2006年02月27日

ISSEY MIYAKE 2001 PRINTEMPS-ETE

IMG_0218.JPG学生さんからパリコレのことを書いて欲しいとよく言われるのだが、パリコレはファッションの国フランスの象徴として漠然とイメージされているのだろう。個人的にはパリコレってあまりチェックしてないのだが、イッセイ・ミヤケ、2001年春夏コレクションだけは別だった。

ファッションショーというよりはパフォーマンス・アートといった趣きで、パリにある ECOLE DES BEAUX-ARTS(国立の美術学校)が舞台として使われた。

伝統のある美術学校の重厚な空間を、モデルたちが軽やかに行き来する。柔らかい素材を細かく折り畳んだプリーツがゆらゆらと戯れ、トライバルなモチーフがプリントされたワンピースの裾にはワイヤーが入っていて、帆のように空気をはらみ、女性たちをいっそう軽やかに見せる…

IMG_0222.JPGSILENT POETS という日本のアーティストがこのコレクションのために音楽を提供している。サウンド・エフェクトを駆使した美しいダブ。艶やかなストリングスもドラマティックな色合いを添えている。SILENT POETS は1枚目から聴いているが、3枚目のアルバム「WORDS AND SILENCE」では MENELIK というフランスのラッパーも起用し、フランスとも縁が深いアーティストだ。アルバム「TO COME」など、最近の洗練されたサウンドには圧倒されるばかり。ISSEY MIYAKE のために使われた音楽は RED EYES TRIBE というタイトルで「ファッション音楽」のコンセプト・アルバムとして発表されている。

SILENT POETS にはアンビエント的な試みもあり、BEAMS が手がけたプロジェクト hotel id+ (第一ホテル東京の全室をプロデュース)に、ホテルの客室のための音楽を提供している。これも愛聴しているが、身体も意識も心地よくクールダウンしてくれる音だ。

ISSEY MIYAKE は99年春夏ミラノ・コレクションでは同系のアーティスト、竹村延和とタイアップ。こちらも、今の季節にもぴったりの、癒し&クールダウン系アンビエント。竹村も SILENT POETS も、どちらかというと、世界的に知られ、活躍しているアーティストと言えるだろう。要チェック、といいたいところだが、アルバムは入手が少々困難かも。いちおう、リストアップしておく。

□Silent Poets / For Issey Miyake 2001 Sring&Summer Collection Red Eyes Tribe
□竹村延和 / Milano for Issey Miyake Men By Naoki Takizawa
□Michiharu Simoda(Silent Poets)/Soundtrack For Hotel id+ (この中の曲がIt’s my style“barefoot”に収録。シップスやビームス、HAKKAといった人気セレクト・ショップのスタッフたちが、それぞれ選曲したコンピ)




cyberbloom

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posted by cyberbloom at 21:18 | パリ ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション+モード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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