2009年06月27日

週刊フランス情報 22 - 28 JUIN 前編 パリで Japan Expo 2009 開催

巫女・神主・雅楽楽師によるプログレッシブ雅楽バンド明日香、パリへ
天地夢想(てんちむそう)■今も神社やお祭などで奉職中である、現職の巫女・神主・雅楽楽師たちによるプログレッシブ雅楽バンド明日香。7月2日〜5日にフランス・パリで開催されるヨーロッパ最大の日本コンベンション<Japan Expo 2009>で、明日香がコンサート・デビューを飾る。
■雅楽楽師としても、年間100本以上の古典雅楽の演奏を行なう明日香は、メンバー全員が音楽大学卒であり、JAZZ/POPS/クラシックを専攻した西洋音楽のスペシャリストだ。その一方で、メンバーの内2人は代々続く由緒正しい祭典雅楽楽師の家系でもある。まさしく、日本音楽と西洋音楽のバイリンガル集団なのだ。
■そんな彼らの楽曲は、既にiTunesでも世界20ヵ国で配信され、ライヴ活動も<LOHAS CLASSIC CONCERT 2008>にて坂本龍一との共演を果たし、海外イベント、ライヴハウスでの演奏経験も数多く積み重ねてきた。そんな中において、数千人規模のホールでの単独ステージは今回の<Japan Expo 2009>が初の経験となるもの。既に話題のAKB48や、PUFFYといったアーティストも共演するメイン・イベントとなるものだが、実はあわせて、本公演に先立ち経済産業省ブースでのミニ・ライヴも予定されているという。
■そこで明日香は、大阪から神社を分社し、ミニ・テーマパーク<神社と縁日>を展開する計画を立てている。大阪の堀上愛宕神社から正式に分社し、移動型の御社と鳥居も日本から搬送する本格的な神社ブースだ。古来から日本人の心のよりどころでもあり、近年では若い女性を中心にブームの兆しも見せる神社。そして、そこに日本人なら誰もがワクワクしたことのある縁日をも再現し、<ミニ神社テーマパーク>を展開。お守り、おみくじ、絵馬、水ヨーヨーやクジ引きといった、日本の縁日の楽しさをヨーロッパの人々へ味わってもらおうという、日本文化の体感イベントになるという。
■「アニメ」「オタク」だけではない、深淵で身近な日本文化への訴求を志し、明日香が渡欧する。神社の祭事や村のお祝事などで演奏してきたのが「祭典雅楽師」であり、明日香の演奏する雅楽には、何百年にも渡り日本人を踊らせ、楽しませてきた祭典雅楽のもつ“喜びの雅楽”がそこにある。彼らにしか生み出せない、斬新な音とリズムが世界を狂騒の世界に誘うことだろう。
(6月25日、BARKS)
★「明日香 from 天地雅楽」とあるように、明日香は天地雅楽の一部のメンバーによるプロジェクト。坂本龍一との共演ではYMOの「東風」をやってますね。
東風 (Tong Poo)‐天地雅楽+坂本龍一
春乃大陸(Continent Of Spring)‐天地雅楽

トライセラトップス、アニメになってパリへ
MADE IN LOVE(初回限定盤)(DVD付)■トライセラトップスの最新アルバム『MADE IN LOVE』から生み出されたアニメキャラクターTHE LOOONIES(ルーニーズ)が、7月2日〜5日にフランス・パリで行なわれる<Japan Expo 2009>に参加することになった。ご存知、<Japan Expo 2009>は日本のマンガ/アニメ/音楽/モードを紹介する世界最大級のポップ・カルチャー・フェスティバル。10年目を迎える2009年はライヴ・ゲストにAKB48やPuffy、漫画界からは矢沢あい、CLAMPが参加。来場者数はおよそ10万人が予定されている。
■アニメTHE LOOONIESはトライセラトップスの「FUTURE FOLDER」「LOONY'S ANTHEM」「MADE IN LOVE」のビデオクリップに登場するキャラクターだ。もちろんメンバーがモチーフになっているものだが、THE LOOONIESの世界観とそのキャラクターは、音楽好きのみならずアニメ界にも話題を振りまき、ついにはTHE LOOONIESを主人公にした小説まで誕生、2009年2月からはオンガク小説「THE LOOONIES' ADVENTURE」のウェブ連載がスタート、開始と同時に冒険小説ランキング1位になっている状況だ。
■ヨーロッパやアメリカからの問い合わせも多く、THE LOOONIESの人気は海を渡り3月からは小説「THE LOOONIES' ADVENTURE」英語版がマイスペースで公開、海外での認知度も上昇しているところだ。
■<Japan Expo 2009>では、トライセラトップスのCDをはじめ、東京コレクションブランドLESSTHAN*とTHE LOOONIESのコラボによるパリ限定Tシャツの発売も行なわれるようで、トライセラトップス、THE LOOONIESともどもヨーロッパでの人気に加速が付くことだろう。
(6月27日、BARKS)
THE LOOONIES‐MADE IN LOVE(PV)

マイケル急死 ノートルダム大寺院前にファン集合
■世界的ポップ・ミュージックの米歌手、マイケル・ジャクソン死去の訃報(ふほう)が伝わった26日、フランスではサルコジ大統領が哀悼の意を表したほか、高級紙ルモンドが1面トップで報じた。パリではノートルダム大寺院前などで市民がヒット曲を歌ったりダンスをする光景がみられ、人気の高さと衝撃の大きさがうかがえた。
■大統領は訪問先の海外県グアドループで記者団の質問に答え、「世界的な規模でミュージックとダンスに多くの感動をもたらしたことに敬意を表す」と述べた。そのうえで55歳の大統領は、「初めて彼のダンスを見たときの感激を覚えている」と述べ、同世代であることを強調した。
■ルモンドは「世界的イコンの死」の大見出しのほか、小見出しで「ポップ・ミュージックの王は51歳になる直前だった」と述べ、その早すぎる死を悼んだ。また、「人気、売り上げ、スキャンダル、すべてが記録的」とも述べ、その規格外れの天才ぶりも強調した。
■フランスに訃報が伝わったのは同日未明。朝刊の締め切り後だったので新聞は夕刊紙のルモンドの独占報道の形になったがテレビ・ラジオは特番を組んで「ジャクソン5」の少年時代の舞台姿や最後の会見となった3月のロンドン公演を告げる姿などを伝えた。
(6月27日、産経新聞)
★ノートルダム・ド・パリに集結する若者たちの様子が動画ニュースに(↓)。
Les fans français rassemblés pour Micheal Jackson(TF1,27 juin)

パリの街を掃除する日本人にフランス人の反応は?
■「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに、日本各地及びスリランカとパリにチーム拠点を置き、街の清掃活動を行う原宿表参道発信の非営利組織グリーンバード。先月30日に同組織のパリチームが行ったエッフェル塔周辺の掃除活動が、フランスのテレビ局TF1のサイト上で紹介されたところ、様々なコメントが寄せられた。
■「掃除をしてくれた彼らに感謝し、その姿勢を見習いたい」「活動に参加したいがどうしたらいいのか」など活動に好意的なコメントをはじめ、「外の通りも自宅にいるのと同様の気持ちでいれば、街もきれいになるはず」といった個人の考え方に対する意見や「シャンゼリゼにゴミ箱をより多く設置して世界で一番清潔な通りに」といった行政に対する意見がみられた。
■その一方で、日本在住のフランス人は「ゴミ箱が少ないから街が汚いというのは言い訳に過ぎない。日本の街はゴミ箱が少ないが、汚いだろうか?」と、フランス人の行政に依存しがちな傾向に疑問を呈した。また、「私自身は、グリーンバードの活動に敬意を表するものの、パリに住む人達は、清掃は行政が中心に行うので、あまり意味がない活動だと思いそうだ」と、タバコの吸殻の投げ捨てや散歩中の飼い犬の排泄物を放置したままにすることが多い、パリ市民の清掃への無関心さを指摘した。
(6月23日、サーチナ)
★フランス人の多くは街の清掃はある一部の人たちに割り当てられる仕事だと考えているのだろう。ボランティアで清掃をするとその人たちの仕事が奪われてしまうとも。失業率を下げるために清掃の仕事を一時的に増やすという話もよく耳にする。そういう意味でフランスでは街の清掃は行政の問題なのだ。しかし、そういう分業は階級社会的な発想が根底にある。みんなが清掃のボランティアにいそしめる社会の方がいいに決まっている。

超ハイテク!電気を使わない冷蔵庫とは?
■3年前にエアコンが壊れてから、自宅で冷暖房を使っていない。もともとテレビはあんまり観ないし、汗をかくと疲れるので入浴はシャワーだけで済ませている。そういえばクルマの免許も持ってない。期せずして普段の生活であまりガスや電気を使っていない(=過剰なCO2を出さない)エコなボク。
■加えて、前回出会ったソーラークッカーなら調理に使う燃料も不要になっちゃう。この勢いでもっと光熱費を削減していけば、とことんCO2とは無縁なエコライフが実現可能じゃね? すなわち、イケイケのエコボーイとしてブレイク寸前の位置まできているはずのオレだ!…おし、今回もヤル気が出てきたよ!
■というわけで6月3日。那須高原にある「非電化工房」を訪ねることに。なんでも、そこは発明家の藤村靖之さんの自宅兼アトリエで、電気を使わない冷蔵庫や掃除機といった、知られざるエコ・アイテムがたくさん生み出されているというのだ。でも、ホントにそんなこと可能なの!?(続きはタイトルをクリック)
(6月24日、R25)

キッズ・ボッサ・ピークアブー(今週の1枚)
★先日、息子の保育園時代の担任の先生にばったり会い、そのときに「キッズ・ボッサ KIDS BOSSA」を教えていただいた。かわいい子供の歌声による童謡、映画音楽、ポップスのボサノヴァ・カヴァー集。バックの演奏にはブラジルのボサノヴァの精鋭を迎えている。シリーズとしていくつか出ているようだが、この「PEAK-A-BOO」がベスト。「ABCの歌」や「森のくまさん」などの子供の歌に加え、「大きな古時計」やビートルズの「オブラディ・オブラダ」も収録。おしゃれパパママ中心に売れているようだ。
★main blog では夏に向けてボサノヴァを紹介しています。
関連エントリー「COOL BOSSA IN MY-POD」

キッズ・ボッサ・ピークアブー
フラヴィオ・メンデス エリザ・ラセルダ
エストゥエス (2008-08-20)
売り上げランキング: 735
おすすめ度の平均: 4.0

5 子供の音楽鑑賞に
5 かわいい音楽
5 可愛いだけじゃない!!
4 声がキュート






★commented by cyberbloom

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posted by cyberbloom at 23:28 | パリ ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 週刊フランス情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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