2013年12月17日

週刊フランス情報 9 - 15 DECEMBRE

フランス企業の人員削減に騒がなくなった労組と政府
■フィリップ・ドルジュ氏は4カ月間にわたり、毎週、蛍光灯のついた地下室にこもり、プジョーシトロエングループ(PSA)とフランスでも特に恐れられている産業労働組合との意見の相違について徹底的に議論した。結局、労使は10月に、残業代を削減し、給与を凍結することに合意した。労組側が作戦を話し合うために別室に引き揚げて「白熱することもあった」とPSAのドルジュ氏は言う。「だが、自動車市場は変わった。最終的には皆、我々が市場とともに変わらなければ倒れるということを理解した」
■交渉に成功したのはドルジュ氏だけではない。多数のフランス企業がここ数カ月間でリストラを行っており、過去数年とは異なり、ストライキや怒った政府の介入にほとんど邪魔されることなく、プロセスが円滑に進んでいる。数社名前を挙げるだけでも、エールフランス・KLM、ミシュラン、アルカテル・ルーセント、アルストム、ルノーなどのフランス企業が、競争力を高めるために国内で人員を削減し、工場を閉鎖し、賃金凍結に合意している。エールフランス・KLMが今年、発表済みの5100人に加え、フランス国内で別途2800人の人員を削減すると発表した時、労組や政府からほとんど不満の声が上がらなかった。何しろ同社は2013年上半期の決算で7億9300万ユーロの純損失を計上していた…(全文はタイトルをクリック)
(12月6日、Financial Times)
★これって凄く大きな変化じゃないかしら。フランスの人件費は1時間37ユーロと欧州で最も高い部類。独は36€、英23€、スペイン22€、スロバキア9€、ルーマニア4€…独仏以外との差は歴然。

仏文化相、グーグルのイベントを土壇場で欠席(AFP):フィリペティ氏はグーグルを100%支援していると誤解されないよう欠席を決め、個人情報の保護や課税問題などでの「より確かな約束」をグーグルに求めているという。
パリにグーグルの文化センター "Le Lab" が開館(culturebox):世界の文化の担い手とグーグルの技術者たちの出会いの場となることが期待されている。つまり文化の国とグーグルのコラボの可能性を探るわけですね。★…前の記事にあるように、仏文化相が開会式をドタキャンし全面的に支持しているわけじゃないわよと意思表明。
ストラスブールがヨーロッパで1番のクリスマス市(マルシェ・ド・ノエル)に選ばれる(canoe.ca):2位ドレスデン、3位ブリュッセル、4位リール… コルマールなどはストラスブールと一緒くたになっているのかな。

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★先週に引き続き、クリスマス仕様のギャルリー・ラファイエット。数年前のもの。これもパリ在住アーティスト、KiKiさんにいただきました。

軍事介入「大虐殺回避に必要」=フランス大統領が中央アフリカ訪問(時事)
武田薬品の次期社長にフランス人ウェバー氏(Invest France):英国の大手製薬会社、グラクソ・スミスクライン(GSK)からフランス国籍のクリストフ・ウェバー氏(47歳)を社長兼最高執行責任者(COO)として招くという人事。★…上司がフランス人というCMソングが昔あったが、そういう状況になったら外国語教育は英語一辺倒では困るのでは。
アメリカンドリームの実現、日本よりも難しい?国際調査(CNN):子の世代が親の世代と同じ階層にとどまる確率は、社会的格差が大きいほど高くなる。「米国人は今でも自分たちは移動性が極めて高いと信じているが、それは真実ではない」

米GM、仏プジョー株7%を売却へ(ロイター):プジョーは13年決算で11億ユーロの評価損を計上。GMとの提携を縮小し、中国の東風汽車と増資を含む提携拡大交渉を進める…こちらも中国頼みか。
極右政党、「反EU」共闘=欧州議会選で躍進期す(時事通信):フランスの極右・国民戦線(FN)とオランダの極右・自由党は来年5月の欧州連合(EU)欧州議会選挙での躍進を目指し、共闘関係を築くと発表。

WORLD
中国のスタバが「世界一高い」のはなぜか?「スターバックスぼったくり疑惑」の真相(東洋経済) :「スタバが暴利をむさぼっている」とする全国メディアの報道に「価格に見合った価値は十分ある」と反論するのは、中国国内のブランド・サポーターたち。
国際学力テスト:フィンランドの凋落とアジアの台頭(The Economist):直近のPISAテストでの北欧教育の元スターの凋落でより厳しいアジアモデルに関心が向かっている。…日本の話は全く出てこない。
将来に自信が持てなくなってきた西側諸国(Financial Times) :この世界に住む何十億もの人々にとって西側諸国の定義とは「普通の人ですら快適な生活を送っている一角のこと」…確かにアメリカンドリームとかバカンスが幻と化しつつある。

JAPAN
女性にとっての、ホワイト企業とは何か?「ゆるキャリ」を容認するのが、いい会社か(東洋経済):残業が少ない、育休復帰後に査定が下がらない、女性パワーによるヒット商品がある、女性の管理職比率が高い。

英国一家、日本を食べるChristian Louboutin英文版 ふろしきラッピング - Gift Wrapping with Textiles

GOURMET
『英国一家、日本を食べる』イギリス人フードジャーナリストが食べ歩いた、日本人の知らない日本食(ダ・ヴィンチ):ビストロSMAPの収録を見学し、札幌のバターコーンラーメンに衝撃を受け、大阪の串揚げが何故いまだに世界で旋風を起こしていないのかと問う。

CINEMA
映画『ファイアbyルブタン』(朝日新聞):「クレイジー・ホース」で80日間だけ上演された伝説のステージを『ピナ・バウシュ』を撮影したスタッフによるドキュメンタリー。クリスチャン・ルブタンが舞台演出を、デヴィッド・リンチが音楽を手がける。
ソニック・ユースが音楽を担当、光と影を操る映像美が冴えるフランス映画『消えたシモン・ヴェルネール』(webdice) :12月14日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開だそうです!

ART
パリ・ギメ東洋美術館の風呂敷講座 (JBpress) :風呂敷講座はいつも大人気。エコでスタイリッシュ。風呂敷をフランスに広めるオーレリー・ル・マレック。★…日本人は忘れちゃってるね、風呂敷のこと。

MODE
セレブも惚れる香水「Miya Shinma」(PUNTA):海外で大ヒットを生む新間美也さん。Miya Shinmaは、月の香り、桜の香り、ヒノキの香りなど、和歌をまじえてイメージした香りの芸術作品。香水の本場フランスでも息の長い人気。

NOEL特集
オドレ・トトゥーのシャンゼリゼ点灯式
ヨーロッパのクリスマスの発祥の地、アルザス、コルマール
NOEL QUE DU BONHEUR
POUPEES RUSSES
CASSE-TETE CHINOIS

★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 22:15 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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