2008年03月22日

週刊フランス情報 17 - 23 MARS 前編

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」3月22日公開
blueberry01.jpg■去年のカンヌ映画祭でオープニング作品として上映されたウォン・カーウァイ(王家衛)の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」がようやく日本で公開される。カーウァイ初の英語作品で、主演のノラ・ジョーンズも初の映画出演。またフランスが制作に参加している。
□公式サイト(予告編あり) http://www.blueberry-movie.com/
□関連エントリー「ウォン・カーウァイとフランス
□関連エントリー「カンヌ映画祭2007

ソフィー・マルソー・インタビュー
■『フランス映画祭2008』のフランス代表団団長として来日した女優、ソフィー・マルソーの独占インタビューの動画が配信中。映画祭のオープニングを飾った主演作『ドーヴィルに消えた女』は、マルソー自身が監督し、脚本も書いた。撮影に3年という長い時間をかけた渾身の作品だという。(全文はタイトルをクリック)

Des vitrines tout-chocolat pour Pâques‐復活祭のショコラ
■Lapins, poules, oeufs, cloches... les vitrines des chocolatiers sont magnifiques et délicieuses en cette période.
★うさぎ、にわとり、卵、鐘…この時期のチョコレート屋さんのショーウインドウは魅惑的だ。復活祭はショコラティエが活躍するお祭りでもある(動画はタイトルをクリック)。動画をもうひとつ追加
★またスペインでは復活祭の伝統的な行事が残っていて興味深い。動画はコチラ

アントニオ・ネグリ、初来日中止
マルチチュード 上 ~<帝国>時代の戦争と民主主義 (NHKブックス)■全世界で話題になった共著「<帝国>」で有名なイタリアの政治哲学者、アントニオ・ネグリさん(74)が、初来日を中止したと20日、招へい元の国際文化会館が明らかにした。ネグリさんが過去にイタリアでの政治運動に絡み有罪判決を受けていたことで、入国が難しいと分かったため。
■ネグリさんは79年、過激派指導者と目され国家転覆罪容疑でイタリア当局に逮捕・起訴された。テロとの関連は認められなかったが、禁固刑の実刑判決を受けた。亡命先のフランスから97年に帰国して服役、03年に釈放された。
■同会館によると、日本の法務省は入国の条件として、ネグリさんが元政治犯だと証明する資料の提出を求めたが、この資料の入手が困難だった。出入国管理法は、1年以上の懲役か禁固の刑を受けた人物の入国を禁じているが、政治犯の入国は例外として認めている。
■ネグリさんは近年、中国や韓国など22カ国を訪れている。日本では、22日の同会館を皮切りに東京大や京都大、東京芸大で講演する予定だった。
(3月20日、毎日新聞)
★ネグリの経歴なんて最初からわかっていたことじゃないのか。どこからか横槍が入ったのだろう。京大人文研で予定されていた公演は、ネグリ氏不在のまま「アントニオ・ネグリ講演『大都市とマルチチュード』」として開催し、ネグリ氏のテクストの日本語訳を読み上げ、市田良彦、廣瀬純両氏がコメンテーターとして議論が行われる模様。

赤と黒 (上) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-1) 赤と黒(下) (光文社古典新訳文庫 Aス 1-2)

スタンダールの「赤と黒」の新訳
★訳者の野崎氏があとがきで次のように書いている。「非力を承知で『赤と黒』の翻訳を志したもう一つの理由は、この本は現代の日本で「再発見」されるべきだという直感的な思いである。格差社会だ、下流社会だと、このところ、社会構造の深刻な矛盾やゆがみを指摘する声がにわかに高まってきている。若者はその中で希望を失いがちだ」。「いまこそ、ジュリアン・ソレルをふたたび世に送るときだ。そう信じて、翻訳に取り組んだ次第である」と。
★ジュリアン・ソレルのような、地方出身の青年がパリに出て立身出世を遂げるストーリーは1830年以降、近代小説の主要テーマとなる。バルザックの複数の小説にまたがって登場するラスチニャックもその典型だ。旧体制(アンシャンレジーム)において、貴族は貴族、農民は農民と、人間はその出自によって規定されていた。しかし、自分の欲望にしたがって自己実現をはかるように、自由に競争を営む社会、それが近代社会である。社会的な背景をみると、1820年代は若者にとって成り上がるのは比較的簡単だった。官公庁やオフィスにも仕事があった。革命期以降、度重なる戦争で人口が激減していて、人材不足だったからだ。それが1830年代に入ると飽和状態になり、就職も厳しくなる。
★そうは言っても、当時の歴史的背景と、日本のプレカリアートの状況を一緒にはできないだろう。若者の希望の意味も違う。それを強引に一緒くたにしてしまっては、「若い人は昔も今も大変だったんだ」(笑)なんて、安易に問題がすりかえられてしまう。「文学には普遍的な真実があるのだ」というポーズにも違和感があるし、文学者にはもっと緻密な現実把握と物言いが必要だ。これはあくまで19世紀の文学であって、それ以上のものではない。だけど、面白いのだ。

【動画】<08/09年秋冬パリ・コレクション>カール・ラガーフェルド、新作を語る
フランス・パリ市内で2月27日、「カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)」が08/09年秋冬コレクションを発表した。ウエストを絞ったジャケット、チュールを重ねたボリューム感あるミニスカート、パテントのフラットシューズに合わせたパンツ。カッティングの技術が光る服ばかりだ。せっけんの泡をプリントしたレインコートもある。黒、紺、グレーのダークな色調が、服のシルエットを一層引き立ててた。コレクションに際し、カール・ラガーフェルドが新作について語った。
(3月19日、AFP)


★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 19:30| パリ 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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