2007年02月11日

週刊フランス情報 5 - 11 FEVRIER

■「パリ、ジュテーム」と「ユメ十夜」
parisje01.jpg計20区あるパリの区のうち18区を舞台に有名監督が競演する「パリ、ジュテーム」が3月3日から日本で公開される。この作品は、去年(2006年、第59回)のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニングを飾った。例えば、ゲイの街、4区のマレ地区を撮るのはガス・ヴァン・サント。日本からも諏訪敦彦が参加。ジュリエット・ビノシュが主演する2区「ヴィクトワール広場」を担当している。同じようなオムニバス形式の映画が日本でも話題になっている。こちらの「ユメ十夜」は夏目漱石の「夢十夜」が原作で、漱石が見た10の夢を題材に日本の監督が競演している。例えば、第二夜は監督が市川崑、主演がうじきつよし。第八夜は「ゆれる」で注目された西川美和が担当し、電グルのピエール瀧と緒川たまきが出演している。サイトもポップな作りになっていて、期待できそう。「夢十夜」は「こんな夢を見た」と始まる漱石の異色作。漱石の無意識下の願望や不安を表していると、夢分析の格好のテクスト(今は流行らないが)となった。

★「パリ、ジュテーム
★「ユメ十夜

夢十夜 他二篇■仏大統領選:サルコジVSロワイヤルの構図に第3の動き!
仏大統領選、「第3の候補」支持広げる
今春のフランス大統領選に向け左右2大政党の候補同士の非難合戦が過熱する中で、「第3の候補」として中道派・フランス民主連合のバイル議長が静かに支持を広げている。2大政党ばかりに焦点を当てるパリの中央メディアを批判し、都市周辺部や地方で支持を伸ばしている。1日に発表された世論調査によると、右派与党・国民運動連合のサルコジ内相が支持率32%(前月比3ポイント減)とリードし、左派野党・社会党のロワイヤル元家庭・児童担当相が同26%(同6ポイント減)で2位。1月に失言が相次いだロワイヤル氏がやや劣勢とはいえ、依然として2人の接戦だ。これに続くのがバイル氏の13%(同4ポイント増)、極右・国民戦線のルペン議長の12.5%(同0.5ポイント減)。
(2月8日、毎日新聞)
大統領候補ボベ氏に有罪判決、獄中から立候補か
フランスの最高裁に相当する破棄院は7日、遺伝子組み換えGM作物を違法に刈り取ったとして、フランスの農民運動家ジョゼ・ボベ氏に対し、禁固4月を言い渡した。問われたのは、2004年にボベ氏らが行った、仏南部オートガロンヌ県にある試験栽培畑でのGMトウモロコシの刈り取り行為。トゥールーズの控訴院(高裁に相当)は05年に禁固4月の判決を下し、ボベ氏側が控訴していた。ボベ氏は、4、5月に行われる大統領選への立候補を1日に表明したばかりで、収監されれば獄中からの出馬となる。
(2月8日、時事通信)

フランスのルモンドが無料紙参入
フランスの有力紙ルモンドは6日、テレビ局などを保有するボロレグループと共同で、無料紙「マタンプリュス」の発行をパリとその近郊で開始した。インターネットや無料紙に押される形でフランスの新聞業界は苦境に陥っており、高級紙ルモンドも生き残りをかけて無料紙への参入を迫られた形だ。
(2月7日、nikkansports.com)

フランス/死刑制度:無期懲役囚に死刑を望む声
(1月22日、janjan/パリIPS)

■ルイ王朝にまるわる2品
★「シラージュ・ド・ラ・レーヌ」(女王の残り香)という名の香水
映画「マリー・アントワネット」が思いのほか日本でヒットしているようだが、マリー・アントワネットにちなんだ「女王の残り香」という香水が去年の6月に発売されている。すでに2005年の1月に第1弾が売り出されているが、第2弾の今回は2種類用意されている。高級バージョンはバカラのクリスタルのボトル入り(25cl)で、8000ユーロ(120万円)。もうひとつは手頃な価格で、350ユーロ(5万2500円)。これはヴェルサイユ宮殿が売り出していて、その売り上げはマリー・アントワネットがヴェルサイユで使っていたセクターの修繕に使われる。
★ブランデー「ルイ13世ブラックパール」限定発売
アサヒビールとマキシアム・ジャパンは、フランスの高級ブランデー・コニャック『レミーマルタン』フラッグシップブランドの『ルイ13世』を高級クリスタルブランド・バカラ社製のクリスタル素材のボトルに詰め、3月12日(月)に「ルイ13世ブラックパール」として限定発売します。販売価格は100万円(消費税抜き)で、世界で786本の限定発売となっており、日本への入荷は60~70本の予定。
(2月6日、毎日新聞)

グルノーブル伊藤、デビュー戦、初得点は逃す
(2月11日、スポーツ報知)
ルマン松井、惜しくもゴール逃がす
(2月11日、ISM)


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posted by cyberbloom at 18:56 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(2) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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