2007年11月05日

週刊フランス情報 29 OCTOBRE - 4 NOVEMBRE 後編

サルコジ仏大統領、給料倍増を要求、離婚慰謝料の声も
フランスのサルコジ大統領が、給料の倍増を要求、国民議会(下院)が30日に引き上げを認める予算案を可決した。大統領が「英独首相並みに」と望んだためだが、仏紙は、大統領がセシリア夫人との離婚に合意した点をあげ「夫人への慰謝料支払いのため」との見方を示している。また大統領は米テレビとの会見で夫人について質問されて激怒、会見を中断した。夫人との離婚騒動は、大統領の政治活動に大きな影を落としているようだ。下院は30日、大統領の給料引き上げを含む08年補正予算案を可決した。議会によると、月給は従来8000ユーロ(約133万円)だったが、約1万9000ユーロ(約317万円)と倍以上になった。大統領府によると、首相の給与が大統領の2倍だったうえ、欧州各国首脳との格差があったために改正を求めたという。しかし、野党側は「大統領は住居(エリゼ宮)や食費、接待費などすべて無償だ」と反対。カナール・アンシェネ紙は「倍増は慰謝料支払いのためではないのか」との疑問を投げ掛けた。一方、米CBSテレビは28日、大統領が会見途中で突然退席した様子を報じた。大統領は同テレビの「60ミニッツ」に出演したが、セシリア夫人との関係について「どうなっているのか」と聞かれ、「セシリアについてならこの場では何も言わない」と突然マイクを外して席を立った。会見を設定した報道官を叱責し、「いい根性だ」と言って部屋を出た。記者やスタッフはぼうぜんとしたままだったという。大統領は6~7日に訪米する予定で、会見では、米国人の労働意識、寛大さ、ポップミュージックなどを称賛、親米姿勢をアピールしようとしていた。
(11月1日、毎日新聞)

これがCBSに出演したサルコジ大統領の衝撃映像か?
(Sarkozy walks out on 60 minutes from Youtube)


フランス大使館再開発事業、高級マンションを建設
野村不動産と三井物産、竹中工務店、久米設計などからなるコンソーシアム(企業連合)は、東京・南麻布のフランス大使館の再開発事業をこのほどフランス政府から受注した。期間50年の一般定期借地権付き分譲マンションも販売する。マンション事業は野村不動産70%、三井物産30%の事業シェアで、敷地面積約4,500平方メートルに、延床面積約15,000平方メートル、総戸数50戸から60戸程度の最高級マンションを建設。大使館敷地内の約1haにのぼる庭園を借景として利用できる。新築されるフランス大使館庁舎は地上4階建て、地下1階建て。設計を担当する竹中工務店等の案は、シンボルツリーの保存と景観の調和、環境への配慮などでフランス政府から高い評価を得た。10年2月の着工を目指す。
(10月30日、住宅新報)
★さすがフランス政府は商売上手だ。フランス大使館の庭園を借景として利用できるなんて、ブルジョワ心をくすぐるだろう。都心では複数の企業が組んだ企業連合による大規模な再開発案件が目白押しで、その流れに乗ったものだろう。以前の不動産バブル期とは違って、すべての土地の値段が上がっているわけではない。都心の、それも一部に限られている。
★アメリカのゴールドマン・サックスがティファニーの銀座本店ビルと敷地を約370億円で取得するという驚きのニュースが8月に流れたが、敷地は1坪(3.3平方メートル)あたり1億8,000万円になる計算だ。ティファニーはゴールドマンと本店ビルの長期貸借契約を結んで営業を継続するが、ティファニーは03年に約165億円で購入していた。またダヴィンチ・アドバイザーズと森トラストの企業連合は、虎ノ門パストラル(敷地面積1万6,050平方メートル)を2,308億9,908万円(3.3平方メートル当たり約4,747万円)で落札。これらの高額な落札価格は、不動産バブルの再燃として話題になっている。
★昨日のNHKニュースでは、今年上半期に海外から国内の不動産に投資された金額はおよそ1兆7000億円(去年の同時期の3倍)で、アジア太平洋地域全体の投資額の半分以上を占めていると言っていた。この背景には、都心部でオフィスの供給量が少なく、賃料の上昇が続いていることがあり、またサブプライムローン問題をきっかけに、世界の投資マネーが、混乱の続く欧米からアジア地域に流れ込んでいる。次に原油高の話題に触れるが、これもサブプライム問題の副作用のようだ。


ガソリン高騰!対抗策は「揮発油税」廃止しかない
原油価格が1バレル=93ドルまで高騰したことで、日本国内のガソリン代も来月から6円引き上げられ、ついに1リットル=150円台に突入する。4、5年前と比べたら5割増し。これじゃ若者は車に乗れず、国内の自動車販売にも大ブレーキだから深刻だ。防衛策は、原油価格のつり上げを狙う米国・ロシアに「バカヤロー」と言うしかないが、福田政権にそんな勇気があるわけがない。となると唯一の“特効薬”は「揮発油税」の撤廃だ。これをやればガソリンは、1リットル=100円程度に軽減できる…(続きを読む)
(11月3日、日刊ゲンダイ)
★ガソリンが150円台に突入するようだが、それに先行する原油価格(WTI)も1バレル=100ドルが視野に入ってきた。原油の高騰が企業業績や家計の消費生活にダメージを与える懸念が膨らみ、景気の先行きを不透明にしている。31日にFBRがFFレートを引き下げたが、アメリカの金利が下落傾向にある今、ドルからの資本流出が継続している。これがBRICsのみならず、原油や金などの商品先物などに向かっている。つまり原油高になっているのは投機的な側面も大きく、原油が高騰する環境は今後も継続する模様だ。FFレートの引き下げについてだが、原油高やドル安に配慮して据え置きを予想する声もあったが、インフレリスクよりは、サブプライム問題から生じた貸し渋りによって経済が失速するリスクの方が大きいという判断だろう。
★原油価格が高止まりすると、それがアラブのお金持ちの懐にも反映され、いわゆる潤沢なオイルマネーとなる。オイルマネーによる日本の株式や不動産に対する新たな投資のうわさもチラホラ出ているが、所詮は庶民には関係のない話。「日刊ゲンダイ」はガソリンの税率の高さを問題にしている。「きっこのブログ」でもさらに消費税が課せられる二重取りを批判していた。温暖化ガスの問題を別にしても、だんだんとクルマに乗ることが割りに合わない、非合理な選択になりつつある。今やクルマに乗ることは国家から搾取されるだけでなく、さらに投機マネーに貢ぐことでもある。安いガソリンが安定供給されるというのがモータリゼーションの前提だったわけで、それが崩れてしまってはクルマ社会を支持する理由もなくなってくる。クルマ社会を考え直す良い機会になるかもしれないが、そこにエタノールで代用という話になると、トウモロコシの高騰につながり(また投機的な動きに利用される)、食料全般に影響が及ぶ。


『仕事とセックスのあいだ』 玄田有史・斎藤珠里著
仕事とセックスのあいだ (朝日新書 24)「AERA」の20〜50代の男女800人を対象にしたセックスに関する意識調査の結果を元に、経済学者の玄田有史氏がセックスレスの現状を分析し、女性ジャーナリストの斎藤珠里氏と組んで出版したのが『仕事とセックスのあいだ』である。セックスレスが増えているという衝撃的な記事が、「AERA」に発表されたのが2006年。日本人はもう少し危機感を持ってもいいのではないかと思うが、ではセックスレスをどう解消するかという具体的な解決策は、この本にも明示されてはいないし、その後改善されたというニュースも聞かない。セックスレスは、いまだに「そこにある危機」ではないだろうか。まずは原因探しである。「職場の雰囲気とセックスレスの状況には密接な関係があるのだ」とあるように、玄田氏は、長時間労働、職場の雰囲気、年収との関係など、色々な仕事関連の理由を挙げて、仕事や労働環境こそが第一の原因であると分析している。セックスレス、そしてその先にある少子化は、社会の問題だけでなく、個人の問題であり、勇気をもって向き合っていかなければいけないと、玄田氏は語っているが、ではどうすればいいのかというと、遊びが必要としか書かれていない。一方、斎藤氏は社会制度や男女関係が問題なのだと主張。仕事と育児、介護を両立していくための制度が不十分、という女性ならではの実際的な視点を挙げ、対する企業側はそれを問題と捉えていないと、そのノホホンぶりを指摘する。日本は仕事至上主義で、個人の生活を犠牲にしている【記者註:犠牲にさせられている】、と言い、アメリカやフランスの事情通として、フランスの男女は生涯現役でいられるというエピソードなども紹介している。解決策としては、女性は、幸せを獲得するために立ち上がって革命を起こすべきだと、勇ましくぶち上げている。戦う相手は企業と男性。女性の悩みを茶化す事なく、もっと男性側の意識改革が必要だ、と言う。
(10月31日、オーマイニュース)
★この本には以前もコメントしたような気がする。「職場の雰囲気とセックスレスの状況」は相関関係があるかもしれないが、セックスの問題は個別のカップルの相互関係の問題だ。経済学はそこまで入りこめない。社会制度的に日本は相変わらずホモソーシャルな社会で、男女が分断され、とりわけ女性が孤立させられていることが大きいのではないかと推論してみるものの、最終的には個別のカップルのプライベートな問題で、一般論化することが最も無意味なテーマではないのか。


■LE POUSETTE CAFE
★国と社会を挙げての子育て支援策が功を奏するフランスは今、ベビーブームに沸いているというニュースを先週紹介したが、パリにこういうカフェも登場。pousette はベビーカーのことで、ベビーカーで入れて、ベビーフードが揃っていて、トイレでオムツを替えられる。日本ではペット・カフェが増えているというが、少子化対策にはこういう場所も必要だろう。中はこんな感じ

http://www.lepoussettecafe.com/



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posted by cyberbloom at 01:12| パリ ????| Comment(0) | TrackBack(1) | 週刊フランス情報
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