2013年10月14日

週刊フランス情報 7 - 13 OCTOBRE

日曜はダメ?日曜営業解禁に割れる仏世論
■フランスを訪れる外国人が頭をかしげることの一つが、法律で小売業などの日曜営業が禁じられているため、日曜日に買い物ができないことだ。この法律に今、当のフランス国民も疑問を投げ掛け始めている。フランスの法律では、企業は従業員に午後9時から翌朝午前6時まで勤務するよう依頼することはできるが、厳しい条件を満たす必要があり、あくまで 例外的な場合に限られる。小売業者は観光地や人口密集地に立地していれば日曜日も営業することはできるが、厳しい条件がある。日曜日に精肉店などの食料品 店は午後1時までしか営業できない。
■フランスでここ数週間、飲食店以外の店舗に深夜と日曜の営業を原則禁じる現行法を支持する判決が相次いだことから、この問題が議論を呼んでいる。日曜にも働きたいという労働者たち、経済的に困難な状況にある今、現行法は古臭く時代に合っていないと怒っている。緊縮財政と経済成長の両立を約束したフランス社会党政権は、これまでのところ、日曜を休日とする現行法を支持している一方、国営郵便局の元トップを登用して現行法の問題点を調べさせ、11月末までに提言を出すよう求めている。
■中道右派の野党・国民運動連合(UMP)のパリ市長候補、ナタリー・コシウスコモリゼ氏は、現行法は世界で最も多くの人が訪れる都市パリに大きな損失をもたらしていると批判した。
(10月12日、AFP)

サルコジ前仏大統領、違法献金疑惑で不起訴に(AFP):ニコラ・サルコジ前大統領が、2007年大統領選時に違法献金を受け取ったとして刑事訴追された事件で、予審判事は7日、サルコジ氏の不起訴を決定した。予想外のこの決定により、次期大統領選への出馬を示唆しているサルコジ氏にとって目下最大の障害が取り除かれた。ただし、この疑惑以外の案件についての同氏に対する捜査は今後も継続される。サルコジ氏は2017年の大統領選への出馬の可能性は繰り返し示唆しているが、中でも注目を集めたのは、社会党が生み出した経済不調からフランスを「救済する」ため復帰もやむを得ない、という発言。
フランスは女性に優しい:フランスの社会保障制度は社会の変化に適応してきた。社会的、経済的地位を得て自分の欲望に正直になったフランスの女性たちは、産みたいときに産みたいと思っている。出生率2.0の国、フランスの不妊治療支援は体外受精も保険適用するほど充実している。
アラン・ドロンの極右政党「国民戦線」称賛発言が波紋(culturebox) :アラン・ドロンはミス・フランスの終身審査委員長をしているが、協会は彼と距離を置くことを表明。息子のアントニーも父親と袂を分かつ。★…フランスでは極右政党を支持表明しただけでこういう目に合う。日本のヘイトスピーチが野放し状態との差。
失われたブドウ畑を求めて(culturebox):パリのモンマルトルの丘で80回目のブドウの収穫。モンマルトルを歩いていると小さなブドウ畑を目にする。ベルシーやベルヴィルなど、かつてパリの至るところでブドウが栽培され、普段使いのワインになっていた。

WORLD
スウェーデンの助産師システムがすごい理由(AFP):妊娠期間の9か月中、超音波検査は1回だけ、産婦人科医に診てもらう必要もない…スウェーデンでの妊娠中の健康管理はこんなにシンプル。
「欧州店舗はほぼ破綻」、ユニクロ世界一への課題とは?(newshere):フィナンシャル・タイムズ紙は、ユニクロのアメリカの店舗が営業損失から抜け出せず、ヨーロッパ(英、仏、露)の店舗はほぼ破綻していることを指摘。
「差別はないが無関心」(newshere):日本で同性婚が合法化されない理由。自民党内に同性婚に関する勉強会が発足したと何かの記事で読んだが。

恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIESイラクサ (新潮クレスト・ブックス)小説のように (新潮クレスト・ブックス)

BOOKS
ノーベル賞でカナダ文学に「ようやく国際的評価」(AFP):アリス・マンロー氏(82)の受賞によって、カナダの多くの作家たちは、世界の文学に多大な貢献をしてきたにもかかわらず、長きにわたって過小評価されていると感じ続けてきた。★…アリス・マンローの短編を村上春樹が訳している(『恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES』)。

CINEMA
愛、アムール [DVD]カンヌ最高賞のレズビアン映画、主演女優が監督批判:カンヌでの笑顔から一転、主演女優が不満を口に。セックスシーンとケンカのシーンが問題だったようだ。
日本の「ハーフ」幻想に一石投じる(newshere):赤裸々な葛藤を描いた映画「HAFU」公開現在、日本の新生児の30人に1人が少なくとも片親が外国人だという日本政府のデータ。
ジャンルイ・トランティニャンの肖像:12月11日で83歳になるトランティニャンがヴァンヌで最後のステージに立つ。これが人前に出る最後の機会になると。クロード・ルルーシュの『男と女』からミハエル・ハネケの『愛、アムールアムール』まで。

ART
イギリスの春画展に英メディアも注目、「着エロ」が日本の伝統?(Newsphere):春画についての本も執筆するイギリスの専門家は「ギリシャ芸術では裸体の身体美が崇められたが、春画では衣服の美しさが強調されている。生の肌はむしろ道ばたや風呂場などで見られるものだった」とし、日本の美が「衣服の下に隠された非日常」にあると指摘。
アプリでゴッホの名作の謎解き(AFP):画面なぞると修復前の状態が映し出される。スマホで絵画鑑賞も変わる。

Mafia Douceエディット・ピアフ

MUSIC
Un demi-siècle sans Edith Piaf (culturebox):50年前の10月11日に47歳でエディット・ピアフが亡くなった。2015年には生誕100周年を迎えるが、その前にフランスは彼女の没後50年を記念する。
エディット・ピアフ没後50年、シャンソンの女王の伝説と虚構(AFP):ピアフは自分専属のカメラマン、ヒュー・バッサル氏だけにしか最期の日々を撮影させなかった。
PENDENTIF - "Embrasse Moi":French pop sexy! アルバム"Mafia douce"が発売。

VOYAGE
広島にフランス人が沢山来ているニュース:2011年のものだが、仏のモンサンミシェル、日本の宮島とアピールされていたようだ。潮の干満で風景が変わるのは共通している。フランスが日本の地方都市と直接結びつくという事態に日本人は疎い気がする。神戸市長候補の樫野さんが、京都大阪から広島へと神戸が素通りされる「神戸パッシングの危機」を訴えていたが。動画⇒ http://bit.ly/17mImrx
エールフランス:AFのナイフ・フォーク・スプーンは組み合わせて飛行機になる!子供向けも含む新プロダクトは2014年夏から搭載される予定。
世界最大のロクシタン旗艦店オープン:東京都新宿にフランスを旅する空間が出現。同店は5階建てで、総フロア面積が約250坪という世界最大の店舗。


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posted by cyberbloom at 21:45 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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