2013年01月14日

週刊フランス情報 1 - 13 JANVIER

フランスがマリに軍事介入、支援要請受け武装勢力を空爆
■フランス軍は11日、イスラム系反政府勢力による攻撃が続いている西アフリカのマリで、同国政府の軍事支援要請を受けて空爆を行った。ファビウス仏外相が明らかにした。マリでは、反政府勢力が昨年4月、同国の北部約3分の2を制圧し、南部への攻勢を強めている。オランド仏大統領は記者団に対し「軍事作戦は必要とされる期間続けられる」と語った。フランスはマリの旧宗主国。
(1月12日、ロイター)
★西アフリカのマリに軍事介入したフランスは12日、前日に続いて反政府勢力への空爆を行った模様。マリの周辺国は、同国の反政府勢力の拡大を阻止するため、陸上部隊の投入を急いでいる。France2 によれば、マリのイスラム武装組織に対する空爆は隣のチャドから発信したミラージュ2000によって行われた。一方、武装組織はビデオで空爆にもかかわらず我々の士気は下がっていないと主張。さらにはフランスに対するテロ報復を仄めかす。武装組織はマグレブのアルカイダと結びつきがあるようだ。France2では現地の仏軍の様子を紹介している。高速で飛ぶヘリコプターから伸びたロープに5人の特殊部隊の隊員がぶらさがって運ばれていく。一方、イスラム武装勢力も意外にハイスペックだと仏軍の司令官が驚いている。カダフィ大佐が亡くなったリビア内戦で使われた武器も流用されているようだ。

フランスの不動産価格上昇、欧州では独仏だけ
■欧州ではフランスとドイツの不動産価格だけが07年=リーマンショック以来上がり続けている(独+7%、仏+6%)。一方、伊は−5%、英−10%、スペインに至っては−17%の下落。仏に関してはパリ以外は下落傾向にあるが、パリは去年1.5%上昇。France2 では不動産価格の上昇のニュースと一緒にパリ10区のスクオットされた建物の紹介も。「これからBNPの建物をスクオットします」と宣言するスクオッター集団「黒い木曜日」の人々。フランスでは企業などが不動産を使わずに(投機目的などで)18か月放っておくと差し押さえられるという法律があり、それがオランド政権で初めて適用されたようだ。そういうことが住宅不足や不動産の高騰を招くからだ。しかし政府が使われていない不動産を徴用(requisition)すると手続きに2、3年かかってしまう。そこで「黒い木曜日」のようなスクオッター組織が速攻でやってしまうのだ(彼らの徴用の仕方を requisition sauvage と表現)。日本ではありえないようなやり方が容認されている感じだ。
(France2)

囚人のホームステイ:仏では罪を犯した人間を更生させるためのユニークな実験が行われている。一般家庭が服役中の囚人を数日間受け入れるのだ。受け入れ家族はにはどんな罪状で服役しているかを聞く権利があるがそれを知ろうとはしない。服役中、何も問題を起こさなければ年3回くらいホームステイできる。囚人を受け入れるのは主にカトリックの家庭だが、「レ・ミゼラブル」のミリエル神父の精神は今も息づいてるようだ。ホームレスの支援もそうだが、そういうことに熱心なのは仏ではやはりカトリックだ。France2
AF、LCC事業に殴り込み!:エールフランスがLCC事業に参入し、2月から格安サービス開始される。税込み片道49ユーロ(約5700円)から。AFの手法はいわゆるLCCの便と違い、ひとつのフライトにLCCスタイルの旅客とそうでない「フツーの旅客」を混在させる。キャビンアテンダントは2種類の客にどのように接するのだろうか。http://bit.ly/RHCiGH
パリっ子のマナーを矯正せよ:外国人観光客らはパリの輝きに魅了される以上に、粗暴で無愛想、高慢なパリっ子たちにショックを受けることになる。公共マナーの欠如は「非常にフランス的な問題」らしい。http://bit.ly/WMrtzG
仏ピレネー山脈の温泉:仏で温泉とは魅力的。やはり日本の露天風呂をモデルにしているようだ。http://bit.ly/VBCY0J
シャシンゼリゼを阿波踊りで埋め尽くす:日本を元気に!伝統芸能「阿波踊り」でフランスを鼓舞する一大プロジェクトが目論まれているようだ。 http://bit.ly/UVgt5u
新年の夜、フランスで1193台の自動車が炎上:FBNの2010年の記事に、大晦日の車への放火は恒例になっていて、07年の973台,08年の878台を大きく上回り,09年は1147台の自動車が炎上、とあった。http://bit.ly/VBE4cP
LVMH、不動産会社がなぜブランド帝国に?:日経の記事だけど全文読めます。http://s.nikkei.com/UTOGpN

INTERNATIONAL
英で肥満が大問題:仏も健康保険の赤字に悩んでいるが、イギリスの健康保険の給付削減の試み(ウエストミンスター市)は肥満の人に強制的に運動させ、運動しなければ給付を止める措置を講じる。英では人口の4分の1が肥満で、米に次いで肥満の国。肥満との戦いは国を挙げての課題になっている。(France2)

MUSIC
O Filles De L'eauNolwenn Leroy "Ô Filles de l'Eau":最近、France2でゲスト出演していたブルターニュ出身の歌手。ブルトン語やゲール語でも歌う。10年に出た4枚目のアルバム「ブルトンヌ」が100万枚売れたが、新しいアルバム「水の娘Ô Filles de l'Eau 」も好調。シングル ’Juste pour me souvenir’も要チェック!動画⇒http://youtu.be/pBU7VvCYZIY
ジェーン・バーキン、ツアー再開:去年の4月に行われるはずだった「ジェーン・バーキン、日本経由でゲーンズブールを歌う」ツアーを中止していた。心臓に問題があったようだが、復調。3月には日本でもコンサートをやるようだ。http://bit.ly/ZSSIA0
ヴァバージンメガストアの凋落:文化を売る店の成功モデルだったシャンゼリゼのヴァージンメガストアが特にインターネットとの競合で危機に陥っている。ヴァージンに限らず業界全体でも、店舗でのCDの売上は15%落ちてインターネットの売上は21%増えている。DLがCDにとって代わり、6年間でCDの売上は半分に。ヴァージンメガストアは北米、日本、オーストラリアですでに撤退し、欧州では26店舗残っている。ドイツに5店舗あるのが最多。欧州以外ではアラブ諸国に残っている。(France2)


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posted by cyberbloom at 10:52 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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