2006年09月03日

週刊フランス情報 28 AOUT - SEPTEMBRE 2

「異国の友、殺したくない」と独で兵役拒否19歳、被爆地資料館で代替役務
「フランスや日本、チリなどに、違う国籍の友人が大勢いる。国家紛争が起きた時、友人と戦うなんて考えられない」。ドイツで成人男性に課せられる兵役を拒否した若者が9月から、代替役務として長崎市内の平和資料館で勤務を始めた。5月に高校を卒業したばかりのヤネク・パウル・ダンさん(19)。来年7月まで受け付けや清掃など資料館の運営に携わる。 
(時事通信9月2日)
★ドイツでは兵役を拒否して、代替役務としてボランティアをするという選択がある。フランスもかつてそうだったが、フランスでは兵役が1997年に廃止された。「異国の友人」という視点は重要だ。戦争回避の最大の方法は人的交流を促進させることだという考えもある。近隣の例で言えば、確かに中国や韓国のやり方にムカつくこともあるが、それはあくまで政府レベルの話だ。それは個人の多層的なアイデンティティのひとつに過ぎない。なんやかんや言って経済・民間レベルでの中国と韓国の交流はいつにも増して盛んだし、多くの学生が中国語・韓国語を学び(おかげ様でフランス語履修者は減る一方)、留学生として行き来している。よく韓国の友人たちとホームパーティーをした時期があったが、そういうときでも歴史問題はよく話題に上り、率直に考えを言い合ったものだ。しかし、彼らとの友人関係はそれに縛られるわけでは全くない。トラブルとしてニュースになる政府間の関係にだけ過剰に自己同一化する。つまり「想像的に」自分が日本の代表になったつもりになる。そういう短絡的な回路しか知らないのは、経験としてもあまりにも寂しい。「異国の友人」というのは、想像的な国家イメージ(人格化された国家どうしが喧嘩しているイメージ)とは違って、具体的な人や国のイメージをリアルに伝えてくれるものだ。「国際紛争があったときに敵になってしまう」とまではいかなくても、「世界のどこかで何かあったとき、気になる友人がいる」状況はそんなに特権的なことではない。例えば、ブログやスカイプと、そこそこの語学力があれば作り出せる。ブログも使いようだ。自分を狭い場所に追い込むより、共同体を外から眺める自由な足場を作って行く方が断然楽しい。

格差社会アメリカ、05年の貧困層は12.6%
米商務省の国勢調査局が29日発表した05年米所得調査によると、一定の所得水準に達しない貧困層は3695万人で、全人口に占める比率(貧困率)は12.6%だった。いずれも04年(3704万人、12.7%)とほぼ同じ。ブッシュ政権が発足した01年以降、貧困層は4年連続で増加したが、初めて歯止めがかかった形だ。同局による貧困層の定義は、4人家族で年収1万9971ドル(約233万円)以下の世帯。全米の世帯の年収の中央値は4万6326ドル(約540万円)。一方、所得の格差を示す指数「ジニ係数」は、0.469と3年連続で上昇し、現行の調査方法が始まった1967年以来の最高値を更新した。
(毎日新聞8月30日)
★歯止めがかかったと言っても、これ以上落ちない「大底」なんでしょう。今週は「総理だけじゃない!?日本人はアメリカがお気に入り!」という記事もあったが、そのアメリカの現実がこれだ。旅行に行くのはいいが、少なくともモデルにするような国じゃない。これに関してNHKのサイトが詳しく解説してくれている(コチラ)。例えば、アメリカでは、野宿生活を強いられる人(つまりホームレス)が数十万人いる一方、人口のわずか1%のお金持ちが国内の富=資産の半分以上を所有しているという恐るべき事実!NHKやるなあ。最近、少し見直してます。

ユーロが2日連続で対円150円突破、一時史上最高値
30日の東京外国為替市場は、欧州通貨ユーロが円に対して2日連続で1ユーロ=150円を突破し、一時、前日(午後5時)比67銭円安・ユーロ高の1ユーロ=150円25銭まで上昇し、前日に続いて史上最高値を更新した。
(読売新聞8月30日)
★とうとうユーロが150円を突破してしまった。これからフランスに行くのは大変だ。フランスに行って来た友人たちは口をそろえて物価も上がったと言っている。金利も3.0%にまで上がっているくらいだから事実なんでしょう。私が頻繁に行ってたころは110-120円くらいだった。早めに遊んでおいて良かった。ユーロの直近5年の推移はこんな感じ。アメリカが景気減速で上げ続けてきた金利は打ち止めの模様だが、ヨーロッパの景気は好調持続のようだ。フランスも景気の恩恵を受け、失業率は4年ぶりの低水準。フランスのブルトン経済財務産業相は、9月1日に「フランスとユーロ圏のインフレは抑制されている」との見解を示したが、これ以上ユーロが上がるとフランス経済に打撃が及ぶってわけだ。前日(8月31日)に欧州中央銀行がの理事会で政策金利を3.0%に据え置いたが、10月の利上げが確実視されている。さらなるユーロ高の予感。双子の赤字を抱えたドルが信用を失い、世界の資金がユーロにシフトしているという話もあり、円/ユーロも下がることはないのか。高値到達感があるも、まだ買い場?−投資は自己責任で。

今週の松井大輔:マルセイユ2−0ル・マン(マルセイユ27日)
第1節でニースを1-0で破り、続くトロワ戦では2-2の引き分け。バランシエンヌ戦では3-2の勝利と開幕から無敗で、第3節終了時点で3位につけていたル・マンは、今シーズンの序盤戦で好調さを見せていた首位のマルセイユに、初の黒星を喫した。ル・マンは8位に順位を下げた。松井はこの日、慣れ親しんだ左ウイングで先発。
(スポーツナビ8月28日)


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posted by cyberbloom at 22:49 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(2) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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