2009年09月17日

フランス人はとんかつがお好き?

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 07月号 [雑誌]先月、「近所の大学生が日本に旅行に行くので、ちょっと相手をしてやってくれないか」とフランス人の友だちから連絡があった。やってきたのはいまどきの大学生、ヴァンサン君。バカンスのことしか話題にしないとTF1をバカにしているが(こういう身振りは若い学生にも受け継がれているようだ)、バーゲンで買ったというアルマーニのサングラスをいとおしそうに大事に扱ったり、中華街に連れて行くと、嬉しそうに春巻を頬張ったり、子供な一面も。京都にフランス人バックパッカー御用達の旅館があって、そこに2週間逗留していた。とにかく日本では外国人がじろじろ見られるのがイヤだと言っていた。若いから自意識過剰なところもあるのだろう。そして、日本食の中でいちばん美味しかったのは何?って聞いたら、迷わず、「とんかつ!」と答えた。

イギリスの「モノクル」(Monocle)という雑誌に「私の最後の晩餐」(my last meal)というコーナーがあって、そこにA.P.C.のデザイナー、ジャン・トゥイトゥ Jean Touitou が出ていた。彼が最後の晩餐に指定したのは、東京にある「とんかつ まい泉」。そこで黒豚ヒレかつ膳を食べるのだ。家族で東京に来たときにたまたま入って、それ以来のお気に入りとか。パリにもとんかつ屋はあるが、質の悪い肉をソースでごまかしている場合が多いと言う。最後の晩餐の理想の相手は、彼の娘さん。彼女は哲学と歴史を専攻していて、食事のときにニーチェやロシア革命について質問されるのだそうだ。「私はファッション界の人間だが、人生には試されたり、じっくり考えたりすることだって必要じゃないかな。ファッションの世界で働くと、痩せることが強迫観念になる。ピーナッツで食事を済ませる人もいるが、私は最期まで食事を楽しみたいね」

□「COURRiER Japon 2009年 07月号」を参照。ちょっと古い号だが、村上春樹がスペインのメディアに応えたインタビューが掲載されている。特集の「新聞の終焉」も興味深い内容。





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posted by cyberbloom at 10:09 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | フランスから見た日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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