2010年04月18日

週刊フランス情報 12 - 18 AVRIL 前編 

火山噴火降灰、日本には届かず 健康への影響限定的か
■火山灰は航空機の運航に影響を及ぼすだけでなく、健康への影響や気温低下をもたらす恐れがある。気象庁は、各国の気象機関と連携し、情報収集を始めた。
■気象庁によると、今回の噴煙の高さは最大で約11キロ。火山灰の広がりは、英気象庁・航空路火山灰情報センターが予測しているが、現状では日本に届く可能性はなさそうだ。早坂忠裕・東北大教授(大気物理学)は「赤道付近で噴火すると、地球全体に影響が及ぶ可能性がある。今回は高緯度のために影響は北極圏 に限定される」と予測する。英BBCは、専門家の見解として火山灰が健康に深刻な影響を与える可能性は限定的と伝えた。
■しかし、アイスランド気象庁の専門家はAP通信に「同程度の火山灰の放出は、数日から数週間発生が続くとみられる」と分析。火山活動が長期化すると、さまざまな影響が懸念されている。
■フィリピンのピナツボ火山噴火(91年)では火山灰が太陽光を遮り、北半球の平均気温が0.5度下がった。藤井敏嗣・元東京大教授は「噴煙の中には硫酸 が含まれる。長く続けば酸性雨の影響も出てくる」と指摘する。
■1783年に起きたアイスランドのラキ火山の噴火では、気温低下や酸性雨のために農産物などに大打撃を与えた。フランス革命(1789年)や、日本の天明の大飢饉(1782〜88年)の一因と言われる。
(4月16日、毎日新聞)
★空港閉鎖の影響で、政府専用機墜落事故で死去したカチンスキ・ポーランド大統領夫妻の18日の国葬への参列を見送る要人が続出。火山灰の噴出量は減り始めたとの報告もあるが、アイスランド政府は再噴火の可能性もあると。火山灰は数日は空中にとどまるとみられ、欧州の空の正常化は時間がかかりそう。17日は欧州上空を飛ぶ約2万2千便の約77%がキャンセル。国際民間航空機関(ICAO)は、今回の火山灰の航空業界への影響は「米中枢同時テロを超えそうだ」としている。

発電する歩道、フランスの都市が試験導入
■発電する歩道が、フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)で試験導入されている。試験導入に踏み切った都市は、 トゥールーズが初めて。オランダ企業「サステーナブル・ダンスクラブ(Sustainable Dance Club)」が開発したもので、都市の新たな発電方法になる可能性がある。
■歩行者が歩道の上を通ると、1人あたり最大50ワットの電力を発電できるという。環境に優しいLED(発光ダイオード)ランプを点灯するには、十分な発電量だ。(写真はタイトルをクリック)
(4月17日、AFP)
★このシステムを開発したオランダ企業は以前ブログで紹介した「踊って発電する」クラブWATTも経営している。WATTのダンスフロアに特殊なパネルが敷いてあり、そこを誰かが歩いたり、踊ったりすると発電されるシステムが導入されている。
□「エコでサステナブルなダンスクラブ

衝撃スクープ! フランス代表に未成年買春疑惑
■フランス代表の選手2人が未成年買春捜査で、パリ司法警察の事情聴取を受けた。民放M6が17日にスクープし、翌日のレキップ紙が事実を確認した。同紙によると、警察は売春の摘発でパリのナイトクラブを捜査していたところ、同店の顧客に有名サッカー選手たちがいることを突き止めた。捜査線上に浮かんだ中には、少なくとも3人のフランス代表メンバーがおり、2人は国外でプレー、1人は南仏のクラブに所属しているという。そのうち1人には、当時(2009年)18歳未満だった女性と関係をもった疑いがある。問題の選手は「攻撃的MF」で、事情聴取ではその女性と顔見知りであることを認 めたが、未成年だったことは知らなかったと主張した。
■未成年買春となれば、最大で3年の実刑を受ける可能性があるが、レキップ紙は、選 手が起訴される可能性は薄いと見ている。警察の捜査の主眼は、売春斡旋組織の摘発にあり、選手2人に対する聴取はあくまで“証人”として行なわれたためだ。しかし、選手のイメージ悪化につながるおそれはある。ただでさえ、国民の“代表離れ”が深刻で、代表のイメージ改善に気を遣うフラ ンスサッカー連盟(FFF)としては、この事件の波紋が大きくなるのは避けたいところ。W杯のメンバー選出が近いタイミングで、影響が出てくる可能性は十分に考えられ、ドメネク監督にとっては頭の痛い問題となりそうだ。
(4月18日、欧州通信)

松井が1得点1アシスト=フランス・サッカー
■サッカーのフランス1部リーグでMF松井大輔が所属するグルノーブルは17 日、ホームでソショーと2-2で引き分けた。フル出場した松井は0-1の後半10分に同点ゴールをアシストし、同18分に勝ち越し点を決めた。 チームはその後追い付かれた。同僚のFW伊藤翔もベンチ入りしたが出番はなかった。最下位のグルノーブルは来季の2部降格が決まっている。 
(4月18日、時事通信)




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posted by cyberbloom at 21:07 | パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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