2014年06月10日

週刊フランス情報 2 - 8 JUIN

ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典、急きょ首脳会談の場に
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年 07月号 [雑誌]■ウクライナ危機をめぐって欧州が東西冷戦以来の深刻な局面を迎える中、6日に世界の首脳を集めてフランスで開かれるノルマンディー上陸作戦70周年記念式典は急きょ、緊急外交の場になりそうだ。式典は、第2次大戦中の1944年6月6日、連合軍がナチス・ドイツの支配する仏北岸に上陸したことを記念するもの。ロシアのプーチン大統領、米国のオバマ大統領、ウクライナのポロシェンコ次期大統領ら18カ国の首脳と3000人の退役軍人が出席する。
■あるフランスの外交官は「退役軍人や戦争犠牲者のための式典であることは確かだが、将来を見据え、ウクライナ危機を拡大化させないための場でもある」と述べた。プーチン大統領は式典の合間にメルケル独首相、キャメロン英首相およびオランド仏大統領と個別に会談する。西側諸国と会うのは、3月のクリミア編入以来初めてとなる。オバマ大統領とプーチン大統領の会談は現時点で予定されていないものの、プーチン大統領は4日、フランスのラジオで、会談の意志があることを明らかにした。仏主催者側によると、18世紀建築のベヌビル城が両国会談の場として準備されているという。
(6月4日、ロイター)
★オバマ大統領とプーチン大統領はノルマンディーでの各国首脳の昼食会で10−15分程度「非公式に会談」した。ウクライナ危機が発生して以降、米ロ首脳が対面で会談するのはこれが初めて。

ノルマンディー上陸70周年:フランスが忘れない虐殺の記憶(Newsweek):フランスでは、ノルマンディー以外にも戦争の記憶を今に伝える場所が少なくない。なかでも象徴的なのが、フランス中南部のリムーザン地方のオラドゥール・シュル・グラヌ村。ナチス親衛隊による大虐殺の舞台となった村だ。ノルマンディー上陸作戦直後の1944年6月10日、フランスのレジスタンス組織によるナチス司令官誘拐計画への報復としてナチス親衛隊がオラドゥール・シュル・グラヌ村を襲撃し、男性を次々に銃殺。500人ほどの女性と子供が逃げ込んだ教会には火が放たれ、子供1人を除く全員が焼け死んだ。村はすべて焼き払われ、犠牲者642人の大半は身元さえ判別できなかった。 
フランス弱体化、欧州瓦解を告げる恐れ(FinancialTimes):EU創設時の取り決めは、独の経済的な強さと仏の政治的な指導力のバランスを取っていた。伝説的な統合の機関車には運転手が2人いた。問題はフランス政府が大きすぎ、社会福祉制度に柔軟性がないこと…
欧州の怒れる有権者:EUに反旗(The Economist):指導者たちが景気の低迷に対する解決策を示せていないフランスの国民の方が、順調に回復を遂げているドイツの国民よりもはるかに大きな怒りを抱えていることは注目に値する。

ART
オルセー美術館の人気作品「世界の起源」が9月1日までクールベの故郷のオルナンで展示(culturebox) 未だにしばしば話題にのぼるスキャンダラスな絵画。この絵はジャック・ラカンが25年間所有していたことで知られる。★…子供とオルセーに行ったとき、そういえば気をつけなきゃと思ったがすでに遅かった。留学中、オルセーでこの絵を前にして指導教官に解説を受けたことがある。
MoMAの人気傘シリーズに、ゴッホの名作「星月夜」が登場(Vogue):ニューヨーク近代美術館MoMAのミュージアムショップ発。サイケな傘で梅雨の日々も楽しくなる?美術館も自活のためにオリジナル商品を開発する時代か。
マルセイユの Le MuCem (欧州と地中海文明の博物館)が1周年(culturebox):1年間で260万人が訪れた。
パリの真ん中にレンゾ・ピアノによる pathe foundation の建築物(designboom) :金属の蛭のようなけったいなものがまたパリに。13区ゴブラン通り。



MODE
Dior Secret Garden III - Versailles - The Film(DIOR):Music by Depeche Mode

BOOKS
ヒトの皮膚で装丁=19世紀のフランスの本、米ハーバード大が確認(AFP=時事):米ハーバード大はこのほど、同大図書館が所蔵する19世紀のフランスの本がヒトの皮膚で装丁されていることを科学的に確認したと明らかにした。この本は、古い希少本を集める同大ホートン図書館が所蔵するフランスの作家・詩人アルセーヌ・ウーセの本で、ハーバード大の科学者らが検証した。図書館の保存管理者はブログで「研究者らは装丁がヒト由来だということに99%自信を持っている」と述べた。★…アルセーヌ・ウーセ Arsene Houssaye と言えば、ボードレールが『パリの憂愁』で序文を寄せた人ではないですか。

JAPAN
出生率1.43に微増=赤ちゃん最少102万人台(時事):20代での出産が少なかった「団塊ジュニア」世代(現在40歳前後)の出産で、全体では微増となっているが、今後は低下に転じるとみられる。
日本の人口動態:信じ難いほど縮みゆく国(The Economist):移民の人たちにちゃんと日本語を教えるのも教育だし、移民の人たちを差別しないように方向付けるのも教育。どちらもお金と時間がかかる。
■「五輪のために労働力はほしいが、移民は嫌」 (newsphere) :日本の鎖国姿勢を海外紙が批判。


★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 22:14 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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