2007年11月29日

「アメリ」関連本

「アメリ」が公開されてもう5年以上が経ちましたが、それ以来、まだ「アメリ」を超える人気のフランス映画は出ていません。「アメリ」なんてすっかり忘れ去られているわよ、とパリの友人たちは言ってますが、日本では依然根強い「アメリ」人気。オドレ・トトゥはその後「ダ・ヴィンチ・コード」に出演し、最も有名なフランス女優になりました。もちろんフランス映画の新しい古典として、これから「アメリ」に触れる人たちもいるわけです。

ところで、今週、関連エントリーを集中的に再アップしているのは、この時期、複数のクラスで「アメリ」のシナリオを使いまわしているからです。そういうわけでほとんど毎日のように繰り返し見ているのですが、何度見ても味わい深いシーンが多く、またこんな言い回しもあるのかと再発見することも度々あります。例えば、ブルトドーさんが好きな「地鶏の丸焼きの腰骨の肉」を sot-l'y-laisse と言います。意味は「バカはそれを残す」、つまりそれを残すバカはいないほど美味しい部分ということです。確かにあの部分は美味しいです。
 
1)「アメリ」サウンドトラック(東芝EMI 2001年)
アコーデオンが奏でるミュゼット風のテーマ曲や、アメリがサンマルタン運河での水切りや「ガラス男」の部屋のシーンのバックに流れているピアノの曲など、印象的な音楽が多い。特に水切りのシーンでは緑の背景と赤いアメリのワンピースのコントラストと運河の水の流れに重なるような軽やかに響くピアノが美しい。「アメリ」ほど映画のシーンを思い出すとき、一緒に音楽が聞えてくる映画は珍しいのではないでしょうか。もちろん独立した音楽としても楽しめます。胎教に良いとおっしゃる人も。

アメリ
アメリ
posted with amazlet on 06.02.13
サントラ
東芝EMI (2001/10/24)
売り上げランキング: 3,293
おすすめ度の平均: 4.8
5 胎教としても活躍したCD
5 このサントラがあってこそ!
4 幸せになる。サントラ

2)「アメリのしあわせアルバム」(2001年)
アメリの好きなもの、アメリの住んでいるモンマルトル界隈のマップ、アメリを囲むひとびとの紹介、アメリのしあわせになるワインポイント・レシピ、アメリのサボタージュ講座、スピード写真コレクターになる方法など、「アメリ」の世界が広がるビジュアルブック。
□ジャン=ピエール・ジュネ著 出版社: ソニーマガジンズ

アメリのしあわせアルバム
ジャン=ピエール ジュネ
ソニーマガジンズ (2001/12)
売り上げランキング: 25,168
おすすめ度の平均: 4.3
4 乙女オジさんのエッセンス
3 アメリ(とニノ)のアルバム
3 アメリのしあわせアルバム

3)「アメリ―モンマルトルのアメリとパリの映画たち 」(2001年)
「アメリ」のフィルムブック。ストーリー紹介、出演者のインタビューなどを掲載。人気のポストカード付き。
□出版社: プチグラパブリッシング

アメリ―モンマルトルのアメリとパリの映画たち
プチグラパブリッシング
プチグラパブリッシング (2001/11)
売り上げランキング: 67,886
おすすめ度の平均: 4.4
5 アメリの側面
2 便乗?
5 もう一度アメリ!!


4)「アメリ」(2001年)
映画を小説化したもの。かわいい挿絵が軽いタッチの文章に合っています。映画を思い出すには格好の1冊。
□イポリト・ベルナール著 出版社: リトルモア

アメリ
アメリ
posted with amazlet on 06.02.13
イポリト ベルナール Hipolito Bernard
リトルモア (2001/10)
売り上げランキング: 64,431
おすすめ度の平均: 4.44
5 私のサプリメント本
5 アメリはノベルもとってもキュート
4 映画見なくても堪能できる

5)「フランス映画史の誘惑 」(2003年)
リュミエール兄弟による映画の発明から、近年の大ヒット作「アメリ」まで、フランス映画百年余りの歴史をコンパクトに紹介。そもそも映画はフランスで始まった。またトリック撮影やアニメーション、犯罪映画など、映画の重要な分野を開拓したのも、映画をひとつの芸術として磨き上げたのもフランス映画だった。「アメリ」の中にもふんだんに練りこまれているフランス映画百年の蓄積を紐解いてみよう。
□中条 省平 集英社新書

フランス映画史の誘惑
中条 省平
集英社 (2003/01)
売り上げランキング: 107,142
おすすめ度の平均: 4.5
4 フランス映画入門
4 分かりやすい、楽しい映画史です。
4 読んで楽しい映画の本

cyberbloom

rankingbanner_03.gif
↑クリックお願いします

FBN22.png
posted by cyberbloom at 22:24 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック