2011年05月30日

週刊フランス情報 23 - 29 MAI 後編

G8サミット 原発収束の公約は重い
■サミット冒頭で菅直人首相は異例の発言に立った。世界が福島第1原発事故を注視している表れともいえる。菅首相は来年1月までに原発からの放射性物質放出を止めるなど、事故を早期に収束させると言明した。しかし現状では工程表通りに進む見通しが立っていない。実現できなければ、国際社会の批判にさらされよう。さらに事故情報の全面開示を公約したことも宣言に明記されている。だが現実には海水注入をめぐる説明が二転三転し、地震発生直後の放射線量データも公表されていなかった。こんな事態が続くようなら信用は到底得られまい。
■サミットを通じ気になったのは原発の是非にまで踏み込んだ議論が封印されたことだ。 原発輸出を産業の柱に据える議長国のフランス。福島の事故後も進める立場を鮮明にした。米国や英国も推進していく構えだ。一方、ドイツは福島の事故以降、脱原発に大きくかじを切った。イタリアも原発再開の議論を凍結した。こうした原則的立場の違いがあるだけに、国益を左右しかねない議論が棚上げされたのはやむを得ないとの見方もある。ただ、事故の当事国として菅首相は原発政策をどう転換していくのか提起することができたはずだ。世界の注目もそこにあった。
■2020年代のできるだけ早い時期に、総電力に占める自然エネルギーの割合を現在の倍以上の20%超に高めるとした。しかし原発依存度の増減には言及しなかったのは不満が残る。宣言には含まれなかったが、原子力安全に関する国際会議を来年後半、日本で開く意向も示した。そうした会議の開催は事故の収束が前提になる。今の時点で言及するのは早計にすぎないか。事故を確実に収束させる。同時に事故に関する情報を包み隠さず明らかにする。「国際公約」を果たすよう全力を挙げるべきだ。
(5月29日、中国新聞)

地震予知誤った学者ら起訴 イタリア、発生6日前に安全宣言
■2009年4月に309人が死亡したイタリア中部地震で、最も被害が大きかったラクイラの地裁の予審判事 は25日、この地震を予知できなかった地球物理学者や防災庁幹部ら政府の災害対策委員会のメンバー7人を過失致死傷の疑いで起訴した。地震予知をめぐり、専門家が刑事責任を問われるのは世界でも異例。数カ月間にわたり弱い地震が続いていたのにもかかわらず、災害対策委が大地震の6日前に「安全宣言」を出したことが、被害を大きくしたとしている。初公判は9月20日。
■ANSA通信などによると、災害対策委は09年3月31日に会合を開き「ラクイラ周辺の群発地震は大地震の予兆とは言えず、住民は避難の必要がない」という内容の報告書を発表。ところが、同年4月6日にマグニチュード6.3の地震が発生した。被告側の弁護士は「地震を完全に予知することはできない」と裁判で争う構えをみせている。
(5月26日、中日新聞)
★フランスでもチェルノブイリの際に「放射能雲が国境で止まった」と安全宣言をしたペルラン博士が、後に甲状腺ガンの患者たちから責任者として告訴され、現在も裁判が続いている。日本では原発事故や放射能汚染に関する自らの公的な判断に対して責任を取る学者はいるのだろうか。そもそも誰がそういう立場にあるのかわからない。斑目さん?
□FBN 関連エントリー「フランスのチェルノブイリ」

原発賠償条約、加盟を検討 海外から巨額請求の恐れ
■東京電力福島第一原子力発電所の事故で、日本が海外から巨額の賠償を負わされる恐れがあることがわかった。国境を越えた被害の損害賠償訴訟を事故発 生国で行うことを定めた国際条約に加盟しておらず、外国人から提訴されれば日本国内で裁判ができないためだ。菅政権は危機感を強め、条約加盟の本格検討に 着手した。
■原発事故の損害賠償訴訟を発生国で行うことを定める条約は、国際原子力機関(IAEA)が採択した「原子力損害の補完的補償に関する条約」(CSC)など三つある。日本は米国からCSC加盟を要請されて検討してきたが、日本では事故が起きない「安全神話」を前提とする一方、近隣国の事故で日本に被害が及 ぶ場合を想定し、国内の被害者が他国で裁判を行わなければならなくなる制約を恐れて加盟を見送ってきた。
■このため、福島第一原発の事故で海に流れた汚染水が他国の漁業に被害を与えたり、津波で流された大量のがれきに放射性物質が付着した状態で他国に流れついたりして被害者から提訴されれば、原告の国で裁判が行われる。賠償金の算定基準もその国の基準が採用され、賠償額が膨らむ可能性がある。
(5月29日、asahi.com)

ハーバード学部生が語る留学のススメ!―世界をシューカツの舞台にできる教育を
■サンデル教授のおかげもあり、ハーバード大学は最近何かと有名になった。私は、ハーバードも含めて、日本人の学部留学生が今後どんどん増えていくと思う。その理由は、受験生はもちろん、親や高校も、大学から海外に行くことを選択肢に入れ始めたと思うからだ。
■そんな自分の仮説を検証するべく、ハーバードに学部から留学している学生たちに話を聞いてみた。我々の会話を、ざっくばらんにありのまま紹介したい。今回懇談したのは、ハーバード大学1年生の岡洋平君(渋谷教育学園渋谷高等学校を卒業)と、同2年生の小林亮介君(私立桐朋高等学校を卒業)だ。場所は 彼らの寮。たいへんすがすがしくて面白かった!学部生ならではの情報も得られた。彼らが体験しているグローバルでダイナミックな学生生活は刺激的だ! やっぱりアメリカの学部での体験は貴重だ。(…続きはタイトルをクリック)
(5月26日、日系ビジネス)

5月9日のNHK・BSプレミアムの「驚異の歌声 Amazing Voice 」でZAZが紹介
モンマルトルからのラブレター★Zaz - Je veux (youtube 歌詞付) http://bit.ly/mvXcmX 中性代名詞 en の教材に良さそう。Des bijoux de chez CHANEL, je n'en veux pas !
★Zaz (ザーズ) ―NHK のサイトより:1980年フランス中部の町トゥール生まれ。2006 年パリ移り、カフェで夜11時から朝の5時までマイク無しで歌う日々を送りながら、モンマルトルの路上でも歌い始める。2009年1月、オランピア劇場で行われたシャンソン新人発掘コンテストに優勝。2010年5月に発売したファーストアルバムはフランスで8週連続1位を記録。
□FBN関連記事「ジャジーなハスキーヴォイス求む ― ZAZ(ザーズ)」

★TF1動画:ストロスカーンがブロードウェイ71番地からフランキン通り153番地の新しい住居に移る。妻のアン・サンクレールが見つけた3階建ての豪奢な邸宅。明日から護衛つきで外出できるようだ。マスコミは再び張り付き。http://bit.ly/kXQPJ1
★Vos bandes dessinées peuvent valoir de l’or:あなたが持っている、あるいは親にもらったバンド・デシネには金の価値がある。『タンタンの冒険』のいくつかの作品には数千万円の値がついている。http://bit.ly/m82CSb

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posted by cyberbloom at 23:00 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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