2010年07月19日

週刊フランス情報 12 - 18 JUILLET 後編 モナリザの秘密

★France 2より。ダヴィンチの「モナリザ」の秘密に迫ろうと、ルーブル美術館でX線を照射して調査が行われた。「モナリザ」のフィレンツェの風景を覆う霧。それは人物の輪郭を神秘的にぼかしているが、それは半透明のミクロの層を30層も塗り重ねた効果によるものと判明した。またダヴィンチがどのように顔料を混ぜ合わせたのか、その構成も明らかに。
★France2 より。ヴァネッサ・パラディがヴェルサイユ宮殿のオペラ座 Royal Opera でライブをした。その昔、マリー・アントワネットが結婚式をあげ、自ら女優として演じた場所。そこが改装され、その除幕式でヴァネッサ・パラディが歌った。
★France 2より。ケータイやスマートフォンはバクテリアの天国!モバイルフォンにはサルモネラ菌や連鎖球菌など、便座の500倍の細菌が繁殖している。人によっていろんな場所に運ばれ、汚い手で触れられて細菌を集め、熱でますます繁殖する。普通の人はあまり心配する必要はないが、ときどき拭いて滅菌した方が良いし、話すときはイヤホンを使うのが有効なようだ。しかし院内感染を媒介することもあるようだ。
ヴーヴ・クリコ・ローズラベルブリュット(フランス・泡・ロゼ)★BBCより。バルト海で漂流物の中から世界最古のシャンパンが30本発見された。それらは98%の確率で、1782年から1788年のあいだに作られたヴーヴ・クリコ Veuve Cliquot らしい。つまりフランス革命以前のものだが、保存状態は良好だという。世界最古のシャンパンは、仮説のひとつによると、サントペテルスブルクに向かう船に積まれていて、ルイ16世がロシアに送ったものだと。ヴーヴ・クリコは1772年に設立されたが仏革命後の10年間生産を中止していたという話も。発見したダイバーはすでに一本空けて飲んだらしい。ダイバーが試飲を頼んだ醸造学者によれば「香りは強烈で、タバコの匂いがして、ブドウと fruits blancs 、樫と蜂蜜酒の香り。驚くべき味で、とても甘いが、酸味もある」と。http://utun.jp/owI/
★パリス・ヒルトンがパリでヴァカンスを過ごしているらしい。イブサンローランやシャネルでごっそり買ったあと(faire une razzia:アラビア語由来の表現)、再びパリで妹のニッキーと買い物をしているところを目撃された。と思ったら、最新ニュースではコルシカ島でマリファナ所持で職務質問されていた。
★イランとロシアの友好関係に亀裂が目立ち始めている。イラン核開発問題に絡み、ロシアは先月の国連安全保障 理事会による対イラン経済制裁決議で賛成に回り、契約済みの武器供与を凍結するなど、イランへの「背信」が相次ぐ(毎日新聞)。読売新聞ではロシアのEUへの接近に絡めて書かれていた。次に何が起こるのだろう。

ロレアル創始者の娘の話 ジャンヌ・モロー主演で映画化へ
■フランス政界を揺るがしているサルコジ大統領やブルト労相の不法献金疑惑事件で、献金をしたとされる大富豪のリリアンヌ・ベタンクール夫人(87)を主人公にした映画が制作されることになった。ベタンクール夫人は世界トップクラスの仏化粧品ロレアルの創始者の相続人だ。
■映画で主役を演じるのは、仏映画界を代表する女優、ジャンヌ・モロー(82)さんが予定されている。仏制作会社が16日、発表した。「ジャンヌ・モローは素晴らしいベタンクール夫人を演じるだろう」(プロデューサー)と大女優の登場に大きな期待が寄せられている。監督と脚本は「007」のパロディー作品「OSS117」シリーズで知られるミシェル・ハザナヴィシウス氏。撮影は2011年夏から開始される予定で、映画のタイトル は「なぜなら私が望むから」。
■ベタンクール夫人は、資産が日本円で1兆数千億円から2兆円に上るとされ、長年交流のあった約20歳年下の写真家件作家の男性に不動産やピカソの作品など莫大な資産を贈呈した。夫人の一人娘は「老齢の母親の弱さにつけ込んでいる」と男性を刑事告訴し、法定後見人の資格を獲得しようとしたが夫 人は「私はもうろくしておらず、ひとりの自由な女性」と娘の要求を拒否している。
■この母娘の争いの最中に飛び出したのが政界への献金疑惑だ。2007年の大統領選前に当時、サルコジ氏を擁立した右派政党、国民運動連合(UMP)の会 計担当だったブルト労相を通じてサルコジ氏が夫人から法定の上限を超える献金を受けたと報道されているのだ。サルコジ氏もブルト氏も否定しているが、フランス政界の「金」の話は注目を集めている。
(7月17日、産経新聞)

『リサとガスパール』が初アニメーション化&劇場公開決定
リサとガスパール にほんへいく■フランスの絵本シリーズ『リサとガスパール(Gaspard et Lisa)』の初アニメーション化が15日、日本における商品化権等を有するソニー・クリエイティブプロダクツより発表された。お茶目で元気な女の子のリサと、いたずら好きで心優しい男の子のガスパール。イヌでもウサギでもない不思議でキュートなパリの住人の“ふたり”がアニメーションで動き出す。
■全編コンピューターグラフィックスによって、絵本の原画となる油絵のテイストを違和感なく再現。11分のエピソードが50話、22分のスペシャルエピ ソード1話の合計51話が製作される。その中からスペシャルエピソードを含めた5話を『リサとガスパールとびきりキュートなパリの住人』として9月11日より全国の主要都市で劇場公開する。
■同作はパリに住むドイツ生まれの画家ゲオルグ・ハレンスレーベンと、フランス人の作家アン・グットマン夫妻によって、1999年に生み出された絵本。日本では2000年にブロンズ新社から日本語版が発売されて以来、現在までに『えほんシリーズ』25タイトル、『おおがたえほん』4タイトル、『ことばえほん』2タイトル、『はじめてえほん』4タイトルの、合計35タイトルが発行されており、累計発行部数は189万部を超える人気シリーズとなっている。
(7月15日、オリコン)

ロマン・ポランスキー監督、釈放!米国当局からの身柄引き渡しはスイス当局が拒否
■スイス司法警察に、少女への淫行(いんこう)事件の容疑のために昨年の9月から同国に軟禁状態にあった巨匠ロマン・ポランスキー監督がついに釈放され、自由の身となった。米国当局から要請されていた身柄引き渡しをスイス当局が拒否したことを発表した、とハリウッド・リポーターが伝えた。
■ポランスキー監督がスイスで軟禁状態となった経緯は、1977年にまでさかのぼる。俳優のジャック・ニコルソン邸で13歳の少女と性行為を行った容疑が 掛けられ、法的強姦罪など6つの罪に問われた。しかし、判決が出る前にアメリカから出国したため現在は逃亡者とみなされている。アメリカを出国して以来、フランスに移住し、逮捕を恐れて一度もアメリカへは戻っていなかった。しかし昨年の9月、チューリッヒ映画祭で催された生涯功労賞の授与式に出席するため にスイスへ訪れた際に、30年以上の月日を経て身柄を拘束された。
■また妻で女優のエマニュエル・セニエの妹のマティルド・セニエがParisien新聞社に話したところによると、今回の釈放はフランスのニコラ・サルコ ジ大統領の影響もあったのではないかと伝えられている。エマニュエルは大統領の助けは、釈放にとても効果的だったと感謝のコメントを送っている。サルコジ大統領夫人であり歌手のカーラ・ブルーニはパリの芸術コミュニティーでポランスキー監督夫妻ともかかわりが深く、夫人が大統領に働きかけたのではないかと NYDailyNews.comは推測している。ポランスキー監督は軟禁中に開催された第60回ベルリン国際映画祭では、出品した映画『ザ・ゴースト・ライター/The Ghost Writer』(原題)が銀熊賞の最優秀監督賞を受賞している。
(7月13日、シネマトゥデイ)




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posted by cyberbloom at 23:47 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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