2007年08月14日

ポンピドゥー・センターも30歳

少し古い話になるが、今年の1月31日、ポンピドゥー・センターでは開館30周年の式典が行われた。前大統領のジャック・シラク氏が式典に参列し、30本のロウソクを自ら吹き消した。

1977年に開館したこの美術館、というより総合的文化施設の詳細については、各種ガイドに書かれているのでここでは省こう。

イタリア人レンゾ・ピアノとイギリス人リチャード・ロジャースによる設計であるが、30年を経た今日においてもその建築は魅力的だ。と思い、写真のストックを開いてみたが、全体的な外観を撮影した写真は皆無であった。(ちなみに大阪湾に浮かぶ関西国際空港もレンゾ・ピアノによる。)

ということで全体図は、センターのホームページを参照していただくことにし、ここでは断片的な内部の写真を4点掲載しておこう。

DSC00237pom2.jpg
DSC00236pom3.jpg
DSC00450pm4.jpg

何故ゆえにエッフェル塔が、と思われるかもしれないが、これはポンピドゥー・センターの最上階より撮影したもの。周囲の他の建物より一回りは大きいこの建物からは、街が一望できるのだ。サクレ・クール寺院、ノートルダム寺院、オペラ座など、すでに訪れ、また、これから訪れるかもしれない名所を、高い位置より確認できるのは、何となく嬉しい。

俯瞰的な視線により街を眺めると、それまで距離感を感じていた街が急に近づいたような気のするものだ。平面的な世界に、立体的なイメージが重なることで、認識が変化するのであろうか。

okabe-pompidou01.jpgポンピドゥー・センターについては、随分と昔にとても「熱い」本も読んだ。フランスで美術関係の人材を多く輩出するエコール・ドゥ・ルーブルを経て、ポンピドゥー・センターに勤務する岡部あおみさんの著書である。学芸員に要求される視覚的な記憶を、エコール・ドゥ・ルーブルでひたすら鍛え上げたというエピソードには、とても強いインパクトがあった。留学経験や海外での生活を題材にした著書は、星の数ほどあるだろうが、この本はこれまでの僕のナンバーワンである。

『ポンピドゥー・センター物語』岡部あおみ



キャベツ頭の男

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posted by cyberbloom at 16:40 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | フランスの美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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