2013年12月03日

週刊フランス情報 25 NOVEMBRE - 1 DECEMBRE

上乗せ年金27億円に批判 8000人を解雇したPSAプジョーシトロエン会長(赤旗新聞) : フランスで、経営難から労働者を大量解雇し、賃金凍結を押しつけている大企業の会長が退職後、25年間で2100万ユーロ(約27億円)の特別な年金を受け取ることに怒りと批判が殺到し、受け取り断念を表明しました。企業の幹部が受け取る「補足年金」は「帽子年金」とも呼ばれ、一般の年金に上乗せされるもの。与野党を問わずその規制を求める声が広がっている。
株価高騰と欧州を襲う低インフレ「下から上へ」の富の再配分(JB) :世界的な株高でグローバルなウルトラリッチ層はさらに潤う。ドイツ国民の上位10%の層が社会全体の富の67%、フランスでは上位10%の層が62%を所有。
電話は武器になる。電話でDV被害の情報を募るショートフィルム(アドバタ会議) :DV被害を受けそうになった女性が電話をかざして対抗するというもの。仏では10人に1人の女性がDVの被害者、さらに2.5日に1人の割合でDVの死亡者が出ている。
介入主義に走るフランスの強気 - Napoleon Complex (Newsweek) :中央アフリカに1000人規模の仏軍を増派する方針。かつて弱腰だと嘲りの言葉を浴びた国がオランド大統領の下で積極的軍事介入に転じている。



EUROPE
キプロス最大規模の私立大学、ニコシア大学、仮想通貨での学費支払いを承認 世界初(AFP):「これらは今後、オンライン取引や金融システム、国際決済、送金、世界経済の発展に大きな変革をもたらすものになるだろう」
子どもの安楽死、法案が上院委通過 ベルギー(CNN) :ベルギーの上院委員会は27日、回復の見込みがない子どもの患者と認知症の患者にも安楽死の権利を認める法案について採決を行い、13対4の賛成多数で可決。
□FBN過去記事「安楽死をめぐる2人の死」2008年のベルギーとフランスのケース

JAPAN
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 11月号 [雑誌]高学歴エリートを襲った就活の現実(SankeiBiz) :とある旧財閥系上場企業の社長が入社式の日に漏らしたホンネ。「本当のことを言うと、今日この式に参加している人材はすべていらない。本当に欲しいのは自 分の力で起業して、独力で儲ける仕組みを作り、売り上げを作れるクラスの人材。でも、そんな人はそもそも組織の枠に入ってこないから、うちの面接は受けに こないんだよ…」。自立した人材を渇望しながらも、大企業に依存したいというタイプの志願者の中から採用せざるを得ないという矛盾を企業は抱えるように なった。★…ちょうど就活が解禁になったところだが、それだったら新卒一括採用なんてやめればいいのに。矛盾したメッセージを前にして、学生にしてみたら「どうせっちゅうんじゃい」って感じだろう。
パラダイム・シフトの手ごたえ、理数系女子がモテる時代へ!(punta):ブリュッセルで産声をあげた、少女達に理数系分野を推奨する活動は、世界各地で活躍するプロフェッショナルな女性の共感を得て輪を広げ、今では、ニューヨーク、ボストン、ロンドン、アテネ、ソフィアの他、南米、アフリカ、インドなどの世界16都市で、一年を通して様々なイベントを開催するようになった。★…いわゆるリケジョの時代ですね。クリエジャポン11月号の特集「そして理系が世界を支配する」も面白かった。
ポスト消費社会のゆくえ (文春新書)セゾン=パルコ文化の生みの親、堤清二=辻井喬さんが亡くなる(French bloom net):パルコのバーゲンに通い、CDはWAVE で調達し、クアトロに外タレを見に行く。とんがっている気になっていた田舎者(わたしのこと、笑)は、結局は堤さんというお釈迦様の手の中だったのか。2008年に出た堤=辻井さんと上野さんの対談『ポスト消費社会のゆくえ』が面白かった。
Le Japon vote une loi qui limite la liberté d'informer (lemonde) :日本が秘密保護法(仏語では「情報を知らせる自由を制限する法律」と表現)を採決。秘密の範囲の拡大はとりわけセンシブルな情報の交換についてアメリカの要求を満足させるため、と。

CINEMA
スパニッシュ・アパートメント [DVD]クラピッシュ監督の「スパニッシュアパートメント」「ロシアン・ドールズ」の続編、CASSE-TETE CHINOIS のトレーラー(youtube):ロマン・デュリス、オドレ―・トトゥー、セシル・ド・フランス。フランスでは12月4日から公開だが、日本にはいつ来るのだろう。
「まどマギ」にパリっ子が長蛇の列、プレミア試写会で大喝采(Narinari.com) :この夏のジャパン・エキスポでは特報映像が公開されていた。

DESIGN
パリの南あるルノートル設計の「ソー公園」が3D技術で再生(culturebox) :建築家や造園家が丸1年かけてルノートルのオリジナルなデザインを再現。…ソー公園はRER-B線の南の方向。
ノートパソコンを持ち歩く人のための画期的なバッグ(Pouch):フランスのデザインスタジオ『piKs design』が手掛けた商品「La Fonction no. 1」

MODE
モスクワの赤の広場に現れた巨大なヴィトンのトランク、解体されることに(culturebox):ルイ・ヴィトンの巨大展示場(高さ約9メートル、幅約30メートル)は、赤の広場に面しているグム百貨店の創業120周年を記念して、「ルイ・ヴィトン」の関連会社が設置したもの。12月2日から来年1月半ばまでオープンする予定だった。
童話の世界へと誘う、パリ老舗デパート「ギャラリー・ラファイエット」のノエル(Vogue):2013年のクリスマスは《あるノエルの夜…0時の鐘が鳴る前に》をテーマに掲げ、子どもから大人までを童話の世界へと案内。ショーウィンドーにはクマの マルタンとその仲間に出会える不思議な森を再現した機械仕掛けの人形たちが登場し、時計メーカー「Swatch」(スウォッチ)の演出によるクリスマスツリーは1時間ごとに、スペクタクルで、素敵なハプニングで時を刻む。

VOYAGE
パリ・バルセロナを6時間で、直通高速列車を12月から運行(AFP):ラホイ首相とオランド大統領が共同記者会見で発表。


★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 19:41 | パリ | Comment(1) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
11/30に武田製薬が次期社長にフランス出身のクリストフ・ウェバー氏に招聘したニュースをinfo*baseかMain Blogで取り上げていただけないでしょうか?
弘大フランス語HPのピックアップFrench Bloom Netで紹介したいので、よろしくお願いします。最高財務責任者もフランス人、12月就任予定の調達責任者もスイス大手製薬会社からの招聘というのも、「グローバル化」もというものを象徴する記事だと思いました。いずれも競合する製薬会社からのヘッドハンティングというのも...
のんびり日本人が気づいた時には、日本企業のTOPが全員外国人という日も近いのではないかと思います。ただ英語コミュニケーション能力に躍起になっている日本って、今後、国内からグローバル人材出せないんじゃないか、など。
http://www.data-max.co.jp/2013/12/04/ma_6_ks1.html
http://blogos.com/article/75234/
Posted by 熊野真規子 at 2013年12月06日 20:26
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