2006年08月03日

午後のコーヒー的英国音楽

5月29日(木)のジャジーなカフェ的音楽紹介(Musique pour le cafe 木魚編)からバトンを受け、私もコーヒーと音楽について語ってみたい。とはいえ、今どきのカフェにぴたりとはまるボサノヴァやソフトロック中心のレコード紹介は、ちまたに星の数ほどあるので、今回はロックを3枚。果たしてここに紹介するレコードが「コーヒーを飲みながら」という環境にしっくりくるかと問われれば疑問だが、リラックスした雰囲気でのレコーディング風景が何となく想像できる音楽ではないかと思う。アルバムの中のどれか1曲というより、アルバムを通して聞いてみたい。

カフェ・ブリュ [でかジャケCD] ハンキー・ドリー

■「カフェ・ブリュ」スタイル・カウンシル
ジャケットはコートをまとったポール・ウェラーとミック・タルボット。カッコ良すぎる。インナー・スリーブではパリ8区フランソワ1世通りのカフェを前に、ほぼ同じスタイルの二人の姿を捉えた写真があるが、ジャケットの写真もこのパリ8区での撮影なのだろうか?ちなみに裏ジャケットには、ロベスピエール、ダントンと並びフランス革命において中心的役割を果たしたマラーの言葉が引用されている。それにしてもこの二人のファッション、イギリス人が意識したフレンチ・カジュアルなのかもしれないが、パンツはくるぶしの上5センチでカットされており実にイギリス的。そして、録音も当然ロンドン。写真はパリ、アルバム・タイトルをフランス語にしてもイギリス人がパリなんかでロックのレコードを録音できるはずがない。

■「ハンキー・ドリー」デビッド・ボウイ
70年代のボウイの作品は緊張感の高いものが多いのだが、この作品からはどこかリラックスした雰囲気が伝わってくる。「スペース・オディッティ」など初期のフォーキーな要素と「ジギー・スターダスト」以降のエレクトリックな要素が見事に融合した傑作。

■「ストレイ」アズテック・カメラ
アズテックというと1枚目、あのネオアコを代表するアルバムを唯一の最高傑作とする意見が多いが、個人的にはこの4枚目が好き。ジャズ・ギタリスト、ウェス・モンゴメリーを意識したというこの作品のギターは決して叙情に流されることなく実に力強い。

誰かにバトンを渡したい所だけれど、もう一つカフェについては書きたいので一ヶ月後くらいに自らこの話題を復活させよう。というわけで、続く。


キャベツ頭の男

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posted by cyberbloom at 20:11 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(1) | Musique pour…のための音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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