フランス映画界のアカデミー賞とも言われるセザール賞において、06年度に作品賞、主演女優賞など最多5部門を受賞した「レディ・チャタレー」が、日本でも間もなく公開される。女性ならではの視点で、チャタレー夫人の心情と性愛を描いたパスカル・フェラン監督に話を聞いた。1921年、第1次大戦により下半身不随となった夫(イポリット・ジラルド)と裕福ながらも冷え切った生活を送るコンスタンス(マリナ・ハンズ)は、雇い人パーキン(ジャン=ルイ・クロック)と過ごすうち愛し合うようになり、やがて官能に目覚めていく。大胆な性描写により、本国イギリスはもとより、日本を含め世界各国で出版の是非をめぐる裁判が起きたイギリスの文豪、D・H・ロレンスの代表作「チャタレー夫人の恋人」。しかし、あまりにも有名なこの小説には、第1稿から第3稿までが存在し、広く世に出たのは第3稿であることはあまり知られていない。本作は、この第3稿ではなく、一部でのみ出版されている第2稿を原作としている。フェラン監督にその理由を尋ねると、「第3稿は登場人物たちが饒舌で、自らの行動を説明しすぎるきらいがあるのに対し、第2稿は秘密めいた部分を残しながらも、内面の変化が顕著に描かれていて感動的でした。人間がこの世に存在してから初めて語られるラブストーリーなのではないか、と思うほど、純粋な愛の物語だと感じたのです」との答えが返ってきた。「ロレンスが伝えたかったであろう思いを観客に届けたい」と語るフェラン監督。「お互いに裸になって花を飾り合うシーンは、2人の心が一体となったことを表しています。また、雨の中で裸で走り回るシーンでは、子供のように喜びを体全体で表現しているのです。どちらも原作にあり、私にとっても重要なシーンでした。主人公たちの精神的な変化はもちろん、彼らが身体を触り合っている感触や、匂いまでも楽しめるような、五感に訴える作品にしたかったのです」。「レディ・チャタレー」11月3日より公開。
(10月31日、eiga.com)
□公式サイト http://www.lady-chatterley.jp/
□フランス語版予告編
■東京国際映画祭、国際色溢れる日本映画『シルク』でフィナーレ
各賞の発表も終わり、いよいよクロージング作品の上映を残すのみとなった第20回東京国際映画祭。栄えあるラストを飾るのは、国際映画祭にふさわしく日本、イタリア、カナダのキャスト・スタッフが集結して製作され、先のトロント国際映画祭でのプレミア上映、ローマ国際映画祭への出品で話題を呼んでいる『シルク』。上映前の舞台挨拶にはこの日のために来日した主演のマイケル・ピットとフランソワ・ジラール監督、そして役所広司、中谷美紀、芦名星、國村隼、本郷奏多ら日本人キャストが一堂に会した。
(10月30日、cinemacafe.net)
□舞台は1860年代のフランス。蚕の疫病が発生したことにより、エルヴェは妻エレーヌをフランスに残し、世界でもっとも美しい絹糸を吐く蚕の卵を求めて日本へと旅に出る。そして幕末の日本へと到着したエルヴェは、蚕産業者の原十兵衛(役所広司)が連れていた、絹のように光る白い肌の少女(芦名星)に目を奪われる。フランスに帰国してからもその少女の姿が頭から離れないエルヴェは、在仏日本人のマダム・ブランシュ(中谷美紀)の力を借りて再び日本へと向かう…。
■「のだめ」新春SP、樹里&玉木がパリで大感激クランクイン
来年新春に2夜連続で放送されるフジテレビ系ドラマ「のだめカンタービレ新春スペシャル」(仮題)が、ついにフランス・パリでクランクインした。欧州留学した主人公の“のだめ”こと野田恵役の上野樹里、天才指揮者、千秋真一役の玉木宏が元気に参加。上野は「パリの街並みは本当にすてきなので、いいものを日本に持って帰れるよう頑張ります」と好演を誓った。来月10日までのロケ期間中、トップを切って撮影されたのは、「プラティニ国際指揮コンクール」に参加するため列車に乗る千秋を、のだめが見送るシーン。思いを込め、千秋を激励するのだめ…。とはならないのが、一筋縄ではいかない“のだめ”だ。パリでは、その当日はアニメファンが集結する仮装パーティーが行われる設定で、コスプレのフランス人形がホームを駆け、連ドラでおなじみの“のだめ人形”が宙を舞う、というギャグシーンの撮影となった。23日に渡仏した撮影隊は総勢70人。トップシーンは、パリ市内にある駅のホームと列車を貸し切って撮影され、フランス人エキストラも数十人が参加。現地入りしたフジの若松央樹プロデューサーは「“のだめ”らしい壮大なギャグシーンでクランクインしたこともあって、上野さん、玉木さんお二人とも、一気にキャラクターに入り込んだ様子で、ブランクを感じさせませんでした」と報告した。他に、パリに来たことがうれしくて仕方のないのだめが、エッフェル塔やシャンゼリゼで千秋とデートしている妄想シーンなどを撮影した。「のだめ」は女性コミック「Kiss」に連載中の二ノ宮知子さん原作のコミック。音楽大学を舞台に、個性豊かな学生たちが繰り広げる青春群像劇。昨年10月期の連ドラとなり最高21.7%の平均視聴率を記録した。ファンの熱い続編コール、復活コールを受けてはまり役を再び演じることになった上野は、「また、のだめをやることができてすごくうれしい。しかもパリでクランクインという、とても貴重な経験をさせてもらい感激です」とコメントを寄せ、玉木も「前回よりパワーアップしているので、楽しみにしていてください」と遠いパリからメッセージを寄せた。
(10月31日、サンケイスポーツ)
★TVドラマ版はよく出来ていて、私もハマった。竹中直人の怪演が印象的だったが、どうみても日本人だ。あれ以来、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」がギャグの音楽になってしまった。パリ編になってマンガもつまらなくなったので、パリに渡る直前で最終回にしたのが良かったと思っていたのだが、パリ編をやるならSPがちょうどいいのかも。
□関連エントリー「のだめカンタービレ」
■パリで人気のジェラート店「デリッツエフォリエ」が日本に上陸
パリで人気のジェラート店が都内に…フランス伝統の味を日本でも1号店が1日、東京・渋谷の渋谷パルコZEROGATEにオープンする。ジェラートの本場イタリアのジェラート協会が、欧州で1番のジェラート店に選んだ名店の海外1号店で、50種類のジェラートを楽しめる。
(11月1日、FujiSankei Business i. )
http://www.parco-shibuya.com/web/
http://www.deliziefollie.net/
■村上隆、ロサンゼルス現代美術館で回顧展「(c)Murakami」開催
(10月 29日、AFP)
★世界的な「萌え系」アーティスト。今回はルイ・ヴィトンとコラボしたバッグや小物もあり。
http://www.moca.org/
■パリに住む中国人作家、シャン・サ
シャン・サはフランス語で書く中国人作家。日本軍占領下の満州を舞台にした物語『碁を打つ女』でゴンクール賞を受賞し、フランスでは有名な作家だ。天安門事件の際に、家族とともにパリに移り住んだのが、4、5歳の時期というから、ほとんど母語同様に操れるのだろう。政治的な理由からか、中国ではまだ一冊も出版されていないのだという。新著『午前4時、東京で会いますか?』は、シャネルの日本法人、日本シャネルのリシャール・コラス社長(コラス氏は作家でもある)との往復書簡をまとめたもので、先にフランス語ではなく日本語で出版された。
□シャン・サ、インタビュー(AFP)

■フランスの哲学者「ハリー・ポッター作品はサッチャー批判」
これまで英国の批評家の中には、うわべだけを見て、小説の舞台を全寮制の学校や蒸気機関車という懐かしい時代に設定したローリングを保守派だと非難する者もいたようだが、パリ大学で言語学を教えるフランス人哲学者ジャン=クロード・ミルネール Jean-Claude Milner氏が仏左派系紙リベラシオンにそれに対する反論を述べた。「ハリーポッター」はチャールズ・ディケンズやジョージ・オーウェルの時代から続く英国文学のテーマをしっかり継承しているんだとか。
(10月29日、AFP)
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