2007年12月01日

週刊フランス情報 26 NOVEMBRE - 2 DECEMBRE 前編

米シティ、アブダビ投資庁から8100億円の出資受け入れ
米大手銀行シティグループは26日、世界最大の政府系ファンド、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁から75億ドル(約8100億円)の出資を受け入れると発表した。普通株に転換される出資証券を発行し、アブダビ投資庁はシティの発行済み株式総数の最大4・9%を取得する。低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付き急増に伴う巨額損失で打撃を受けた財務基盤を立て直す狙いだ。ドイツ銀行の推定によると、アブダビ投資庁は8750億ドル(約94兆5000億円)の資産を持つ世界最大級の政府系ファンド。アブダビ投資庁は今回の出資でシティの筆頭株主になるとみられる。
(11月27日、読売新聞)
★今週の世界の最大のニュースはこれだろう。サブプライムに対するサプライズだ。シティがアメリカ最大の銀行になれたのは、73年のオイルショックで膨らんだオイルマネーの運用を引き受けて、南米の発展途上国に貸し付けていたから。80年代半ばにそれらの途上国の経済が危機に瀕し、それと一緒にシティの経営も傾いた。それに加え、新たな収益源として始めた不動産融資やLBO融資も世界的なバブル崩壊で不良債権が大量に発生。91年には自己資本比率が7%台になり、国際決済銀行の8%ルールを満たせずに、緊急の経営再建計画を立てたが、このときにシティの増資に応じたのが、サウジアラビアのアルワリード王子だった。5億5000万ドルを出資し、大株主(現在も3・6%の株主)になった。今回のアブダビ投資庁の出資は75億ドルで持ち株比率は4・9%になるという。しかし、前にも紹介したように、アラブの産油国は自国通貨をドル相場に連動させるドルペッグ制をやめようとしている。5月にクウェートがドルペッグから離脱し、12月にもカタールが追随するようだ。今回の動きと相反するようだが、アメリカを完全に見捨ててしまってはアラブの国々が持つ巨額のドル資産が減ってしまうからだろう。それにしてもタイミングの良いオイルマネーの出動は、その影響力の大きさをいつになく実感させる。

11月のユーロ圏のインフレ率、大幅上昇の3%
欧州連合統計局が30日発表した統計によると、ユーロ圏13か国の11月のインフレ率は3.0%と、欧州中央銀行(ECB)の設定目標を上回る6年ぶりの高水準となった。原油や食品価格の高騰が原因で、前月の2.6%と比べ大幅に上昇した。インフレを警戒するECBは、年間ベースのインフレ率の目標値を2%以下としている。
(11月30日、AFP)
★フランスの人たち(そして日本からの旅行者も)はだいぶ前から物価の上昇にあえいでいるようだが、日本でも今日からガソリンを始め、いろんなものが一斉に値上げされた。今のところ、日本の物価に対しては原油高以外はあまり影響はないようだが、それでもインフレの足音は確実に迫っている。ユーロ圏のインフレ率は当然、次の利上げに対する圧力になるだろうが、金融収縮に対する警戒は根強く、板ばさみ状態なのはアメリカと同じ。

1月のフランス「ソルド・バイ・パリ」セール情報
フランス・パリで1月に開かれるバーゲンセールの日程が発表された。「ソルド・バイ・パリ」セールは、9-20日に開催され、百貨店、トレンディーショップ、高級ブランド、若手デザイナーブランド店などのほか、コンセプトショップ、地元小売店などが参加する。セール期間中、買い物客の便宜を図るため、「シック」「トレンディー」「オリジナル」「ロマンチック」「クリエイティブ」に区分されたショッピングルートが設けられる。これらルートを含む詳細な案内書「ザ・ガイド08」(英、仏の2カ国語)10万部が配布される。
(11月29日、時事通信)

http://www.soldesbyparistouch.com

フランソワ・オゾンの新たなミューズ、ロモーラ・ガライが語る『エンジェル』
angel01.jpg小さな田舎町で質素に暮らす少女が、華やかな上流社会へ強い憧れを持ち、あふれんばかりの思いを書き綴り、小説家として人気を博す。名声と豪邸での贅沢な暮らし、名家に生まれた画家との結婚…。フランソワ・オゾン監督の『エンジェル』で、自らの文才で道を切り開き、少女時代から見続けた夢を現実のものにしたヒロインを演じたのは『ダンシング・ハバナ』や『タロットカード殺人事件』に出演し、舞台でも活躍するロモーラ・ガライ。オゾン監督の新たなミューズとなった彼女は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)のワールド・ツアーの合間を縫って来日した。オゾンにとって、これが初めての英語作品。
(11月29日、cinemacafe.net)

「エンジェル」フォトギャラリー
フランスの公式サイト(予告動画-Bande Annonceあり)

フランソワ・オゾン関連エントリー
□「ふたりの5つの分かれ路
□「シャンゼリゼ通りの現在

映画『いのちの食べかた』を観て
「おお小十郎おまえを殺すつもりはなかった」…宮沢賢治の小説、「なめとこ山の熊」の有名な一節である。ここには食べるものと食べられるものとの対等な関係と言う賢治の理想と悲しみが描かれている。先日、東京の映画館でドイツ・オーストリアの映画「いのちの食べかた」を観た。東京でも小さな映画館1館で、上映しているだけなので、まだ観た人は多くないと思われる。この映画は、ストーリーも主人公もなく、ひたすら鶏や豚、牛、魚、野菜という「食べ物が生産される様子」を淡々と写し続けているだけのドキュメンタリーである。
(11月26日、ツカサネット新聞)

クリスチャン・ラクロワ、装飾美術館で初の展覧会【動画】
メゾン創立20周年を迎えたクリスチャン・ラクロワが「学芸員になる」という長年の夢を遂に叶えた。現在フランス・パリの装飾美術館では、ラクロワと彼の友人で同館学芸員のオリヴィエ・サイヤールがキュレーションを行った展示会「Christian Lacroix, Histoires de Mode」が08年4月20日まで開催される。会場では、歴史的なクチュリエの衣装や、制作者不明の収蔵作品、そしてラクロワの作品をミックスして展示するというユニークな試みが展開されている。この記念すべき展覧会への想いを、ラクロワが語った。(11月28日、AFP)

■クリスマス特集:モードなスイーツ(AFP)

ラ・メゾン・デュ・ショコラ(ショコラの老舗)
パティスリー・サダハル・アオキ・パリ(パリの日本人パティシエ)
ジャン=ポール・エヴァン(世界最高峰のショコラティエ)



cyberbloom

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posted by cyberbloom at 22:22 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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