2011年10月17日

週刊フランス情報 10 - 16 OCTOBRE 前編 ウォール街占拠デモ DSK 国内でも不起訴

経済危機に「怒れる者たち」、15日に世界同時抗議へ
■強烈な経済危機に憤り、責任は政治家や銀行家にあると非難する「怒れる人々」が15日に世界同時抗議行動を呼び掛けており、その動きは71か国・719都市に広まっている。発端となったのは、スペイン・マドリード(Madrid)中心部のプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)広場で5月15日に始まった抗議集会だ。スペイン全土に広がり、さらに他国へと飛び火した運動の力が今週末、世界規模で初めて示されようとしている。
■一連の抗議運動は、巨額の公的債務削減を目指す各国政府が福祉関連支出を大幅に切り込む中でうねりを増してきた。世界中で予定されている行動をまとめたネットワーク「15october.net」 のウェブサイトでは、次のような主張を掲げている。「声を1つにして宣言し、政治家や彼らが仕えている金融エリートたちに知らせよう。未来を決定するのは、われわれ民衆であることを。わたしたちは、わたしたちを代表していない政治家や銀行家の良いようにされる『モノ』ではない」呼び掛けには、フェースブック(Facebook)やツイッター(Twitter)が大きく活用されている。現在、15日に街頭抗議が予定されているのは、欧州、北米、南米、アジア、アフリカの71か国、719都市に上る。
■火付け役となったスペインでは、失業率が全体で20.89%に上り、16〜24歳に限ると46.1%と約半数が失業状態だ。テントを張って泊まり込む 「広場占拠」による抗議行動は5月、プエルタ・デル・ソルを始めとするスペイン全土で展開され、続いて欧州に拡大して、ギリシャなど金融危機で大きな打撃 を受けている国々で強力に支持された。9月には、グローバル資本主義の中心地である米ニューヨークの金融街、ウォール街(Wall Street)に到達。
■ウォール街の小さな広場に9月17日、数百人がテントを張って始まった抗議行動「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)」は、米国のメディアや政治家らに大きな衝撃を与えている。ニューヨークでは15日、午後5時(日本時間16日午前6時)にタイムズスクエアでの集会が呼び掛けられている。失業に対する怒りと経済エリートへの反発が、ともすれば全く異なる世界各地の運動を結んでいる共通のテーマだ。しかし、スペインの抗議運動が非常に具体 的に、労働時間の短縮と65歳定年制導入による失業対策を要求しているのに対し、その他各国での抗議の矛先はさまざまで、「怒れる者たち」の運動の方向性 は明確ではない。
■市場による支配に替わる政策を模索する社会運動体「ATTAC(アタック)」の共同代表を務めるフランスの経済学者、トーマス・クトロ(Thomas Coutrot)氏は「怒れる者たちの運動」について、特定の人物やグループが代表する運動に対して良い意味で「アレルギー」を持っていると評価する。その上で「もちろん、代表を置かずにひとつの運動を築き上げていくことは容易ではない」と語っている。
(10月14日、AFP)
★【動画】「ウォール街占拠」と「革命2.0」



★米誌タイムが「ウォール街を占拠せよ」に関する世論調査の結果として、米国民の54%がデモを好意的に受け止めていると発表した。一方、保守派運動「ティーパーティー(茶会)」を好意的に見ているとの回答は27%にとどまった。http://nifty.jp/q2r5hp
★「ウォール街を占拠せよ」の参加者には高等教育を受けた20〜30代の白人男性が目立つ。本来なら米経済を支える中間層予備軍だが、デモに参加した理由を聞くと、就職難など将来の生活への不安を口にする。http://bit.ly/pE4KC8
★過去4週間にわたって続く反ウォール街デモを、背後で資金的に援助しているのは一体誰か。さまざまな憶測が流れる中で常に名前が取りざたされるのは著名投資家ジョージ・ソロス氏。ソロス氏とデモ主催者は、双方ともに関係を否定するが、ロイターは反ウォール街デモを仕掛けたカナダの反資本主義団体「アドバスターズ」とソロス氏の間に、間接的な資金的結びつきがあるのを発見。さらにソロス氏とデモ隊の間には、イデオロギー的な立場でいくつかの共通点もある。ソロス氏は先週、反ウォール街デモについて記者団に「彼らの感情は理解できる」と述べていた。本人自身は反ウォール街デモに関する踏み込んだ発言を避けているが、保守派ラジオホストのラッシュ・リンボウ氏は先週、番組内で「(デモの)背後にはジョージ・ソロスの資金がある」と語っていた。http://bit.ly/qjg8U4

ギリシャ融資第6弾実施へ、11月初めの公算−第2次救済の交渉正念場
■欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の当局者らは11日、ギリシャ救済パッケージの第6回分融資を来月初めに実行 することを示唆した。第2次救済パッケージについては、ギリシャ債を保有する投資家の負担が増える方向で再交渉されそうな情勢だ。EUとIMF、欧州中央銀行(ECB)の「トロイカ」のギリシャ査察団は、同国の財政再建に向けて「重大な進展」があったとの見解を示した。声明では「ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)とIMFの理事会が第5回査定の結果を承認し次第、次回融資の80億ユーロ(約8300億円)は支払われる」とし、実施は11月の初旬となる公算が大きいと説明した。
■メルケル独首相は9日にサルコジ仏大統領との会談後に、トロイカの報告が次の措置を決める指針になると述べていた。ベルギーのルテルム首相は10日、新たな日程で23日に開催されることになった首脳会議では4400億ユーロ規模の救済基金、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の拡大を中心議題とすべきだとの考えを示した。包括的な解決策を模索するため首脳会議は5日先送りされた。ギリシャのパパンドレウ首相は13日にEUのファンロンパイ大統領と会談する。
■トロイカのこの日の報告によれば、ギリシャは2011年の財政赤字削減目標は達成できない。ギリシャの12年予算案は今年の財政赤字を国内総生産(GDP)の8.5%と想定している。トロイカは13、14年に一段の取り組みが必要だとし、ギリシャの歳入見通しは「野心的」であり、歳出面に注力する 必要があるとの見解を示した。
■パパンドレウ首相は再び、緊縮財政への国民の不満の矢面に立つことになる。自治体職員のストで街角にはゴミが積み上がり官公庁や売却される予定のギリシャ農業銀行の前で は抗議の市民が出入りを妨害している。最大労組は18日から48時間ストを計画しているとNETラジオが10日伝えた。
(10月11日ブルームバーグ)
★フランス、高額所得者対象の増税を拡大へ。財政再建に必死なフランス。財政赤字のGDP比を10年の7%から13年にまで3%にすることを目標にしている。欧州のトリプルA格付け国の中では政府債務残高のGDP比80%と最も高い。ギリシャは他人事ではない。http://bit.ly/nIBumQ
★71年のニクソンショックからの40年で実質実効為替レートは日本が86・3%、スイスが72・6%と大幅に上昇。一方でドイツは2・6%下落して いる。ドイツは通貨高を避けるためにユーロに参加。ドイツはギリシャを非難するが、輸出依存のドイツにとって相当なメリットなのは明らか。
★ギリシャ救済劇の陰で=同志社大教授・浜矩子。EFSF の体制を強化したこと自体が、この大嵐にさらに勢いを吹き込むことになりかねない。EFSF 拡大の承認を否決したスロバキアの態度について、「まずは一矢を報いておく。これぞ、大国たちと肩を並べて同居していく小国の身の処し方」と。http://bit.ly/ofzT6s

前IMF専務理事がフランスでも不起訴、強姦未遂には証拠不十分
■フランス人女性作家が国際通貨基金(IMF)前専務理事のストロスカーン氏(62)を性的暴行で告訴した事件で、同国の検察当局は13日、強姦未遂罪で起訴するには証拠が不十分だとして不起訴処分とした。告訴したトリスタンヌ・バノン氏(32)は、2003年にパリのアパートでストロスカーン氏にインタビューした際、同被告が性的暴行を加えようとしてきたと主張していた。検察当局は、性的暴行を示唆する証拠はあったものの、強姦未遂罪より軽微な罪では時効が成立するとして、不起訴処分にしたと説明した。一方、ストロスカーン氏側は、バノン氏を相手取り名誉毀損の訴えを起こしている。
■来年の大統領選の有力候補とも目されたストロスカーン氏は今年5月、米ニューヨークのホテル従業員に対する性的暴行罪で逮捕・訴追され、専務理事を辞任。しかし、後になって従業員の証言の信ぴょう性が揺らいだことなどから訴追が取り下げられた。
(10月13日、ロイター) 
★今の世界の問題はグローバルに動く経済と国民国家のレベルで動く国内政治の齟齬から生じている。ストロスカーンはそれを折り合わせた稀有な政治家と評価も高い。仏大統領選を見ていても人材不足の感が。

★【AFPBB動画】洪水で浸水したアユタヤ地区タイでは、2か月におよぶ豪雨で広い範囲で洪水が発生し、11日までに269人が死亡している。映像は、浸水したアユタヤ(Ayutthaya)歴史地区を空から撮影。http://bit.ly/onNlmh
★<モンゴル政府>核処分場建設計画を断念と日本に伝達。同様の計画は、02年にオーストラリアでも世論の反発で失敗。http://bit.ly/nkTtxa
★【画像】ソーラーパネル11万枚、フランス最大の太陽光発電所がプロヴァンスで稼働。圧巻な光景。http://bit.ly/np32Yh
★政治空白解消へ=新政権樹立で最終調整―ベルギー。ようやく。http://bit.ly/p8gsOY
★元イングランド代表・ウィリアム・ベッカムのPSG移籍が秒読み段階=フランス紙―サッカー http://bit.ly/qPbp9M
★放射線量が異常に高かった世田谷区で民家から見つかったラジウムの瓶。小出裕章さんが「たねまきジャーナル」で日本の「放射能は身体に良い」という考えによって市中に多くの放射性物質が出回ったとの指摘。人形峠の汚染土で造られたレンガもそのひとつと。福島の原発事故は別の問題を明るみに出すのだろうか。かつて特命リサーチ200Xという番組で知らないうちに身近に放射性物質があって被曝したという世界の例を紹介していた。
□FBN関連記事「ラドン温泉の効能とキュリー夫人祭で知られる三朝温泉を訪ねて」http://bit.ly/qDpcUb
□特命リサーチ200X 「忍び寄る放射線の恐怖!」http://bit.ly/qoHjt1




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posted by cyberbloom at 12:12 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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