2007年11月26日

「愛してる、愛してない...」

愛してる、愛してない...序盤、特にオープニングあたりは、「あ、アメリの再来…かわいいなぁ」と見惚れてたんですが、「不倫」がテーマになってるところから、ダークな方向に走るんじゃないのか、これ…と思ったら、案の定奥さん流産で喜んだり。でも、フィレンツェへ行ける、とウェディングドレスを着たり、夜に会うからとルンルン気分で化粧するオドレイは、「お前、それ倫理的にアカンねんで…」と思いながらもやっぱり「かわいい…」。表情がくるくる変わるのもあの人のチャームポイントの一つですね。その辺は「愛してる、愛してない…」も、「アメリ」を引っ張ってるなぁと思いました。

でも、中盤から序盤の空気は一掃。

「愛してる、愛してない…」は「アメリ」とパラレルストーリーのようで、とてもおもしろかったというか、「ベイブ」の続編が「ベイブ、都会へ行く」だったように、「アメリ」の続編が「アメリ、現実を見る」になったような映画でした。

オドレイが働いてるのはバーだし、着ている服の色も、アメリを思い出させるビビッドな赤。時々聞こえるオドレイの心音も、ニノに初めて会った時とリンクするような…。川にスーツケースをドボンさせるのも、「クジラちゃんさよなら」を彷彿とさせます。実際この映画ではクジラちゃんではなく猫ちゃんが登場。

写真をビリビリ破るところもアメリとパラレルだけど、その場面はアメリよりも過激。アメリの空想癖はここでは強烈な病的妄想癖に進化。「アメリなんてもう存在しない」とでも言わんばかりでした。

この映画は単体で見たらストーカーのサスペンスだけど、「アメリ」体験者なら、夢想癖のあるアメリが現実に向き会うんだけど、深入りしすぎて狂気じみていく…みたいな映画として見れるんだろうなぁと。オドレイがアメリの時と全く同じように「ニヤリ…」としたり顔をするのですが、その笑顔の理由が二つの映画では全く異なるので、同じ笑顔でもアメリでは無邪気に見えたのが、この映画の中では狂気の笑みになっています。

ちょうど95分で授業1限分にギッシリ色んなギミックがあって、付録の特典映像も見逃せない。「予告編」なんかは、絶対この結末が予想できない作りになってたり…。「アメリ」を先に見せてからこの映画を出すと、「アメリ」の余韻を思いっきり破壊できそうな気がします。

Youtubeで「アメリNG集」を見て、「やっぱり、シャイだとか言いながら結構お茶目なんじゃないの、オドレイ…」

愛してる、愛してない...
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おすすめ度の平均: 4.5
4 無邪気な残酷
5 《恋愛》、狂気の極地。
5 純真な・・・・・愛
5 斬新なサスペンス!
4 ポップなサイコホラー・・・




kaz


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posted by cyberbloom at 15:36 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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