2007年11月23日

週刊フランス情報 19 - 25 NOVEMBRE ミシュラン東京版が話題に

ミシュラン東京版、「三つ星」に8店
MICHELIN GUIDE 東京 2008仏タイヤメーカーが発行するレストラン格付け本「ミシュランガイド」の東京版「MICHELIN GUIDE 東京 2008」(22日発売)の内容が19日発表された。最高の料理と評価される「三つ星」には、すし屋2店を含む計8店が選ばれた。日本料理の三つ星店は世界初。発表会見後、日本人初の三つ星シェフらが登場し、レセプションが行われた。三つ星以外で東京版に掲載されたレストランの内訳は▽二つ星25店▽一つ星117店。三つ星を含む計150店は都市別で世界最多。また、三つ星8店はパリの10店に次いで多く、これでミシュランガイドの三つ星レストランは世界で68店になった。東京版に掲載された店の6割以上を日本料理が占め、中にはふぐ料理やてんぷら、うなぎの専門店も。残る4割はフレンチやイタリアンなど。編集の総責任者のジャン=リュック・ナレ氏は会見で「食材の質や技法など、レベルの高さに驚かされた。東京は世界に燦然(さんぜん)と輝く美食の都だ」と話した。
(11月19日、毎日新聞)

★ミシュランガイドは基本的に旅行ガイドで、赤色版はホテルやレストランを紹介すると同時に(もうひとつの緑色版は地方別に細かい観光情報を載せている)、星の数で3段階の評価を与える。
☆行ってみる価値のある良い店
☆☆回り道をしてでも寄りたい素晴らしい店
☆☆☆旅の目的に値する最高の店
つまり3ツ星はその店だけを旅の目的にしてもいい店ということ。
★「MICHELIN GUIDE 東京 2008」は異例ずくめとなった。紹介する150店すべてに星がつき、星の総数は191、パリの97を上回った。150店のうち、89店を和食が占めたが、日本料理に対する敬意だという。ミシュランガイドは覆面調査員がこっそり店を訪れ「料理の味と質」だけで評価を下す独自の調査手法で知られる。東京版は日本人2人と欧州人3人の計5人の調査員が、東京23区内の約1500店を1年半かけて調査したようだ(一昨年くらいから覆面調査員が動いていると、噂が流れていた)。
Michelin Red Guide 2007 Paris: Selection of Restaurants & Hotels (Michelin Red Guide: Paris)★あくまで外国人受けする店をミシュランは戦略的に狙ったようだが、もともとミシュランガイドの主旨が外国からの旅行者をターゲットにしている。つまりは欧米人向けということで、どうしてもオリエンタリズムの視点が入り込む。「料理の味と質」で判断するというが、これだけ食文化が違う場合は、ランク付けだけでなく比較文化的な解説がもっとあってもいいのではなないか。とはいえ、今や100カ国以上で読まれ、日本の食文化を世界に広める大きなきっかけにはなる。今回、覆面調査員は欧州3人と日本人2人という構成だったようだが、将来的には全員日本人にするんだとか。
★巨大な権威と化した観のあるミシュラン・ガイドだが、実は近年、元調査員の暴露本が出るなど、規律や信頼が揺らいでいる。外部から着任したミシュランガイドの新しい編集長は、店側からミシュランの評価に対する逆評価をしてもらうなど、新しい試みを行っている。評価に対する意見の他に、基準の公正さ、集客への影響などを無記名アンケートで実施し、その後の調査に生かしているという。
★「わたしはミシュランのアンケートに答えない。載せてもらおうとは思わない。判定基準があまりに時代遅れで、新しさを求めるレストランは評価してもらえない」と公然とミシュランの権威主義批判を繰り広げるジョエル・ロブション氏のような人物も出てきた。ロブション氏は前菜、メイン、デザートという伝統的なスタイルにとらわれない、カジュアルなカウンターのレストラン「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション」を2003年にパリと六本木ヒルズに開いたが、こういうレストランはミシュランに評価されないのだと言う(本店の方は星3つもらっていたっようですね)。
★石原都知事はアンチ・フランスで知られているが(フランス人は数を数えられないと言ったり、フランス系の展覧会で失礼なスピーチをしたり)、今回はフランス的権威に東京を持ち上げられてご満悦のようだ。ちゃんとアンチ・フランスの筋を通して、「フランスのスノビズムの世話にはならん。味は自分の舌で判断するものだ」と大見得を切って欲しかった(そういうニュアンスのことは言ってたけど)。

関連ニュース
これがミシュラン星つき全150店
(11月19日、産経新聞)
ミシュラン、82歳の三つ星シェフ
82歳の三つ星シェフ誕生。19日に発表された格付け本「ミシュランガイド」東京版で、銀座のすし店「すきやばし次郎」店主、小野二郎さん(82)が最高の「三つ星」に輝いた。
(11月19日、毎日新聞)
ミシュランガイド東京版が初登場、史上最高計191星の快挙(写真豊富!)
(11月20日、AFP)
慎太郎都知事一喝でミシュラン落選?
東京都の石原慎太郎知事が22日の会見で、この日発売された「ミシュランガイド東京版」で、のれん分けされた店が星を獲得しながら、皮肉にも落選してしまった某飲食店の“本家”に対し「タバコのにおいをかぎながら食う気はしない」と注意していたことを明かした。我が意を得たり?といった感じの知事は「それだけで(星)失格」とミシュランの評価に太鼓判。東京がパリの2倍以上の星を獲得したことについても「五輪招致に向けてアクセルになる」と満足げだった。
(11月23日、スポーツ報知)

関連エントリー
週刊フランス情報 19‐25 FEVRIER ミシュラン、2007年度版!
「ミシュランガイド仏国内編」06年版



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posted by cyberbloom at 21:42| パリ ????| Comment(0) | TrackBack(1) | 週刊フランス情報
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