2007年09月12日

新しいゴシック世代(3) ゴシック必読文献

最近ご無沙汰の木魚さんにゴシックついて、聞いてみました。

cyberbloom:木魚さん、ゴシック関連で、何かお薦めの本はありますか?

木魚:ゴシック建築なら、ユイスマンスの『大伽藍―神秘と崇厳の聖堂讃歌』、パノフスキーの『ゴシック建築とスコラ学』なんかマストでしょうが、手に入りやすいものなら馬杉宗夫『大聖堂のコスモロジー―中世の聖なる空間を読む』がお勧め。あとはサントリー学芸賞受賞の酒井健『ゴシックとは何か―大聖堂の精神史』。ゴシック・リバイバルに関してはラスキン…


大伽藍―神秘と崇厳の聖堂讃歌 (平凡社ライブラリー) ゴシック建築とスコラ学 (ちくま学芸文庫) ゴシックとは何か―大聖堂の精神史 (ちくま学芸文庫)

cyberbloom:リアルタイムのゴシックに関してはどうですか…

木魚:とうてい実用化できないファッションでも、マンガの中で描くのなからオッケーで、日本のゴシックの場合、やはり少女マンガの影響もあるんじゃないでしょうか。パッと思いつくかぎりでも、三原ミツカズ、矢沢あい、由貴香織里の『天使禁猟区』なんか。男性マンガなら『BASTARD!!―暗黒の破壊神』、まあ、耽美な人たちご用達です。

cyberbloom:確かに、ビジュアル系の隆盛のベースにも少女マンガあるとよく言われます。少女マンガ体験というベースがあるから、あの耽美的な世界が受け入れられたと。 

木魚:音楽でいえば、最近流行ったマイ・ケミカル・ロマンスのクリップなんてゴシックですね。音もクィーンが入っていて、こいつら真面目なんやろかと思ってしまいます。個人的におもしろかったのは、SF大賞を獲った牧野修の『傀儡后』(ハヤカワJA)の冒頭にゴスロリの進化系とも言えるデスロリが登場します。

My Chemical Romance - Vampires Will Never Hurt You
My Chemical Romance-Helena




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posted by cyberbloom at 18:32 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評−文学・芸術・思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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