2008年02月23日

週刊フランス情報 18 - 24 FEVRIER 前編

ジョニー・デップが結婚しない理由
GOSSIPS PRESS (ゴシップス・プレス) 2008年 04月号 [雑誌]■フランス人女優で歌手のヴァネッサ・パラディとの間に、8歳の娘と5歳の息子がいるジョニー・デップ。ヴァネッサと2人の子どもをこよなく愛する家族思いな俳優として知られる彼だが、ヴァネッサとデップは、いまだ結婚をしていない。それはなぜか? 過去にデップ本人が明かした理由は「美しいヴァネッサ姓を変えさせたくない」というものだったが、結婚しない理由はどうやらほかにもあるようだ…(続きはタイトルをクリック)
(2月19日、BARKS&ゴシップ・プレス)

いのちの食べかた
■誰もが毎日のように食べている肉や野菜が食卓に並ぶまでの過程を追い、世界中の映画祭で大反響を呼んだドキュメンタリーがある。監督は、ドキュメンタリーを中心に活躍するオーストリア出身のニコラウス・ゲイハルター。現代社会の食を支えるべく、大規模な機械化によって生産・管理される食料生産の現場の実態に迫っている。効率を徹底して追求し機械化された農業や、淡々と映し出される食肉処理の光景に、あらためて食や生きることの意味を考えさせられる。
■ストーリー: 誰もが毎日のように食べている大量の食品は、どのような過程をへて消費者の手に届くのか? 現代人の命を支えながらも、ほとんど知られていない食料生産の現場に密着。ベルトコンベヤーに注ぎ込まれるヒヨコの群れ、自動車工場のように無駄なく解体される牛など、大規模な機械化により生産・管理された現場の実態が映し出される。
(シネマトゥデイ)
□「いのちの食べかた」公式サイト
□「いのちの食べかた」英語版サイト
★この前、映画「ファストフード・ネイション」の紹介記事の中でフードファイターを批判したが、世界的に活躍するフードファイター、小林尊がこういうメッセージを発している。説得力があるような、ないような。いずれにせよ、日本で廃棄される食料の多さは有名で、メッセージにあるように年間約200万トン(CO2換算で約50万トン)にもなる。それで世界の飢餓の半分以上が救えるというデータもある。一方で日本の食料自給率は40%と著しく低い。金に任せて世界中の食料を買い漁れる時代はとっくに終わっていて、小麦の値上がりに象徴されるように世界の食料の需給はすでに逼迫している。そうなると買い手の立場は非常に弱くなる。買いたくても売ってもらえない、食の安全なんて贅沢を言ってられない、そういう時代が来るのはそう遠くないかもしれない。

エスプレッソ片手に1本いかが?
■今年1月に全面禁煙となったパリのカフェ。愛煙家には大迷惑な話だが、キャンディ・メーカーは笑いが止まらないようだ。口寂しい人たちのお供にと、各社が駅の出口でサンプルを無料配布するなど、販促活動に鎬を削っている。
■なかでも目を引くのが「チュッパチャプス・リラックス」だ。タバコの代用品というコンセプトをデザインに取り入れ、パッケージはタバコの箱そっくりに作られている。本来なら健康への悪影響が書かれている位置には、「リラックスして気持ちよくなる恐れがあります」と明記するなど、遊び心も満載だ。こうした禁煙キャンディは、バー併設のタバコ屋でも売られている。
■この禁煙騒動に反応したのは、キャンディ・メーカーだけではない。大手ガム・メーカー、フリーデントはバー併設のタバコ屋1500店にある「喫煙コーナー」という表記を「ガム噛みコーナー」に変更してほしいと本気で要請したほどだ。ガム・メーカーの調査によると、「チューインガムが禁煙に効果的」と回答したフランス人は52%にも上ったという。
(2月18日、COURRiER Japon + hitomedia)

ヒップホップ界のスターと手を組むルイ・ヴィトン(FBN-main blog)
■ルイ・ヴィトンは今月、ヒップホップ界の売れっ子プロデューサーチーム、ネプチューンズの片割れ、ファレル・ウィリアムズのデザインによるジュエリー”Blason”(「紋章」)を発表しました。アフリカ美術、アール・ヌーボーからデザイナー本人の刺青まで様々なインスピレーションから作り上げた26点は、まだ一部しか公開されていませんが、石座がリバーシブルになるしかけの指輪など、ゴージャスかつ凝った仕上がりです。(続きはタイトルをクリック)
ルイ・ヴィトンとファレル・ウィリアムス、コラボジュエリーを制作
(1月7日、AFP)
ルイ・ヴィトン新作ジュエリー「Blason」発表記念パーティー
(1月24日、AFP)

今週の1冊
父ボース―追憶のなかのアジアと日本父ボース―追憶のなかのアジアと日本』 樋口哲子/中島岳志編・解説
■「中村屋のボース」で知られる、インド独立運動の闘士R・B・ボースの実娘が語る、父の肖像。磊落な家庭人でありながらアジア解放を懸命に模索した革命家とその時代がよみがえる。解説は「パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義」で注目を集める中島岳志氏。同氏の前著が「中村屋のボース―インドの独立運動と近代日本のアジア主義」である。
□「中村屋のボース―インドの独立運動と近代日本のアジア主義」(by 黒猫亭主人)

今週のiPod
"Bluestocking"
Momus
in Hippopotamous (1991)
■好んで読んでいるブログの人がモーマスのこのアルバムのことを書いていて聴きたくなり、アナログから iTunes に落とした。アコースティック一辺倒からエレクトロニカ路線へ完全に移行した頃の作品だが、なかでもとぼけた味わいのこの曲がいちばん気に入っている。サド、バタイユ、三島などといった文学的素養を下敷きに、さまざまな愛の形が歌われていても、卑猥、というよりも何かユーモラスでドライな感じがするのは、バリバリのテクノではなく全体的にどこか牧歌的なところを残した音によるものだろうか。最後に聞こえてくるささやくような女性のフランス語のナレーションも素敵だ。最近の彼の作品はほとんど知らないのだが、オフィシャルサイト(http://imomus.com/)なども見つけてまた聴いてみたくなった。(exquise)
I am a kitten★モーマスは日本の女性アーティストたちと共演しているが、カヒミ・カリイもそのひとり。パリで「I am a kitten」(フランス語で歌われている)をレコーディングしている。カヒミ・カリイは小山田君とのコラボもいいが、モーマスも彼女の魅力をうまく引き出している。淡々としたボサノバ風の音がウィスパー・ボイスと合っている。もうひとりは、モーマスの2nd「ポイズン・ボーイフレンド」にインスパイアされ、ポイズン・ガール・フレンドというユニットを作った Noriko というアーティスト。モーマスが93年に彼女を全面的にプロデュースしたのが「シャイネス」。こちらは浮遊感のあるエレクトロな音だったと記憶している。1曲目のタイトルが「マダム・ド・サド」。
★個人的に印象深いモーマスの曲は、金子修介の映画にインスパイアされたという「1999年の夏休み」。こちらは抑揚のない日本語のナレーションが余計。
Kahimi Karie & Momus / I am a kitten(Je suis un chaton)
Kahimi Karie & Momus / Good Morning World
Momus / Summer Holiday 1999




★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 23:09 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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