週刊フランス情報 26 juin - 2 juiilet

■グーグル、ルイ･ヴィトンに再び敗訴、「AdWords」広告関連訴訟で
Louis Vuittonの発表によれば、フランスの控訴裁判所は現地時間6月28日、GoogleがLouis Vuittonの所有する商標権を侵害し、検索キーワード広告をファッション業界の競合他社に販売しているという下級裁判所の判決を支持し、Googleとそのフランス子会社に対して、商標偽造、不当競争、そして誤解を招くような広告に対する賠償金として、37万6589ドル（30万ユーロ）を支払うよう命じた。 しかし、Google側は、「これは過去のAdWords広告に関する訴訟であり、現状にはまったくあてはまらない。商標に関するわれわれのポリシーでは、他社の登録商標を競り落とそうとすることはできないことになっている」と説明。 グーグルの新しい世界戦略と、既存のブランド企業との軋轢はいろんなところで起こっている。今最も売れている本のひとつ、「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」 (文春新書)を読んだが、タイトルが示すとおり、グーグルは強力な広告ビジネスを背景に古い世界の秩序に敢然と挑戦し、伝統的なビジネスのやり方を破壊しようとしている。著者は佐々木俊尚氏。ライブドア事件のときに、コメンテーターとしてよくテレビに出演し、議論が堀江バッシングに傾く中で、冷静かつ客観的な意見を述べていた。本の最後のほうではミシェル･フーコーや東浩紀に触れ、グーグルがもたらす新しい管理社会の危険性について警鐘を鳴らしている。近いうちに改めて書評を書く予定です。
（CNET News.com　6月29日）

■ＧＭに最大２０％の出資検討、日産とルノーが巨大連合に
日産自動車とフランスのルノーの企業連合は１日、世界最大手の自動車メーカー、米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）に対し、発行済み株式の最大20％に当たる出資をする方向で検討に入った。実現すれば、年間の世界生産台数は約600万台の日産･ルノー連合と、910万台強のＧＭを合わせて1500万台超となり、現在2位のトヨタ自動車の約1･8倍の巨大自動車グループが誕生する。
（共同通信　7月1日）

■ロワイヤル氏、同性愛者の結婚や養子縁組はOK
来春のフランス大統領選挙に向けた支持率調査でトップを走る野党･社会党のロワイヤル元家庭･児童担当相が、同性愛者向け雑誌「テチュ」とのインタビューで「同性愛者の結婚や養子縁組は認められるべきだ」と発言し、波紋を広げている。与党の保守・国民運動連合はいずれも認めておらず、大統領選の争点の一つに浮上しそうだ。仏調査機関ＢＶＡによると、フランス人の６割は同性婚に賛成だが、うち半数は同性愛者の養子縁組には反対しており、世論も割れている。このニュースはGoogleのニュース検索で見つけたのだが、Yahooと比べて、マイナーな媒体のニュースを確実に拾ってくる。「ゲイジャパンニュース」なんて初めて知りました。
（毎日新聞、GAYJAPANNEWS経由）

■宝塚記念から一夜明け、ディープ、次はフランス
圧倒的な強さでＧＩ宝塚記念を制し、５冠馬となったディープインパクト（牡４）。いよいよＧＩ凱旋門賞（10月１日、ロンシャン競馬場、2400メートル芝）へ向けての挑戦が始まる。道悪のレースで結果を出せたのも、次の大舞台のためには良かったのかな。凱旋門賞の時期って雨が多くて、いつもドロドロの馬場ってイメージがあるから。果たしてエルコンドルパサーを超えられるか。


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