2012年12月17日

週刊フランス情報 10 - 16 DECEMBRE

ドパルデューもフランス脱出、富裕層課税を嫌気
ミッション クレオパトラ [DVD]■かつてガリアと呼ばれたフランスをローマ帝国の侵略から守った英雄アステリックスとオベリックスも増税に耐えかねて、ついにフランスを見捨てた。フランスで人気の高い漫画の登場人物オベリックスを映画で演じた仏俳優ジェラール・ドパルデューは、オランド大統領が打ち出した富裕層に対する課税を避けるためベルギーに住所を移した。アステリックス役のクリスチャン・クラビエもロンドンに引越した。映画「シラノ・ド・ベルジュラック」のシラクや「仮面の男」のポルトスなど古典に登場する人物を演じたドパルデューは7日、住宅を購入したベルギーのネシャン村に住民登録した。同村が属するエスタンビュイのダニエル・セネサル市長が明らかにした。
■オランド大統領は5月の就任以降、多くの課税策を打ち出しており、重税逃れを目指す有名人の仲間入りをドパルデューも果たした格好だ。大統領は100万ユーロを超える所得への税率を75%とするほか、キャピタルゲインや個人資産、資産相続への増税を行っている。高級ブランド品最大手LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの最高経営責任者(CEO)を務めるベルナール・アルノー氏は9月にベルギー国籍を申請した。同氏はフランスでの納税を続けるとしたものの、オランド大統領らから「愛国心」を示すべきだなどと非難された。税法に詳しいフィリップ・ケネル氏(ジュネーブ在勤)によると、ベルギーは所得税と相続税の税率がフランスより低く、個人資産への課税もないため、起業家に魅力的となっている。
(12月12日、Bloomberg)

ノートル=ダム・ド・パリ (ヴィクトル・ユゴー文学館)ノートルダムは850歳:世界的に有名なパリのノートルダム大聖堂の創建850年を祝うイベントが、今月12日水曜から約1年間、すなわち2013年11月24日まで続く。火曜、バチカン放送が伝えた。http://bit.ly/RpQ6Xx
ミス・フランスは「雪のように白い」:ミス・フランスは「雪のように白い」女性ばかりと黒人団体が批判。出場者の顔ぶれがフランスの人口構成を反映していないと。http://bit.ly/SNCdPT
フランスの再生可能エネルギーはいま:中国の脅威を跳ね返すのは、社員12人の新興企業。ドイツの技術を導入した中国産の格安タービンが、既に欧州企業の脅威となりつつある。ゆえに真似をしにくい技術開発がヨーロッパ諸国にとっての悲願だった。http://bit.ly/STxLiA

INTERNATIONAL
欧州の食卓にも緊縮財政の波:伊の調査で13%の消費者が危機の前よりも安い食料を選ぶ傾向にあるという。それは社会的な地位が下がると肥満リスクが高まることを意味する。高カロリーで安い食品を選ぶからだという。欧州で肥満率は20年前の2倍、現在の成人の半分が肥満。南欧では特に若者の肥満率が急増しているとか。☆…欧州の食生活もアメリカ化。NEWSWEEK(日本版)
緊縮財政で悪化する学校を占拠せよ:イタリアの教育関連予算はGDPの5%以下で、欧州ではワースト3。それにもかかわらず教育予算は真っ先に削減の対象になっている。6割近い公立学校の設備に欠陥があり、スラムのような学校も。リストラで教員も不足している。業を煮やした学生たちが抗議のために学校の占拠を始めた。☆…これが先進国で起こっていることだ。日本も教育への公費もGDP比3・3%で先進国でも最低水準。いずれこうなるのかもしれない。NEWSWEEK(日本版)
ユーロ破綻でドイツだけが残った:ユーロ統合後、あたかも財政統合まで行われたかのように、財政力の高いドイツと財政力の弱い南欧の国債が同じ金利水準まで買い上げられた。そのことが、最大のバブルだったと言える。http://bit.ly/12kPfbC
終末のための方舟:マヤ歴が予告する週末からサバイバルする球体の方舟。中国の村人が製作した。中国で終末に対する恐怖がかなり広がっているようだ。http://bit.ly/12piOcj

JAPAN
年収200〜400万円の"新中間層"が生きる道:やっぱり「普通の大学に行って卒業しても食えない」ということが、世間に浸透しないとダメですね。http://bit.ly/X2Y2ui
素晴らしき、強制労働社会:「北ヨーロッパの福祉社会を視察した労働組合幹部などが、帰国後は一斉に口をつぐんだ」という。日本で「同一賃金、同一労働」が徹底されるのがいやなわけだ。☆…ここが日本の労働組合=左翼がダメダメで、共感を得られないところ。 http://bit.ly/X9qMSp
「妻は家庭」5割が賛成:内閣府調査で初の増加、反対上回る。この質問を始めた1992年から前回調査の2009年まで一貫して賛成が減り、反対は増える傾向が続いていたが、今回初めて反転。賛成が反対を上回るのは、97年の調査以来15年ぶり。
http://bit.ly/TjPP5e

ART / MUSIC / CINEMA
L'hymne De Nos Campagnes「愛と平和のリディム」:フランスの国民的バンドTryo(トリヨ)がアルバムで日本デビュー。 http://bit.ly/TYiwXS 全然知らなかったなーこのバンド。これが過去のヒット曲⇒ http://bit.ly/TXr0xi 「仕事も資格もない」という歌詞が聞こえてきた。
カラヤンのナチス加担:オーストリアの指揮者、ヘルベルト・フォン・カラヤン(1989年没)のナチスへの加担が証明される。これまでしばしば議論されたが、証明されたことがなかったカラヤンのナチスへの加担(engagemant=政治参加)が、これまで知られることのなかった文書によってオーストリアの歴史家が立証。http://bit.ly/VHNr70
Louvre-Lens : L'heure de la Renaissance:12年12月12日、ルーブル美術館ランス分館が一般公開。最初のテーマはルネッサンス。1400年から1530年のあいだの芸術の革命。http://bit.ly/QVa1MC
「マリー・アントワネットに別れをつげて」:12月15日公開。仏でフェミナ賞に輝いたベストセラー小説を映画化した本作。王妃の朗読係を務める少女の視点から、革命勃発後のヴェルサイユの裏側を描き出す。http://bit.ly/SrrQEM
TGVエアー:エールフランスはストラスブールからパリのシャルル・ド・ゴール空港までの直行便の運航を廃止代わりに、高速列車、TGVのファーストクラスを年間約10万席確保し、ド・ゴール空港の利用客に提供。飛行機と鉄道チケットをひとつにしたTGVエアー。http://bit.ly/Z9iQXT


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posted by cyberbloom at 21:41 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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