2011年07月12日

週刊フランス情報 4 - 10 JUILLET 後編

子育てママ・パパ必見!フランス流の超ユニークな幼児英才教育とは?
■もし自分の子供に「愛って何?」とか「死ぬってどういうこと?」と聞かれたら、満足するような回答を与えることができるだろうか? 往々にして子供たちは、そんな哲学的な難問に引っかかりながらも、いつの間にか忘れて大人になってしまう。それはごく当たり前のことだ。なぜなら、そんな 疑問をまともに受け止めてくれる場所など身近に存在しないからだ。だが、幼児教育の先進国として知られるフランスでは、7月9日(土)より公開されるド キュメンタリー映画『ちいさな哲学者たち』で紹介されるような、世界的に見ても画期的な教育が試みが導入されている。
■フランスのパリ近郊にあるジャック・プレヴェール幼稚園で2007年より行われているのは、何と3歳から5歳までの幼児に向けた哲学の授業。授業といって も堅苦しいものではなく、哲学という響きに含まれる小難しさもない。先生と園児がみんなで輪になって座り、哲学的なテーマについて自分の言葉で意見しあう というものだ。映画はその授業を2年間にわたって追いかけており、子供たちが時に微笑ましく、時に残酷な発言をもって、「愛って何?」「死とは?」「豊か さとは?」「自由とは?」などの問題について考えている姿を映し出している。交わされるのは子供なりの言葉ではあるが、不意に飛び出す奥深く鋭い考えに は、大人も思わずびっくりさせられるほどだ。
■また、子供たちの素直で鋭い感性に驚かされるのはもちろんだが、身近な例を使ったり、言葉を尽くして考え方の違う相手を説得しようとする子供たちの姿を通して、早期から基本的なコミュニケーションスキルを習得させることの大切さについても考えさせてくれる。ただ映画を見ただけで、哲学の素養が身についたり、哲学についての考察が深まったりするような作品ではない。だが、子供の教育に関心のある方にとっては絶好の作品なのではないだろうか。もしあなたがお子さんをお持ちなら、是非親子で劇場に足を運んでいただきたい。
(7月5日、Movie Walker)



アルマーニさん「日本へ敬意」 和のファッションに喝采
ジョルジオ アルマーニ 帝王の美学■フランスで開催中の2011年秋冬パリ・オートクチュールコレクションで5日、大震災に見舞われた「日本へのオマージュ(敬意)」として、和風の美 を取り込んだ華麗なファッションが発表され、喝采を浴びた。世界的なイタリア人デザイナー、ジョルジオ・アルマーニさんの作品で、大輪の花をプリントした キモノ風コートや、帯ベルト、梅の花の刺繍(ししゅう)をちりばめたジャケットなど、洗練された都会的なデザインが並んだ。
■オートクチュールのショーは、世界で最高峰の高級注文服を披露する場。そこで発表した理由について、アルマーニさんは「日本の芸術や人々の精神性、女性 たちのたたずまいが自分の創作の源になっていた。それを世界に知って欲しい」と話した。また、被災地で就学が困難になった小中学生を支援する「ジョルジオ・アルマーニ奨学生」制度を、日本ユネスコ協会連盟と協力して設立するという。
(7月5日、asahi.com)

宮崎吾朗「しばらくファンタジーから離れる」ジブリの今後を語る
ゲド戦記 [DVD]■デビュー作「ゲド戦記」以来5年ぶりの監督作「コクリコ坂から」は、「なかよし」(講談社刊)で1980年1〜8月号に連載されていた少女漫画が原作。1963年、平凡な 女子高生の海(長澤まさみ)は、新聞部の風間俊(岡田准一)や生徒会長の水沼史郎のペースに巻き込まれながら、高校の文化部部室、通称“カルチェラタン” の取り壊し反対運動に乗り出す。やがて海と俊はひかれあうが……。企画・脚本を父親の宮崎駿が手がける。
■吾朗監督は「もらったシナリオが実写っぽい設定だったし、普通の女の子にしたかったから、海ちゃんは丸顔で首も太くてがっしりした体格だった。そした ら、宮崎駿に『ヒロインはこんなんじゃダメだ。もっとかわいく描け』って言われて(笑)」とデザイン変更を余儀なくされた経緯を述懐。高校生の淡い恋模様 とともに、親子2代の物語も描かれており「僕の親は宮崎駿ですからね……。これはもう、生まれの運命を受け入れるしかない。そこから出発している部分も大 きい」と胸中を語った。
■ある女子高生から今後のジブリの方向性を質問され、「ファンタジーが作り尽くされている時代。それに大震災という現実を前にすると、生半可なファンタジーは作ることができない。しばらくは現実に軸足を置いた作品作りになるのでは」。60年代と現代の高校生を比較し「内にもっている熱いものは、時代が 違っても変わらないと思う。違うのは表への出し方だけ」とエールを送った。
(7月8日、映画.com)
□FBN関連エントリー「カイエ・デュ・シネマ掲載、宮崎吾朗インタビュー」
http://t.co/RTw5qOU

ベルギー政府樹立、また失敗に終わる。今回新連立政権樹立のために立ち回ったエリオ・ディ・ルポ氏(フランス語圏社会党)の提案は、フランダース国民党(オランダ語系)の拒否により、再度失敗に終わった。http://t.co/5d2JlfV
★「眠っていた反米感情に火」と米紙。IMF前トップの自宅軟禁解除で仏国内では「メディアによるリンチや殺人のようだった」と。http://t.co/85zUyqL
クレーヴの奥方 他2篇 (岩波文庫 赤 515-1)★産経の文学教室:ラファイエット夫人 『クレーヴの奥方』―宮廷描く心理主義の17世紀の名作。 http://t.co/x0Qgcdx 09年にサルコジ大統領の『クレーヴの奥方』発言をめぐってちょっとした事件があった。http://t.co/f1jzgpv
★スウェーデンの教育相、10年以内に同国のすべての小中学校で中国語を教えることを目指すと発言、中国語を体得するのはスウェーデンの国際競争力を高めることになるとの考え。 http://ow.ly/5y25Q
★日本の経団連の欧州訪問終わる。新エネルギー技術協力など合意一方、米倉弘昌経団連会長はエネルギー政策に関する各国政財界との議論を踏まえ、「日本のエネルギー政策にとって原発が非常に重要な役割を担うべきだと再確認した」と述べた。http://t.co/DYzropO
★原発支持、3分の1以下に 仏紙、欧州主要国調査。原発への支持はフランスと英国で32%になったものの、スペインでは27%。脱原発にかじを切ったドイツは17%、イタリアは20%にとどまった。http://t.co/FgMAW5A





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posted by cyberbloom at 21:45 | パリ ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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