2011年03月08日

週刊フランス情報 28 FEVRIER - 6 MARS 前編 世論調査で極右政党党首首位に

フランス政界衝撃…極右女性党首、仏大統領選の人気首位 
■フランス大衆紙パリジャンが6日掲載した世論調査で、2012年次期大統領選の第1回投票で極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(42)が現職のサルコジ大統領(56)と最大野党・社会党のマルティヌ・オブリ第1書記(60)を抑えて首位に立つとの結果が出て、政界やメディアに衝撃を与えている。
■調査では、決選投票に臨む2人を選ぶ第1回投票でルペン氏が23%を得票し、サルコジ氏とオブリ氏は21%で並ぶと出た。ルペン氏は1月中旬の党首就任以来じわじわと支持率を伸ばしてきたが、主要政党の候補が後塵(こうじん)を拝したのは初めて。
■02年にはルペン氏の父ジャンマリ・ルペン氏が社会党のジョスパン候補を抑えて2位に立ち、決選投票に進んだが、世論の大勢は「反極右」で結集し、決選投票でジャック・シラク氏が圧勝した経緯がある。
(3月6日、読売新聞)
★パリジャンの調査の数字:マリーヌ・ルペン 23 % 、サルコジ大統領 & オブリ社会党第1書記 21 % ド・ヴィルパン7%、極左のブザンソノも5%。
★France 2:国民戦線のマリーヌ・ルペンの躍進はやはり、フランス国民が、混乱する北アフリカから移民がなだれ込んでくると不安にかられているのが大きい。またルペンは左翼の言説を知り尽くしていて、それを利用する術をよく知っていると。
★France 2 には調査をした会社の代表が出てきて調査方法を説明していた。対面調査からネット調査を取り合わせたやり方で、バイアスや誤差について説明も求められていた。世論調査の信憑性の根本的な部分だ。また代表者は次にように解説していた。大統領選まで14ヶ月もあるので、今回の調査は今フランス人が何に不安を感じ何を求めているのか、気分や動向を示すものにすぎず、候補者も決まっていない時点で実際の選挙の予想にはならないと。いい加減な世論調査を決定的な事実として報道する日本とは対照的。

ブルカなどベール着用禁止法が来月に発効
■フランス首相府は4日、イスラム教徒の「ブルカ」など顔をすべて覆うベールの着用を今年4月11日から禁止すると発表した。違反者には150ユーロの罰金もしくは公的な奉仕活動への従事が命じられる。
■政府はベールを禁止する法案を昨年5月に議会へ送付、同10月に可決されていた。国民に罰則内容を周知徹底させるため発効まで半年間の猶予期間が設けられていた。ただ、着用を強要した場合の処罰規定は即時に発効しており、成人女性に強要した場合には禁錮1年と罰金3万ユーロ、女性が未成年者の場合は禁錮2 年と罰金6万ユーロの罰則となる。
■政府はブルカの着用強要は「同国内では許容出来ない奴隷制度の新たな形態」と主張。政府広報紙によると、フィヨン首相は「フランス国民は顔を隠したりしない社会に住んでいる」との考えを示した。ベール禁止法案は宗教の自由と絡めて論議を呼んでいたが、仏憲法裁判所は信仰の場所で宗教的信条の自由な表現を阻 止するものではないなどとして合憲と判断した。議会では法案は治安対策上からも有効との意見が出ていた。
■米世論調査機関ピューが昨年発表した調査結果によると、仏国民の約82%がベール禁止を支持、反対は17%だった。この支持率はピューが5カ国で実施した 同様調査の中で最大だった。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは欧州人権保護法に抵触するとして法案に反対していた。
■同法案の対象となるのは、頭からすっぽりかぶり顔全体を覆い隠すブルカと目を除いて顔を隠すニカブなど。髪や首周りだけ覆って顔は隠さないヘジャブや顔の部分以外をすっぽり覆うチャドルは除外されている。
★オムニバス映画「パリ・ジュテーム」の「セーヌ河岸編」でイスラムの若い女性が登場する。彼女の「ヘジャブを誰にも強制されていない、それを望んだのは私です」「それを身に着けていると、信仰とアイデンティティを持っている気になれる。気分がいいし、それが美しさだと思う」という台詞が新鮮に聞こえた。あくまで映画の話だが、実際そういう意識を持っている女性はいるのだろうか。当事者からの発言はなかなか聞くことができない。
□Quais de Seine – ‘Paris Je t'aime’ http://bit.ly/hOgOgr

Twitter より
★「ル・モンド写真集」:リビアとチュニジアの国境の形容しがたい混乱 "Une pagaille assez indescriptible" à la frontière entre la Libye et la Tunisie http://bit.ly/hXqrmV #libjp
★渋谷・松濤にレストランバー「サラヴァ東京」が開店。レーベル「サラヴァ SARAVAH」を主宰するピエール・バルーさんと店主の潮田あつこバルーさんが経営。3/19(土)に早速、レ・ロマネスクのライブが行われる。http://bit.ly/eR8qIl
「水」戦争の世紀 (集英社新書)★デヴィッド・ボウイ主演の『地球に落ちてきた男』の続編を作ろうとした監督サム・ボッゾ。それは水がなくなった地球を舞台とした SF映画だった。ある日『「水」戦争の世紀』を読んだ監督は今地球で起きている事をドキュメンタリーとして撮らなければと決意。この『ブルーゴールド』のプロデューサーのサイ・リトビノフは『地球に落ちてきた男』『時計仕掛けのオレンジ』のエクゼクティブ・プロデューサーだった。また『時計じかけのオレンジ』のアレックスを演じたマルコム・マクダウェルも出演している。彼らの問題意識や美意識の変化も興味深い。
□「ブルーゴールド」 http://www.uplink.co.jp/bluegold/link/
L'ENFANT DE KABOUL!フランスの映画監督が自ら HDV を使ってアフガニスタンのカブールで撮影した映画。http://bit.ly/g2AqSX
上関原発建設反対運動(山口・瀬戸内)が熱い。上関原発建設に反対する祝島の漁民たちのドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)を宇多田ヒカルがツィートで「沢山の人に観てもらいたい映画です」と呼びかけ、また自身の原発反対運動の体験を綴ったいしだ壱成のブログ記事「今だからみんなで考えたいこと。」がネット上を拡散した。いしだ壱成は80年代にヒッピーな母親に連れられて原発運動に参加した過去があり (ちょっと村上春樹の『1Q84』みたいなくだりがある)、10歳の少年が機動隊に殴られる描写が生々しい。原発に対する若い世代のスタンスがよくわかる。これもメディアは全くとりあげない。
□「ミツバチの羽音と地球の回転」http://youtu.be/Er-F8CiVtLo
□「今だからみんなで考えたいこと。」http://amba.to/gxdhbS
★「電力10社は、地域の独占企業体なのになぜ広告しているか。乱暴に聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、各電力会社にとって都合の悪い情報を、マスコミ側の自主規制を動機づけることで、効果的にブロックするためです」(by 宮台真司 in 『民主主義が一度もなかった国』)という引用を宮台氏本人にリツィートしていただいた。
★仏ヤフーのトップにいきなりこんな動画が。「仏のRATPの駅員は事故を避けるために少しずつ乗客を乗せるが、日本は逆。車両に最大限に乗せる。無理やり押してドアを閉める。本当だよ」 http://yhoo.it/fqKJi9
★冷泉彰彦氏「京大入試ネット不正事件」に見る入試制度の限界。問題の本質を突いていて禿同! http://bit.ly/eMq7iS



★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 13:28 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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