2006年11月27日

週刊フランス情報 20‐26 NOVEMBRE

警官がサポーターらに発砲、1人射殺、背景に人種差別
▽パリで23日夜に行われた欧州サッカー連盟(UEFA)杯のパリ・サンジェルマン(フランス)対ハポエル・テルアビブ(イスラエル)の試合後、黒人警官が多数のサポーターに襲われた男性を守ろうとして発砲し1人を射殺、1人に重傷を負わせた。サポーターらが警官に「汚い黒人野郎」と叫ぶなど、差別発言と暴力に反応した結果とみられている。
▽仏検察などによると、ユダヤ系フランス人4人がサンジェルマンのサポーター約100人に囲まれ、うち1人が攻撃され、私服の黒人警官が催涙ガス弾で威嚇しながら守ろうとしたが殴られ、「汚いユダヤ野郎」「汚い黒人野郎」とののしられた後に発砲した。
▽現場に居合わせたレクスプレス誌記者によると、サポーターらは「フランスはフランス人のために」などと叫びながら黒人警官に突進し、その後発砲が起きたという。
▽警察はサポーター5人を人種差別とユダヤ人侮辱容疑で拘束した。警官労組は黒人警官の正当防衛を主張している。
▽パリ・サンジェルマンのサポーターには、チームの本拠地にちなんで「ブローニュ・カップ」と呼ばれる極右的集団がおり、数人が警察から観戦禁止処分を受けている。
(毎日新聞11月25日)

「男女平等度」、日本はG7で最下位、世界でも79位
▽スイスの民間研究機関、世界経済フォーラムは21日、世界115カ国での男女格差を指数化し、順位を付けた報告書を公表した。格差が少なく男女平等に最も近いと評価されたのはスウェーデン。ノルウェー、フィンランドの北欧勢が上位を占めた。日本は先進7カ国(G7)で最低の79位。政界・実業界での格差がG7で最悪レベルだった。
▽指数はビジネスや政治で決定権を持つポストへの進出度や教育機会の均等、平均寿命など14分野について国連統計などを基に算出した。日本は教育や健康分野で男女格差が小さかったが、多くの国が同様の傾向を示したため順位には大きな影響は出なかった模様だ。G7ではドイツ(5位)と英国(9位)がベスト10に入った。
▽男女平等度ランキング(抜粋)
1 スウェーデン 2 ノルウェー 3 フィンランド 
5 ドイツ 9 英国 14 カナダ 22 米国
70 フランス 77 イタリア 79 日本 92 韓国
(毎日新聞11月22日)

フランス女性 3日に1人家庭内暴力(DV)で死亡、「駆け込み寺」建設も
▽フランスのボートラン社会結束・男女平等担当相は22日会見し、今年1月1日から平均して「3日に1人」、女性が家庭内暴力(DV)の犠牲で死亡しているとの衝撃的な統計を発表し、女性が相変わらず「弱い性」であることを指摘した。女性の人権擁護団体らは25日の国連の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に向け、抗議デモを呼びかけている。
▽担当相は夫や愛人など知人に殺害される女性の社会階層は「全域」に及ぶと述べ、貧富の差や地域の区別なくフランスで女性がDVの犠牲になっていることを指摘した。
(産経新聞、11月25日)
★人種差別だの、女性差別だの、今週はフランスに関してろくなニュースがない。意外に男女格差度も高いことが判明。フランスも悩みが深い。

私は私、このまんまなの~プレヴェールのうたなかにし礼さん、講演でプレヴェールの「バルバラ」を朗読
▽「第10期九州文化塾」の第8回講座が23日、中央区のアクロス福岡であった。作詞家として数々のヒット曲を生み、小説「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞した作家、なかにし礼さんが「自由から創造へ」と題して講演。約1800人が熱心に聴き入った。
▽なかにしさんは自らの作家活動を紹介し「自由と創造はコインの裏表。不自由に甘んじてはものは書けないし、創造することで新たな自分を知り、自由になれる」と指摘。
▽最後に「右傾化している世の中への警鐘を込めて」として、フランスの詩人、ジャック・プレヴェールの「バルバラ」を朗読し、「戦争とは何という愚かなことだ」と締めくくった。
(毎日新聞朝刊‐福岡都市圏版、11月24日)

★なかにし礼さんはフランスの詩に対する造詣が深いと聞いているが、フランス語に関わる端くれとして、こういう発言はフォローしておく必要があるだろう。

何て愚かなんだろう、戦争は
君は今どうしているんだろう?
あの鉄と、火と、鋼鉄と、血の雨の下で
かつて愛しげに君を腕に抱いた男
彼は死んだのか、行方がわからないのか、それともまだ生きているのか

ジャック・プレヴェールの反戦詩「バルバラ」では、戦争が始まる前に見たブレストの雨の光景が、第2次世界大戦で降り注いだ残酷な「鉄の雨」と対比されて語られる。「わたし」は戦争の前に、雨のブレストを歩く女を見た。雨宿りしていた男が「バルバラ」と呼びかけると、彼女は走って彼の腕に飛び込んだ。通りすがりの「わたし」に「バルバラ」という名前の響きが焼きつけられた。その後ブレストには「鉄と火と鋼鉄と血の雨」が降り、幸せな生活はすべて破壊されてしまった。 詩人は呼びかける、「バルバラよ、戦争は何て愚かなんだろう」。

欧州ブロガーをリードするのはフランス人
▽欧州のネットユーザー中、約3%に相当する400万人が、ブログを書いている。また欧州のブロガーは若く、新しい技術に敏感で、ネットのヘビーユーザーであり、平均的なオンラインユーザーよりも互いを信用する傾向が高い。
▽ブロガー人口がもっとも多いのは南欧州で、フランス、イタリア、スペインで合計57%を占める。ドイツは13%程度でやや少ない。現在ブロガーが一番多いのは、約100万人を抱えるフランスである。
(ITmediaニュース、11月24日)

■渡部篤郎がフランスで舞台に
先週の朝日新聞から。5月から渡部篤郎がフランスで舞台になっている。演劇もフランス語も初挑戦。マルグリット・デュラスの小説を舞台化した2人芝居「ヒロシマ、モナムール」(「ヒロシマの夏の雨」)の日本人建築士の役。広島に反戦映画のロケに来たフランス人女優との情交を描く。10月18日からはパリの国立ナンテール・アマンディエ劇場で5週間の公演が始まる。演出家に「東洋の男性特有の色気と声のよさ」を買われ、ブルターニュ地方の都市での初演では「大まかだがわかりやすいフランス語が、彼をはかなげに見せて感動的」と評された。昨年、12月に離婚し、3月に単身パリに渡っていた。
(朝日新聞朝刊、11月18日)
ナンテール・アマンディエ劇場

ディープインパクト、ジャパンカップ快勝
★ディープインパクトが勝った。凱旋門賞で3着に入ったが、その後禁止薬物使用で失格。あれだけの盛り上がった凱旋門賞 (FBNの凱旋門賞に関するエントリーにもたくさんのお客さんが来てくださいました) に水を差す形になってしまった。ジャパンカップでは最後方待機から直線を一気に駆け抜ける強い勝ち方。武騎手の計算通りって感じのレース運びだった。

■シンポジウム「これからの多様な性&家族&ライフ・スタイル」
国際エイズ週間、特別企画
日時:12月9日(土)17時  場所:アテネ・フランセ21教室(2F)
千代田区神田駿河台2-11(最寄り駅・御茶の水)
講師:及川健二(ジャーナリスト、在仏歴2年)
   宮台真司(社会学者、首都大学準教授)
   大河原雅子(前都議会議員、民主党・参院選候補者)

★多様な性&生き方を提唱する社会学者・宮台真司氏、フランスに2年在住し、『沸騰するフランス』(花伝社)や『ゲイ@パリ』(長崎出版)を上梓し、フランスの政治・同性愛事情に詳しい及川健二氏が、既存の『結婚』という価値観にとらわれない新しいライフ・スタイルの可能性について熱く議論する。詳細はコチラ(miyadai.com)。イベント内容に変更があるようです。詳細はコチラ(12/02)。

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posted by cyberbloom at 01:49 | パリ ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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家庭内暴力で3日に1人が死亡、フランス
Excerpt: 「3日に1人」、女性が“家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)”の犠牲で死亡している…  この衝撃的な統計を発表したのは、フランスのボートラン社会結束・男女平等担当相。ボートラン担当相..
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