2011年02月06日

週刊フランス情報 31 JANVIER - 6 FEVRIER 前編

「ラストタンゴ・イン・パリ」仏女優マリア・シュナイダーさん58歳で死去
ラストタンゴ・イン・パリ オリジナル無修正版 [DVD]■1972年のベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストタンゴ・イン・パリ」で知られる仏女優マリア・シュナイダーさんが2月3日、仏パリで死去した。58歳だった。代理人の談話によれば、長く闘病生活をおくっていたという。
■シュナイダーさんは52年3月27日、パリ生まれ。父親は俳優のダニエル・ジュラン。10代のころからモデルとして活躍し、17歳でスクリーンデ ビュー。19歳のときに出演した「ラストタンゴ・イン・パリ」でマーロン・ブランドを相手に過激なセックスシーンを演じ、センセーションを巻き起こした。同作をきっかけに一躍スターとなったシュナイダーさんだったが、のちにベルトルッチ監督とブランドに操られていたと両者を非難したという。また、薬物依存や精神疾患を抱え、後年はあまり作品に恵まれなかった。
■その他の代表作に、ジャック・ニコルソンと共演したミケランジェロ・アントニオーニ監督作「さすらいの二人」(75)、「危険なめぐり逢い」(75)、「野性の夜に」(92)、「ジェイン・エア」(96)など。
(2月4日、映画.com)
Décès de Maria Schneider : Bertolucci ≪aurait voulu s'excuser≫(Liberation)
★良くも悪くもベルトルッチの映画が彼女の運命を決定付けてしまったようだ。彼女によると、バターを使うことは監督からもブランドからも予め知らされておらず、あとで監督を責めたという。私は若くて、自分のやっていることがわかっていなかった、あの涙は本当の涙だったと。



カンヌ映画祭グランプリ受賞作『神々と男たち』
■エジプトの大規模デモが日本でも大きく報じられる中、フランスでは15年前に起きた「フランス人修道士誘拐・殺害テロ事件」を基にした映画『神々と男たち』が社会現象になるほど話題を集めている。その理由は何なのか?(上の動画は予告編↑)
■日本人にとってもテロ事件は他人事ではなく身近なニュースとなりつつあるが、イスラム文化排斥の動きとアルカイダ系テロ組織による報復宣言などで揺れる サルコジ政権下のフランスはより深刻な状況だ。そんな中、武装イスラム集団によって1996年にアルジェリアで起きたフランス人修道士7人の誘拐と殺害事 件を基に映画化された本作は、昨年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。またフランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞では、作品賞をはじめ監督賞・ 主演男優賞など主要部門を含む10部門11ノミネートの実績を残し、フランスで公開後4週連続1位に輝き304万人を動員するなど、社会現象を巻き起こした。
■本作について「クーリエ・ジャポン」(講談社)の古谷ゆう子さんは、「映画が公開されると、『ル・モンド・マガジン』や『フィガロ・マガジン』といったフランス有力誌が、実話がベースとなった本作をこぞって『心揺さぶる修道士たち』などとして特集を組み、“○○と男たち”という言葉はまるで流行語大賞を受賞したかのように多方面で引用された」と証言する。一種のブームを巻き起こした背景については「作品の根底に流れる普遍的なテーマが観客の心を捉えて離さなかったのだと思う」と古谷さんは解説した。
■また、劇中にも描かれているのだが、実際に誘拐された修道士は自身がいつか誘拐されることを覚悟し、キリスト教を超え「信じること」という普遍的なテー マに触れる一通の手紙を残しており、この手紙が観客の心を揺さぶる要因の一つとして考えられる。手紙を読んだという「アラブの格言」著者の曽野綾子さん は、「犯罪によって殺された人の家族は、判決が軽くても『生きる限り彼(彼女)を許しません』という。しかしクリスチャン神父(誘拐・殺害されたフランス 人修道士)は、殺害者を最期の『友』と呼んだ。そして天国で会おう、と言った。この非人間的なほどの意志なしに国際紛争は決して解決しないだろう」と週刊 ポスト(小学館)の連載で言及している。
(2月4日、シネマトゥデイ)
□『神々と男たち』公式サイト http://www.ofgods-and-men.jp/

<グーグル>ストリートビューで美術鑑賞 レンブラントやゴッホも 
■グーグルは1日、エルミタージュ(ロシア)、ウフィツィ(イタリア)、メトロポリタン(米)など、米欧9カ国の計16美術館、フランスのベルサイユ宮殿の内部と展示作品の一部をストリートビューで鑑賞できる「アートプロジェクト」を始めた。レンブラント「夜警」、ボッティチェッリ「ビーナス誕生」、ゴッホ「画家の寝室」、日本の浮世絵、葛飾北斎の「雷神」など計486人の約1000作品を公開する。館内は360度見渡すバーチャルツアーができる。
■ストリートビュー撮影用の手押し車を使って、美術館内の部屋ごとに撮影し、サイト上で美術館を「歩き回る」ように見ることができるという。また、各美術館から1作品を高解像度で撮影し、画家のタッチを、実際に美術館で見るより細かく鑑賞できる。
(2月1日、毎日新聞)
★下の動画は NY のメトロポリタン美術館(上記のものはすべてアップされています)。



モンサンミシェル、風力発電計画で世界遺産から除外の危機
■壮麗な修道院が立つフランスの小島モンサンミシェルが、風力発電所の建設計画により、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産認定を取り消される危機にさらされている。ユネスコはフランス政府に対し、島から17キロ離れた場所に3本の風力タービンを建てる計画について説明するよう求めていたが、1日までに返答を得たと明らかにした。今後、影響を調べた上で、措置を検討するとしている。
■ユネスコの広報担当者はロイターの取材に対し、「世界遺産委員会は(モンサンミシェルを)リストから除くと決定することもできるが、それは最後の手段であり誰も望んでいない」と話した。1979年に世界遺産に登録された島と修道院には、巡礼者や観光客など毎年300万人以上が訪れている。
(2月3日、ロイター)

サンローランの香水コマーシャル、英国で放映禁止に
■イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の香水「ベル・ドピウム(Belle D'Opium)」のCMが2日、「ダンスしている女性出演者が薬物を使用しているようにみえる」というクレームを受け、英国で規制された。問題とされたCMは、女性がドラムの響きに合わせて魅惑的に踊り、床で身もだえする内容。
■英国広告基準局は、女性が自分の腕に指を走らせるシーンが薬物の注入をまねているように見える恐れがあり、CM終盤の一連の動作が薬物を使用した際の身体反応に似てい る、として「無責任であり、放映は許されない」と判断した。その上で、「ベル ドピウム」の香水自体には「何の問題もない」と付け加えた。
■イヴ・サンローラン側は、自社で行った消費者調査では大半が「CMを不快と思わない」と回答したと発表。これまでに4400万人もの人がテレビでCMを目にしているが、一度もクレームを受けたことはないと主張していた。
(2月4日、AFP)
□Pub TV Belle d'Opium Yves Saint Laurent http://bit.ly/hwz9uF
★香水の名前が Opium じゃなかったらクレームもなかったのかな。



★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 11:43 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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