2006年08月06日

週刊フランス情報 31 juillet - 7 aout

■ゴダールとストーンズの奇跡的な出会い
ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌60年代後半はビートルズでもなく、ストーンズでもなく、フロイドだと先々週に書いたが、少し訂正する。これを忘れていた。「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」などで知られる、フランスのヌーヴェル・ヴァーグの奇才、ジャン=リュック・ゴダール監督が、ローリング・ストーンズの名曲「悪魔を憐れむ歌」のレコーディングを通じて、彼らの本質に迫ったドキュメンタリー「ワン・プラス・ワン」だ。ジャケットのデザインがすでに買いだ。ミック・ジャガーのまさに悪魔的な、シャープなシルエットを見よ。オヤジバンドには用はない。このDVDによって自らとどめを刺されるがよい。ゴダールは「ワン・プラス・ワン」で、レコーディングの過程のみを使うはずだったが、これをプロデューサーが勝手に編集して、「悪魔を憐れむ歌」の完成版を挿入し、曲のタイトルをつけた。わかりやすさと売れ線を狙ったわけだ。ゴダールがそれを許すはずがない。今回のDVD(先月5日発売)にはゴダール版とプロデューサー版の両方が収録されている。
☆GODARD+STONES 「ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌

■「頭突き」の波紋はさらに
1)「ジダンの頭突き」を中国男性が商標登録
(日刊スポーツ8月4日)
2)英国競馬で頭突き騎手を1日騎乗停止に
(時事通信8月4日)

フランス語はセレブなイメージ!?
ORICON STYLEが「最も話せたら嬉しい外国語」ランキングをリサーチした。総合1位に輝いたのは、英語。いまや英語は世界の共通語になりつつある。仕事や旅行で使うのはもちろんのこと、インターネット上では完全に唯一無二の公用語になっている。総合2位はフランス語!女性からの支持が高かったようだ。フランスという国の持つセレブなイメージが、女性の心をくすぐるのだろうか。男性では2位、総合3位に入ったのは中国語。中国は大きなビジネスチャンスのある国という考え方から、中国語が注目されているのだろう。同じような観点で語られるBRICsの公用語のうち、ポルトガル語が8位、ロシア語も10位に入っている。
(オリコン8月3日)

音楽と人の「出会い系」
世界には無数の音楽があり、好みの音楽との出合いを探す人も無数にいる。だが、マスメディアを通じて世に出る音楽は限られ、多様な音楽と出会える機会は案外少ない。楽曲が多様化し、リスナーの好みも多様化する。だがメジャーを中心にした今の音楽流通の仕組みは、多様性に応え切れていない。販売・流通コストが低く、ニッチな曲も品ぞろえできるはずの音楽配信であっても、楽曲を探し出すには、あらかじめミュージシャンや楽曲を知って検索する必要があり、結局はメジャーレーベルの有名な曲が有利だ。ベンチャー企業、モンスター・ラボが運営する「monstar.fm」は、「キーワード」と「色」を媒介にして、多様なニーズに応える仕組みを提供しようと試みる。リスナーに楽曲を試聴してもらい、その印象をキーワードで書き入れ、楽曲の印象に合う色を選んでもらう。つまりは音楽の「ロングテール」という視点だ。「monstar.fm」の「mon」はフランス語で「私の」、starは「スター」という意味。このサイトを通して自分だけのスターに出会って欲しいという意味と、このサービスが音楽業界の「モンスター」になってほしいという願いを込めている。しかし、キーワードと色で極めて主観的な音楽体験を測れるんだろうか、という疑問は残る。

日本で最も愛されるフランス人、銀座に登場!
ジャズやボサノヴァそしてスタンダード曲のカバーなどを通して日本で最も愛されるフランス人アーティストのひとりとしての地位を確立しているクレモンティーヌ。このほど来日し、7月30日に東京・銀座のアップルストアでスペシャルライブを行った。日本で最も愛されていると言うよりは、日本でしか人気がないと言われてます。トップの写真は最近出たばかりのアルバム「ルミエール」(「光」の意味)。ヴァカンスっぽくて、今の季節にぴったりですね。
(オリコン7月31日)

ジャン・レノ、フランスで結婚式
ジャン・レノが女優のゾフィア・ボルッカとフランスのレ・ボー・ド・プロヴァンスで結婚式を挙げた。ジャン・レノって、結婚してなかたんだ…。
(シネマトゥデイ7月31日)

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posted by cyberbloom at 08:42 | パリ | Comment(2) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジャンレノはダヴィンチコードの宣伝で来日した際も婚約者といっしょでしたね プロヴァンスにオリーヴ畑をお持ちとか 羨ましいですね レ・ボー・ド・プロヴァンス 良いところですよね
Posted by みなこ at 2006年08月06日 10:23
みなこさん、いつもありがとうございます。
ジャン・レノのプライベートのことは全然知らなくて。仕事でWASABIをしょっちゅう見ているのですが、キャロル・ブーケとのやり取りとか見ていると、それがレノの現実なのかと錯覚してしまいます。
プロヴァンスは通過したことはあるんですが。レ・ボーってどこにあるんでしょう。
Posted by cyberbloom at 2006年08月08日 23:50
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