2009年07月12日

週刊フランス情報 6 - 12 JUILLET 私たちは最悪の観光客!

Nous sommes les pires !
★ニュースのタイトルの Nous sommes les pires ! は「私たちは最悪」。内容は以下の通り(下の時事通信のニュースも同じソースのだと思うが、順位が違うのはなぜだろう)。
★フランス人の悪いうわさが流れている。ホテル経営者に対する調査によると、フランス人最悪の観光客であることが3年連続で確認された。ワースト1はトルコ、次いでギリシャ、スペイン、フランス。ベスト1は日本、ついでイギリス、カナダ。
★フランス人観光客はケチで、文句をしょっちゅう言い、英語があまり使えない。アメリカのジャーナリスト&エッセイストが言っているが、フランス人は自分の国で起こっていることが他の国では起こっていないことを理解していない。例えば、フランスでは警官と議論することができる。フランスでは警官が絶対的権威ではない。アメリカでは警官と議論したりしない。
★一方で、エレガンスと慎み深さにおいては良い位置につけていることは慰めである。また地方料理に対する関心も高く、イタリアのレストランにおいては評判の良い客のようだ。フランス人観光客は大陸によって評価が違うようだ。ひとつだけ確かなことは、彼らが旅行が大好きで、人生の楽しみを知っているということだ。
(TF1,9 JUILLET)

日本人旅行者がナンバー1=最低はフランス人−世界のホテルに好感度を調査
■世界のホテル業者を対象とした調査で、「きれい好きで礼儀正しく、物静かな」日本人が3年連続で旅行者好感度ナンバーワンに輝いた。最低は「けちで無礼で外国語を話さない」フランス人だった。
■調査は「TNSインフラテスト」社が6月に、世界27カ国の4万軒のホテルを対象に実施し、礼儀正しさからチップに至る9つの基準に関して質問した。その結果、日本人旅行者は「清潔で礼儀正しく、物静かで不平を言わない」として1位の評価を維持した。全体的な評価で2位に入ったのは英国で、礼儀正しさやエレガントさでも2位を占めた。
■反対に評価が低かったのはフランス人旅行者で、外国語、チップの気前の良さなどの基準で最低の評価。全般的な態度や礼儀正しさでもワースト2位の評価だった。しかし、エレガントさでは3位に入るなど、「改善」の傾向もみられた。
■そのほかに評価が低かったのはスペイン、ギリシャの旅行者で、ほぼすべての基準で最低ラインに近い評価だった。
(7月10日、時事通信)

【動画】<第62回カンヌ国際映画祭>『ココ・シャネル&イーゴル・ストラヴィンスキー』のトレーラー
■第62回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)のクロージング作品として上映されたアナ・ムグラリス(Anna Mouglalis)主演映画『シャネル&ストラヴィンスキー(Coco Chanel & Igor Stravinsky)』。ココ・シャネル(Coco Chanel)と作曲家イーゴル・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)との恋模様を描いている。監督はヤン・クーネン(Jan Kounen)。
(7月2日、AFP)
★以前、オドレー・トトゥー主演の「ココ・シャネル」を紹介したが、これは鬼畜系バイオレンス映画「ドーベルマン」で知られるヤン・クーネンの作品。exquiseさんもこの映画をmain blog で紹介なさっています。
関連エントリー「カンヌ映画祭、その他の注目作品」(by exquise)

『フランス革命史上・下』ジュール・ミシュレ著 中央公論新社刊
■本書はかつて中央公論社から発刊された『世界の名著』シリーズの1巻を占めていた。錚々たる訳者陣の本書が、文庫本の形で読めることを喜びたい。
■ミシュレの歴史記述は独特であり、単に出来事を時代順に並べて記述したものではない。ミシュレは一種、歴史叙事詩として、本書を記述しているようだ。名前や年代が連なる歴史書と違って、「おおフランスよ!」「おお人民よ!」という呼びかけが多いことに驚かされる。まるでミシュレが革命の現場にいて、人民のデモに加わっているようだ。
■フランス革命という世界史的な出来事については断片的に知っている人は多いだろう。王をギロチンにかける、マリー・アントワネットも首を落とされる。ジャコバン派、王党派、ダントンの活躍、ロベスピエールの恐怖独裁、マラーの暗殺などなどの断片が錯綜している。
■本書上下巻2冊を通読すると、フランス革命の全体像が明らかになる。そして、フランス革命関連の世界の名著と言われるにふさわしい内容を備えている。 (続きはタイトルをクリック)

フランス革命史〈上〉 (中公文庫)
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3 全巻翻訳希望
3 歴史は文学なり
5 フランス万歳!
5 近代を知るための必読文献
5 エンターテインメント歴史書!!

日本人建築家ユニット設計のパビリオン、ロンドンでお披露目
■ロンドン(London)西部のサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)で8日、日本人建築家、妹島和世(Kazuyo Sejima)氏と西沢立衛(Ryue Nishizawa)氏による建築ユニット「SANAA」設計のサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン(Serpentine Gallery Pavilion)が披露された。パビリオンはギャラリー脇に立てられる夏季限定の施設。1995年から共に活動する2人は国際的にも評価が高く、光と透明感の表現に定評がある。
(7月8日、AFP)

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5 買うべし!
5 世界の建築家
5 妹島さんと西沢さん
3 気分転換の一冊
3 西沢立衛批判




★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 21:37 | パリ ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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