2013年11月11日

週刊フランス情報 4 - 10 NOVEMBRE

S&PがフランスをAAに格下げ、改革不十分と警告
■格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は8日、フランスの外貨建て・現地通貨建ての長期ソブリン信用格付けを「AA+」から「AA」に1段階引き下げた。成長促進には現行の経済改革では不十分だと警告した。ソブリン格付けの見通しは「ネガティブ」から「安定的」に変更した。フランスは既に、格付け大手3社すべての最上級格付けを失っていた。さらにもう1段階の格下げを実施したのはS&Pが初めて。
■S&Pは、フランスでは失業率が高く、抜本的な財政・構造改革をさらに進めるために必要な支持を得られなくなっていると指摘。同国の中期的な成長見通しが政府のマクロ経済改革で大幅に改善することはないと付け加えた。
(11月8日、ロイター)

フランスの文化産業の比重は自動車産業や贅沢産業を凌ぐ!(culturebox) :仏の文化&クリエイティブ産業は614億ユーロ、自動車は604億ユーロ、贅沢品は525億ユーロ。文化産業従事者は120万人と国内雇用全体の5%を占める。
マリのフランス人記者殺害、アルカイダ系組織が犯行声明(AFP) :旧宗主国フランスによる「新たな十字軍」に報復するための犯行だったと。

EUROPE
欧州中銀が利下げ、過去最低の年0.25%に デフレ懸念で半年ぶり(日経) :利下げは今年5月以来、半年ぶり。新しい金利は過去最低の年0.25%で13日から適用する。欧州景気は底入れしたものの、回復力が弱く、物価上昇率が低水準にとどまると判断した。ユーロ圏の低金利政策が長期化するのは確実な情勢だ。域内の10月の消費者物価上昇率は0.7%とECBの政策目標である「2%未満で、その近辺」を大幅に下回った。
今年のXマス、フランス人は支出減らす見通し−高失業率で(Bloomberg) :一方、ドイツ人やロシア人、スペイン人らは支出を増やす見通しだ。★…高失業率に負けないスペイン人!
EUが日本と中韓両国の緊張関係について注文(共同):欧州連合外交筋は東京で19日に開かれる日EU定期首脳協議で、EU側が緊張の続く日本と中韓両国の関係についての懸念を伝え、外交的な解決策を見いだすよう促す意向だと明らかに。
下がり続ける労働分配率:労働者の痛み(The Economist) :全世界において、労働は資本に対して劣勢に立たされつつある。賃上げにつながらない生産性向上、成長による利益は資本の所有者に。

JAPON
FUKUSHIMA is HERE 西海岸で開催(PUNTA) :「ひとつは、私たちはカリフォルニアにいるけれど心は福島の人たちとともにある」、「二つ目は、日本と大気や海を共有する西海岸でも福島第一原発由来の汚染が現実になりつつある」
「女が働きやすい」と男は何かトクするか(president) :女性関連の項目は今や投資家が企業の経営の質を見極める最重要項目。内閣府は「企業における女性の活躍状況の積極的な開示」を求める異例の呼びかけを行った。
女性の労働力に期待されても、独身女性の34.2%は専業主婦を願望している(wedge) :格差が広がる中、めぐまれた職業につけた一部のエリート女性を除けば、多くの普通の女性たちの労働意欲はそこまで高くはないのだ。一方、一生妻子を養えるような雇用環境にはないことを痛感している独身男性たちは、女性には結婚しても働いてほしいと考えている。



DESIGN
パリに『どこでもドア』が出現!? :フランスの国鉄「SNCF」が、パリの街角に『リアルどこでもドア』を設置するというアンビエントプロモーションを実施。動画も。
「教育大国」フィンランドの先生が愛用する椅子:ILOA+(イロアプラス)チェア(PUNTA):教壇の上でぼそぼそしゃべっているのではなく、確かに教室内のアクティブさが求められていると思う。

MUSIC
「初音ミク」はきわめて日本的 人間を超えた声域、オペラ主演も:世界各国でライブが開かれ、11月にはパリ・シャトレ座でデビューが決定。
Opéra virtuel "The End" : la diva numérique Hatsune Miku au Théâtre du Châtelet (culturebox)

MODE
モンロー「5番」肉声発見=シャネルが広告で活用へ(L'EXPRESS):マリリン・モンローが60年に行ったマリー・クレール誌とのインタビュー音声。何を着て寝るかと聞かれて、「シャネルの5番」と答えた有名な発言について。
マーク・ジェイコブズの後任にニコラ・ゲスキエール(WDD) :「ルイ・ヴィトン」がマーク後任にニコラ・ゲスキエールの起用を決定、コメントを発表

TV
あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1Le Japon sous le charme d'"Amachan"(あまちゃんに魅せられた日本)(ル・モンド紙):「じぇじぇじぇ」、何と言う成功だ!「あまちゃん」と、驚きと喜びの擬声語である「じぇじぇじぇ」のようなその独特の表現は、日本を揺り動かし続けている…。記事の内容は「あまちゃん」の視聴率は25%に達し(1983年の60%に達した「おしん」と比較されている)、その成功の理由として、311の被害を受けた場所を選んだこと、小泉今日子という80年代のアイドルを起用し、当時のヒット曲を流したりすることで、中高年の男性層まで惹きつけたこと、シナリオが議論を巻き起こすような多様な展開を見せたことなどを挙げている。
フランス語学ぶ工藤静香の娘、フルートのコンクールで最優秀賞受賞(ポストセブン):ということはキムタクの娘さん。家庭では自然にフランス語が使われているそうだ。仏語って未だにセレブな言語なんだな。

BOOKS
ラバー・ソウル村上春樹さんが「文春」12月号に新作短編「ドライブ・マイ・カー」(産経):『ノルウェイの森』と同じく『ラバーソウル』からですね。
トゥールーズで『レ・ミゼラブル』の48時間ノンストップの輪読会(culturebox):200人の読み手たちが徹夜でレミゼの登場人物たちを蘇らせる。『レミゼ』を締めくくる詩の最後の1節 "Comme la nuit se fait lorsque le jour s'en va". が読まれるのは土曜の20時だった。

SPORT
ジダン氏、フランス代表の新監督候補に浮上(GOAL) :今月15日および19日に行われるプレーオフでウクライナ代表と対戦するが、この戦いに敗れて本大会出場を逃した場合、ディディエ・デシャン監督は退任すると見られている。

CINEMA
ソニック・ユースが全編音楽を手掛けた映画『消えたシモン・ヴェルネール』が12月公開(RO69):映画は、パリ郊外の高校を舞台に、一つの殺人事件をきっかけに次々と生徒が失踪していく物語。RO69はロッキンオンのサイトなんですね。

ART
19世紀フランス絵画の巨匠「シャヴァンヌ」日本初の回顧展、渋谷で開催(FashionPress): シャヴァンヌはパンテオンの壁画も描いている。あれは好きな絵。


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posted by cyberbloom at 21:54 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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