日が木曜日で、「主の昇天の祭日」が15日になった場合、月曜日1回、木曜日3回、金曜日3回、土曜日5回、日曜日4回が休みになる。31日のうち15日しか働かなくてもよい計算になる。日本ではゴールデンウィーク=黄金週間だが、フランスでは5月を「黄金月間」と呼ぶにふさわしい。

「蟹工船」再脚光!格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍
蟹工船・党生活者 (新潮文庫)■プロレタリア文学を代表する小林多喜二(1903~1933)の「蟹工船(かにこうせん)・党生活者」(新潮文庫)が、今年に入って“古典”としては異例の2万7000部を増刷、例年の5倍の勢いで売れている。過酷な労働の現場を描く昭和初期の名作が、「ワーキングプア」が社会問題となる平成の若者を中心に読まれている。「蟹工船」は世界大恐慌のきっかけとなったニューヨーク株式市場の大暴落「暗黒の木曜日」が起きた1929年(昭和4年)に発表された小説。オホーツク海でカニをとり、缶詰に加工する船を舞台に、非人間的な労働を強いられる人々の暗たんたる生活と闘争をリアルに描いている。
■文庫は1953年に初版が刊行され、今年に入って110万部を突破。丸善丸の内本店など大手書店では「現代の『ワーキングプア』にも重なる過酷な労働環境を描いた名作が平成の『格差社会』に大復活!!」などと書かれた店頭広告を立て、平積みしている。
(5月2日、読売新聞)
★「蟹工船」ブームの火付け役はどうやら雨宮処凛らしい。「プレカリアート運動のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる現在最も注目を集める人物のひとりだ。「マガジン9条」の連載で「プレカリアートとプロレタリア文学」という記事を書いている。「蟹工船」の時代と今の若者の置かれた現状がリアルに結び付けられている。最近、小説的な言葉の力がなくなっているように見えるが(少なくともスノッブな文学的身振りは全く力がなくなった)、こういう現実において強力な共感の媒体となりうることを再認識させられる。
□「プレカリアートとプロレタリア文学」(雨宮処凛)

若者の海外旅行離れ「深刻」、「お金ないから」に「休み取れない」
■海外旅行に出かける若者の数が激減している。海外旅行が昔ほど特別でなくなっていることのほかに、「お金がない」「休みが取れない」といった事情もある。危機感を抱いた旅行業界では、日本旅行業協会が海外旅行のキャンペーンに乗り出しているが、「若者の経済事情からすれば、そもそも旅行業界で
何とかできる問題なのか」といった声もある。
■法務省の出入国管理統計によると、2007年の海外旅行者(出国者数)は前年比1.4%減の1730万人。03年以来、4年ぶりに減少に転じた。しかし、旅行業界でもっと深刻に受け止めているのが若者の「海外旅行離れ」。同統計によると、20〜29歳の海外旅行者数は1996年の463万人から、2006年には298万人にまで減少。10年間で35%近い「激減」で、若者の「海外離れ」が深刻になっているのである。しかし、1996年を境に20代若者の海外旅行者が減少し続けているのは事実で、「正規雇用者より年収が低い非正規雇用者が1990年後半から増加したことと関係が深いと考えられる」(同社)といった指摘もある。(…)
■「彼らにとって海外旅行が魅力的でなくなってきているというのは原因のひとつとして考えられます。あとは、景気や雇用の問題ですね。非正規雇用の若者が増えてきているという事情もあり、お金がない、休みが取れない、となってくると当然余暇に使うお金が少なくなってくるのでしょう」と説明するのは、日本旅行業協会の広報担当者だ。しかし、若者の「海外旅行離れ」の背景に雇用や経済的事情があるとなると、「旅行業界でどうにかできる問題なのかといった面もある」(同担当者)のも確かなようだ。
(4月30日、J-CAST)
★「かわいい子には旅をさせよ」という言葉があるように、若い人ほど海外経験を積んでもらいたいと思うが、大学などでは交換留学制度が充実してきて、多くの学生が利用しているようだ。最近フランスのテレビで知ったのだが、海外の有機農業を手伝いながら言葉を学ぶという世界的なネットワークもあるようで(テレビで見たのは、アメリカの若者たちがフランスの有機ワインの収穫を手伝っていた)、あまりお金をかけないでできる海外体験は探せばいろいろあるようだ。お金をかけない分、快適さは減るかもしれないが、逆にそういう経験=苦労はお金を出してもなかなか買えないのではないだろうか。

【動画】08年春夏トレンド:ナチュラル&エスニック(en français)
08年春夏の注目ワードは自然を感じさせるナチュラルでエスニックなスタイル。各メゾンがエキゾチックなアイテムうを発表している。軽やかなチュニックドレスやアニマル柄、鮮やかな羽根やビーズ刺繍。都会のジャングルをエレガントに回遊する女性のためのワードローブだ。
(4月23日、AFP)

なぜハイヒールは生まれ、女性の靴となったのか?
■なぜ女性はハイヒールを履くのだろう? 確かにカツーンカツーンとヒールで地面を鳴らしながら歩く女性はカッコいい。しかし、あんな安定性の悪い靴を履いて平気なのかとも思う。ためしにハイヒールを履いて歩いてみたところ、指は痛いし筋肉痛になるし、まともに歩けたものではない。こうまでして女性を魅了するハイヒールとはなんなのだ。そもそもどうして生まれたのか?
■紀元前400年代のアテネにおいて、すでに背を高くみせるための靴としてハイヒールは存在していた。その後、ながらく歴史の表舞台から姿を消すが、16世紀のフランスでハイヒールは復活する。西洋史に詳しい作家の桐生操さんはこう語る。「時の王妃カトリーヌ・ド・メディシスは背が低く、アンリ2世に嫁ぐ際にハイヒールを持参しました。これがセンセーションを巻き起こし、貴族階級のステイタスシンボルになったんです。17世紀に入ると、ハイヒールの別の側面がクローズアップされてきます。当時のヨーロッパは下水がなく、道路は糞尿とゴミでまみれていました(★この状況は18世紀に書かれたメルシエの「十八世紀パリ生活誌―タブロー・ド・パリ」に詳しい)。ハイヒールは汚物で服の裾を汚さないための必需品でもあったんですね(笑)」う〜む。衝撃の事実である。ハイヒールにそんな用途があったとは。なお、17世紀はルイ14世が愛用したこともあり、男もハイヒールを履いていたとか。だが、のんきにシャレこんでいたべルサイユ文化の終焉とともに、ハイヒールは女性の靴となった。「ハイヒールを履くと、胸がはってお腹もひっこみ、ヒップもつき出ます。つま先をのばした状態が、性的オルガスムスのポーズを連想させるので、セクシーだと感じるのだという説もあります(笑)。ハイヒールが女性を象徴する靴になったのも、無理からぬことかもしれませんね」(同)
■そういえばハイヒールを履いた時、お尻がプリプリして官能的な気分になった気もする(笑)。たとえ歩きにくくとも、飽くなき美の追求のために、今日も女性はハイヒールを履くのである。
(4月29日、R25編集部)

今週のipod
"Sexy Boy"
Franz Ferdinand
in Walk Away(2005)
Walk AwayシングルのB面に収録されたこの曲は、フランスの2人組 Air がめずらしくフランス語で歌っている曲のカヴァーである。テクノ系のこの曲をハードなロックに置き換える発想が新鮮で、かつアレックスの低い声が英語なまりのフランス語で「ジェ・ルギャルデ」だの「ケルケ・ショーズ」だのとささやくとき、その発音の間違え自体も含めてひどくセクシーに聴こえる。フランツはセルジュ・ゲンズブールのトリビュート・アルバムでも "Sorry Angel" をカヴァーしているし、フランスの曲がよく似合うバンドだ。(exquise)
★原曲の Air の Sexy Boy は、パリのアニエス・べーで買い物をしたときに、ソノシート(懐かしい響き!)をもらった。コラボか何かをしてたのだろう。Air の名を知ったのはそのときが初めてで、どんな音なのか聴きたくてたまらなかったが、プレーヤーがなく再生できなかった。しかたなく、ソノシートは部屋の壁に飾って、CDを別途購入した。
Sexy Boy / Air(from Youtube)
Sexy Boy / Air(貴重なライブ映像)
Moon Safari / Air(album)




★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 19:15 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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