2010年07月18日

週刊フランス情報 12 - 18 JUILLET 前編 革命記念日&仏首相来日

仏革命記念日でパレード=独立50年のアフリカ諸国も参加―パリ
■フランス革命記念日を祝う恒例の軍事パレードが14日、パリ中心部のシャンゼリゼ通りで行われた。今年は独立50周年を迎えたアフリカ大陸の旧仏植民地14カ国から首脳や閣僚が招待され、行進を観閲。うち13カ国の部隊が仏軍地上部隊を先導する形で、凱旋(がいせん)門からコンコルド広場に至る約2キロを行進した。 
(7月14日、時事通信)
7月14日、革命記念日のおいしいところどり映像(TF1)

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★写真は新しいパリ・オペラ座のアップル・ストア。元銀行の建物をそのまま生かした優雅な店舗。その他の写真も美しい。http://www.apple.com/fr/retail/opera/

フィヨン仏首相来日、「アングロサクソン信じるな」
■来日中のフランスのフィヨン首相が16日、東京都内で講演し、ギリシャの財政危機を契機とした欧州単一通貨ユーロの信用不安について、「問題は(ギリシャの)債務であり、単一通貨の脆弱性ではない」と強調。ユーロ圏全体の財政状況はおおむね健全で、ユーロの安定性が損なわれることはない との考えを示した。
■フィヨン首相はまた、「アングロサクソンの新聞を読むだけでは欧州連合(EU)がどう機能しているか理解できない。フランスやドイツの報道を見てもらえ ば、よりバランスの取れた見方ができるはずだ」と語り、米英で根強い欧州統合への懐疑論に反発。EUが分裂に向かうとの見方を否定した。
■最近のユーロ安については、「ユーロはかつて過剰評価されていた」などと述べ、現在の為替水準は適正だとの認識を示した。一方、日本とEUとの自由貿易協定(FTA)締結交渉に関し、鉄道や医薬品の分野で日本の市場開放が進んでいないことが障害になっていると指摘した。
(7月17日、産経新聞)
★フィヨン仏首相は、三菱重工業によるフランス国営原子力企業アレバへの出資について、「門戸は開かれている」と述べた。アレバは現在、30億ユーロ相当の株式を海外の戦略的投資家に売却することを計画。事業拡大などに向け約100億ユーロの資金調達を目指している。、
★菅首相はフィヨン首相に「妻は大変フランス好きだ。今年は結婚40周年なので、もしフランスに行くことができれば、日仏関係と同時に私と妻の関係も良くなるだろう」と言ったようだ。仏首相の方はユーロ危機の弁明(日本の投資家に対してユーロは大丈夫だ)や原発投資の売り込みのために「戦略的な」発言をしているのに、こういう間の抜けなことしか言わない、あるいは伝わらないのはどういうことだ。

「公明正大だ」違法選挙資金疑惑に大統領
■フランスのサルコジ大統領は12日、仏大手化粧品会社「ロレアル」の創業者の娘で富豪のベタンクール夫人が、大統領側に違法な選挙資金 を出したとの疑惑について、仏国営テレビに出演した。この中で大統領は選挙資金を受け取ったとされるブルト労相を「信頼している」と全面的に擁護。だが最 大野党・社会党からは「疑惑に答えていない」と、議会調査委員会の設立を求める声が高まっている。
■疑惑は、夫人側が07年の大統領選の直前、大統領の支持母体の政党「国民運動連合」の当時の財務責任者、ブルト氏に選挙資金として法定上限の10倍以上 の1600万円を払ったとされるもの。テレビ側はこの点を直接質問しなかったが、大統領は労相に関して「解任の必要はない」「誠実で有能な人間だ」と弁護。一般論として「仏の政治家は公明正大だ」「仏は腐敗していない」とも話した。
(7月13日、毎日新聞)

下院でブルカ禁止法案可決、「違憲」判断の可能性も
■フランス下院は13日、イスラム教徒の女性が使う顔や全身を覆う衣服「ブルカ」を公共の場所で全面禁止する法案を圧倒的多数で可決し た。野党第1党の社会党の議員の大部分が投票をボイコットした。9月に上院で審議されるが、その後、法律の違憲審査をする憲法会議が違法とする可能性もあ り、成立は微妙だ。
■サルコジ仏大統領は昨年以降、「フランスはブルカを受け付けない」と主張。今年に入り政府法案を提出していた。禁止法案は、学校など公共の建物のほか一般道路など社会のほぼすべてでのブルカ着用を禁止している。
■しかし、フランスではブルカ着用者が約2000人と少ないことから「法の実効性がない」との意見や、人権団体から「信教・表現の自由の侵害だ」などの批判も強く、論議を呼んでいた。欧州では仏のほかベルギーも同様の法案を審議中で、スペインなども禁止法案を検討している。
(7月14日、毎日新聞)

ベッカムはアンリのMLS(アメリカ)移籍を歓迎
■現地時間14日、イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムは、フランス代表FWティエリ・アンリのニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ)への移籍が間近に迫っていることについて、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)とアメリカサッカーにとっての起爆剤になると語った。ロイター通信が報じている。
■2007年にレアル・マドリー(スペイン)からロサンゼルス・ギャラクシー(アメリカ)へ移籍したベッカムは、ロイター通信のテレビインタビューに対し、「ティエリがレッドブルズに加入するのは本当に大きなことだ。よく彼とはMLSについて話していたから、興味があるのは知っていたよ」と語っている。
■さらに「ティエリがやって来ることで、アメリカのサッカーにとっていい効果ばかりが生まれる。サッカーの注目度を上げてくれるし、人々の話題になること でMLSが発展するんだ」と続け、アンリのMLS移籍が同リーグのレベルアップにつながるとしている。
(7月15日、ISM)
★チエリー・アンリがNYに到着し熱烈な歓迎を受けているようだ。アメリカでは徐々にサッカー熱が高まってきてい る。元仏代表FWジョルカエフも2005年にアメリカに渡り、そこでキャリアを終えている。欧州で踏んだり蹴ったりだったアンリにとっては、アメリカは本当に新天地なのだろう。




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posted by cyberbloom at 21:42 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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