2009年07月02日

「人のセックスを笑うな」

もうかれこれ1年近く前になるが、久しく会っていなかった友人に偶然会い、久しぶりに話をする。
当たり前か。

「最近何か映画観た」と尋ねれば「人のセックスを笑うな」を強く勧められる。
「60年代のフランス映画、初期のヌーヴェル・ヴァーグの映画みたいだよ」とのこと。
その言葉が長らく頭の片隅に浮かんだままなっていたわけだが、先日ようやくDVDを借りて観てみる。

するとどうだ。
友人の言っていた通り、やっぱり60年代のフランス映画みたいだった。
初期のトリュフォーやゴダールの映画、それに登場人物がまだ饒舌ではなかった頃のエリック・ロメールの映画が想起される演出には、劇場映画2作目の監督の並々ならぬ才能が感じられる。

ゼロ年代の日本の郊外の風景が、そっけなく、しかし極めて正確に映し出される。
驚くような出来事は起こらない。
とはいえ、やはり驚くべき出来事が感じられてしまう。

「人のセックスを笑うな」はそんな映画だと思った。


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4 どうなっちゃうのか、この先が問題だ
5 ユリに激しく嫉妬する
4 あっさりした作品
3 笑った
3 嫌いじゃないです。





キャベツ頭の男

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posted by cyberbloom at 21:53 | パリ | Comment(0) | TrackBack(1) | 日本と世界の映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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