2008年04月14日

週刊フランス情報 7 - 13 AVRIL 後編

「聖火リレーの混乱は中国側組織委の責任」、仏内相
■フランスのミシェル・アリヨマリ内相は9日、パリジャン紙とのインタビューで、パリでの北京五輪の聖火リレーが大混乱になったのは中国側の組織委員会の責任で、仏警察当局は技術的な支援をしただけだと語った。アリヨマリ内相は、「五輪の規約では、聖火を守るのは常に開催国の責任」とし、「パリでのリレー中も聖火に関する決定を行ったのは中国側で、バスへの避難についても中国側が決定した」と強調した。パリで7日に行われた聖火リレーでは、チベット暴動をめぐる中国政府の対応に抗議する人権擁護団体などによる妨害行為のため、聖火が5回消されるなど、走者はバスへの避難を余儀なくされた。内相によると、仏警察当局は聖火リレー中、通常の治安業務を担当していたが、走者を取り囲んで伴走する警護隊については中国側の責任だという。
■聖火リレーの走者を務めた柔道の元世界王者ダビッド・ドゥイエ氏はラジオ・テレビ・ルクセンブルクに対し、中国側の警護隊を「ロボット」「攻撃犬」と呼んで非難、「かれらは押したり、中国語で文句を言ったり侮辱したりする」と語った。
■英メディアは、2012年に開催されるロンドン五輪の組織委員会のセバスチャン・コー会長が、中国側の警護隊を「チンピラ」と述べたと報じた。コー氏は、パリに先立ち6日に行われたロンドンでの聖火リレーについて、中国側の警護隊が「わたしを3回もルートから押し出そうとした」と明かし、仏の聖火リレー主催者は「警護隊を排除するべきだ」、「かれらはひどい。英語を話さなかったし、かれらはチンピラじゃないか」と訴えた。
■また、同じく走者を務めた英女性タレントのコニー・ハクさんは、タイムズ紙に対し、中国側の警護隊と英警官隊の間で「小競り合い」があったことを明らかにし、「かれらはまるでロボットのようで、『走れ』とか『止まれ』とか怒鳴って命令した。私は『かれらは一体誰なの』と思ったわ」と語った。
(4月10日 、AFP)
執拗に聖火ランナーにつきまとう中国人警護隊(青い服)。聖火を消され、あきれ果てた表情のダヴィッド・ドゥイエ。【動画from youtube】

聖火リレー妨害の瞬間、写真を大量配信
中国新聞社(中新社)は13日になり、フランスのパリで7日に発生した北京五輪の聖火リレーへの妨害行為の写真記事を8本配信した。妨害活動に遭遇したのは車椅子フェンシングの金晶選手。中国新聞社は「少数のチベット独立分子が聖火リレーの破壊を企図。暴徒は車椅子の金晶さんの腕をつかもうとしたが、金さんは全身を使って聖火を守った」と伝えた。
(4月14日、サーチナ・中国情報局)

仏大統領、「ダライ・ラマと中国の対話期待」
■フランスのサルコジ大統領は8日、北京五輪開会式への出席問題に関し、「中国政府とダライ・ラマ14世の対話再開を考慮してフランスが出席する条件について決定する」と述べた。7日の聖火リレーが抗議デモで「大失敗」(仏紙フィガロ)に終わったとの見方を考慮しての発言とみられる。クシュネル外相も同日、デモは「大統領の仕事を複雑にした」と述べ、デモの影響を認めた。 大統領は「まだ時間がある」と述べ、8月8日の開会式前に中国政府の対話開始に強い期待感を寄せた。
(4月9日、産経新聞)

67%が不参加求める 五輪開会式で仏世論調査
■11日付のフランス紙フィガロ掲載の世論調査によると、チベット情勢が悪化した場合、フランスは北京五輪の開会式に高官らを参加させるべきではないとの回答が67%に達した。 7日に行われたパリでの聖火リレーへの抗議行動を正当な行為だと認める回答も61%に上った。一方、抗議行動に対して中国側が経済分野で報復措置を取ることを懸念する声は37%にとどまった。
■フランスのサルコジ大統領は中国政府に対し、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話を要請。「対話の様子を見ながら開会式に参加するかどうかを決めたい」との立場を示している。世論調査は9、10の両日、市民約1100人を対象に行われた。
(4月9日、共同通信)

サルコジ政権に初の不信任案
■フランスの国民議会(下院=議席数577)は8日、社会党が提出したサルコジ政権の「太平洋主義(親米主義)」に対する不信任案を審議後、採決を行い、与党右派・国民運動連合(UMP)の反対票288票、社会党ら野党および右派の「主権主義者」の賛成票227で否決された。不信任案は昨年5月にサルコジ政権が誕生して以来、初めてだった。
(4月9日、産経新聞)

仏フィヨン首相が訪日へ
■フランスのフィヨン首相が11日から2日間の日程で日本を公式訪問する。仏外務省が正式に発表した。科学先端技術における日仏のパートナーシップを再確認するための日仏共同声明が発表されるほか、首相の訪日をきっかけに日仏交流150周年の行事が本格的にスタートする。首相は天皇、皇后両陛下に謁見するほか、福田康夫首相と首脳会談を行う。
(4月10日、産経新聞)

日仏、原子力の協力強化に合意
■福田首相は11日、フランスのフィヨン首相と首相官邸で会談し、高速増殖炉「もんじゅ」を利用した技術開発など原子力分野の協力強化で合意した。北海道洞爺湖サミット議長国として、サミット時に欧州連合(EU)議長国を務めるフランスと連携を深めることも確認した。
■原発を新しく導入する国に対し、技術面や法整備などの面でも支援する計画を合意文書に盛り込んだ。地球温暖化や石油価格高騰で原子力の平和利用への関心が高まるなかで、この分野の先進国同士が協力して存在感を示す狙いがある。フィヨン氏は会談後、報道陣に「洞爺湖サミットは、先進国がいかにして二酸化炭素を減らしながら成長を続けるかという模範を新興国に示す機会だ」と述べた。
(4月11日、asahi.com)
★日仏の危険な関係。地球に優しいとか、平和利用とかいうと聞こえはいいが、フランスとは違って日本は国土が狭く、しかも地震国なのだ。そこに原発が集中していることのリスクは計り知れない。柏崎刈羽原発事故の際のいいかげんな対応、情報の隠蔽体質、度重なる発表数値の訂正(実際に放出された放射線量が、公表した数値の1億倍だったと今さら発表、4月9日、毎日新聞)。事故のたびに「想定外」「安全に万全を期す」「環境への影響はない」の繰り返し。信用できるわけがない。柏崎刈羽原発事故のルポルタージュ「原発崩壊―誰も想定したくないその日」には身の毛がよだった。
★先日、東芝がアメリカで原発を4基受注したニュースがあった。アメリカでは1979年のスリーマイル島の原発事故以来、原発新設を見合わせてきたが、ブッシュ政権が建設再開に方針変換し、今後30基以上の原発建設が見込まれている。東芝のライバルである三菱重工業は11日、仏国営原子力企業のアレバ(Areva)と原子燃料事業で協力することで覚書(MOU)を交わしたと発表している。

Pour la première fois, le Musée de l'Homme a dévoilé à une télévision une partie de sa collection de momies, qui comprend notamment 65 corps entiers.
★パリの人類博物館で世界各地から集められたミイラが公開されている。中には画家のムンクが「叫び」を書く際にインスパイアされたというペルーのミイラもある。最近、兵庫県立美術館で「ムンク展」があったばかりだが、「叫び」というと必ず現代人の不安を表現したとか解説がつく。しかし、画家の関心は純粋に造形的なものだったのかもしれない(つまりミイラの形が面白いから真似てみた)。ある意味、通説をひっくりかえすような面白いニュースだ(もしかしたら専門家のあいだでは定説なのかな)。ムンクはフランス語ではムンチとなる。ニュースの最初に出てくるのが「叫び」のミイラ。(動画ニュースはタイトルをクリック)

ルマン松井、来季はサンテティエンヌへ完全移籍!
■フランス1部リーグで活躍するMF松井大輔=ルマン=が来季から同1部のサンテティエンヌに完全移籍することが12日、明らかになった。今季限りでルマンとの契約が切れるため移籍金は派生しない。3年契約で年俸は1億円(金額は推定)。近日中に正式発表される。1979年から82年までフランスの「将軍」と呼ばれたミシェル・プラティニ(現欧州サッカー連盟会長)も所属したクラブで、松井はさらなる飛躍を目指すことになる。
(4月13日、スポーツ報知)



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posted by cyberbloom at 13:43 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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